Title:GIS を用いた地名と自然災害の関係性評価
Key Words: 災害地名,CS 立体図,機械学習
Author:石川惠大
日本は古くから災害が多発していたことから,災害を示唆するような災害地名が多くあるなか,時代の移り変わりの中でまったく別の地名に変更されることがある.本研究は改めて地名と自然災害との関連性を評価することで地名の防災への利用を促進することを目標とし,対象地域の地名と災害箇所の関係性を考察する.分析の際には地名はその「読み」に着目し,災害箇所は機械学習にて抽出を行った.四国全域を対象に,CS立体図を用いた機械学習により土砂災害を抽出することができたが,災害地名と機械学習による土砂災害の抽出箇所との間に明確な関係性を確認することはできなかった.今後は特徴量や分類方法の見直し等により土砂災害抽出の精度を向上させたうえで,地名との関係性を評価することが必要であると考える.