研究室の活動
Study and Designing activity in Kikuma.W- Labo.
Study and Designing activity in Kikuma.W- Labo.
環境建築デザイン研究室では、環境建築をデザインする力を包括的に身につけられる活動プログラムを組んでいます。
*活動模様をFacebookページ「渡辺菊眞研究室」にて公開。週1でアップしています。
1.設計力強化活動 パッシブシステム導入の建築設計、フィールドの読解にもとづく建築設計を複合した課題に取り組むミニ設計の実施。
2.建築思考力強化活動 先人が構築したデザイン思考と技術を学ぶ読書会、歴史の集積としての地域空間を読み解くフィールド調査活動。
1.設計力強化と2.思考力強化の合わせ技として「20世紀住宅研究会(読み解き+住宅ミニ設計)」を行っています。
3.建築実践活動 渡辺菊眞設計の実験建築や地域創成の建築を、渡辺菊眞と研究室メンバーで工夫し、自らの手で作り上げる活動。
4.建築発信活動 取り組んだミニ設計、卒制、修士設計などを展示会:環展にて発信し、多様な専門性の外部建築家からの講評を得る活動。
2017年10月
高知工科大学渡辺菊眞研究室「地域ー地球型建築をめざして」と題して金峯神社と地空庵建設活動が紹介されました。
2013年
「ここでしかできないことをやろう。身近な場所から発想し未来を想う」と題して、仮想地域未来計画と建築実践について紹介されました。
2013年
設計と建設を担った産泥神社が紹介されました。
研究室の活動暦
01.定例ゼミ 週に1度開催します。メンバー全員が集います。情報共有とともに、各種活動報告や設計の講評会なども行います。
02.前期の活動
・設計力強化活動:学年を問わず1つのミニ設計課題に取り組みます。
・建築思考力強化活動
①読書会:選定書籍(20世紀建築に関するもの)を院生とB4メンバーで輪読し、渡辺菊眞からのポイント解説講義を受けます。
②フィールド読解:高知県や近隣地域のフィールドを、学年問わないメンバーと渡辺菊眞で調査します。地域空間の読解力を高めます。
③講評会と展示会:ミニ設計の発表と講評会をおこないます。環展(夏期)にて作品展示をおこないます。
03.夏期休暇中の活動
・B4は卒制のテーマを決め、フィールドワークやエスキス設計を開始します。
・M1は、修士設計のテーマを決め、既往事例の調査分析、フィールドワークなどを開始します。パッシブ建築の設計技術を高めます。
・M2は、修士設計のための基礎的研究を完成させ、修士設計のエスキス設計を開始します。
研究室合宿 地域集落、社寺、現代建築などを2〜3日間で巡って読解します。建築家のアトリエ探訪なども適宜行います。
04.後期の活動
・設計力強化活動:B3,1つのミニ設計課題に取り組みます。M1,2つ以上のミニ設計課題に取り組みます。
・建築思考力強化活動:M1,前期に引き続き読書会を行います。
①卒業設計と修士設計 B4は卒業設計、M2は修士設計に集中します。それぞれ週に一度の渡辺菊眞によるチェックを受けます。
②フィールド読解:卒業設計、修士設計の舞台となる地域空間の調査を、学年問わないメンバーと渡辺菊眞で行います。
③環展:1年間の活動の集大成となる展示会です。外部から建築家をお招きして講評を受けます。外部建築家のみなさんとともに、プロジェクトの敷地を巡る現地見学会は、環展ならではの、唯一無二の企画です。
ミニ設計 環境建築デザインを実験的エスキス設計を通して開発、習得するための活動です。これまで幾つもの課題を行ってきました。ミニ設計はエスキス設計ですので、手早く平面断面スケッチを描き、厚紙で簡易に作れる模型を作成します。
1枚の厚紙を折り曲げるだけで組み上げた空間。タテとヨコが連続してチューブ状のひと繋がりの美術館となっている。
日本寺院の群建築(境内空間)の構成を読解し、それを住宅空間に転換するもの。空間構成の読み解き、スケールの変換、形態の抽象化を鍛錬する。この計画では円教寺の摩尼殿、三つ堂、奥の院の全空間が一つの家屋に抽象化されて取り入れられている。
環境建築デザイン研究室活動の集大成をなす展示会です。多様な人材から編成される外部建築家からの講評を得ます。得た知見を次なる作品の進化と深化につなげます。2010年の「仮想地域未来計画展示」が環展のスタートで、それから毎年、年度末に開催しています。前期に特別展示をすることもあります。
外部講師のみなさん
魚谷繁礼(建築家・京都工芸繊維大学特任教授)
中川雄輔(日建設計)
高橋俊也(高橋俊也構造建築研究所 墓博士)
岩城由里子(建築家 FRONT design 代表 奈良地域に根差した木造住宅設計)