Research

≪性機能障害・不妊症に対する新規薬物療法の創出≫

関連ガイドライン

背景

 勃起不全(erectile dysfunction, ED)は事故や加齢、種々の疾患により陰茎の支配神経、血管、組織構造などに障害が引き起こされ、十分な勃起を得られない疾患であり、生命の質(QOL)を著しく低下させることが知られています。 しかし、その薬物治療については十分ではなく、治療困難な症例があり、改善が望まれています。

 また、がん治療成績の向上に伴い、がん治療後のサバイバーシップの充実が求められています。特にがん治療後の妊孕性についても治療困難な症例があり、改善が望まれています。

 これらの疾患では男性ホルモンが重要な役割を果たしていますが、男性ホルモンは性成熟にとって必要なだけでなく、ヒトの健康維持にとってもが重要な役割を果たしていることが明らかとなってきました。男性ホルモンが低下することにより生じる様々な症状をLOH症候群といい、治療が行われています。

研究目標

 疾患の原因を明らかにし、新しい薬物療法を見出すことを目標としています。

 当研究室では、外科的処置や薬物投与による病態モデル、自然発症モデルなど、様々な疾患モデルラットを用いてED、無精子症の発症メカニズムの解明、およびその治療法の探索を試みています。