研究テーマ
・造血システムおよび自律神経系の加齢メカニズムの解明
・オルガノイドを用いた細胞間・臓器間ネットワークの加齢変容解析
・オルガノイドを用いた加齢介入技術の開発
1. 周辺環境(ニッチ)制御を介した造血幹細胞の機能回復機構の解明
造血システムは、造血幹細胞によって維持・制御されています。加齢に伴って造血幹細胞の機能は変容し、その結果、免疫機能の低下や加齢関連疾患の発症・進行につながることが知られています。当研究室では、造血幹細胞を取り巻く周辺環境(ニッチ)に着目し、ニッチの制御を通じて加齢した造血幹細胞の機能を回復し、生体恒常性の維持や加齢関連病態の抑制につながる仕組みの解明を目指しています。さらに、このようなニッチ環境をオルガノイド技術によって再構築し、加齢造血制御の新たな研究基盤の確立を進めています。
2. 自律神経の加齢変容に伴う臓器機能制御メカニズムの解明
自律神経は全身のさまざまな臓器に投射し、恒常性維持に重要な役割を果たしています。当研究室では、特に交感神経に注目し、加齢に伴って自律神経がどのように変容するのか、その原因、さらにその変化が各臓器の機能にどのような影響を及ぼすのかを、複数臓器にわたって分子・細胞レベルで明らかにすることを目指しています。
3. オルガノイドを基盤とした加齢の細胞間・臓器間ネットワークメカニズムの解明
ヒトiPS細胞や初代細胞を用いて加齢のオルガノイドモデルを構築し、ヒトで生じる加齢のメカニズムを、細胞間および臓器間ネットワークの観点から解明します。さらに、オルガノイドモデルを活用し、加齢の進行過程の可視化、薬剤スクリーニング、治療標的やバイオマーカーの同定、さらには再生医療技術や個別化医療への応用を目指します。