下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
The following workshop will be held on October 19 at Keio University's Hiyoshi Campus.If you are interested, please join us. We would appreciate it if you could inform nearby undergraduate and graduate students, etc.
Frank J. Korom, Professor of Religion and Anthropology, Boston University, will talk about Buddhist nationalism and Islamic sacred sites in Sri Lanka. The Discussant will be Sae Nakamura, the University of Tokyo.
If you wish to attend, please register using the Google form below. We look forward to seeing you at the event.
Registration Form → https://forms.gle/CDUQRx9fmZK2H3HK8
Title: Sinhala Buddhist Nationalism’s Threat to Sri Lanka’s Sufis
Presenter: Frank J. Korom (Professor of Religion and Anthropology, Boston University)
Discussant: Sae Nakamura (Associate Professor, The University of Tokyo)
Date: 19th Oct, 2023
Time: 16:30-18:00
Venue: Symposium Space, Raiosha, Hiyoshi Campus, Keio University
Map(En) https://www.keio.ac.jp/en/maps/hiyoshi.html
Map(Jp) https://www.keio.ac.jp/ja/maps/hiyoshi.html
Contact: Mari Miyamoto (Associate Professor, Keio University), mm@keio.jp
Summary: Although violence aimed at the island nation’s Muslim minority is not anything new, it has been vigorously renewed since the end of the civil war in Sri Lanka. Much of the renewal of violence has to do with the rise of Buddhist nationalism in Sri Lanka. My presentation will explore the way that rising Buddhist nationalism has impacted an important Sufi pilgrimage site known as Dafthar Jailani. Similar to the 1992 scenario of events that transpired in Ayodhya, India as a result of Hindu nationalism, the contestation over the Muslim shrine in Sri Lanka has caused heated debate and contestation over ownership, heritage, and religion. My contention is that politics has swayed a movement away from religious tolerance to religious fence-building.
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。参加をご希望の方は下記の申込フォームから、必ず参加登録をお願いいたします。ご登録は5月13日(土)12:00までにお願いいたします。https://forms.gle/XWcdCcygJvQRQUgW8
参加フォームにご登録いただいた方には、当日の教室とZoomリンクを研究会前日に配信いたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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講師:濱谷真理子(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 特任研究員)
題名:「宗教的贈与が想像/創造する<神なるもの>:インド・ディアスポラの奉仕実践セーワーと超越性に関する一考察」
日時:2023年5月14日(日)15時00分~17時00分
場所・形式:慶應義塾大学三田キャンパス122教室およびZoomによるハイブリッド形式
講演の概要
私はこれまで宗教人類学者として宗教者の修行生活に関する研究に従事してきたが、言及を避けてきた問題がある。<神>だ。理由は明確でないが、私は<神>は語るべきものではないと考えていた。しかし、昨年の事件以来新興宗教の問題が世間を賑わせている現在、私たちはあえて<神>について語る必要があると思われる。本報告で示すように、私たちは不可知で不気味な<神>やその組織に翻弄されるだけではなく、ばらばらな実践を通じて部分的に共有された<神なるもの>を想像/創造し、それが<神なるもの>へ/で繋がる可能性を開きうるからである。本報告ではそうした<神なるもの>をつくりだす営みとして、ヒンドゥー教・シク教・ジャイナ教の重要な宗教的贈与実践である「セーワー(奉仕)」に着目する。そして、北インド巡礼地及び英国移民街をフィールドとして、<神>が人びとをセーワーへと駆り立てる一方、人びとがセーワーを通じてどのように<神なるもの>を想像/創造し、それが新たな繋がりを生み出しているのかを議論する。
講演者プロフィール
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科一貫制博士課程研究指導認定退学。博士(地域研究)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科特任研究員。
主な業績:『出家と世俗のあいだを生きる: インド、女性「家住行者」の民族誌』(2022年、風響社、)、「無償の食事がつくる差異、友愛、社会-北インド・ヒンドゥー修行道場の施食会を事例として」(2021年 『文化人類学』85 巻 4 号 p. 691-710)、「贈与に見る女性行者の社会関係―北インド・ハリドワールにおける招宴の分析から」(『文化人類学』第81巻第2号掲載、第13回日本文化人類学会奨励賞受賞)など。
お問い合わせ先:東島宗孝 (higashishuko(at)gmail.com) atを@に変えてご連絡ください
慶應義塾大学三田哲学会・医療人類学研究会共催
医療と人文社会科学の架橋に向けて30:『若者のメンタルヘルスの人類学:国際比較』
The 30th Keio Symposium on Bridging Humanities, Social Sciences and Medicine: Youth Mental Health in International Perspectives
日時:2023年2月26日(日) 10:00-16:30
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館G-LAB (対面のみ)
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html (キャンパスマップ#13)
転送自由・参加無料・登録不要
概要
若者の間でのメンタルヘルス問題の増加は、現在グローバルな課題となっており、特に学校の相談室や保健センター、さらには自殺予防を謳うNPO等が果たす役割はますます重要になっている。特にアメリカでは1990年代以降の抗うつ薬ブームを一つの契機として、うつ病や、不安障害、発達障害といった課題を抱えた若者が学校の相談室や学外でのメンタルヘルス支援の団体に相談を寄せることが多くなった。日本でも同様の変化はみられるが、実際のところどういった訴えがみられ、若者がどのようなイディオム(慣用表現)や診断名を用い、支援とつながることでどのように訴えや状況を変化させているのかについて、国際比較的視点から十分に検討されているとはまだいえない。本シンポジウムでは、シカゴ大人類学Eugene Raikhel先生、エジンバラ大学医療人類学プログラム創始者のStefan Ecks先生、東京藝術大学名誉教授の精神科医内海健先生、九州大学教授の精神科医黒木俊秀先生、九州大学講師の精神科医蓮澤優先生、東京大学医学部附属病院の高橋優輔先生など、国内外から第一線の医師・人類学者を集い、この課題に着手することを試みる。
司会:北中淳子(慶應義塾大学文学部・社会学研究科), 狩野祐人(慶應義塾大学社会学研究科)
Program 第一部(公開シンポジウム)
10:00 Junko Kitanaka, Ph.D. (Keio University)
Opening Remarks
10:10 Eugene Raikhel, Ph.D. (University of Chicago)
College Mental Health: A Time of Crisis?
10:40 Suguru Hasuzawa, M.D./Ph.D. (Kyushu University)
“Inclusion” and “Exclusion” through College Counseling
11:10 Toshihide Kuroki M.D./Ph.D. (Kyushu University)
Hikikomori (Social Withdrawal) and the “5080” Issues in Japan: The Downfall of A Rich Autistic World
11:40 Lunch Break
12:40 Yusuke Takahashi M.D. (Tokyo University)
Unspecified Difficulties in Japanese Adolescents: Issues on Ikizurasa
13:10 Stefan Ecks, Ph.D. (Edinburgh University)
Living Worth: Questioning Value in Youth Mental Health
13:40 Discussion
第二部 15:00-16:30 (非公開の研究会)
若者のメンタルヘルス支援の人類学:国際比較に向けた討論
第一部のメンバーに以下のメンバーを加え全体討論を行う
Nao Hasuzawa, M.D./Ph.D. (Kurume University)
Takeshi Utsumi, M.D. (Tokyo University of Arts)
Katsuya Kushihara, Ph.D. (Tokyo Online University)
講師略歴
Eugene Raikheal
Associate Professor, Department of Comparative Human Development; Director, Center for East European and Russian/Eurasian Studiesm, The University of Chicago
Eugene Raikhel is a cultural and medical anthropologist with interests encompassing the anthropology of science, biomedicine and psychiatry; addiction and its treatment; suggestion and healing; and post-socialist transformations in Eurasia. He is particularly concerned with the circulation of new forms of knowledge and clinical intervention produced by biomedicine, neuroscience and psychiatry. His work follows therapeutic technologies as they move both from "bench to bedside" and from one cultural or institutional setting to another, examining how they intersect with the lives of practitioners and patients.
蓮澤優(はすざわ すぐる)
1980年生まれ。九州大学大学院医学系学府医学専攻博士課程修了(精神病態医学
)。パリ東大学人文社会学部博士課程修了(哲学)。2009年度、2010年度フランス政
府給費留学生。福岡県立精神医療センター太宰府病院等勤務を経て、現在は九州
大学キャンパスライフ・健康支援センター講師。
黒木俊秀 (くろき としひで)
1958年生まれ。現在、九州大学大学院人間環境学研究院教授。九州大学医学部卒。医学博士、臨床心理士。専門は精神医学、臨床心理学。著書に『発達障害の疑問に答える』、共著に『語り・物語・精神療法』などがある。
高橋優輔 (たかはし ゆうすけ)
東京大学医学部附属病院精神神経科 医師。行動科学、医療人類学の研究に従事。
東京大学医学部卒後、聖路加国際病院、東大病院などに勤務。訳書にアーサー・クライン
マン『ケアのたましい』(福村出版, 2020)、『カンデル神経科学 第2版』(メディカル・サ
イエンス・インターナショナル, 2021, 分担)など。
Stefan Ecks
Stefan Ecks is Senior Lecturer in Social Anthropology and Co-Director of the medical anthropology programme at the University of Edinburgh. He did ethnographic fieldwork in India, Nepal, Myanmar, and the UK. Recent work focuses on an embodied theory of value, global pharmaceutical markets, changing ideas of depression, poverty and access to healthcare, and relations between multimorbidity and chronic medication use. Publications include Eating Drugs: Psychopharmaceutical Pluralism in India (New York University Press, 2013), Living Worth: Value and Values in Global Pharmaceutical Markets (Duke University Press, 2022), as well as many journal articles on the intersections between health and economics.
蓮澤奈央 (はすざわ なお)
久留米大学医学部内分泌代謝内科助教。東京医科歯科大学卒業MD、九州大学
大学院医学研究院Ph.D(内分泌代謝学)、パリ東大学人文社会学部Master(哲学
)、同博士課程在籍中。日本内分泌学会専門医、日本糖尿病学会専門医。 医学にお
ける専門は、ATP小胞分泌による肝代謝制御メカニズムに関する基礎研究。哲学に
おいては、科学論、特にジャン・ピアジェの発生的認識論を科学哲学の文脈でとらえ
直す研究を行っている。
内海健 (うつみ たけし)
1955年、東京都生まれ。精神科医、専攻は精神病理学。1979年、東京大学医学部卒業。東大分院神経科、帝京大学精神神経科学教室を経て、東京藝術大学名誉教授。著書に『「分裂病」の消滅』『パンセ・スキゾフレニック』『さまよえる自己』『うつ病の心理』『双極Ⅱ類障害という病』『自閉症スペクトラムの精神病理』など。共著に『「うつ」の舞台』『発達障害の精神病理』(Ⅰ・Ⅱ)などがある。
櫛原克哉 (くしはら かつや)
東京通信大学講師。博士(社会学)。専門社会調査士。外来精神医療および精神科診療所について社会学の視点から研究する。現在は公立小中学校における発達障害支援や心理学的な知識や技法の導入に関する研究を進めている。『メンタルクリニックの社会学-雑居する精神医療とこころを診てもらう人々-』(青土社)など著書多数。
本研究会は科研費JP21H05174(文部省科研費学術変革A)と三田哲学会(第一部のみ)の助成を受けている。
1)日時:2023年2月17日(金)13:00-16:00 場所:慶應義塾大学三田キャンパス(オンライン併用、会場はメールでお知らせします)
2)参加予定者は以下のGoogle Formでご登録ください。2月16日(木)12:00締め切りとします。https://forms.gle/DToGRYy4LEviD42KA
3) 当日は対面とZoom のハイブリッド開催の予定です。上記の参加フォームにご登録いただいた方に、当日の教室とZoomリンクを追ってお送りします。
4)次第
13:05 - 13:45
横山 紗亜耶 「差異を超えて「ピアになる」:精神障害当事者活動におけるパフォーマティヴィティの民族誌」
13:50 - 14:30
野地 洋介 「心臓突然死を巡るリスクテクノロジーの医療人類学:未来予測と当事者との相互作用」
14:35 - 15:15
鄭 宇鵬 「新型コロナ禍における社区封鎖の現状および居民の社区認識―2022年上海市の社区封鎖を事例として―」
15:20 - 16:00
米本 旭 「東アジアにおいて国際移動するセクシュアル・マイノリティの現状とその多様性―中国から日本へ移動する男性同性愛者の事例から―」
5)連絡先
ご質問等は、東島宗孝higashishuko(at)gmail.com までお願いします。(at)を@にご変換ください。
慶應義塾大学人類学研究会・東アジア研究所共催 研究会開催のご案内
「台湾に残る日本家屋の今日的価値について―旧台北昭和町を中心に―」
開催日時:2022年12月9日(金)18:10-20:10
開催場所:慶應義塾大学三田キャンパス 東館6階G-lab
オンラインのハイブリッド形式で開催
講 師:黃智慧(こう ちえ)中央研究院民族学研究所
使用言語:日本語
19世紀末からの50年間、多くの日本人が台湾に渡り、生活を営んできた。日本の敗戦に伴い、日本人は家屋や財産を放棄して引揚げざるを得なかった。家屋はその後どのような状況にあるのか、長年、基礎調査もないまま、多くはビルへの建替えや老朽化により、町から姿を消して行く。その中、台北市大安区に位置し1920年代より形成され「昭和町」と呼ばれたエリアに、保存運動により今も50軒ほどの日本家屋が残り、近年、建物が修復・活用され、注目を集めている。
旧昭和町の木造家屋は、激動の歴史を経て、日本、中国、台湾の異なる民族を迎え入れてきた。そのような土地柄は他に類例がなく、台北市の歩んだ歴史を象徴する場所でもある。重層的な歴史を有するが故、地域史の伝承は困難な状態にある中、分断された歴史の修復を目指し、文化財保存、地域振興へと繋がる現地の保存運動は、戦後台湾に残る日本家屋の今日的価値を訴え続けている。
参加申込み:ご参加希望の方は以下のフォームより必ずお申し込み下さい。
お申込み期限 2022年12月7日(水)23:59
https://forms.gle/bi3UbWDft6x8wmFc6
※ZoomのURLは、お申込みくださった方に前日までにご案内いたします。
連絡先:東島宗孝(higashishuko@gmail.com)
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。
日時:2022年12月2日(金)18時10分~20時10分
場所:慶應義塾大学三田キャンパス477教室とzoomのハイブリッド
講師:廣田龍平(慶應義塾大学非常勤講師)
題名:異界/異世界の概念形成に向けて:現代都市伝説に見る非日常的空間の分類学」
講演趣旨
文化人類学や民俗学、宗教学などで見かける「異界」の概念は、1980年代以降の日本語圏で普及した、比較的新しいものである。しかしその概念規定については曖昧であるという指摘があり、現在もなおその問題は解決していない。また、前近代から使われてきた「他界」や前世紀末から多用されるようになった「異世界」などの類似概念との関係もほとんど明確になっていない。本発表では、現代の都市伝説を中心とした「怖い話」における「異界」の多様性を検討しつつ、これらの概念の適用範囲や適用可能性にはどのようなものがありうるのか考えてみたい。
講演者プロフィール
博士(文学)(2021年3月 筑波大学)。廣田龍平先生は、文化人類学・民俗学の立場から妖怪研究を行っている新進気鋭の研究者です。妖怪全体を捉える理論を構築するために、「存在論的転回」やアクターネットワーク理論などを視野に入れ、事例としては18世紀末から21世紀までをカバーしつつ、研究を展開しています。最近の御研究の関心としては、日本のインターネット上の怪談についての研究や、日本における動物妖怪のアニミズムとアナロジズムなどが挙げられます。主要な著作としては、『妖怪の誕生 超自然と怪奇的自然の存在論的歴史人類学』(2022年 青弓社)、「村と駅 ネット怪談における異界的儀礼と異世界的バグの存在論」『ユリイカ』54巻11号などがあります。
参加申込:
以下の申込フォームから、前日の12月1日23:59までに必ず参加登録をお願いいたします。当日ZoomのURLをお送りいたします。
https://forms.gle/X1tL8toB7qAGzqsy8
問い合わせ先:
東島宗孝(higashishuko@gmail.com)
主催:
慶應義塾大学人類学研究会
https://sites.google.com/view/keioanthropology/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0
三田哲学会 http://mitatetsu.keio.ac.jp/conference.html
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催することになりましたので、お知らせ申し上げます。今回は三田哲学会との共催です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
日時:2022年10月7日(金)18時10分~20時10分
場所:慶應義塾大学三田キャンパス(慶應義塾大学三田キャンパス南校舎7F477号室)とZoomのハイブリッド
講師:田本はる菜(成城大学文芸学部専任講師)
題名:エスニック・アートの「作者」は誰か?:台湾原住民族の織物、熟練、オーサーシップ
参加ご希望の方は、下記URLより必ずご登録をお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScxW1uHSj2ISzJQBALEllaXNX3Ei7eDEjdKiDbLCa3gRYYCgA/viewform?usp=sf_link
参加登録締切:2022年10月6日(木)正午まで
※開催場所の詳細については、ご登録いただいたメールアドレスに後日案内を送付いたします。Zoom URLは前日までにお送りします。
講演趣旨
「エスニック・アート」や「トライバル・アート」などとも呼ばれ、民族文化や共同体と結びつけられてきた先住民族の手仕事は、今日アート市場やクリエイティブ産業、知的財産制度などを介し、むしろ「ファイン・アート」に類する、固有の「作者」の創作物とみなされつつある。一見するとグローバルなこの状況は、個別地域でどのように生じ、経験されているのだろうか。本報告では、東アジアの一地域である台湾を取り上げ、オーストロネシア語族系先住民族(台湾原住民族)の織物と服飾品製作を例に、これを検討する。
講演者プロフィール
筑波大学人文社会科学研究科歴史・人類学専攻修了。2018年3月 博士(文学)(筑波大学)。
主な業績は、『山地のポスト・トライバルアート 台湾原住民セデックと技術復興の民族誌』(北海道大学出版会、2021)、「8章 先住民とメディア生産 台湾原住民をめぐる2つの映像作品から」藤野陽平・奈良雅史・近藤祉秋編『モノとメディアの人類学』(ナカニシヤ出版、2021)、「手工芸開発を出入りする 台湾原住民と織物支援をめぐる協調、対立、無関心」『アイヌ・先住民研究』1(2021)、“Politicization and Reinvention of Indigenous Textiles among the Seediq in Taiwan.” Proceedings of the 17th & 18th Annual Conference of European Association of Taiwan Studies(2021)など。
お問い合わせ先:益田喜和子 masudakiwako〔at〕keio.jp(atを@に変換してご送信ください)
主催:慶應義塾大学人類学研究会・三田哲学会(http://mitatetsu.keio.ac.jp/conference.html)
1.趣旨
「少子化に揺れる東アジアの父系理念-祖先祭祀実践と世界観の再創造に関する比較研究(課題番号18H03607)」では、日本本土、韓国、中国、台湾、沖縄の若年層(主に大学生・院生)を対象に祖先祭祀に関するアンケートを実施した。その結果をもとに、本シンポジウムでは、彼らの祖先祭祀に関わる認識や実践が「伝統的」な認識や実践から変化しているのかを明らかにし、東アジアの諸地域の状況を比較する。父系観念に基づく祖先祭祀を彼らに見出すことができるのか、一方で家父長制の再生産、他方でジェンダー平等化は彼らの認識や実践に影響を与えているのか、追慕にみる親密圏は変化したのか──本シンポジウムをこのような問題を考える出発点としたい。
2.日時・場所
日時:2022年7月30日(土) 13:30~17:30
場所:慶応義塾大学三田キャンパス東館 G-Lab(上限50名)・オンライン
3.プログラム
(1)趣 旨 上水流久彦(県立広島大学)
(2)発 表
発表① 発表者 田中大介(自治医科大学)
タイトル 日本本土:若年層の祖先祭祀をめぐる規範と選択の重層性
発表② 発表者 越智郁乃(東北大学)
タイトル 沖縄:楽しみとしての祭祀と継承の困難
発表③ 発表者 上水流久彦(県立広島大学)
タイトル 台湾:親族の祭祀から家族の祭祀へ
発表④ 発表者 中村八重(韓国外国語大学校)
タイトル 韓国:祖先祭祀に対する意識の変化と「祀らない」人々
発表⑤ 発表者 川瀬由高(江戸川大学)
タイトル 中国(在日中国人留学生): 観念なし、実践もなし?
(4)コメント
コメンテーター 藤野陽平(北海道大学) 武井基晃(筑波大学)
(5)総合討論 司会 西村一之(日本女子大学)
4.申し込み等について
下記URLのフォームからお申込みください。
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=Aw7s4TLwBUa8GMFPW_RI1gCGhSEf3UdGgdpailBiNXhUN1pIUDlIOVY2MDlCTDdXSFUxRFlTUjMwWC4u
なお、参加方法を変更する場合は、7月27日(水)までに上水流(kamizuru〔at〕pu-hiroshima.ac.jp)までご連絡ください(atを@に変換してご送信ください)。
5.その他
アンケート結果については下記アドレスにて見ることができます。
https://www.pu-hiroshima.ac.jp/p/kamizuru/anke-tokekka3.html
主催:科学研究費(基盤A)「少子化に揺れる東アジアの父系理念-祖先祭祀実践と世界観の再創造に関する比較研究」(代表 植野弘子 課題番号18H03607)
共催:慶應義塾大学人類学研究会 東アジア人類学研究会 仙人の会
下記のように、研究会を開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
日時:2022年6月9日(木)18時10分-20時10分
場所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階G-Lab
(キャンパスマップ: https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html)
Zoomでの参加も可能です。
参加登録方法:参加ご希望の方は、下記URLより前日の6月8日(水)までに必ずご登録をお願いします。参加登録していただいた方には、当日の午前中にZoomのアドレスをお送りします。
https://forms.gle/bh4diaXfxLK2uuzJ8
発表者:輝元泰文(東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学専門分野博士課程1年)
発表題目:フランスにおける禅の受容と変容 ―弟子丸泰仙を中心として―
概要:本報告では、1960~70年代のフランスにおける禅の受容と変容の仕方を明らかにする。
報告の前半では、1967年にフランスに渡った禅僧・弟子丸泰仙の活動に着目して、先行研究において明らかにされていなかった弟子丸のフランスにおける15年の活動を新出資料により解明するとともに、彼の活動がマクロビオティック・ヨガなど他の様々な潮流と交錯する過程から、禅が特定の伝統や宗教に関わりなく多様な形で受容され、他の実践とハイブリッド化していたことを明らかにする。
報告の後半では、弟子丸のフランスでの最初の著作Vrai Zen(本当の禅)を検討し、弟子丸の西洋社会に対する認識や文明観、彼の坐禅をめぐる思想・身心論を明らかにすることを通じて、弟子丸の禅がフランスの人々にどのように受容されたかを考察する。
連絡先:東島宗孝(higashishuko[at]gmail.com)([at]を@に読み替えて下さい)
研究会当日の様子
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会(修士論文発表会)を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
日時:2022年2月22日(火)12:30-14:40
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 北館3階大会議室 http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html
当日は対面とzoom のハイブリッドの予定です。zoom 希望者には後日リンクをお送りします。
感染状況によりすべてオンラインになった場合は皆さんにメールでお送りさせてください。
参加予定者は以下のGoogle Formに必ずご記入をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdgjiesrKOd097mG4T7b4aaWWDqMhaMMBT0Rjw1tD92F_8KAw/viewform?usp=sf_link
次第:
12:30-13:10
成田真希子 「移動と「他者」との関係構築から見るトランスナショナル実践―日本における亡命チベット人の事例から」
13:15-13:55
狩野祐人「地域精神医療における意志の人類学――神奈川県横浜市寿町における調査から」
14:00-14:40
瀧川奈々「ラポロアイヌネイションによる遺骨副葬品返還と先住権をめぐる諸活動―歴史実践としての側面を中心に―」
連絡先:
ご質問等は、北中淳子 junko.kitanaka[at]keio.jp にお送りください。([at]を@に読み替えて下さい)
日時:2021年3月18日(木)午後2時~4時10分
会場:オンラインでのZoom開催
2時〜2時40分 牧田小有玲「現代神社神道を生きる女性神職の姿―実践と語りに着目して―」
2時45分〜3時25分 益田喜和子「都市における民族を超えたエスニシティ―台湾の汎原住民族性に着目して―」
3時30分〜4時10分 宮下大輝「『複言語背景を持つ』児童生徒に関する教育的視座—母語・母文化を活用した実践に向けて—」
※今回はZoomを用いたオンライン開催といたします。
※参加ご希望の方は、参加申し込みフォームへのご記入をお願いします。→https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeqZO0RDt3a4OSwKQq2sb96JJ5RGa5X2xmAZW9rbe8-agLerA/viewform(締切:3月18日 13:00)
※参加のためのZoom ミーティングコードは、ご回答していただいた時点で、ご登録いただいたメールアドレスに自動送信されます。
※メールが届かない場合は、お手数ですが下記の連絡先へお問い合わせください。
連絡先:益田喜和子(masudakiwako[at]keio.jp)([at]を@に読み替えて下さい)