[広報部門企画]公 開 講 座
[広報部門企画]公 開 講 座
公開講座(Zoomミーティング)
説明的文章の教材価値を見つめ直す
2027年1月(未定)
司会・進行
竜田徹(佐賀大学)
話題提供者
篠原 嶺(奈良国立大学機構 奈良教育大学附属中学校)
舟橋秀晃(大和大学)
正木友則(愛知教育大学)
三浦 剛(東京学芸大学附属世田谷小学校)
・公開講座は会期外にオンラインで開催し、会員外にも無料で公開します。
・公開講座にのみご参加なら、大会への参加申込は不要ですが、公開講座への参加申込手続きは必要です(先着順・定員制)。
・公開講座へのご参加には、大会参加者でも事前の申込手続きが別途必要です。
《公開講座の企画趣旨》
本公開講座は、全国大学国語教育学会によるシリーズ「研究にもとづく授業づくり」の第5回として開催するものである。これまで本シリーズでは、国語科教育における授業研究の意義と方法を多面的に考察し、研究知と実践知を往還させながら、より豊かな授業づくりの在り方を探ることを目的として、戦争文学教材、古文、読書、漢文を取り上げてきた。今回は説明的文章を取り上げる。
近年、情報環境の高度化に伴い、膨大で多様な情報に接する中で、市民が根拠に基づいて理解し判断するための「読む力」の育成が重要な課題となっている。しかしながら、国語科における説明的文章の指導においては、文章の構成や表現の形式に焦点化した学習が中心となり、学習者が説明対象そのものの理解を深めながら主体的に読み進める経験が十分に保障されていない現状が指摘される。また、教科書教材の多くがリライトや書き下ろしであることから、現実社会に存在する多様で複雑な説明的文章との接続が弱く、学習内容と社会的実践との乖離も課題として挙げられる。さらに、内容理解中心主義からの転換として論理や方略に着目した研究が蓄積されてきた一方で、実践の場では形式的側面に偏重する傾向が見られ、理論と実践の間に乖離が生じている可能性もある。
本来、説明的文章を読むことは、世界を理解し社会に参加するための基盤的な営みである。その観点からすれば、内容理解は否定されるべき対象ではなく、むしろ再概念化される必要がある。すなわち、「わからないから読めない」のではなく、「わかりたいから読む」という学習者の志向に応答し、困難を含みつつ読み進める過程を支える指導が求められている。
そこで本講座では、小学校および中学校の国語科における説明的文章の授業実践を対象として、説明文の「内容理解」をいかに位置づけるべきかを再検討し、学習者が説明対象の理解を深めながら主体的に読み進める過程を可能にする教材の扱い方および指導の在り方を考えたい。これを通して、従来の教材観を問い直し、教科書教材を含め、現実社会に存在する多様な説明的文章を視野に入れた学習指導の構築に資する理論的・実践的知見を提示することを目指す。
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