事務局員のつぶやき

2月3日(林) 高崎で《花と実》の講座をしてきました

高崎サークルの峯岸さんに声をかけていただき,3日,4日の2日間で《花と実》の授業書を1~4部まで紹介することができました。

この授業書を知らない方,授業したことがない方もおられて,新鮮な感動を感じてもらえたようです。高崎サークルのみなさん,この会に参加されたみなさんの雰囲気がとてもよくて,その上,学ぶ意欲がひしひしと伝わってくる感じに,講座をする側としても充実感を感じました。そして,あらためて感じたのは,やっぱり仮説実験授業の本格的な授業書はすばらしいということです。

講座では西川さんの《花と実》写真集のDVDも使いました。すばらしいカットを映し出した瞬間に感嘆の声が聞こえたときは,この写真集を作ってよかったなと思いました。

まだ冬ですが,会場の近くに一輪だけ咲いていたタンポポや,いくつか咲いていたヤグルマソウを分解してキク科の花の仕組みを観察できました。また,これも会場の庭に咲いていた八重咲きのサザンカを分解したら,しべが花びらに変わっていく様子が見られました。パイナップルも食べました。皮の近くから種が見つかったので,「これを発芽させてみる」という人,上に着いた葉の部分を持ち帰って「挿し木してみる」という人など,もうみんな意欲の塊。参加者の方に贈られた花束も観察の対象になって分解されてしまったのもおもしろかったです。さすが仮説の会だと笑いながら感心しました。

花束のチューリップも分解

こんな感じで写真を貼っています

プロジェクターでもきれいに表示できた

田村さんの封筒がすてきでうれしかった

会場近くにあった八重咲きのサザンカを分解

10月10日(林) 西川さんの《花と実》写真デジタル化について

先日,西尾で行われた研究会の最終日,西川さんの遺されたフィルムから作る《花と実》写真集の検討をしてもらいました。アナログフィルムからデジタル化した写真を大型テレビで見てもらい,どれを残すかなどについて参加者の方から意見をもらいました。

その結果,最終的な構成ができたので,写真集発売に向けての作業を開始しました。DVD2枚組となる予定です。パソコンのモニターに映す,もしくはプロジェクターで投影して,という使い方が多くなると思いますが,B4やA3サイズでのプリントアウトもできるように,写真1枚あたりのファイルサイズを大きくして収録するつもりです。

現在は,ディスク表面への印刷や,説明書やケースの作成を進めています。目途が立ったら,研究会ニュースで詳しいお知らせを出します。乞うご期待!

8月9日(林)

久しぶりに大会に参加しました。おなじみの顔がそのまま着実に歳を取っていくわけですが,みんな元気で変わりなく見えます。
授業書の改訂に関する分科会に出ましたが,「これからの授業書がどうなっていくのか」ということに関して,みんながいろいろな意見や考え,予想を持っているのがおもしろかったです。改訂を考えるのにも,「今度の授業でこうしてみたい」という視点から細かく検討する場合と,「百年後にはどうなっているのだろう」とイメージする場合など,いろいろと考えることがありました。とくにおもしろかったのは,山路さんが紹介されていた村上道子さんの資料「授業書の〈改訂〉と仮説実験授業の古典か」です。「書物を〈古典〉にするのは作者自身ではなく,後世の読者や出版社なのだ」という視点がおもしろく,仮説実験授業の授業書もそうした流れの中で少しずつ変わっては行くものの,基本は変わらずに大切にされていくのだろうというイメージを持つことができました。

ぼくは音楽が好きですが,200年以上前のモーツァルトやベートーヴェンの音楽は今もそのままの楽譜で演奏されていますが,楽器や演奏技術の発達や変化によって,当時とはちがった響きで聞いているはずです。それでも音楽の本質は同じ。中には,楽譜を書き写すときにまちがえた「異本」も存在しますし,未完成の作品を後の作曲家などが補完して完成させた曲もあります。指揮者の指示で,部分的に原典とはちがった演奏をすることもあります。でも,根本的なものは同じで,すばらしい作品はみんなに聞き継がれて残っていきます。たぶん,仮説実験授業の授業書も同じように受け継がれていくことでしょう。

4月19日(林)

更新ハガキ,会費の入金処理が半数を超えました。
仕事をしていて困ることがいろいろあります。笑っちゃうこともあり,ハガキにむかってツッコみながら作業しています。

「名前が書いてないよ~。このチェックは〈名前変更なし〉の意味? でも誰だかわからないよ~」

「ふりがながちがうよ~。ま,自分の名前でもまちがえることあるよね」

「これ,どこの郵便番号? あ,電話番号の下4桁とまちがえたでしょ」

「達筆すぎて読めませ~ん」

「まちがいにも理由がある」という板倉さんの教えを思い出します。責任を感じるのは,更新ハガキのレイアウトです。誤解を招いたり,書き方を迷ったりすることもあったと思います。お詫び申し上げます。〈よく読まない人がいる〉〈字が小さすぎて読めない人がいる〉ということも想定して作るべきですね。次年度はレイアウトをもう少し考えて,直観的にわかりやすく,まちがいなく書きこんでもらえるようにしたいと思います。

郵便番号の未記載やまちがいはけっこうたくさんあります。でも,検索すればすぐに出てきてくれるので助かります。また,学校の住所も検索ですぐに出てくるので,ありがたいです。名無しハガキは困りますね。最近はやりの Chat GPTでもさすがに「これ誰のハガキ?」では答えてくれないでしょう。消印やわずかに残る本人の痕跡をたどって特定する作業は,ちょっとワクワクします。うれしいのは,ひとこと書いてあるハガキ。作業が気持ちよく進みます。

4月11日(林)

事務局がいちばん忙しい時期になりました。

入金された伝票を見てシステムに打ち込み,漏れがないように会員名簿にもマーカーで印をつけ,2段階で確認しています。更新ハガキは,一枚ずつ確認して変更分を訂正入力します。両方とも数が多いので時間がかかります。ハガキ100枚を処理するのに2~3時間といったところです。

今回は,ニュース0号のラベルに「未納」と印字されていたのでいろいろとたいへんなことになりました。事務局のシステムは昨年度から運用開始しましたが,使っているうちにうまく動かないところや改善すべき点がどんどん出てきます。その都度対応していますが,ぼくの力では簡単に解決できない問題もあります。一日あれこれやっていても解決できず,気分がどんよりしてしまう日もあります。とくに苦労して書いたスクリプト(命令書)がうまく動かないときは「もう,こんな問題,解決できなくてもいい!」と叫びたくなります。ところが,一晩寝ると,うまくいかなかった原因や解決法がひらめいたりするのです。脳では寝ている間にいろんな情報を整理するそうですが,まさにそれでしょうか。「果報は寝て待て」。

1月16日(林)

年が明けて,会費の未納者は30人台にまで減ってきました。あと3か月で全員の方に振り込んでもらいたいのですが,事務局からのお知らせが「会費納入のお願い」ばかりになるのもいやなので,もう載せないことにしました。

電話でお一人ずつ連絡をしていますが,みなさん夜の8時台もお仕事中なのか,なかなか電話が通じない方も多いです。中には「この電話番号は使われておりません」という方も何人かみえました。また,家の電話への連絡は,詐欺などの心配があるので「出ない」という方もおられるのではと思います。そういう方には携帯番号を名簿に載せてもらうか,留守電を受け入れる設定にしてもらうか,メールの登録をしてもらった方がいいなと感じました。直接お話しできた方は電話したうちの半数以下でした。
どうしたものでしょうかね。

振込完了を持って会員登録とする方法もありますが,システムと連動しているわけではなく,振込確認は手作業ですので難しいところです。

11月5日(林)

今年の3月で再任用期間が終了し,免許更新もしていなかったので,4月からは仕事は事務局の仕事と,西川さんの《花と実》の写真デジタル化,授業書の打ち直しなどの仕事をしていました。夏休みに入ると,退職の時に勤務していた学校から「担任が3人同時に産休に入ったけれど,講師が見つからないので助けてほしい」とSOSが入り,また理科専科として勤務することになりました。3年生,4年生の理科を受け持っています。半年授業をしていなかっただけですが,最初はなかなか以前のようなペースにもどれず,調子が出ませんでしたが,2か月たってやっと自分のペースがもどってきたような気がしています。

「今日は実験あるの?」と子どもたちがキラキラした目で聞いてくれたり,「理科の時間は早く終わっちゃう」と言ってもらえたりすると,やっぱり子どもたちと過ごす時間はいいなあと感じます。一応「12月まで」ということなのでそれなりに教科書もきちんとやっておかなければならないのですが,仮説実験授業を1時間でも多く楽しんでもらえるようにと考えています。

8月18日(林)

ぼくは自転車で走ることを趣味にしています。先日は,阿蘇山周辺のサイクリングをしてきました。友人が周到に準備計画してくれて,雄大な自然の中を楽しく走ってきました。

帰ってからもその楽しさが残っていて,阿蘇周辺の道や観光に関する本やサイトを夢中になって調べました。気がつけば丸一日,地図を見てマークしたり,走るコースを考えたりしていました。

そこでふと考えました。ぼくらが授業をして子どもたちにその時間が楽しいと感じてもらうことは何よりも大切なことです。でも本当の楽しさというのは,その楽しい時間が終わったあともその人の中に何かを残し,それが新たな意欲や行動につながっていくものなんだと改めて感じました。仮説実験授業は「その時間が楽しければそれでいい」わけですが,結果的に人を育てることになっているのはそういうことなんだと思います。そんなことはわかっていたような気もするのですが,改めて自分の体験から確認できたように思えました。

8月16日(林)

山口の池田さんが授業書《熱はどこにたくわえられるか》を印刷できる形にする仕事をされています。レイアウトのお手伝いをしましたが,形になったので印刷所に出しました。最終的なページの割り付けなどの確認も終わり印刷に入っています。
板倉さんの解説は,この授業書について「長い長い疑問とそれへの解決という感動的な発見物語を授業書化する形をとっている」と書いてあり,読み応えがあります。

7月12日(林)

2年前からはじめて中断していた仕事を再開しました。

西川浩司さん(故人)が遺された授業書《花と実》の写真をデジタル化する作業です。カメラが趣味だった西川さんは膨大な数の写真を遺されています。その一部は仮説社から《花と実》の写真集として出版されていますが,それはほんの一部です。

西川さんが亡くなったときに遺された写真(リバーサルフィルム)は,ご遺族の了解を得て岩手の大久保さんがすべて引き取って整理されていましたが,それをぼくが引き継ぎました。大きめの段ボール8箱分,数にして2万カット以上ありました。ガリ本図書館にも一部が遺されていて,それもかなりの数です。

そこには埋もれてしまうには惜しい写真も多く,それらの中から授業をするのに役立つものを選んでデジタル化を進めています。スライド写真の形になっているものを一枚ずつデジタルカメラで撮影し,編集して(明るさや色を調整して)デジタルデータにしています。

多少骨が折れますが,なかなか楽しい作業です。

「西川さん,これピンぼけだよ」「林さん,よく見て。めしべにピントを合わせたから,ほかのところがボケてるだけだよ」

「これバックの色が薄くて見にくいね」「そうなんだよ。それはダメ。暗いバックのカットがあるから,それを使って」

「この時期のはずいぶん上手になってるね,もう芸術的!」「ありがとう,自分でも成長したと思うよ」

などと会話しながら進めています。

6月24日(林)

先月,山口の池田さんが《熱はどこにたくわえられるか》の授業書講座を西尾でしてくれました。短い授業書ですが,〈なかなか解決しなかった問題が原子論によって見事に解決する〉という科学史の流れに沿った展開がおもしろいです。

この授業書はまだすぐに印刷できる形になっていないので,池田さんがデータを打ち込み,印刷できる形にする仕事を進めています。そこで,ぼくもレイアウトのお手伝いをすることになりました。夏の大会までに形にできればと思って進めています。

5月18日(林)

印刷所に送る名簿のPDFが無事作成終了。やれやれとホッとしました。試しに印刷してみると,勤務先名が長い方の表示が途中で切れていたり,ある人が入力ミスのため別の県に入ってしまったり,改ページの長生をしたりと調整をしたりと,理佳さんと細かいやりとりをして完成しました。

6月からはラベルの仕様も変更したので,こちらもうまく進むかどうか…。新しいシステムが軌道に乗るまで,もう少し時間がかかりそうです。

5月4日(林)

今年度から,事務局で使うソフトを変更しました。何せ素人が作ったものなので実際に動かしてみるといろいろなところで足りないところがあったり,不具合が発生したりしています。

先日は,地区発送の方から「宛名ラベルに長い名前の方の一部が表示されていない」と指摘され,直しました。また,「ニュースが余る。ラベルが足りないのでは」との指摘もあり,調べてみると昨年度の新入会員の方のラベルが印字されていなかったことが発覚。これは新入会員の登録画面に「地区」の欄を作っていなかったために起こった不具合でした。急いで新入会員の方がみえる地区発送担当の方に,住所をメール連絡し,封筒に手書きしてもらうことになりました。当該担当の方,申し訳ありませんでした。

とまあ,アクシデントがあったりするわけですが,事務局の作業はなぜか楽しい雰囲気で進むのです。仮説実験授業に関わる仕事をしている人は,その時間を楽しく過ごすコツを体得しているのでしょうね。

次は名簿作成という大仕事が待っています。組んだソフトでうまく名簿ができるかどうかちょっと心配…。

4月28日(林)

今回,手違いで「更新はがき」ではなく「入会申し込みハガキ」を送ってしまい,多くの方がとまどわれたと思います。すみませんでした。

従来の更新はがきには年齢に関する項目がなかったのですが,申し込みハガキにたまたま「出生年」の欄があったためデータベースに年齢の項目も加えました。現在入力が済んだ分だけ(約600名),グラフにしてみました。

60代が多いですね。

出生年の項目を見落とされた方,「出生年は変更なし」と思われた方(そりゃ変更なしですよね)も多いのか未記入の方も数%おられますが,だいたいの傾向はつかめると思います。次年度の更新はがきには「誕生年」の項目を加えますので記入して下さいね。

4月22日(林)

全国から到着するはがき,会費とガリ本代金の振込の処理が続いています。

犬塚家に配達されるはがきの束を見ると,もはや「束」というより「山」。その厚みに圧倒されて「まだこれだけ入力があるのか」と,正直なところ一瞬気分が暗くなりかけます。でも,入力作業が始まると調子が上がってきます。ぼくが読み上げ,理佳さんがテンポのいいタイピングで作業が進んでいきます。
ときどき「これ○○って読むんだね」と名前の読み方に驚いたり,判読が難しい字を「○○さんじゃない?」と予想したりするのが気分転換になります。今回は,「住所に〈ラ〉っていう一文字のカタカナがある!」というのが驚きでした。

犬塚家で仕事をしていると,ときどき恵さん(犬塚清和さんの奥様)がお抹茶をいれてくださいます。ホッとできるうれしい時間です。そんな休憩時間,たわいもないおしゃべりをすることがありますが,恵さんも理佳さんもよく笑います。豪快に笑う犬塚さんを思い出します。