公開講座
Tinkering with words, playing with language
how do you stimulate
the drafting, the sharing, the assessment of poetry?
言葉のティンカリングとことばあそび
詩創作の下書き、共有、評価をどう促すか?
2021.05.29/17:30-20:00
公開講座 期間限定アーカイブ(6月15日まで)
趣旨
詩創作は、言葉による創造性の基礎を育む重要な学習であるが、学校教育において十分に取り組まれてきたとはいえない現状がある。教師自身の学習経験・実践経験の少なさや、評価方法の難しさが「壁」として立ちはだかっているのである。こうした状況を踏まえて、本学会では「詩を書くことは教えられるのか」と題した2回連続の公開講座を設定した。
今回のオンライン公開講座では、英米圏の詩教育学を牽引するスー・ディモク(Sue Dymoke)氏(イギリス・ノッティンガムトレント大学)を招き、教師、大学院生、大学教員などを対象とした詩創作ワークショップを提供する。創作に向かう様々な刺激を受けて詩の下書きをつくり、お互いにコメントし合って評価を試みるなど、詩創作指導において教師が直面すると思われる障壁を取り払うことを目的とする。その経験が、自分の教室における詩創作指導の方法を発展させる手がかりとなることを期待する。
タイトルに掲げた「ティンカリング(Tinkering)」は、アートや技術分野において様々な素材や機械を「いじくりまわす」ことを意味する語である。言葉を素材としてあらゆる角度から眺め、いつもとは別のことに使ってみようと試行錯誤するなかで言葉についての新たな理解を深めていく、「言葉のティンカリング」として詩創作指導を捉えたい。わくわくした遊び心とともに夢中で言葉を「いじくる」時間を、教師と学習者とが楽しめる教室が増えることを願う。
本ワークショップでは、詩を完成させることは想定されていない。詩の「下書き」を生み出しお互いに反応し合うことで、生み出される学びの姿を経験できる時間にしたい。
内容の詳細は要旨(このページの最下部にも掲載しています)をご確認ください。
ファシリテーター
Dr. Sue Dymoke
(スー・ディモク)
(Nottingham Trent University)
イギリス・ノッティンガムトレント大学准教授・詩人。元中等学校教員。イギリスを中心に詩教育・詩創作指導について国際的に研究を展開する。著書にDrafting and Assessing Poetry (2003), Making Poetry Matter (2013), Making Poetry Happen (2014)等がある。ブログでも詩教育にまつわる情報を発信する。 suedymokepoetry.com
コーディネーター/ファシリテーター
中井悠加
(島根県立大学)
通訳
Dustin Kidd(ダスティン・キッド)
(島根県立大学)
参加の仕方
公開講座には、(1)ワークショップへの参加 (2)視聴参加 の2種類の参加方法があります。
(1)はZoom Meetingを使って、ファシリテーターや参加者同士でコミュニケーションを取りながら、詩創作について考えていくものです。(2)はワークショップの様子をYouTube Liveで視聴するものです。こちらは、ファシリテーターやワークショップの参加者と直接コミュニケーションを取ることはできませんが、視聴者同士でチャットを介したコミュニケーションを取ることができます。
(1)でも(2)でも、公開講座にのみ参加する場合には、学会全体への参加申し込みは必要ありません(無料で参加することができます)。
(1)を希望される場合、【申し込みフォーム/4月28日15:00受付開始 → 現在申し込み受付中です】からお申し込みください。ワークショップという性質上、先着30名で締めきります。(5/19 締めきりました)
(2)を希望される場合、特に申し込みは必要ありません。当日5月29日17:30にYouTubeチャンネルにアクセスしてください。
詩創作Webアプリの紹介
詩創作ワークショップの終わりには、コーディネーターが企業と共同開発した、オンラインで使える詩創作Webアプリをご紹介する予定です。
テスト版ですが、オンライン授業での使用や先生方ご自身で創作し合うことを想定して開発されたアプリです。この機会にぜひご覧ください。
![](https://www.google.com/images/icons/product/drive-32.png)
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