「湘南ミサワホーム」

名言(謎言)あれこれ

①「引き渡しから2年以上経過しているので、施主負担になります」→→→(施主指摘にて)やっぱり施工不良でした。

引き渡しから2年以上3年未満の時期に、階段手摺の壁との固定ネジが効かなくなり手摺がグラグラするようになった時の説明でした。

確かに保証期間の2年は経過していましたが、引き渡し後3年経たずに階段手摺がグラグラになったことの異常性には言及なく、自然劣化で施主負担での修理になるとの説明でした。

けれど、効かなくなったネジは、他の場所のきちんと固定されている場所のネジと違い、アンカーネジを使っていて、明らかに固定ネジが効かなくなった場所だけネジの種類が違うことが、素人の私にもわかりました。

こちらから、固定ネジが効かなくなったところだけ明らかに施工が違うと指摘したところ、初めて施工不良であることを認めました。

原因は、手摺の壁への固定が下地木材のない場所にされていたことでした。下地木材のないところだけアンカーネジを使って石膏ボードに固定されていたのです。

ネジの固定先が石膏ボードなので固定部の石膏ボードが砕けて固定が効かなくなったと言う訳です。

そこだけアンカーネジを使っていたので、階段手摺の施工時に下地木材がないことを認識しておきながら、下地木材を設置するでもなく、アンカーネジを使って一時的に誤魔化したと言う確信的かつお粗末な施工でした。

さらに言えば、他の固定が外れていない部分でも「ミサワホーム」の手摺固定の施工マニュアルとはことなる施工方法を取っていました。強度など大丈夫か質問したところ、『検証はしていないが「湘南ミサワホーム」ではこう施工している。問題が報告されていないのが大丈夫であるという根拠です』との回答でした。

この「問題が報告されていないのが大丈夫であるという根拠です」には本当に悩まされました。(→②、③へ続きます)

②「実績には施工不良のものは含まれません」

天井断熱材の施工不良などあり、防湿性能が十分か質問した時の答えです。

「湘南ミサワホーム」側は防湿性能に関しては「実績から大丈夫」との返答でした。他にも「実績から大丈夫」という客観的な根拠が示されない説明がいろいろあったので、それでは施工不良のあった私の家は「湘南ミサワホーム」の「実績」のどこに入るのか質問したところ、「湘南ミサワホーム」の言う「実績」とは「正しく設計・施工された建物において、本仕様に起因した不具合が確認できていない 」と言う意味だと言うことでした。

つまり「実績」には施工不良のものは含まれていないと言うことでした。それなら確かに「実績」は100%に出来ますね。

また「確認できていない」と言うのは実際に確認したわけではなく『「問題が報告されていない」から問題は起きていないと考える』と言うことでした。

つまり施工不良のあった私の家も「施工不良が判明するまでは、問題の起きていない実績」だった訳ですが、施工不良が判明したら「実績」の母数からは除外すると言うことのようです。

①でも書きましたが、この『「問題が報告されていない」から問題は起きていないと考える』という「湘南ミサワホーム」のスタンスには苦労させられました。(→③へ続きます)

③「「問題が報告されていない」から問題は起きていないと考えます」

この『「問題が報告されていない」から問題は起きていないと考える』という「湘南ミサワホーム」のスタンスには苦労させられました。

つまり「問題がある」ことをこちらが指摘しないといけないのです。

(1)階段手摺の施工不良もこちらが指摘して初めてそれを認めました。最初の「湘南ミサワホーム」の説明では階段手摺が引き渡し3年経たずにぐらついたのは「自然経過での故障」でした。

(2)床の不陸も、検査会社に釘打ちが不十分であることを指摘されるまでは、自然な床材の伸び縮みが原因との説明でした。検査会社に指摘されやっと施工不良を認めました。(→関連④)

(3)不陸の部分では施工不良を認めたものの、不陸が床暖房の場所だったので、釘打ちが不十分なのは床暖房パネルの特殊性によるものとの説明でした(検査会社は「手抜き工事でしょう」との説明でした)。こちらから他の床も調べるように依頼して、他の床でも釘打ちが不十分な施工不良が多発していることをやっと認めました。

(4)床下防湿シートの施工やり直しが不十分な時も、こちらがそれを指摘する必要がありました。(→関連⑦)

(5)最終的には床下防湿シートも最初から施工不良であったことを認めましたが、何度も確認を繰り返し矛盾を但し、言い逃れ出来なくなって初めて施工不良を認めるというものでした。

(6)天井断熱が不十分で、何度も何度も「断熱不良の原因は何ですか? 他に良い方法はないのですか?」と質問を繰り返し、やっと断熱材間の隙間が極力生じないように、もう一度断熱材の敷き込みをして天井の表面温度が均質になるように工事をさせていただきますが、前回までと異なる点として吊り木や器具周りの配線などにより隙間が生じている部分については、断熱材に切り込みを入れ吊り木や配線を巻き込むように断熱材を敷き込み隙間を軽減する 」との返答を頂きました。でも、そもそもロックウール工業会の施工マニュアルでは「吊り木と干渉する部分はマットを切り欠き吊り木回りに隙間を生じさせないようにマットを突き詰めます」 とあるのです。最初の施工不良もひどいですが、1回目の断熱材の敷き直しも2回目の断熱材の敷き直しも「隙間が極力生じないように断熱材の敷き込みます」と言う説明の下で行われましたが、実際には施工マニュアルに従った隙間を生じさせない施工は行われていませんでした。2回の天井断熱材の敷き直しでも天井断熱の不十分なところが改善されなかったので、何度もしつこく「もう少し断熱効果を改善する施工方法はないのか」と質問を繰り返して、やっと「3回目の補修では施工マニュアルに沿った補修を行います」、と言う回答を得ることが出来ました。



④「言葉を選んでおりました」

床フローリングの釘打ちが不十分であることを知りながら、それを施主に黙っていたことが判明しました。それを確認した時に、「湘南ミサワホーム」から出た言葉です。


床の不陸(「不陸」=壁や床など平であるべきところが凸凹していること)に関しては、欠陥検査を行う前から相談していました。回答は「施工には問題ない。木材の自然な伸び縮みによるもの」との回答でした。とは言っても不陸の程度は酷かったので、床材メーカーのスタッフが実際に床の状態を確認に来ました。「湘南ミサワホーム」に忖度したのかは不明ですが、こちらには説明はありませんでしたが、フローリングの釘打ちが不十分であることを「湘南ミサワホーム」には報告したとのことでした。しかしその報告の後でも、「湘南ミサワホーム」からは不陸は木材の自然な伸び縮みによるとの説明が続きました(但し、不陸は酷かったので「施主が気になるなら不陸の部分のフローリングの張り替えをしても良いですよ」との回答は頂きました。しなしあくまで「気になるなら」であって、「施工不良だから」ではありませんでした)。

そして、欠陥検査でフローリングの釘打ちが不十分であることを指摘されると、今度は「床暖房の場所だから釘が打てなかった、そこで不陸が起こっている」に変わりました(不陸が酷い場所は床暖房の場所だったのです)。

欠陥検査会社の方の「手抜きでしょう」との見解を伝えましたが、特に他の床がどうなっているかを「湘南ミサワホーム」が自ら調べようとはしませんでした。別のページにも書いた、釘センサーを使って自分で調べたところ、特に床暖房の部分に限ったわけではなく、多くの床で釘打ちが不十分でした。「湘南ミサワホーム」に他の床も調べるように依頼し、やっと他の床でも釘打ちが不十分であることを認めました。

このやり取りの中で、床材メーカーから釘打ちが不十分であったこのと報告はなかったのか確認したところ、やっとその報告はあったことを認めました。そこで、ではなぜその事実を知りながら「自然な木材の伸び縮みによる不陸である」との説明を繰り返したのかを問うと、不明確な状況でしたので、明確なお答えをすることができず、言葉を選びお伝えいたしました との回答でした。


引き渡し後の早い段階で不陸が発生→「湘南ミサワホーム」は施工不良ではなく自然な木材の伸び縮みによる変化との見解→床材メーカーが確認しフローリングの釘打ちが不十分であることを「湘南ミサワホーム」に報告→施主には伝えず自然な木材の伸び縮みによる変化との見解のまま→欠陥検査で不陸の部分の釘打ちが不十分なことが指摘される→「湘南ミサワホーム」からは不陸がある場所は床暖房のところでそのために釘が打てなかったとの説明→こちらから依頼し床暖房以外の他の場所でも釘打ちが不十分なことを「湘南ミサワホーム」も認める→床材メーカーから釘打ちが不十分である報告が上がっていたことを認める→では自然な伸び縮みによる不陸との説明は嘘だったのですね?→「言葉を選んでおりました」


人には誰でも間違いはあるので、かなり酷い施工で補修も十分ではありませんでしたが、きちんと対応してくれれば許容するしかないと考えていました。しかし、これはさすがに許容は出来ませんでした。まるっきり嘘をついていたと言うことですから。天井断熱材の施工や床下防湿シートの施工を何度やってもきちんと補修出来ず、しかも補修が不十分であることをこちらが指摘しないと「湘南ミサワホーム」からは何のアクションも起こさないと言うこともあり、この段階で「湘南ミサワホーム」との交渉は打ち切りました。

マイホームは人生一度の買い物ですが、だからと言って全く信用できない相手との交渉に時間を無駄に費やすには人生は短すぎます。


⑤「本当に何もなくて良かった」

2世帯住宅でキッチンが2つあります。2つのキッチンともに排気ダクトに防火被覆が巻かれていませんでした。欠陥検査でその事実が判明してから、防火被覆の補修が完了するまで、3カ月以上かかりました。

そして防火被覆の補修が終了した後に、上記の発言がありました。

この発言を聞いた時に強い違和感を覚えました。と言うのは

1)この言葉が本当にそう思っての感想なら→

えーっ、そんなに危ないなら早く言ってよー。防火被覆が巻かれていないことが判明して以降も特に「火事に気を付けて」と言うような話は一切出ませんでした。顧客の生命・財産をどう考えているんでしょうか?

となります。

2)単なるリップサービスなら→

結局、口先だけか。欠陥住宅で申し訳ないと口では言っているが、本当に言葉が軽いな。

となります。

まあ、言葉が軽いと感じたのは、これだけではありません。迷惑をかけて申し訳ないと言いながら、こちらから質問したメールへの返答は毎回2カ月ほど日数を要しました。毎回、遅くなってすみませんと記載されていましたが、いつまで経ってもメールを受け取ったと言う返信以降は中間報告をするでもなく2カ月ほど一切連絡がない状態で経過するということは最後まで続きました。

結局、防火被覆のない状態で3年半ほど住んでいました。確かに火事にならずに済んで良かったですね。


⑥「その図面はどこにあるのですか?」

欠陥検査で、床下防湿シートの施工不良(シートがめくれて防湿出来ていない)と、防湿シートの施工方法が建築確認用の提出書類に記載されている施工方法と異なることを指摘されたときの「湘南ミサワホーム」のお言葉です。

自分の会社が役所に提出した図面を「その図面はどこにあるのですか?」には驚きました。さらにこれは、欠陥検査報告に対しての最初の「湘南ミサワホーム」の見解を説明する場での発言だったのです。事前に何の下調べもしないのでしょうか?

結局役所への提出書類にある図面の施工方法は「ミサワホーム」の施工方法で、「湘南ミサワホーム」の施工方法ではないとのことでした。

「工事管理報告書」と言うものがあり床下防湿シートも当然(?)、問題ない(=施工マニュアルと照合し適合している)との結果でした。

図面と施工方法が異なるのに、どの「施工マニュアル」と照合したのでしょうか?


⑦「先に言われてしまいました」

床下防湿シートの施工不良があり、補修を行ってもらいました。

補修後に確認したところ(確認といっても床下収納の部分から床下をのぞいただけですが)、明らかに防湿シートで覆われておらず土が剥き出しになっている部分がありました。その旨を「湘南ミサワホーム」に伝えると2回目の補修をやってくれました。

いい加減適当な対応にうんざりしていたので、メールにて「補修が不十分なことをこちらが指摘しないと駄目なのか」と問い合わせたところ、「不十分なことを認識はしていたけれど先に言われてしまいました」との回答でした。

『認識していたなら、こちらが最初に指摘した時に、「認識していたのに先に言われてしまいました」くらいのことは答えるのでは?』と更に質問しましたが、納得のいく回答は頂けませんでした(そりゃそうだ)。(→⑧に続く)


⑧「3回目やり直します」

2回目の補修後に確認したところ(やはり確認といっても床下収納の部分から床下をのぞいただけですけど)、またもや明らかに防湿シートで覆われておらず土が剥き出しになっている部分がありました。

2回目の補修後から5カ月弱経過したところで、『床下防湿シートの施工に関しては「不安な部分」はないと考えていらっしゃいますか?不安が無いようなら、再度検査会社で確認してもらうことを考えています 』と質問したところ、5カ月弱の間は何も言わなかったのに、3回目の敷き直しをやるとの回答。

一体いつまでこのやり取りは続くのでしょう???結局、天井裏や床下は簡単には確認出来ないので、補修した振りだけしておけば、というスタンスのようです。きちんと補修されていなくても、それをこちらが指摘しなければ何もしてはくれません。



⑨「住宅プランを優先させた結果です」

24時間換気システムが義務化されていますね。

防火ダンパー(隣家が火事の時に換気システムが熱風を吸い込まないようにする装置)付きの換気フードの施工マニュアルには、「熱ヒューズ」の交換が出来る場所に設置するようにと記載されています。

その施工マニュアルに従っておらず換気フードの設置場所が不適切で、熱ヒューズの交換に足場を組まないといけないことが判明した時の言葉です。

こちらから換気システムの場所を指定したことは勿論ありませんし、「点検・交換のことも考慮してプランニングするのが本当の住宅プランなのではないですか?」とも質問しましたが、納得できる答えは頂けませんでした。

「熱ヒューズ」の型番は不明ですが、似たような商品はネットで検索すると数百円から打っています。その消耗部品を交換するのに、私の家は10万円かけて足場を組んで、交換しなければならないのです。(初回の交換は「湘南ミサワホーム」が負担してくれましたが、2回目からは施主負担になるとの説明でした)


⑩「交換は出来ます。(でも10万かかります。)」

⑨と同じ時の発言です。

「換気システムの施工マニュアルに従わす、換気フードを「熱ヒューズ」が交換できないところに設置したのですか?」と質問した時の発言です。

確かに、10万円なりのコストを掛ければ、数百円の消耗部品の交換は可能なのかもしれませんが、それが「消耗部品を交換可能な場所に設置して下さい」と言う施工マニュアルに従っていると言えるでしょうか?


⑫「湘南ミサワホーム」の壁は、「断熱性が悪く表面温度が他より低下する外壁です」(?)

天井断熱が不十分であることは「湘南ミサワホーム」も認めています。

断熱が不十分な原因は何かと質問したところ、断熱材の隙間、熱伝導に加え、フィン効果もあるとの説明でした。(フィン効果の説明はこちら

それでは、私の家の天井の実際の断熱性能低下は、隙間なのか、熱伝導なのか、フィン効果なのか、それぞれがどれくらい影響しているのか質問しましたが、結局明確な答えは頂けませんでした。

フィン効果は物理現象ですから一定の影響は避けられないとは思いますが具体的な説明は一切なかったので、「報告例でも良いのでこのような条件ではこのくらい断熱性能が低下すると言うものはないのですか?」と質問しました。

その質問への回答として、フィン効果で私の家と同程度の温度変化が例示されている文献(?)の一部が提示されました。提示されたその文献(?)の範囲内には全く条件などは記載されていませんでしたが、記載されている説明文には「断熱性が悪く表面温度が他より低下する外壁」でフィン効果により角の部分でこの程度の温度変化があると記載されていました。

つまり「湘南ミサワホーム」の壁は「断熱性が悪く表面温度が他より低下する外壁」と同程度の断熱性能しか持っていないと言うことのようです。

⑬「防湿シートは正しく施工していましたが、配管業者が剥がしてしまいました」→→→(実際に確認するのでどう施工していたか教えて下さい)→→→「やっぱり施工不良でした」

欠陥住宅検査で床下防湿シートがめくれて防湿機能が発揮されていないことを指摘されました。

その指摘に対して、「湘南ミサワホーム」は「防湿シートは正しく施工していましたが、配管業者が剥がしてしまいました」との回答でした。

⑥でも触れましたが、防湿シートの施工には図面と実際の施工に食い違いもありました。

1)建築申請の提出図面には、防湿シートのめくれ防止に砂で端を押さえると記載されていました。

2)欠陥住宅検査では、端部の砂押さえは未施工との報告がありました。

3)この欠陥報告を受けて、「湘南ミサワホーム」の回答は、「防湿シートは正しく施工していましたが、配管業者が剥がしてしまいました」。正しい施工方法は「防湿シートはペグで押さえる」ものです。それが「湘南ミサワホーム」の防湿シートの施工方法です。なのでその方法で補修を行います、との回答でした。

4)1回目の防湿シートの補修を終えた後で、「防湿シートの端の押さえは(欠陥住宅検査の報告とは異なり)未施工ではなく固定されている部分を確認しました」との報告も受けました。

5)しかし欠陥住宅検査の報告書には防湿シートが固定されている写真は一枚もないし、床下収納から床下を覗いても補修前の最初の施工で固定されている場所は全く確認出来ないので、「最初から固定してあると言うが、こちらで確認するのでどのように固定されていたのか教えて下さい」と言うと、「最初から施工不良でした」になりました。

ここでも、説明に矛盾を来たし言い逃れが出来なくなって初めて施工不良を認めると言う対応が貫かれていました。