心理学・脳科学は,普段の日常生活内でふと気になったことを切り口に物事を深く探求することができる面白い学問です。
しかし,研究者ではない一般の方向けにその面白さを伝えようとすると,いかんせん専門用語が多く難しい話になりがちだと感じてきました。
これまでにご縁がありまして,「15分間で好きなことについてなんでも話していい」という趣旨のイベント (One Night Stand) に参加しました。そこで私が心理学・脳科学のゆるいお話をしたところ,聴衆の方が興味をもって聴いて下さり,さらに次々と質問を受けるようなこともありました。
心理学・脳科学に興味をもっていらっしゃる方は多いと認識しています。しかし,専門用語が多用された複雑な話になりがちであるがゆえに,私自身の経験上でも「難しい話ですね」と敬遠気味の感想を頂いたことも少なくありません。それに対して,ゆるいお話をするスタンスは,心理学・脳科学の専門性をなるべく保ちながら,まず肩の力を抜いて最初に学問に触れることができるいい機会になるのではないかと感じました。誰かに心理学・脳科学の面白さに触れ,何らかの気づきを得て頂けるなら幸甚に思います。
その思いから,この度,これまでに話してきたゆるいお話の発表資料を公開することにしました。
話を簡略にするため,あるいはとっつきやすくするために,誤解を招く表現や過度に簡易化された表現が見受けられた際には申し訳ございません。是非,私のtwitterにご意見をお聞かせ頂けましたら幸いです。
あなたが普段の日常生活内で気になっていることについて,ひとまずのヒントとアンサーを提供できましたら幸いです。
普段よりプレゼンの機会を与えて頂いているcafe bar NICOさまと,スライド資料内に引用している全ての先行的知見に深謝申し上げます。