スタディツアーは、日本国内の各地に実際に足を運び、「日本」を肌で感じる企画です。
地元の方とも交流し、机の上の勉強だけでは分からないことを学びます。また、活動内容は英語で記事にし、留学先でも発信できる準備をします。
留学先で「日本ってどんな国なの?」と聞かれた際にイメージする「日本」とは何でしょうか。自分の出身地や大学の場所、様々な場所が思い浮かぶでしょう。しかし、その姿は偏ってはいないでしょうか。大都会だけを思い浮かべて、日本を語ってはいないでしょうか。
スタディツアーでは大都市のみならず、農村や離島、様々な場所に足を運んで、現地の人からお話を伺い、活動を見学させていただいています。どのような人が、どのような暮らしをしているのか。心配していることは何か。そして将来を担う私たちに期待することは何か。様々なやりとりを通じて日本に対して幅広いイメージを養うとともに、私たちが社会から何を期待されているのかを学ぶ場となっています。
また被災地や歴史上重要な場所のみならず、普段は注目を集める機会が少ない場所に行くこともスタディツアーの特徴です。日本で全国的に注目を集める場所はごく一部で、知らない場所や地域が数多く存在します。前者のような場所のみを知り、日本を知った気になるのではなく、より広く深く日本を知ることを目標としています。
インターネットの出現により、どこからでも様々な情報が得られるようになった今、逆に自分の目で見ることで学ぶ力は昔に比べて弱くなりました。しかし、話で聞くことと自分の目で見て感じることは全く別の経験です。実際に現場に出向いて、様々な人の話に耳を傾け、最大限の学びを得る。これこそ、これからの日本を支えるうえで非常に重要なことになるのではないでしょうか。
日本に、巨大地震、津波をもたらし、原発の危機という深い傷を残し続けている東日本大震災。当時小学生、中学生だった私たちの記憶にも鮮明に当時の光景が残っています。あれから8年が経ち、ニュースの報道が減り、震災の記憶を持たない世代が生まれていく中で、海外だけではなく国内にも記憶を伝える必要性は高まっています。私たちは勉強会で培った知識をもとに、福島の現状を知るべく、福島県浜通りに赴きました。