情報活用教育

コンソーシアム

 本協会では、AI時代に求められるデータ活用力を中心に「社会で求められる情報活用能力育成のガイドライン」をとりまとめました。ガイドラインでは、初年次での教育と2年生以降の専門教育との連携を前提に、授業の進め方、教材の例示などビデオによる解説を行うことにしました。また、高校の情報Ⅰと大学の情報教育が接続対応できるよう教材の例示を準備しました。

【社会で求められる情報活用能力育成のガイドライン(2021年版)】はこちらをご覧ください。
【ガバナンスに対する理解促進策】はこちらをご覧ください。
【データ活用力育成に向けたモデル授業の推進】はこちらをご覧ください。

【高校の情報Ⅰと大学の情報教育が接続対応できるよう教材例示】


1.プログラミング心構えの教材事例

2.モデル化・シミュレーション演習の教材事例

3.プログラミング演習の教材事例

4.アルゴリズム学修の教材事例

5.データサイエンス・AI活用教育に向けた教材及び教育方法

【初年次向け反転授業のビデオ授業ガイドと教材例示】


 以下の教材は、初年次教育において私情協が提案する「社会で求められる情報活用能力育成のガイドライン」の概要を学ぶ際に反転授業の提示として活用することを想定しています。到達目標Aである「問題発見・解決を思考する枠組み」にしたがって、問題解決の手順を動画で学び、対面授業では学生間でディスカッションをしながら問題解決を体験することを目指します。


1.社会で求められる情報活用能力育成の背景

2.初年次向け反転授業を導入したビデオ授業ガイド

3.初年次向け、AI理解教育の授業シナリオ作り

【専門科目と連携した情報活用教育のための授業設計・運営ガイド】


1.文系(経済学分野)

 以下の授業モデル案は、社会で求められる情報活用能力育成のガイドラインに対応し、経済学部3年生以上を対象に専門の講義科目(日本経済論など)の中で、3回程度のチーム学習を想定しています。現実の経済社会の課題に対し、適切な情報源(データベースなど)から問題の背景を深堀りし、経済学の知識を活かした解決策を提示するPBLを目指します。

2.理工系(機械工学分野)

 以下の授業モデル案は、社会で求められる情報活用能力育成のガイドラインに対応し、工学部3年生を対象に日本のエネルギー戦略・課題について、オンライン形式の授業を想定しています。エネルギービジョン実現に必要な条件や開発プロセスのシミュレーションを実行し、SDGsを想定したロードマップを提案することで、問題発見力・構想力、問題解決力、情報活用基礎、情報技術応用力、チームワーク力の向上を目指します。

3.家政系(被服学分野)

 以下の授業モデル案は、社会で求められる情報活用能力育成のガイドラインに対応し、家政学部3年生を対象にファッション・アパレル分野と環境(SDGs)に関する課題・問題点について、オンライン形式の授業を想定しています。「つくる責任」や「使う責任」をキーワードに、reduce、reuse、recycleのモデリング・シミュレーションを通して、未来に向けて何ができるのかの考察を通じて、問題発見力、構想力、問題解決力、情報活用能力、チームワーク力の向上を目指します。

4.医療系(医学分野)

 以下の授業モデル案は、初年時情報リテラシー教育でカバーできない医療情報の活用法について、情報リテラシーが重要となる専門分野の授業(例えば、公衆衛生学、医療情報学、診断学、臨床推論、クラークシップなど、医療情報の活用が診断・治療に有益な疾病・疾患に関する講義・実習への部分的導入で、中等度の難易度を想定)の一部への導入を図ります。医療情報の活用に必要な情報リテラシーを体験することで、それらを情報の検索・収集、批判的吟味、意思決定に用いることの重要性を理解して利用できるようになることを目指します。

5.社会科学系(経営学分野)

 以下の授業モデル案は、社会で求められる情報活用能力育成のガイドラインに対応し、経営学分野の2年生以上を対象に多様化・複雑化する社会的問題を洗い出し、経営学の理論や枠組みから問題解決案の提案を行います。身の周りで関心のある社会的問題を発見し、オープンデータなどを整理・分析して解決するビジネスモデルや事業計画を提案するPBLを目指します。


6.医療系(薬学分野)

 以下の授業モデル案は、社会で求められる情報活用能力育成のガイドラインに対応し、薬学部1年生を対象に薬剤師として情報社会で活躍するため、信頼できる情報・誤った情報などについて、グループワークの討議・発表を通じて確認し、適切な情報を相手にわかりやすく提示するスキルの育成を目指します。