研究室の概要(本ページ末尾に研究室の研究内容をまとめたポスターがあります):
都市・まちと 分析的な視点を交えて向き合おうとしている研究室です
・より良い都市計画・まちづくり に向けた研究を行う
・都市で起こる様々な都市現象 にも着目し、研究を通して現象の実態や要因の解明を目指す
・建築物・都市施設などの物的環境(ハード)のみならず、人々の行動や意識など(ソフト)にも着目
■様々な情報・データが客観的に示す ことを大事にして 、都市やまち・都市の現象と向き合う
■都市に対する疑問や仮説を丁寧に「科学」して、都市計画・まちづくりの役に立つ成果を見つける
- これまで「何となく」 「曖昧だった」都市現象の実態を解明したり、都市やまちの評価を行う
-都市やまちに抱く「なぜ?(疑問) 」や「こう考えたい!(主張)」を、分析を通して検証する
~研究テーマのキーワード~
これまでに教員が自身や学生と行った研究に基づき研究キーワードを列挙します。
GISによる住宅系市街地での商業店舗集積の形成過程の分析、都市計画制度、○○まちづくり(観光、防災etc…)、都市現象、都市の歩きやすさ、施設の空間分布、市街地の変容プロセス、都市のイメージ・ブランド力、都市内の人やモノの移動、ニュータウン再生、コンパクトシティ、歴史的市街地、町家、空き家問題、景観評価、コロナ禍と都市生活、地元意識、移住・定住意識、都市ビッグデータ etc…
【学生の研究指導のテーマ例】
■京都府立大学に着任して以降のテーマ
【修士研究】
・地方都市における空き家の発生要因 どの様な地域・建物環境の/所有者特性の住宅が空き家化しやすいか?
・立地適正化計画の実現に向けた可能性・課題は? 都市縮退に向けたコンパクトシティ政策の課題と対応策を考える
・地域の理解度により、街並みから感じられる価値に差異はあるか? 様々な人々が関わる地域づくりの際の参考に
【卒業研究】
・路地・京町家の魅力とは? 人々の景観への印象評価と街路内の景観要素の関係を明らかにする
・駅勢圏内の店舗立地と都市計画制度 店舗が立地しやすい都市内のエリアや都市計画の特徴は?
・「地域らしさ」の要素を取り上げたカルタ作り 人々の地域らしさの捉え方?カルタ作りを通して地域資源と向き合う意義は?
・まちの「地域らしい」要素の特徴とその形成プロセス 地域らしさとは?何がなぜ地域らしいと評価される?
・丸亀町商店街の再開発が街なか居住に及ぼした影響 地域の商店街が選ばれ続けるためには?
・生活環境と地域への移住意欲・可能性 移住したい/できる という想いを促進する生活環境とは?
・人流データによる個人属性・曜日・時間帯別の滞在者数の空間分布 京都市内のいつ・どこに・なぜ人々は集まるのか?
■京都府立大学への着任前 のテーマ
【卒業研究】
・高齢者の買い物環境評価に影響する客観的要因 何が、どれくらい存在すると不便と評価される?
・歩行をうながす地域環境とは? 健康まちづくりに向けた都市環境整備のために
・歴史的密集市街地の燃えやすさ評価 地域全体として燃えにくい市街地の在り方を求めて
・歴史的建築物の空き家の流通・再利用 地域の流通事例や自治体の政策、地域特性に着目して
・観光客が持つ観光地イメージの空間的範囲とその形成要因 どこからどこまでが観光地と認識される?
・住みたい街ランキングに着目したまちの魅力の構成要素 「住みたいまち」はなぜそう思われる?
など
卒業論文は、各自の興味を特に大事にしながらテーマを決めていきます。
修士論文以降は、学術研究として適切な意義・方法・質になることを重視して、研究テーマを設定します。
【卒業・修士研究の基本的な進め方】
・ 3年生後期: 論文講読法Ⅱ (週1):研究室の本配属や卒業研究に向けた準備
- テーマの模索:論文調査・テーマ案の発表など。各自の興味に合うこと、また卒業研究として成立する内容かどうかを重視して、学生さんと相談しながら決定
- 分析・調査技術の習得:演習・自習などを通して、分析・調査に必要な技術を学ぶ
・ 4年生~:研究室ゼミ (週1):卒業研究の本格始動、主体的に進めていく
- テーマ決定:既存の関連論文の調査、各自の興味などからテーマ案を深める
- 研究目的・意義の設定:何を、どこまで明らかにするのか、を設定
- 調査・データ収集、分析等の進捗報告・ディスカッション
⇒ 自身の仮説・疑問の解明や、主張を支える根拠を得るための方法を考え、実行
学部生は、基本的に毎週ゼミで進捗報告をしてもらっています。少しずつでもいいので、前の週より(進まなかったことも含めて)ゴールに近づくことが大事。
また、個別にじっくり相談したいことや、一緒に作業の仕方をレクチャーしたほうがよい場合は、ゼミ外で個々人と日程調整をして、個別相談・面談も適宜行います(頻度は不定期)。
・修士学生:基本的には2週間に1回程度の頻度でゼミでの報告
ー 自分で考えて・進めてということを大事にしてほしい修士の学生さんにとっては、これくらいの頻度での報告がちょうどいいサイクルだと考えていま
す。修士以上の学生の人数によりこの頻度は多少変動する可能性があります。
ーやはり、個別相談・面談も大事にします。わからないことがあるうちは特に積極的に。
学部生・修士学生ともに、ゼミでの進捗報告と個別相談・面談は研究を進めてもらううえでの役割を少し分けて考えています。
ゼミでの進捗:簡潔に報告してもらい、コメントも大きな方向性に関するものが中心、こちらでは直接の作業等を行う時間は基本取らない。
(木を育てる作業に例えれば、どう世話をしてきたか、世話をした結果の木の状態を見せてもらって、余計な枝を剪定したり、足りない所に接ぎ木をするようなイメージ)
個別相談・面談:じっくり時間をかけて進捗や今後の進め方について話したり、一緒に作業の仕方やそのレクチャーをする場。
(木を育てる作業に例えれば、栄養剤の撒き方や水の挙げ方などの手入れの仕方を教えたり、一緒に手入れをしてみるようなイメージ)
【持っている・持ってくれると嬉しいもの】
・都市計画・まちづくりや都市現象に対する「なぜ?」という気持ち、好奇心
・都市やまちのことを客観的にみて、分析・評価をしてみたいという好奇心
・自分の研究テーマを楽しみながら、研究と向き合う気持ち
(楽しんでやることはとても大事ですが、楽して研究すること、とは違います!)
【研究室活動を通して得てくれるとうれしいもの】
・これだけは他の人に負けないでできた、と誇れるコト、モノ
→ そういうものがあると、社会に出た時に自分を支える拠り所となる自信や支えになってくれます
・都市を客観的・分析的にみる視点・技術、その結果を論理的に説明できること
→ 分析力、根拠に基づく説明力は、昨今の社会で、社会人に求められがちです、活躍してほしい!!
・周囲(同期や先輩・後輩など)と連携・協力できるチーム力
→ 社会に出て大事、互いの調査協力とか他大学とのつながりとか、そういう機会を提供できる様にします!
・いい研究成果
→ 頑張った研究は、論文投稿、学会発表や卒業論文コンテストなどへの挑戦も積極的に行います!