1 発起人の私は、かつて核家族のワンオペ育児で強い孤独と行き詰まり感を抱えていました。そんなとき、ある支援団体が「なんでもタイム」と称して、「ただ支援者が来てくれる時間」を確保してくれたのです。その時間は私にとって「大人と話せる貴重な時間」になったり、「どこから手をつけてよいか分からなくなってしまった家事が少し片づく時間」になったりしました。やることがありすぎて立ち尽くしてしまうようなときでも、「あと△日したら〇〇さんが来てくれる」ことが小さな希望、よりどころになりました。とても有難い手助けでした。
2 その後、紆余曲折を経て、ひとり親になり、非課税世帯になり・・・と“ラベル”が増えると、さらに支援の手が増えて、以前のように追いつめられることが少なくなっていきました。
3 その有難みを実感するほどに、私に産後うつという“要支援のラベル”が貼られなければ、支援団体と繋がることはできなかった事実を歯がゆく思うようになります。
4 市や国の予算には限りがあるので、公的な助けはどうしても、「障害者」「ひとり親」「高齢者」「要介護」「子育て家庭」など、“ラベル”が付いた人を優先する部分があると思います。
5 でも本当は、そういうラベルがない人にも(=どんな人にも)支援の手がある社会のほうがいい。そうすることで、「要支援」のラベル状態に追い込まれなくて済む人も出てくるかもしれない。こびとサポートは、そんな想いで立ち上げられています。