サンゴ礁の研究室をオンラインで訪ねてみよう!
2021年11月27日(土曜日) 18:00-19:30 開催 ※小学生以上対象
サンゴって何歳まで生きるの?
サンゴが光るって本当?
サンゴ礁が人の役にたつってどういうこと?
サンゴ礁の研究って、どんなことをしているの?
サンゴが光るって本当?
サンゴ礁が人の役にたつってどういうこと?
サンゴ礁の研究って、どんなことをしているの?
サンゴ礁に関するさまざまな疑問を募集して、
3人の先生方にお答えしてもらいます!
3人の先生方にお答えしてもらいます!
イベントにご参加くださりありがとうございました!!
みなさんからいただいた質問は、後日このサイトでも先生方からの回答を公開してゆく予定です!!
また、今後のイベント企画などの参考にさせていただきますので、アンケートにご協力をお願いします。
イベントについて
開催日時:2021年11月27日(土)18:00〜19:30
zoom を利用してオンラインで行います(zoom についてはこちらを参考になさってください)。
参加は無料ですが、事前に参加登録をお願いいたします。
小学生・中学生・高校生の方を主な対象としておりますが、大人の方も参加可能です。
サンゴ礁に関する質問については前回イベントでの質問も参考になさってください。
質問にご回答いただく先生方
【サンゴの進化分類学】
深見 裕伸(ふかみ ひろのぶ)先生
宮崎大学 教授
深見 裕伸(ふかみ ひろのぶ)先生
宮崎大学 教授
Q1. 先生の研究内容について教えてください
サンゴの種の地域ごとの多様性や繁殖を調べています。
Q2. 研究者を志したきっかけは?
子供のころに、海で遊ぶことが多く、海の生き物に関わる仕事をしたいとおもったことがきっかけです。
Q3. サンゴ礁の魅力について教えてください
生物が豊富で、見ていて飽きない。調べれば調べるほどわからないことが出てくるので、ずっと研究できるのがよいです。
Q4. 小中高生へのメッセージ
テレビや写真では、サンゴ礁や海の生き物のすばらしさは分かりません。
実際に海の中に入って、自分の目でみてほしいです。
【サンゴ礁の生態学】
栗原 晴子(くりはら はるこ)先生
琉球大学 教授
栗原 晴子(くりはら はるこ)先生
琉球大学 教授
Q1. 先生の研究内容について教えてください
私たち人間は日々の生活で大気中へ二酸化炭素を放出し続けています。その結果海では今急速な海水温の上昇や海水の酸性化が引き起こされています。このような海の環境変動が海に住む生物や生態系にどのような影響を与えているのでしょうか?
このような疑問に答えたく、今は特に環境の変化に脆弱とされるサンゴ礁生態系がどのような影響を受けるのかを、様々な生物の飼育実験あるいは野外での環境観測や生物観察、操作実験、海水の分析などによって明らかにすること目指しています。
Q2. 研究者を志したきっかけは?
子供の頃はブラジルに住んでいて、小学生のときにマヤ文明にこり、考古学者になろうと決めました。その後色々な植物の葉が色々な形をしていて面白いと思い植物の研究者に心変わり。中学生の時に日本に帰ってきたが、ブラジルに何とか戻りたくてアマゾンの研究者になろうと決心。
大学に入ってからは色々な生き物は生まれたときはみんな丸いのに成長すると色々な形に変わるのが不思議だと感じ、発生学もいいなーとさらに心変わりを続け、気がついたら海洋生物の研究者になっていました。
Q3. サンゴ礁の魅力について教えてください
美しい!とても多様な生物が生息しているところ
Q4. 小中高生へのメッセージ
失敗を恐れず、何事にも好奇心をもってチャレンジするのが大切だと思います!
【サンゴ礁の地質学】
佐々木 圭一(ささき けいいち)先生
金沢学院大学 教授
佐々木 圭一(ささき けいいち)先生
金沢学院大学 教授
Q1. 先生の研究内容について教えてください
サンゴ礁地質学の研究をしています。日本だと沖縄や奄美の島々は、島の一部、あるいは全てが、昔、海の中にあったサンゴ礁が陸に上がってできています。そのため、何十万年も前のサンゴや貝の化石が身近にあります。そして、年代の違うサンゴ礁がそれぞれ別々の段に分れて階段状になったサンゴ礁段丘が広がっています。もともと海の中で生きていたサンゴや貝、その集まりであるサンゴ礁が、いつ、どのように生きて、それが隆起して陸に上がり今に至るのか?その過程を調べると、過去に起きた大地震のことや、海面の位置と気候がどう変化してきたのか、地球や生命の歴史の一端を復元することができます。
Q2. 研究者を志したきっかけは?
もともと研究者を目指していた訳ではありません。小学生の頃から「なぜ?」を考えたり、理屈を説明してくれる理科が好きでした。大学進学時には一番たくさんの謎が残っていそうな地学を選びました。そこで出合った恩師に“ダマされ”たことをきっかけに研究者を志しました。
「このサンゴから世界ではじめての年代が出るかもしれない!」と研究に誘ってもらったのですが、いざ測ってみると予想と全く違う結果に…はじめはダマされたと思いました。しかし考察を進めると、宇宙からの放射線が関係していることが分かり、研究対象が目の前のサンゴの化石から宇宙にまで広がったのです。そこで研究の面白さに魅了され、今に至ります。
Q3. サンゴ礁の魅力について教えてください
サンゴ礁の美しさは言うまでもありません。その美しさの源泉は、多種・多様な生命がサンゴ礁という狭い空間にひしめき合い、その生命がみな関係を持ってつながっていることです。サンゴ礁地質学では、ハンマーやルーペを持って崖を登ることから、大型の調査船で2ヶ月海の上で過ごしたり、船酔いと戦いながら(負けてしまったのですが…)漁船に乗って水中ロボットを操作し、ボンベを背負って水深30mまでダイビング、そして実験室では白衣を着てガラス器具を使った実験と、サンゴ礁を中心にして様々な活動をしてきました。どんな関わり方もできる、多様性を受け入れてくれるのがサンゴ礁の魅力だと思います。
Q4. 小中高生へのメッセージ
普段生活しているエリアから少し離れた違う場所に行ってみてください。自転車で少し遠出するのも良いでしょう。そこでいつもと違う景色や音、風や匂いを感じてください。そして、ぜひサンゴ礁にも足を運んでください。五感をフル活用して感じたコトが、将来、芽を出す皆さんの可能性の大切な栄養になると思います。
主催:日本サンゴ礁学会教育普及啓発委員会
このイベントは日本サンゴ礁学会第24回大会中に行われます。
お問い合わせ:coralreefseducationoutreach○gmail.com
○を@に変更してください。