ご挨拶
ご挨拶
2025年度日本産業衛生学会 九州地方会学会
学会長 中村 幸志
琉球大学 大学院医学研究科 公衆衛生学・疫学講座 教授
2025年度の日本産業衛生学会九州地方会学会は、私ども琉球大学大学院医学研究科公衆衛生学・疫学講座が主催者として開催いたします。沖縄県での開催は2009年以来となります。
この度は、「労働者の健康づくりと健康管理を考える」というテーマを設定しました。私は地域・職域を問わずに生活習慣病対策の研究と実践活動に邁進してまいりました。日本人の死亡や要介護認定の原因の上位に位置する循環器系疾患(心疾患、脳卒中)を予防するために、タバコやアルコールはもとより生活習慣病と称される高血圧や糖・脂質代謝異常などに対処することが重要であることは広く認識されているとおりです。特に本学会の対象である働き盛り世代に強力に推し進めていくために、本人の自発的行動を促すだけでなく、職域の健康管理体制を整備していく必要があります。一方、最近はウェルビーングのような生活の満足度を重視した健康概念が注目されています。このような最近の事情を踏まえて、生活習慣病に留まらずに広く「労働者の健康づくりと健康管理を考える」機会にしたいと考えております。そこで、本テーマに沿う方向で主要な講演を構成しました。地方会学会の在り方として、主催者の特色を活かすダイバーシティーの考慮があるようですので、私どもの趣向にご理解いただけますと幸いです。
一般演題(口演、ポスター)に奮ってご応募して、日頃のご研究やご活動の成果をご発表ください。各自で沖縄でのご滞在をお楽しみいただくために懇親会は行いませんが、代わりにポスター発表に合わせて交流ティータイムを設けます。
11月に皆様と沖縄でお会いできることを楽しみにしています。どうぞよろしくお願い申し上げます。