2025年12月24日
ID定例ゼミ
ID定例ゼミ
日時:2025年12月24日(水)12:00-12:40
会場:オンライン(Zoom)
参加者数:10名
発表者:石川 奈保子
テーマ:Learning Engineering
紹介した書籍:Goodel, J. and Kolodner, J. (2022). Learning Engineering Toolkit: Evidence-Based Practices from the Learning Sciences, Instructional Design, and Beyond (English Edition). Rouledge.
Introduction: What is Learning Engineering?
JSET2025年秋季大会でのSIGセッションで、SIG-IDでは「インストラクショナルデザインの現在地」と題するセッションを開催しました。そのとき担当した「Learning Engineering(学習工学)」のことをもっと知りたくなったため、本書のイントロダクションの章を読んでみました。
学習工学はインストラクショナルデザインにとても近い学問領域です。学習工学は、「1. 学習科学を適用し、2. 人間中心のエンジアリング設計手法を使って、3. データに基づく意思決定を行い、学習者とその成長を支援するプロセスおよび実践である」(ICICLE)と定義されています。そして、学習者の認知的、物理的、動機的な障壁を取り除いて学習の成果を最大化することが目的であることが、本書では主張されていました。また、学習工学の発祥、様々な分野の専門家によるチームで学習支援に取り組むこと、語学学習アプリDuolingoの開発を例に学習工学がどのように学習者に貢献しようとしているか、などが説明されていました。
質疑応答では、科学と工学の違い、インストラクショナルデザインと学習工学の違いについてなどが議論されました。インストラクショナルデザインおよび学習工学の担い手や着想の違いから、インストラクショナルデザインはやや文系的なアプローチ、学習工学は理系的なアプローチで学習者の支援に貢献しようとしているのでは、といったことが共有されました。これから続きの章を読んでいこうと思います。
文責:石川奈保子(北海道大学)
詳細はレジュメをご参照ください。