殉国七士奉賛会
殉国七士の御遺骨をお迎えして、三ヶ根山上に殉国七士廟が建立されたのは、昭和三十五年八月のことでした。
当時は敗戦による被占領の記憶も生々しい頃とはいえ、私利私慾もなく、ただ国のために身命を犠牲にされた方たちの遺骨が、死してなお宙に迷うという悲惨な状況にありました。
そのことを憂い、御遺骨を丁寧に葬り、お祭りをしなければならないという気持ちにかられた多くの方々の、純真な心と清浄な拠金によって、七士廟は建立されたのであります。
以来、私たち奉賛会はその志を引き継ぎ、ご遺族や熱心な支持者の方々とともに、植樹や整備などに心を尽くし、廟を守り充実させてまいりました。墓前祭も、毎年盛大に継続できますことを心から欣ぶものであります。
また、隣接した一画には戦没者の御霊をまつる慰霊碑も数多く建立され、奉賛会でお守りを続けるなか、御遺族や戦友の方々をはじめ平和を願う多くの人々が慰霊と参拝のために訪れるようになっております。
しかし、歳月を経るごとに世相も世代も変わり、人の記憶も薄れつつあることも事実であります。そのため奉賛会は殉国七士廟と慰霊碑を末永くお守りするため、平成二十二年に新しく一般社団法人として発足いたしました。
どうぞ私たちの趣旨にご賛同を賜り、当奉賛会の活動へのご支援をよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人 殉国七士奉賛会