西尾サークルの日は東海地区の発送を行いました。出来上がったばかりの会員名簿と研究会ニュースです。
あわせて,ガリ本注文者への全国発送も行いました。どんな手順でこれらのものがみなさんの元に届くのか,紹介します。
どの地区でも発送担当の方が同じような作業をしてくれています。ありがとうございます。
手前が東海地区発送準備,向こう側は注文の来たガリ本の発送準備です。
宛名シールを貼る係,中身を詰める係,封筒をテープでとじる係に分かれて仕事中。
むずかしいのは,どのガリ本をどう組み合わせて封筒にうまく収めるか。職人技です。
重さをはかって,料金区分ごとに封筒の数を数え,箱詰めします。
鈴木隆さんの軽トラに積み込みです。
郵便局へ運びます。すべての封筒のチェックを受けて終了です。お疲れ様。
会計監査と同時進行で東海地区の地区発送と,新年度会計処理を進めました。新年度の研究会費が振り込まれているので,その確認です。振込用紙800枚を県別に並べ替え,会員名簿とつきあわせてチェックしていきます。これがなかなかたいへんな作業です。○○市と書いてあっても何県かがわからないことがけっこうあります。「来年度は県名も書いてもらおう!」が作業したサークルメンバーの一致した意見でした。
会計監査のために来ていただいた池田さんを講師に迎えて消費税に関する問題集をみんなで楽しみました。初めて知ったこともたくさんありました。社会の科学も今後の研究の発展が楽しみです。
研究会の後は恒例の炉端会。今回も犬塚明シェフによる美味しい料理がたくさん並びました。ごちそうさまでした。
この日はとても暖かい日になりました。ガリ本図書館の窓を開けての作業。春の風が入ってきます。
斉藤さんが白内障手術のためしばらく事務局の仕事ができないため,ほかのサークルメンバーでがんばります。
2月のサークルは,高知の矢野川さんからいただいたお餅と千葉の堀江さんにいただいた鍋セットで美味しいサークルをしました(落花生餅と鍋の出汁が絶品です)。ごちそうさまでした。
もちろん,食べるだけではなく,資料発表も熱い議論もありましたよ。
今年度最後になった発送作業です。ガリ本や仮説社の本など判型のちがう本がたくさんあって,たくさん注文してくれた人には〈封筒の中にどういう組み合わせでどのように入れたらもっとも料金節約になるか〉という複雑な作業を職人的勘で進めていきます。AIを導入した方がいいかもしれません。
作業が終わったら,恒例の炉端会です。理佳さんの豚汁,明さんのピザ,正男さんの焼く魚などなど,みんなで美味しく楽しい時間を過ごしました。
毎年恒例となった犬塚さんの誕生日に行う研究会です。今回は犬塚さんが好きだった竹内さん,犬塚さんを好きだった竹内さんをまねいて,板倉さん,犬塚さんにまつわるお話をしてもらいました。
ぼく(林)が印象に残ったことをかんたんに紹介します。
「4月号の『たの授』でTOSSと仮説の特集が組まれました。これについてはいろんな意見があると思いますが,ずいぶん前,法則化がさかんに広がっていったころの犬塚さんとの会話を今でもよく覚えています。犬塚さんは,『オレは法則化(現TOSS)の人は好きだよ。だって,職員室で子どもの話をするのは,法則化と仮説の連中だけだから』と言ったんです。仮説実験授業と法則化をくらべて,法則化はダメだというのではなくて,〈子どものことを語るかどうか〉という,いかにも犬塚さんらしい観点で評価しているわけです。これはすばらしい見識だと思いましたね」
「犬塚さんの本『教師6年プラス1年』のプラス1年のとき,つまり教師を辞めていたときのことです。突然ふらりと仮説社に顔を出すんです。当時の仮説社はとても狭かったので,となりの喫茶店で犬塚さんと話すんですが,なぜ犬塚さんが来たのかがわからないんです。でも,「どんな用事できたのか」とぼくは聞かないようにしました。これは,板倉さんから学んだことですが,板倉さんのところにもいろんな人がたずねてきます。板倉さんは,そういう人と話すときに「どうして来たの?」とはたずねないようにしていると教えてくれたんです。「そう聞いてしまったら〈用事がなかったら来てはいけない〉ということになってしまうでしょ。ぼくはたずねてきてくれるだけでうれしいんだよ」とね。
── 竹内さんはこんな美しいエピソードをたくさん聞かせてくれました。ふらりと会いに行く。会いたいから行く。来てくれたらうれしい。それだけなんでしょう。仮説実験授業はこういうみずみずしい感覚を持った先輩たちが作り上げてきたんだと思うと,うれしい気持ちになりました。
犬塚さんの好きだった炉端で,美味しいものをいただき,語らう時間も楽しかったです。毎回犬塚家のみなさんの全面的バックアップによってレストラン並みの美味しいお料理をいただいています。ありがとうございました。
写真:①講演する竹内さん ②犬塚家の離れを会場にお借りする ③名シェフ明さん ④肉を切り分けるマサオさんとマサルさん ⑤楽しげな炉端 ⑥来年はあなたもここに座りに来てね
会計監査のために西尾に来ていただいた黒田康夫さんに西尾サークル例会で講座をしていただきました。講座の内容は今の季節にふさわしく《きりがみ・うちわ》です。
はさみの使い方を学び,絵柄をワクワクしながら選び,無心になって切り紙を楽しむ ── そんな進み方がいかにも黒田さんのプランらしいところです。出来上がった切り紙をうちわに貼って,それであおぐと,普通のうちわ以上に心地よい風が来るような気がしました。そして何より,平均年齢60才を超えるサークルのみんなが,とても楽しそうでした。
黒田さんの講座は何回か受けていますが,今回初めて,動画を使った解説が取り入れられている講座を受けました。これがとてもわかりやすかったです。道具の使い方や作業のすすめ方に関しては,動画の明快さと伝わりやすさがすばらしいと感じました。
年度始めの研究会事務局の印刷,紙合わせ,発送など様々な作業を西尾サークルのみんなでやりました。今回はその慰労会。
今回も犬塚家のみなさんの全面的な協力をいただき,美味しく(本当に美味しい!),楽しい時間を過ごしました。もちろん,資料発表もやりましたよ。
犬塚家のみなさん,いつもありがとうございます。恒例の手作りピザです。
もちろん,ピザ窯で焼きます。
あっという間になくなってしまった手作りソーセージ。これが最高でした!
犬塚さんの好きだったガリ本図書館庭でのたき火。いろんなものが美味しく焼き上がります。
大きな金目鯛が1尾入っています。金目とアサリの出汁が激ウマ。
事務局あてにいただいたもので新年会をかねてのサークルでした。
毎年送っていただく美味しいお餅をストーブで焼きました。昔ながらのストーブはこれができるからいいです。卓上コンロで鍋を囲みました。鍋に使うおつゆも,毎年送っていただくもので,これがまた美味しいのです。
冬の大会の話を斉藤さんから聞いたり,牛山さんの誕生日レポートに書かれた衝撃的かつ楽しい話で盛り上がったり,楽しい時間でした。
大人気のピーナツ餅。こうして焼いて,そのまま食べます。ウマイ! 矢野川さん今年もありがとうございました。
魚介,肉,餃子,図書館の庭で穫れた野菜などを入れました。堀江さん,今年もごちそうさまでした。美味しかったです。
平均年齢は高いけれど,みんな元気!
冬のガリ本図書館は冷え込みます。暖房は昔ながらの円筒形灯油ストーブ。感染症がはやる季節とあって,インフルにかかった,熱が出たという報告もありました。
この日は,珍しく実験をしました。ぼく(林)が豊橋で《三態変化》の科学教室をするのですが,ナフタリンの実験をどうするかということで,代替薬品として資料がいくつも書かれているハッカを使ってみることにしました。ちょうど山田芳子さんが先月のサークルで話題にしてくれて,ハッカを提供してくれたのでそれを使いました。初めて使うので,使い慣れたナフタリンやパラゾールとくらべてどうなのかが気になります。アルコールランプで実験できなかったので,カセットコンロで熱しました。液体になるのはナフタリンよりも少し遅いかなと感じましたが,きれいに液体になりました。そのあと固体にもどるのも少し時間がかかるかなという感じです。
そこで,科学教室では小さめの試験管(長さ12cm)を使うことにしました。この方が素早く溶けて液体になり,固体にもどるのも早かったです。さらに,気体にする問題も,この試験管のままでやりました。沸騰が進むと,液体になってもどってくるポイントが高くなっていき,試験管の口当たりに達すると湯気のような白い煙が出てきて,液体はどんどん少なくなっていき,やがて試験管の中は何もなくなります。そのころには,ハッカの香りが部屋に漂います。これは使えるなと思いました。
ただし,口にガラス管付きのゴム栓をつけて一本の試験管で三態変化を見る実験では,昇華したハッカが口のあたりで固体にもどるのはナフタリンやパラゾールのほうがずっときれいな結果を示すことができます。あの,針のような美しい結晶はナフタリンで実験する方がいいと思いました。もともと栓がしてあるのでほとんど臭いませんから,安全性も問題ないでしょう。
今回は欠席が多く,人数少なめ。つくえの上は,ニュースの到着が遅れて発送作業がストップしている状態です。
試験管に入れたハッカの結晶を熱してえきたいにしたところ。この試験管はよくある普通のサイズです。
犬塚清和記念ガリ本図書館主催,毎年恒例,9月の研究会です。
1日目は,北海道の岸さんによる講座《偏光板の世界》。ぼく(林)は初めてこの授業書に接したのですが,光というものの奥深さに触れたような気がしてとても楽しかったです。光はある意味とらえどころのない感じがするのですが,偏光板というものを使うとそこに光の不思議さを解き明かしていく手がかりを得たような気持ちになれるところにわくわくしました。
午後は,今年度退職を迎える渡部みゆきさんのお祝いとみゆきさんの講演も行われました。夕方からはガリ本図書館の庭で炉端の会。一日が楽しく過ぎていきました。
2日目は参加者による資料発表と,岸さんの講演。どちらも充実の内容でした。午後は,西川さんの撮影した《花と実》の写真デジタル化検討会でした。大型テレビに写真を写しながら,「これはいいね」「これはいらない」と参加者の方に意見を聞きました。これがまとまったので,近々販売開始です。乞うご期待。
急に暖かくなってきて,冷え込むガリ本図書館もこの日は冷えた飲み物が美味しく感じる陽気でした。
この日「いいなぁ」と思ったのは,寺島さんの「期待のイメージ」という資料。先日行われた《空気と気圧》の講座を受けて,《三態変化》第2部の〔研究問題2〕(フラスコから出てきた水蒸気をビーカー内に導いて,あわが水面まで出てこないことを確認した後放置する問題,ビーカーの水がほぼ真空になったフラスコ内に入っていく現象が見られる)に関する報告でした。詳しいことは,いずれ『未来の風』に掲載されるのでそちらをご覧いただき,その中のすばらしい一文を紹介します。
「寄り道は必要ないかも知れないけれど,人生を豊かにするチャンスがあるかもしれません。そんな寄り道になるのが〔研究問題〕なのかもしれません。」 ── この文に,「そのとおり!いいこと言うねえ」と感激しました。子どもたちが授業書の中で「これ,いいな」と思う問題,その子の中に永く残っていく問題は一人ずつちがうと思います。中にはひとつの〔研究問題〕がきっかけでその子の道が開けるかもしれません。一つ一つの問題を大切に授業できたらいいなと思いました。
最近は10人以上で開かれることが多くなりました。今回は犬塚さんのかつての同僚,新美さんが参加!
その昔,正男さんが教えてくれた「キンチャック」。懐かしいです。
50周年です。サークルをはじめた犬塚さん,松崎さんがいないのは残念ですが,楽しい会でした。
午前中は,杉浦裕文さんによる《空気と気圧》の講座。盛り上がったので午後へも少しずれ込みました。
午後は,西尾サークルメンバーによるリレー講演と,竹内三郎さんの講演「仮説実験授業研究会の組織論」
少し時間が足りなくなったので,もう少しゆっくり聞きたかったです。竹内さんの言葉から紹介します(林の記憶です)。「仮説実験授業研究会は液晶のよう。ふだんはバラバラで,ある条件下ではまとまる。しかし公式見解を発表するような組織の形をもたない。それがいい」「これから研究会は変わっていく。仮説実験授業研究会が〈残したい研究会としてあり続けるかどうか〉ということが問われる」「研究会はそれぞれがいろんな方向へ分かれて進んでいくことになるだろう。生物の進化のように,そのうちのどれかが生き残っていく」など,広い視野に立つ話が刺激的でした。
参加していただいたみなさん,ありがとうございました。
会の写真は下記のリンクからご覧いただけます(無断転載禁止)。
photos.app.goo.gl/xLunbszFjNquyHSs5
講座の様子。岡田恵一さんが容器内の空気をぬくために奮闘中。
竹内三郎さんの講演。あと1時間聞いていたかった。
翌12日午前中はガリ本図書館の庭で楽しく美味しい炉端会。ここでも竹内さんの講演会。
ガリ本図書館は寒い。でも,気楽なおしゃべりが響く部屋の中は温かです。
筒型のストーブを焚いて,するめを焼いたり,おでんや餅を食べたりしながらのサークル。
いろんなものを送ってくださった各地の皆様,ご馳走様でした。
千葉の堀江さんからとっても美味しいおでんのつゆをいただきました。温まりました。
食べるだけじゃなくて,資料発表あり,研究会のあり方に関する議論あり。
高知の矢野川さんからいただいたピーナツ餅。焼くとまあこれが美味しいんです。
手嶋唯人さん主催の研究会です。西尾で行われました。手嶋さんが「6年生と《力と運動》の授業をしたい」というところから始まった研究会です。講座は井上勝さんと林が担当。二日間にわたって授業書を最後までやりました。第3部以降は「内容をほとんど知らない」という人もけっこういて,予想が分かれ,熱い議論が展開する一幕もありました。
みんなでワイワイ楽しんでいると,「実験方法はこれがいい」「こうしてみたらどうか」などいろんなアイディアが出てきて,充実した会になりました。こうした授業運営上の財産をどう残していったらいいかが気になりました。もともと授業をする人が多いとは言えない授業書です。しかし,この授業書のすばらしさは仮説実験授業を代表するものだと言っても過言ではありません。そして,多くの人の実践でたくさんのノウハウが蓄積されています。このすばらしい授業書を子どもたちに楽しんでもらうためには,こうした智恵の財産をきちんと伝えたら,残したりすることが必要だと思いました。
第2部 放物線をえがいて飛ぶビー玉の実験。現行の版には初版と同じ実験方法が載っています。シンプルな方法のこれが楽しい!
第3部 落下実験で使うビー玉3つ。「なぜ同時に落ちるのか,それは質量と力をわけて考える必要がある」というのが第3部。
ここにもビー玉が三つ。第3部のばねの問題は,子どもたちに内容をつかんでもらうのが難しい。さあ,どうするか。
だいぶ寒くなってきましたが,この日はまだストーブを入れないでサークルができるくらいでした。
最近は人数が安定して10人以上集まり,にぎやかです。退職メンバーの方が増えてきて授業の話は少し減ってきましたが,話題の中心はやっぱり教育のこと。基本的にはのんびりなごやかに話が進みますが,今月は子どもの評価をめぐる話で少し熱くなりました。いい評価をつけて「よすぎる」「バランスが取れない」などと文句を言われることがあるのは,いったいどういう子どもを育てようとしているのか疑問です。授業でも,評価でも,子どもを育てるためにしていることのはずなんですけどね。
長坂さんのプラン「トリックアート」で使う不思議なおもちゃ。鏡に映すと,あら不思議。
今月は犬塚さんもちょっと後ろからサークルに参加です。
これ,ルネ校にあったパネルを牛山さんが持ってきてくれました。こうして写真に撮るとなんだがとっても自然な感じがしていいです。
斉藤さんが持ってきてくれた柿をむいて,みんなで美味しくいただきました。
西尾サークル50周年記念の会の相談も少し。もう50年か…。
①体験講座「イオンが動けば」
平林さんの体験講座は多くの参加者が知らない内容で,大いに盛り上がりました。「今までの流れから言ったら○○になるはずだけど,ホントにそうなるとは思われないけど…」とドキドキする実験が続き,とてもおもしろかったです。参加者の楽しそうな様子に,やっぱりみんなで集まってワイワイと科学を楽しむのはすばらしいと思いました。
②講演「仮説実験授業に出会って」
平林さんの「教育は結局は授業だ」「〈自然を知る〉ということで人生が豊かになる」という言葉が印象に残りました。そして,平林さんが子どものころから経験してこられたさまざまな出会いのお話もすてきでした。ぼくたちの仮説実験授業が子どもたちにとって,そんなすてきな出会いを提供することになっていればいいなあと強く感じました。
牛山さん結果を確認中
これすごい実験!
え?ホントに?
みんな前に出てきた!
インスリンの分子模型と
楽しそうに子どものころを語る平林さん
2日目のお昼からは,ガリ本図書館前の庭で芋煮会です。犬塚家の全面協力を得て,本格的料理の数々。芋煮,ピザ,タンドリーチキン,犬塚さんの好きだったハタハタの干物等々。美味しく楽しい時間を過ごしました。
さっちゃん,こっちゃん(犬塚さんの孫)作成のウェルカムボード!
ピザ職人!ごちそうさまでした
石井さん大活躍!
犬塚さんの好きだった場所で,みんな楽しく美味しく語り合う
平林さん,犬塚さんのツーショット
いい笑顔!主催者の裕子さんと
写真右はきれいになった図書館横のピザ窯とたき火コーナー。研究会2日目はここでピザと芋煮を作ります。