2025. 9. 18
今日からGrowth and Structure of the English Language (略してG & S) を講読する連載を始める。G & S は、デンマークの言語学者Otto Jespersenによって著された英語史の概説書である。初版は1905年で、今回は第10版を用いる。リンクをこちらに置いておく。
Jespersenは英語史・英語学を研究していればほぼ確実にその名前を見かける大家であるが、そんな彼は英語史をいかにとらえていたのだろうか? G & S からそれを読み取りつつ、英語史の体系的な学び(なおし)に役に立つ連載を目指す。
なお G & S は各節に通し番号が振ってあるので、各記事の番号もそれに対応させていく。記事の体裁については特にこだわらないが、段落の重要箇所(とその拙訳)を示した上で、私なりの補足事項や意見や感想などを書き連ねる形を基本としたい。
ところで、本連載の直接のきっかけとなったのは、指導教員の堀田隆一先生とのゼミ合宿での会話であった。先生が研究休暇の期間に何か読んでおくべき本はないか、その一案として挙がったのが本書であった。堀田先生からの命を受けたとあらば、すぐに始めようということで合宿翌日の今日に開始する次第である。
参考文献
Jespersen, Otto. Growth and Structure of the English Language. 10th ed. Oxford: OUP, 1997[1905].