この写真は利根川下流に位置する神崎大橋から撮影しました.近くに発酵の里こうざきという道の駅があります.この調査で(恥ずかしながら)初めて知ったのですが,水深が10mほどもあるようです(霞ヶ浦の平均水深は4m).千曲川では平均水深0.4m程度の地点で調査をしてきたので,深い河川というものは新鮮でした.調査のやり方も異なってきますので,どのようなアプローチをしていくか考えていきたいと思います.
先日紹介した実験プールでは,水位操作を行うことによる水質・生物への影響を調べています.
先日,日本陸水学会 第85回大会でこの実験結果が発表されました(発表者は私ではありませんが).発表後,活発な質疑応答があり関心の高さがうかがえました.
私はバクテリアや微細藻類の応答を見ており,鋭意分析&解析中です.結果がまとまりましたら,どこかで発表したいと思います.
臨湖実験施設にある実験プールで実験を行っています.
その実験プールに,アオコがすごい勢いでブルームを起こしてくれました.実験プールの緑,空の青,雲の白ときれいな色のハーモニーです.(水質はドロドロですが)
ちなみに,奥に見える煙突の建物は鹿島海軍航空隊跡地(第二次世界大戦後は東京医科歯科大学附属病院霞ヶ浦分院)で,映画「映像研には手を出すな!」で使用されました.(https://www.ibaraki-fc.jp/eizouken/)
6月は雨の影響で千曲川調査が一週間ずれたのですが,6月18日に何とか天気の谷間を縫っていくことができました.
河川調査の難しさ
1)当日雨が降っていなくても,数日前に降った雨の影響で水位が上がっていたら川の中に入って調査は行えない(右の写真は,調査当日の様子です.まだ水位が下がりきっていない状態ですがごうごうと流れており,流れに近づくと若干身の危険を感じます)
2)川に到達するまでに,藪漕ぎしなければならない(特に夏~秋)
3)栄養塩濃度などは出水の影響を強く受けるため,基本的に平水時を狙いたいが,うまくいかないことがしばしば…(特に遠くの川に宿泊込みで行く場合は日程調整が大変)
などなど,実際に昨年から始めた河川の調査ですが,難しさを肌で感じております.一方で,結果が出始めてくるとだんだんと楽しくなってきています.早く成果を世に出せるように努力したいと思います.
茨城県北部・常陸大宮市を流れている久慈川に調査に行きました.
同じ川といっても瀬や淵があったり,砂州が発達したりなど,少し離れただけで環境が大きく異なるのが河川の特徴です.このような河川構造の違いと物理,化学,生物パラメータがどのようにリンクしているのかを調べています.
右の写真は久慈川の砂州の上にできた陰でゆったりとしていますが,この後は地獄の調査が待っていました...まだ駆け出しの研究で,ものになるかどうかはこれからの努力次第ですが,面白い結果を出せるように頑張りたいと思います.
アユが大変有名なところで,道の駅でアユの串焼きが売っていました.昼食を食べた後に気付いたので時すでに遅しでしたが,次回は必ずチャレンジしたいと思います.
今日は風もほとんどなく,気持ちよく霞ヶ浦全域調査に行くことができました.
コロナ対策ということで,全員が必ずマスクを着用して参加しなさい,というお達しがあったため,マスクを着用して調査を実施しました.が,天気が良く温暖である上に,アンカーの上げ下ろしやエックマンバージ採泥器によるサンプリングなど,そこそこ筋肉を使う作業が多かったため,口周りが少し蒸れてなんとなくいやーな感じでしたが,真面目にマスク着用の上,調査を完遂しました.
今回のサンプリングで終了するという調査項目もあり,始まりがあれば終わりも来るのだな…と少し寂しさも感じた調査でした.
たまたま撮った写真に,虹が見えています.(左のエンジンの上あたり)
今日は3月度霞ヶ浦全域調査の予定でしたが,強風のため延期になりました.
いつも「GPV」という気象予報サイトを使っているのですが,出航直後(9時)の風速は12~14m/sという強風が吹き荒れる予報となっており(右図,霞ヶ浦直上の色が赤くなっていることがわかると思います),もし今日出航していれば大変なアドベンチャーになってしまっていたと思います.いつも船を操舵してくださる船長さんは,それすら楽しんでしまうと思いますが…
明日に再チャレンジする予定です.明日の予報は紫色になっており,とても平和な調査が実施できそうです.
3月3日に再び千曲川へ行ってきました.今回の調査も,本当に暖かく快適に実施できました.水温も前回と比べて上がっており,着実に春が来ていることを感じています.
上の写真は,常田地区から望む,上田電鉄別所線の鉄橋です.ちょっと遠いため見えにくいかもしれませんが,崩落した鉄橋部分が撤去されていました.これから,本格的に復旧工事に入るのだと思います.またこの素敵な鉄橋を走る電車を眺めることができるのを楽しみにしています.
下の写真は,岩野地区の石に着いていた,トビケラのサナギです(キレイな緑色の個体です).水生昆虫の種同定はできないため,これがヒゲナガカワトビケラか他の種かはわかりませんが,こちらも春が来ていることを感じています.感覚として,浅い場所のほうがサナギがよく見られたかなと思っています.浅いほうが水温が高くなりやすく,成長も早いのかもしれません.すごく小さいスケールでも違いがあるとなれば,面白いですね.
3月はコロナウイルスの影響で参加予定だった学会が軒並み中止となったため,今月はこれまでたまったサンプル処理・分析・解析を中心に過ごしていきたいと思います.
本日は長野県を流れている千曲川の調査へ行ってきました.千曲川とは長野県での名称で,新潟県に行くと信濃川という名前に変わります.
2月ということで,相当の寒さを覚悟していたのですが,拍子抜けするくらい暖かく,快適に調査を実施できました.とはいうものの,河川の水自体は相当冷たく,手袋を外して水に触れてみるとさすがにこたえました.
写真(上)は上田駅からすぐ近くにある常田地区ですが(写っている橋は常田新橋),台風19号の影響で河床の様子が著しく変化しており,付着藻類の様子も普段とは違うような気もします.これから分析,データ解析をして,影響を明らかにしていければと思います.