第49回近畿学術大会 滋賀大会・第18回大阪学術大会に登壇する講師・パネリストをご紹介します。
腰痛、運動療法、超音波エコー、学術・教育など、それぞれの専門分野から柔道整復の未来について講演・議論を行います。
【講師プロフィール】
1979年12月23日生まれ。愛媛県越智郡生名村(現・上島町)出身。
身長186cm、体重100kg、血液型AB型。日本大学卒業。専門は陸上競技(やり投)。アテネ・北京・ロンドンオリンピック3大会連続日本代表。2009年ベルリン世界陸上競技選手権大会 銅メダリスト。元日本大学文理学部体育学科助教。現在は株式会社Y-TRAINING(京都市)にて指導責任者兼本部長を務める。2023年より4年連続で京都府柔道整復師会にて運動療法ワークショップを開催し好評を博している。
【概説】
腰痛は、臨床現場において最も頻繁に遭遇する愁訴の一つで、一般社会からスポーツ現場に至るまで、多くの人々のQOLやパフォーマンスを低下させる要因となっています。
本特別講演では、アスリートとしての過酷な競技経験と、現役引退後の指導者としての視点を融合させ、「謎の腰痛(非特異的腰痛)」を根本から改善・予防するための運動療法「ファンクショナルトレーニング」を体験し習得していただきます。 ワークショップでは、事前の理論解説で紐解かれた「Joint by Joint セオリー」や「インナーユニット」の概念を、実際のエクササイズへと昇華させます。体幹機能向上の中核となる「腹腔内圧(IAP)」を高めて腰椎を安定させる「腹圧の徹底」を基盤とし、「胸椎・骨盤・股関節周辺」の可動性を引き出すことで、腰への過剰な負担(代償動作)を防ぎます。さらに、腰痛と密接に関わる胸腰筋膜を介したキネティックチェーン(運動連鎖)を的確に連動させ、単なる筋力強化ではない「神経と筋肉の再教育」をご体感いただきます。
臨床現場で効果的な運動指導を行うためには、「クライアントにどのような動きを促すか」と同様に「なぜこの動きが必要なのかを理解・意識させる」ことが重要であり、「トレーナーがどのように動きを補助し、正しい軌道へ導くか」という補助的動作のスキルが不可欠です。今回は、受講される皆様にペアを組んでいただき、
「クライアント側」と「トレーナー側」の役割を交代しながら双方向に実技体験できる形式といたします。
ご自身で動かす感覚と、他者の動きを適切にサポートする補助的動作の感覚。これら双方の実技演習を通じ、日々の施術効果を最大化するための実践的な「極意」を持ち帰っていただき、「腰痛のない時代」に向けた次世代の治療・予防アプローチを共に探求できれば幸いです。