江戸時代、川口の中心は川口宿と呼ばれ日光御成街道の宿場町として賑わっていました。その中で時代は流れ、川口の伝統産業である鋳物業、織物業、安行の植木が盛んになります。中でも江戸に近い川口は鍋などの日用品製造産業が急速に伸びて行きます。そして、幕末になると兵器製造も行われていました。
明治になり、鉄道などの普及により鋳物産業は急速に発展を遂げて行きました。
昭和になり、東京の隣である川口の産業はさらに発展していきましたが、人口が増え近年の急激な都市化が進んで行きました。現在は東京のベットタウンとして、住みやすい街ランキングに上位ランクインするなど全国的に人気の高い街となっています。
鋳物とは、加熱してどろどろに溶けた金属を、砂や木、石膏などで作った空洞の型に流し込んで冷やし固めて作られた製品のことです。例として、蒸気機関車、マンホール、ベーゴマ、鍋、ストーブなどがあります。
川口市は荒川で良質の砂が取れたことから鋳物産業が発展しました。
豆知識
川口の子供たちは皆、小学生のときの社会科見学で鋳物工場へ行き、ベーゴマをお土産に持って帰るのが通例となっています。
鋳物は炉に火を焚いて金属を溶かす危険な仕事です。
初午太鼓は、鋳物職人たちが旧暦で最初の午(うま)の日に、稲荷神社で安全と商売繁盛を祈るための奉納太鼓として叩いたことが起源と言われています。 太鼓独特のリズム「ちゃかまかちゃかちゃんちゃかまかちゃんちゃん」は、川口市の伝統文化として、市内各地に受け継がれ毎年3月には初午太鼓の音色を競う初午太鼓コンクールが開催されています。
初午太鼓保存会では、川口の郷土芸能として保存、普及活動をしています。
ミニ知識
昭和20~30年代、戦後で貧しい生活を強いられていた時代、子供が太鼓を担いで工場へ出向き、奉納太鼓として太鼓をたたいて職人からお菓子やお駄賃をもらうお小遣い稼ぎがあったというお話です。
毎年3月の第3週日曜日に川口総合文化センターリリアホールで行われています。2020年には川口初午太鼓コンクール開催50周年を迎えました。
コンクールは、締め太鼓5名、中太鼓3名、大太鼓2名の合計10名で、基本のリズムを10回叩いてから、「初午の基本」「おかめ」「ひょっとこ」というリズムを入れた合計4分間の曲で競います。
私たち鼓雀會は川口初午太鼓保存会のメンバーとして参加しています。
・過去6回市長賞(1位)受賞
・2018年に45年連続出場チームとして表彰