Ⅱ.感覚系(Sensory system)
Ⅱ.感覚系(Sensory system)
①視覚刺激を用いた姿勢制御への影響についての研究
近年,世界的にVR(Virtual Reality)が注目され,リハビリテーションの治療場面でも導入されるようになってきました.VRはゴーグル装着型やドーム型の大型スクリーンを用いて行われます.しかしながら,感覚情報の相互干渉によるVR酔い(つまり,乗り物酔いのような症状)が問題となっています.そして,VRのリハビリテーションへの効果は刺激呈示中や直後は認められているのですが,長期効果については一致した見解は得られていません.私たちは,網膜を横切る流れ(optical flow)によって生起された視誘導性自己運動感覚(Vection)を用いて,実行中の運動制御のその後の効果(残効)について調べています.