各界で活躍されているゲストの方を訪問し、最先端の知見を得るとともに、
留学に必要な心構えについてメッセージをいただいております。
実際に社会で活躍されている方と交流し、自らの姿を照らし合わせることで、
より留学で成長すべき課題を感じ、留学の目標を明確にすることができるはずです。
2020年 5月14日
今回のテーマは「俳句という日本文化」でした。俳句は自然の中に磨かれた言葉たち「季語」をふくむ文藝として始まり、今日では世界にHAIKUとして親しまれています。俳句という日本文化を、自らの体験によって理解しつつ、現地の人に俳句を紹介できるようになることが目標でした。
(1)詠む(2)聴く(3)語る という3軸で勉強会を構成いたしました。
(1)5月6日に立夏ということもあり、事前課題としては夏らしい句を【1人2句】お願いしました。1句は新樹の句を、もう1句は自由に夏の季語を含む句としました。黒田杏子『新版 俳句はじめてみませんか』より資料を作成する等、運営側でバックアップをしました。
(2)当日には、講師として俳人の名取里美先生をお招きし、俳句について講演していただきました。名取先生は大学生時代に元東京大学教授山口青邨のもと俳句にふれ、人生を懸けて俳句に打ちこんでこられた俳人です。3 冊の句集「螢の木」「あかり」「家族」を出し、受賞歴をもっています。名取先生は、俳句は紙とペンがあればできる自己表現であり、季語の美しさを以て、人も自然も平等に尊重してゆく契機になるとおっしゃっていました。
(3)講演後、創作した俳句を持ち寄って句会を開きました。句会とは、皆の句に一通り目を通し、よいと思った句をそれぞれ発表していくもので、JISS6期の底力を以て、初めてとは思えないハイレベルの句会となりました。句会後、1人1人感想を言ってもらうことで、俳句を詠む難しさや場面を捉える楽しさを共有することができました。
全体を通して、俳句について創作・講演・句会を通して学び、文芸の奥深さにふれることができたと感ぜられます。
勉強会のあとには名取先生も交え食事会をし、親睦を深めました!
以下が今回の勉強会でメンバーが詠んだ俳句の数例です!
健忘の祖父のまなこに新樹居る 名取道治
そよ風や新樹ゆらして湖(うみ)なでる 陣内凱翔
青空をつきささんとす新樹かな 茅根里紗
夏シャツに風うけとめて空をだく 清水七緒
生きいそぐ夜の鼓動か揚花火 浅見怜
縁側の薄暑に喘ぐ老犬や 野田寛眞
2016年7月11 日
TFJの松田さんをお招きして、30分程のレクチャーを頂いた後、教育全般に関する疑問に関して、質疑応答の形で議論をしました。
初めのレクチャーでは、TFJの活動内容、松田さんがどのような想いを持って教育に携わっているのか、シンプルかつ深みのあるお話を頂きました。
「皆は努力してきたから今の位置に居る、だけど、努力出来る環境に無い人がこの日本にもたくさん居る」、「子ども達が悪い、なんてことは有り得ない」等々、突き刺さる言葉が多く有り印象的なお話の後には、JISSメンバーからも鋭い質問が続きました。
中でも、「”子どもに無闇に自信を与える教育をしても、中途半端に夢を見せて、将来かえて挫折をさせてしまうのではないか”、という議論に対してどう反論するべきか」という質問に対して、「必ずしも反論する必要はない。反対意見を持った人は常に一定数居るが、気にしすぎず、自身の信念に賛同している人と進めば良いのではないか」と力強く答える松田さんの声は、大学生一人一人に大きく響いたと思います。
最後には、「目的を持って留学に望んで欲しい」という言葉を頂き、留学前に日本の教育を世界レベルで考える本当に貴重な機会が締めくくられました。
2015年6月25日
6月下旬、OECD(経済協力開発機構)東京センターを訪問させていただき、職員の皆さまにお話を伺いました。
国際機関とは自らの専門性を活かすことのできるやりがいのある現場だ、という魅力からお話いただきます。
政策提言を行う機関というイメージとは裏腹に、税制など各国経済の利害に直結する枠組みを第一線で主導している一面も教えていただきました。紛争・安全保障分野以外の経済に関わるほとんど全ての分野を僅か2500人の事務局職員が担当しています。
OECD勤務に至るまでのプロセス、拠出額と職員割合の乖離という日本特有の課題についてもお話いただきました。
今後、海外はもちろんのこと日本国内でも労働市場の流動化が進行していき、
キャリアの選択肢が増えると同時に、別の角度から見れば個人のスキルが問われる時代になるというお話が印象に残りました。
大学院進学・官公庁入庁・民間企業就職…と、留学から帰国後すぐに直面するであろう選択肢についてアドバイスを頂く時間ともなりました。
またとない機会をいただき、感謝致します。
2015年6月22日
6月下旬、2期生有志が国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗様を訪問させていただきました。
NGOというセクターについて、日本国内の人権課題について、また土井様ご自身のご経験にについて様々な質問にお答えいただきました。
日本が先進国最低水準とされる”子どもが家族を持つ権利の侵害”をはじめ、「人権を守ること」という命題に突き動かされるように取り組んでいらっしゃる姿勢は大変刺激的でした。
ご自身のニューヨーク大学ロースクール時代の経験を踏まえ、私たちが日本の大学で4年間過ごした場合とは異なる「2~3年後を見据えた次に繋がるもの」を留学先で掴んでくることを心に留めておくべき、という留学に際してのアドバイスもいただきました。
貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
2015年5月23日
5月下旬、グローバル人材戦略研究所所長の小平達也様を訪問させていただきました。
「グローバル人材となるためには何をすべきか」というタイトルの下、留学に向けてのご助言や、今後のキャリアを築く上で意識すべきことなど様々なお話を伺いました。
小手先のテクニックに捉われず、教養を深め多角的な視点から物事を捉える力を鍛える必要性や、自分の個性を見出し、強みとしていくことの重要性など、国際化が進む現代社会において一層求められているものを認識することできました。
伺ったお話を心に留め、留学の機会をより充実したものとしていきたいと思います。
貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
2014年7月30日
1期生の留学直前の7月末に、下村博文文部科学大臣を訪問しました。
JISSの活動紹介・学生の自己紹介を行わせていただいたあと、大臣にメッセージをいただきました。
大臣のお話は、「この中で宗教を信じている人?」「この中で無宗教だという人?」という二つの質問によって始まりました。しかし、どちらにも手を挙げない学生が多数……。日本人のこういう曖昧な宗教観について、外国に行くと誤解が生まれるというお話をいただきました。
お話の中には、一神教の世界が行き詰まる中で、日本的な「和の精神」が重要だというポイントもありました。しっかりと海外で発信することによって、日本の良さを伝え、発想の転換をもたらすことができる。是非留学先でも、このことを旨に積極的に発信をしてください、という言葉でメッセージは締めくくられました。経験と自信とに満ちた言葉でした。
その後、写真撮影と激励の言葉をいただき、時間となりました。
貴重なお時間を割いてくださり、ありがとうございました。
2014年6月6日
5月下旬、グローバル人材戦略研究所所長の小平達也様を訪問させていただきました。
「グローバル人材となるためには何をすべきか」というタイトルの下、留学に向けてのご助言や、今後のキャリアを築く上で意識すべきことなど様々なお話を伺いました。
小手先のテクニックに捉われず、教養を深め多角的な視点から物事を捉える力を鍛える必要性や、自分の個性を見出し、強みとしていくことの重要性など、国際化が進む現代社会において一層求められているものを認識することできました。
伺ったお話を心に留め、留学の機会をより充実したものとしていきたいと思います。
貴重なお話をいただき、ありがとうございました。