対人関係の心理学(psychology of interpersonal relation)

※商科大学の学生を対象としているため、一般的な「対人関係の心理学」の授業内容とはやや異なる内容を扱っています

授業の概要

本講義では、日常の人間行動に存在する社会心理学に基づいた認識を啓発することにより、学生たちがフロンティアスピリットを達成するようサポートする。

本講義では、次のことを目標とする。

  • 印象形成、グループ間/対人ステレオタイプ、態度の形成と変化など、対人関係に関連する問題を説明する重要な概念と理論を探求することができるようになる。

  • 対人関係の中に存在する様々な問題のパターンを心理学理論に基づいて理解・説明することができるようになる。

  • グローバル社会のリーダーになるための社会心理学的理解を深める。

学習方法、レポート、課題に対するフィードバック方法

本講義では、各セッションごとに、特定のトピックについて、学生が自主的に議論を介してのアイデアを表現し共有していくことが推奨されます。講師は受講生の議論の内容を聞き、フィードバックを提示し、その授業の核となるアイデア、理論を説明します。また、学生は場合によって講義の最後にレビューノートを作成するように要求されます。これは、その日の授業の重要な概念や考え方を自ら復習することができる機会を提供するためです。講義の後半部では、習った理論やアイデアなどを使ってグループでロールプレイングをしたり、特定の概念や実験などについてグループで調査してプレゼンテーションをするActive Learningのアプローチが行われます。授業全体にわたって、講義に関する学生たちの自由な議論と意見交換を望みます。

授業スケジュール

第1日

Session 1: 講義の紹介

Session 2: 対人関係の心理学とは?対人関係に関する論点

第2日

Session 3: 人に好かれるには?:印象形成理論

Session 4: 印象形成の秘密:ステレオタイプコンテンツ・印象形成に使われる基本的な側面

第3日

Session 5: 自己評価・自尊心・自己評価の動機と意味・自尊心を高める方法とは?

Session 6: 社会的同調

●使用するケース

同調理論に関するケース:新幹線

第4日

Session 7: 態度の形成と変化・バランス理論

Session 8: 態度の形成と変化・認知的不調和理論

●使用するケース

バランス理論に関するケース:新入りの同僚

第5日

Session 9: グループ発表の準備・社会実験心理学

Session 10: グループ発表の準備・社会実験心理学

第6日

Session 11: グループ発表

Session 12: グループ発表

第7日

Session 13: 説得のテクニック

Session 14: まとめ

参考文献・資料

山岸俊男(監修)(2011)『徹底図解 社会心理学―歴史に残る心理学実験から現代の学際的研究まで」新星出版社.

山口勧(監修)・森尾博昭(編著)(2011)『対人関係の心理学 -社会心理学でのぞく心の仕組み-』技術評論社.