公開講座
研究にもとづく授業づくり ①
戦争文学教材を素材として
2024.10.6(Sun)/15:00-18:00
(学会日程とは別日にオンライン開催します)
終了しました。ご参加ありがとうございました
研究にもとづく授業づくり ①
戦争文学教材を素材として
2024.10.6(Sun)/15:00-18:00
(学会日程とは別日にオンライン開催します)
終了しました。ご参加ありがとうございました
1部:基調講演
金原瑞人
法政大学・翻訳家
司会・進行
勝田光
筑波大学
2部:研究に基づく授業開発
話題提供者
勝田光
筑波大学
山本賢一
川口市立前川小学校
草原和博
広島大学
司会・進行
勘米良祐太
武蔵野大学
指定討論
池田匡史
岡山大学
会場:Zoom
※ アーカイブ配信はありません
※ 画面の録画はご遠慮ください
終了しました。ご参加ありがとうございました
日 程
2024年10月6日(日)
開会あいさつ 15:00-15:02 (2分)
講師紹介 15:02-15:05 (3分)
基調講演と質疑応答 15:05-16:05 (60分)
休憩 16:05-16:10(5分)
コーディーネーターによる趣旨説明 16:10-16:15 (5分)
話題提供1 16:15-16:30 (15分)
話題提供2 16:30-16:45 (15分)
話題提供3 16:45-17:00 (15分)
指定討論者によるコメント 17:05-17:10 (5分)
休憩 17:10-17:15 (5分)
ディスカッション 17:15-17:55
コーディーネーターによるまとめ/次回の予告 17:55-18:00 (5分)
※一部変更する可能性があります。
趣 旨
2008年秋に始まった全国大学国語教育学会の公開講座で最初に選ばれたテーマは「国語科授業分析の方法」だった。全国大学国語教育学会における国語教育研究は、実験的・実証的方法による授業研究・学習者研究だけでなく、歴史研究や国際比較を含む文献学的方法や理論的研究など多様なアプローチが採用されている。しかし、「本学会と社会とを積極的に架橋する社会連携としての」(公開講座ブックレット①まえがきより(執筆者は吉田裕久氏)) 公開講座の位置づけを考えるならば、最初のテーマとして「本学会と小・中・高等学校とを緊密に結ぶ要諦」(同上)であり、「そのあり方を究明することは学会としても最重要の関心事」(同上)である「国語科授業」が取り上げられたことは必然だったと言えるだろう。
現在、全国的に教員養成系大学が教職大学院へと移行し、国語科に限らず、教科教育学研究の存立に危機感を覚える教科教育学研究者は少なくない。2021年、教科教育に関連する学協会(学術研究団体等)からなる教科教育学コンソーシアムが発足したことはその危機感の表れの一つと言えるだろう。このような現状において、あらためて、教科教育学研究の成果をわかりやすく伝え、それが授業づくりにどう生かせるか、会員外の参加者も含めて議論する場を設けることは重要なことだと考えられる。こうした試みは、教育学研究における「エビデンスに基づく教育政策・実践」を批判的に捉える議論とも通ずるはずである。
本企画2回1セットの1回目の素材として選んだのは、「戦争文学教材」である。小中高等学校の国語教科書には、戦争文学教材が一定数収録されている。国語科は平和の価値を直接教える教科ではないが、登場人物の心情を想像し、解釈することを通して、その価値を形成することが期待されていると言えるだろう。こうした国語科授業における戦争文学教材を読む学習について、これまで複数の研究者が問題を指摘してきた。平和という絶対的な価値があるため、児童生徒の読みが似通ったものになる問題である。そのため、戦争文学教材を扱う国語科の授業を改善する必要性は今日まで提起され続けている。では、具体的にどんな授業であれば良いか、国語科教育の研究者だけでなく、戦争を話題とした文学・ノンフィクションを多数翻訳している文学の専門家、戦争を直接学ぶ内容として扱う社会科教育の研究者、そして国語科授業づくりを日々行っている実践家を交えて検討する場としたい。
※一部修正する可能性があります。