フィン効果とは、外部と熱のやり取りをする時に、接している空間が大きいほど、熱のやり取りがより多く行われると言うものです。
(エアコンの内部の熱交換器に細かい金属の板(フィン)がついている、昔の冷蔵庫の熱交換器のパイプに金属の板(フィン)がついている、空冷エンジンの外側が板状になっている、ラジエーターの表面がギザキザしている、なども同じ原理を利用して熱交換効率を高めたものです)。
上は天井断熱におけるフィン効果の2次元的な説明図です。
室内側の点A、点Bはともに石膏ボードと断熱材を挟んで天井裏とつながっています。
点Aは天井の平らな部分です。この点Aは室外の外気①と外気②との間で熱のやり取りをしています。
点Bは天井と壁の接する角の部分です。この点Bは室外の外気①と外気②と外気③との間で熱のやり取りをしています。
(左右の外気①と外気②は同じ面積となっています)
つまり点Bでは点Aに比べ外気③とも熱交換をしているので、より外気温の影響を受けやすいと言うことです。
(厳密には上の図で点A・点Bからもっと離れて色の塗ってない部分とも熱交換を行っていますが、離れているのでその影響は無視出来るとしています。
また天井と外壁では断熱性能に差があると思いますが、簡略して同じ断熱性能としています)