2025年度 中部支部 第2回研究会
2025年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2025年12月14日(日)(13:30)
会場:オンライン(Zoom)
担当校:情報科学芸術大学院大学
◎研究会スケジュール
13:20 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 ~ 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 ~ 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
16:25 – 支部総会
◎招待講演(トークイベント形式)
『想像力喚起の実践—認知作用型AIインタラクティブアートの制作から』
スコット・アレン(Scott Allen)氏
要旨:
認知作用型AIインタラクティブアートとは、鑑賞者の行為に応答してAIを用いた推論がリアルタイムに実行され、その結果が鑑賞者の認知プロセスに作用する形式を指す。本講演で紹介する筆者の作品、影をAIが「見立てる」《Unreal Pareidolia -shadows-》、顔から生成される景色を俯瞰する《Simulated Scenery -clouds-》、見知らぬ自分が映像に登場する《Ambiguous Boundaries -windows-》などでは、AIの出力それ自体ではなく、鑑賞者個々の知覚や想像力に及ぼす認知的効果が作品の本質を成す。生成AIによる創作物の均質化が進む中、技術を認知的効果を生むための装置として位置づけることで、個別的で多様な想像力喚起の可能性を、制作実践を通じて論じる。
略歴:
アーティスト 像楽家/生像作家 京都精華大学メディア表現学部専任講師
2016年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了。人の想像力と視覚装置やテクノロジーの関係に着目し、投影装置の仕組みに物理的に介入し変調したり、日用品に手を加えることで像を作るスタイルでインスタレーション制作・パフォーマンス活動を行なう。また、深層学習を用いた作品制作やAIと協奏するライブコーディングユニットAi.stepとしてもライブ活動を行なう。主な受賞に、CVPR 2024 AI ART GALLERY Best works award、やまなしメディア芸術アワード2021優秀賞受賞など。近年参加の国際フェスティバルに「FILE 2025」(Foyer | Fiesp Cultural Center, Sao Paulo, Brazil)、「MUTEK Montréal Édition 21」(ONLINE Platform, Canada)などがある。
https://scottallen.ws/
◎研究発表(2件)
映画制作の教育手法に関する実践的研究
鈴木 清重|愛知淑徳大学
要旨:
種々の携帯端末が普及した現在、「誰でも映画が撮れる時代」といわれる。しかし、単発的に消費されやすい動画が普及した一方で、年間に制作される作品に占める映画(劇場鑑賞可能な映像)としての作品の割合は減少している可能性がある。
本研究では、現代の映像技術(テクノロジー)水準下で、映画を制作するために必要な技能(スキル)、技法(アート)を検討する。大学等での教育プログラムの実践を紹介しながら、映像教育の課題を考察する
SNSアプリにおける〈ホームタブ〉のUI設計の考察 ―再帰的な自己形成を支える「家」としてのSNS
林 亮太|名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助手
要旨:
本発表は、SNSアプリにおける〈ホームタブ〉の設計に着目し、ユーザーの行動様式や自己認識に与える影響を考察する。かつて「ネットサーフィン」として語られた漂流的な閲覧体験とは異なり、SNSでは、ユーザーごとに最適化された〈ホーム〉へ逐一回帰する構造を前提としている。このようなインターフェース環境が、投稿や閲覧を通じて自己像や他者関係を再帰的に調整・管理する、若者に顕著な実践に関与している可能性を論じる。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:オンライン(Zoom)
時間:12:30 – 13:00
◎中部支部会員以外の方へ
参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
https://forms.gle/hWKvkn2hTeZB5zxW7
◎問い合わせ
jasias.chubu@gmail.com
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2025/08/04 by admin
2025年度 中部支部 第1回研究会
日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会は、台風接近のため「中止」となりました(2025.09.04)
2025年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2025年9月5日(金) 13:30 より
会場:名古屋芸術大学内 西キャンパス B棟2階 大講義室
◎研究会スケジュール
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)
- 終了後 学内の別会場にて懇親会を予定 –
(懇親会について、こちらのフォームよりお申し込みください)
◎招待講演
コミックコンテンツの趨勢 日韓のマンガ・ウェブトゥーン交流を通じて
ナカノ ケン氏
要旨:
『鬼滅の刃』や『梨泰院(イテウォン)クラス』の映像コンテンツとしての世界的ヒットは記憶に新しいが、其々原作はマンガ、ウェブトゥーン(縦読みマンガ)である。ナカノが主幹する名古屋芸術大学「マンガゼミ」(自主ゼミ)と世界最大級のコミックカルチャー教育機関である韓国・青江(チョンガン)文化産業大学マンガ・ウェブトゥーンスクール(日本の大学の学部・学科に相当)との協働を基に、日本のマンガ、韓国のウェブトゥーンなど世界のコミックコンテンツの趨勢とメディアとしての特性を紐解く。
ナカノ ケン氏 プロフィール
デザイナー。高校中退。河合塾コスモ(大検・高認コース)千種校を経て大学入学資格検定(現・高等学校卒業程度認定)取得。東北芸術工科大学デザイン工学部情報デザイン学科情報計画コース卒業。インターメディウム研究所「大学院」講座修了。書籍装丁・本文デザインから電子書籍オーサリングまで、主に出版メディアの制作に携わる。アルフェイズ有限会社取締役。名古屋芸術大学大学院デザイン研究科・芸術学部芸術学科デザイン領域准教授。
◎研究発表(2件)
映画制作の教育手法に関する実践的研究
鈴木 清重|愛知淑徳大学
要旨:
種々の携帯端末が普及した現在、「誰でも映画が撮れる時代」といわれる。しかし、単発的に消費されやすい動画が普及した一方で、年間に制作される作品に占める映画(劇場鑑賞可能な映像)としての作品の割合は減少している可能性がある。
本研究では、現代の映像技術(テクノロジー)水準下で、映画を制作するために必要な技能(スキル)、技法(アート)を検討する。大学等での教育プログラムの実践を紹介しながら、映像教育の課題を考察する。
SNSアプリにおける〈ホームタブ〉のUI設計の考察―再帰的な自己形成を支える「家」としてのSNS
林 亮太|名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助手
要旨:
本発表は、SNSアプリにおける〈ホームタブ〉の設計に着目し、ユーザーの行動様式や自己認識に与える影響を考察する。かつて「ネットサーフィン」として語られた漂流的な閲覧体験とは異なり、SNSでは、ユーザーごとに最適化された〈ホーム〉へ逐一回帰する構造を前提としている。このようなインターフェース環境が、投稿や閲覧を通じて自己像や他者関係を再帰的に調整・管理する、若者に顕著な実践に関与している可能性を論じる。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:名古屋芸術大学内 西キャンパス B棟2階 ゼミ室
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス
https://www.nua.ac.jp/about/access/
https://www.nua.ac.jp/campuslife/campus/west
名鉄犬山線「徳重・名古屋芸大駅」より徒歩約12分
お車でお越しの方は、学生用駐車場をご利用ください
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2025/06/09 by admin
2025年度 中部支部 活動予定
2025年度の研究会を下記のように計画しています
・第 1 回研究会
9月5日(金)|会場:名古屋芸術大学 西キャンパス B棟視聴覚室
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催予定
担当校:名古屋芸術大学
・第 2 回研究会
12月14日(日)(オンライン)
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)
担当校:情報科学芸術大学院大学
・第 3 回研究会
3月頃を予定(対面)
(研究発表1件、学生作品プレゼンテーションを予定)
担当校:名古屋学芸大学
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2025/02/26 by admin
2024年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
2024年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2025年3月14日(金)13時30分より
会場:椙山女学園大学 星が丘キャンパス メディア棟127教室
正門より入り直進、右手の赤い柱があるメディア棟にお越しください。
学部棟の入口はグランドフロア(GF)とカウントされております。
127教室(1F)は、階段もしくはEVをご利用の上、お越しください。
◎研究会スケジュール
13:00 – 第3回研究会受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
休憩
14:15 – 15:45頃 学生作品プレゼンテーション I
休憩
16:00 – 17:30頃 学生作品プレゼンテーション II
- 終了後 – 20:00 メディア棟4F学生控室にて懇親会を予定 –
◎研究発表
「クレショフ効果」に関する実験的研究
鈴木 清重|愛知淑徳大学
要旨:
「クレショフ効果」は、映画編集の原理となっている心理学的現象と考えられます。しかし、どのような現象といえるか未解明な点も多く(鈴木, 2003)、学術的な検討の余地が残されていると考えられます。
本研究では、クレショフ効果に関する検討課題を整理することを目的に、発表者自身の実験心理学的研究の成果(鈴木, 2021, 2024 他)を中心に、現在までの研究の状況を概観いたします。
◎学生作品プレゼンテーション
<参加校>(8校)
愛知県立芸術大学 / 静岡文化芸術大学 / 情報科学芸術大学院大学(IAMAS) / 椙山女学園大学 / 中部大学 / 名古屋学芸大学 / 名古屋芸術大学 / 名古屋文理大学
作品については特設サイトをご参照ください。(11作品)
◾️◾️◾️学生作品プレゼンテーション 特設サイト◾️◾️◾️
学生プレゼンテーションでは、各大学20分以内の発表と質疑応答(5分程度)を行います。
当日、プレゼンテーション内で作品の上映も行われますが、時間の都合により全編を鑑賞できない作品もあると思います。
事前に上記の特設サイトに掲載された作品の視聴を推奨します。
<発表者(発表校順)>
◉愛知県立芸術大学
《Through the windows》 | インスタレーション
柏 日菜乙(美術学部 メディア映像専攻 3年)
《プライベート》 | インスタレーション
鈴木 絢子(美術学部 メディア映像専攻 3年)
◉静岡文化芸術大学
《未知とは、》 6分3秒 | アニメーション
柿山いづる(デザイン学部デザイン学科)
◉情報科学芸術大学院大学
《one day / tokyo》8分8秒 | 映像作品
中岡 孝太(メディア表現研究科1年)
◉椙山女学園大学
《オルゴール》 2分37秒 | 映像作品
内藤 空(文化情報学部メディア情報学科)
《フォーリーアーティストへのインタビューから探るフォーリーの世界》 12分 | 映像作品
伊藤 琴乃(文化情報学部メディア情報学科)
ー休憩ー
◉中部大学
《あの娘のビデオレター》 59分8秒 | 映画
白井湧宇(国際人間学研究科 言語文化専攻 1年)
◉名古屋学芸大学
《More than you think》| インスタレーション
安藤 桃花(大学院 メディア造形研究科2年)
《祖母と私の絵空事》6分37秒 | アニメーション
石川 真衣(大学院 メディア造形研究科 2年)
◉名古屋芸術大学
《蝶》 1分23秒 | アニメーション
許 庭苑(イラストレーションコース/研究生)
◉名古屋文理大学
《衰花》 3分28秒 | 映像作品
松野 太一(情報メディア学部 2年)
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:椙山女学園大学 星が丘キャンパス メディア棟1F123学生控室
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス
椙山女学園大学 星が丘キャンパス
地下鉄東山線「星ヶ丘」下車、6番出口より徒歩5分
正門より直進右手の赤い柱の建物にお越しください。
https://www.sugiyama-u.ac.jp/univ/access/index.html
<お車でお越しの方>
学内には来客用駐車場はございません。
お車でお越しの際は、近隣の星が丘駐車場(星が丘三越・星が丘テラス併設 https://www.hoshigaoka-terrace.com/access/)もしくは、近隣のコインパーキングをご利用ください。
◎問い合わせ
jasias.chubu@gmail.com
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2024/11/24 by admin
2024年度 中部支部 第2回研究会
2024年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2024年12月15日(日)(13:30 開始)
会場:オンライン(Zoom)
担当校:静岡文化芸術大学
◎研究会スケジュール
13:20 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
◎招待講演(トークイベント形式)
横断型アートアニメーション作家・榊原澄人
榊原 澄人氏
要旨:
榊原氏は1990年代後半から、ビデオ、インスタレーション、アニメーション作品などを幅広く制作してきた。彼の作品は具象的でありながらも、従来の意味での物語性は持たず、「時間の圧縮」「モーションの反復」「モチーフの変転」「原画と動画」といったアニメーションの特性を、媒体の命題として掲げている。また、その活動は短編映像作品にとどまらず、フリップブックとキネティック・アートを組み合わせた最新作では、彫刻的要素も取り入れられ、アートとアニメーションの境界を横断する新たな表現が試みられている。
本講演では、静岡文化芸術大学のブルベス・ジェローム氏を聞き手として、榊原氏のこれまでの作品とその創作過程、そしてアニメーションと現代美術の境界を行き来する創作活動についてお話しいただく。
榊原 澄人(さかきばら すみと)|略歴
1980年 北海道十勝生まれ。15歳で渡英後、2003年文化庁芸術家海外派遣生として英国王立美術大学院(Royal College of Art)アニメーション科修士課程を修了。 長野県北信山麓在住。国内では、文化庁メディア芸術祭大賞受賞作品「浮楼」、DOMANI展(2015)にて注目を浴びた「É IN MOTION No.2」、スパイラル30周年記念展「スペクトラム」で発表された「Solitarium」をはじめとするアニメーション映像作品で知られ、美術館やギャラリー展示など現代美術の文脈でも活動を広げる作家。2021年長野県立美術館改装後初のこけらおとしの展覧会として発表された作品『飯縄縁日』は26mのパノラマ投影インスタレーションとして現在も常設展示されている。
◎研究発表(2件)
「当事者」から考えるクィア映画上映空間
和田 栄美 (名古屋大学大学院人文学研究科映像学分野・専門 |博士前期課程1年)
要旨:
クィア理論とアイデンティティポリティクスの間に存在する「クィアジレンマ」や、英語圏のクィア理論をどの程度まで日本社会のクィア的実践を考える上で参照すべきかに関しては、様々な議論が展開されてきた。本発表では、日本語特有の「当事者」という言葉をキーワードに、「セクシャルマイノリティ当事者」を脱構築に解釈する場としてクィア映画上映空間を捉え直し、その空間から派生するネットワークや親密圏の形成について考察する。
『コンフィデンスマンJP』に見るポストフェミニズム:新自由主義経済とフロネシス
渡邉 ゆき(オタゴ大学人文学部 メディア・フィルム・コミュニケーション学科|講師)
要旨:
本発表は、ポストフェミニズムの見地から最近の映画三部作『コンフィデンスマンJP』(2018年、2020年、2022年)の女性主人公像を検証する。詐欺師3人組のリーダーであるダー子(長澤まさみ)は、「フロネシス」(Kupfer, 2023)の概念を体現する実践的な知恵を駆使し、国内外の悪徳詐欺師やマフィアから大金を奪いながら、バブル時代のような派手な生活を楽しむ。戦中戦後の男性中心社会が築いた日本の国際的地位が衰退する中、この女性像を通して、新自由主義経済とその歪みの中で生まれた女性への期待と不安を考察する。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:オンライン(Zoom)
時間:12:30 – 13:00
◎中部支部会員以外の方へ
参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは12月12日(木)、研究会前日にZoomリンクをメールにてお知らせします。
https://forms.gle/jp1Bt4eS1w3nmQPb9
◎問い合わせ
jasias.chubu@gmail.com
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2024/09/23 by admin
2024年度 中部支部 第1回研究会
2024年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2024年10月19日(土)13時30分より
会場:名古屋大学大学 全学教育棟 本館北棟 406室
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
◎研究会スケジュール
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)
- 終了後 別会場にて懇親会を予定 –
◎招待講演
Shooting Mothers──ポスト・パンデミック時代の中国インディペンデント映画と新たな創造のプラットフォーム
秋山 珠子氏
要旨:
中国におけるメディアや芸術への規制が強化される中、かつて隆盛を誇った中国インディペンデント映画は、公的言説から排除され、その存在は非常に見えにくくなっている。しかし、そうした厳しい状況下でも常に創造の芽は育まれており、新しいプラットフォームや、これまでにない作り手が登場し、世代を超えた共創が活発に行われている。
本講演では、中国の老舗映像コレクティブ、草場地(Caochangdi)ワークステーション主催のオンライン映画祭「フィルム・フォー・マザー」に焦点を当て、パンデミック以降、インターネット上に築かれたプラットフォームにおけるユニークな制作と流通の過程を検証する。「母」をテーマにしたこの映画祭では、母と子、撮る者と撮られる者、見る者と見せる者が千変万化に交替し、融通無碍に交錯する。
特別ゲストとして、同映画祭で高い評価を得た短編処女作『紅娣(Hongdi)』(2023/モノクロ/ 15分)の監督、楊眉(Yang Mei)氏をオンラインでお迎えし、上海の初老女性の婚活を描いた同作を上映する。
[助成:JSPS 基盤研究(C) 23K00224]
秋山 珠子(あきやま たまこ)氏 プロフィール
神奈川大学外国語学部中国語学科准教授。1990年代初めより中国語圏の映画監督・美術家らと多く親交を結び、研究・通訳・翻訳を通して彼らの活動に伴走する。共著に『動物×ジェンダー―マルチスピーシーズ物語の森へ』(青弓社、2024)、『Chinese Cinemas in Translation and Dissemination』(Routledge、2021)、共編著に『華語独立影像観察』1「特集=現代日本と中国インディペンデント映画のコネクション(1989–2020)」(CIFA、2021)、訳書に『侯孝賢の映画講義』(侯孝賢著、みすず書房、2021)、字幕翻訳に『鉄西区』(共訳、王兵監督、2003)など多数。
◎研究発表(2件)
セルフヒーリングのアプローチとしてのインディペンデント映画制作
(Independent Filmmaking as an Approach of Self-healing)
王 馨怡(ワン シンイー)(金沢21世紀美術館)
要旨:
本研究は山岡瑞子の自伝的ドキュメンタリー映画『Maelstromマエルストロム』(2022年)に着目し、一人称視点を通して、9.11事件、東日本大震災、コロナ禍など混乱した大環境における事故、家族や友人の死、家の売却などの様々な出来事を乗り越え、自己救済(self-salvation)とセルフヒーリング(self-healing)の過程を描いた。健常者から障がい者への変化、および制御不能な災害を経験した後の記憶を整理しながら、個人の主体性を際立たせている。また、横断的に活動するアーティストとして、美術館やギャラリーという場を利用し、映画上映と映画に登場する絵画、写真、装置、日記などの作品展示に結びつけている。こうした記憶の担い手である物事の物質性を強調し、観客は監督の数十年にわたる歩みを目撃する「証人」として、そのセルフヒーリングのプロセスを共有する。
戦後日本、映像作品における風景の構築と転回
-瀬戸内海を舞台とする作品を中心にして
永井聖子(名古屋大学 人文学研究科 映像学専攻 博士後期課程3年)
要旨:
今回の発表では、戦後間もない1950年代から1980年代までの瀬戸内海を舞台とする映像作品の中で描かれた風景に注目する。空間論を示したルフェーブルの例では、建造物などにより知覚される「空間的実践」、意図的に空間の役割を操作される「空間の表象」、日々を生きる人々の生きられる空間、メディアによるイメージをも取り込み構築されていく「表象の空間」を3つの空間の次元として提示した。しかし、戦後、映像作品のフレームの中で表現された風景には、これらの既存の空間分析のスケールでは捉えきれない社会的表象としての独自の風景が構築されているのではないかとの仮説を今回の発表では掲げ、その分析に挑むこととする。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:全学教育棟 本館北棟 406室(研究会会場と同じ)
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス
https://www.nagoya-u.ac.jp/contact/directions.html
https://www.sssj.jimu.nagoya-u.ac.jp/docs/20206nagoya.pdf
名城線をご利用の場合、最寄りは「名古屋大学」駅 1番出口です。
出口後、研究会用の路標に従って北棟までお越しください。
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2024/06/16 by admin
2024年度 中部支部 活動予定
2024年度の研究会を下記のように計画しています
・第 1 回研究会
10月19日(土)|会場:名古屋大学
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催予定
・第 2 回研究会
12月頃を予定(オンラインを予定)
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)
・第 3 回研究会
3月頃を予定(対面を予定)
(研究発表1件、学生作品プレゼンテーションを予定)
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2024/02/23 by admin
2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2024年3月6日(水)13時30分より
会場:名古屋造形大学 講義室1(2階)
開催方式:対面とオンライン(Zoom)のハイフレックス
◎研究会スケジュール(予定)
13:00 – 第3回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
休憩
14:15 – 15:30頃 学生作品プレゼンテーション I
15:45 – 17:00頃 学生作品プレゼンテーション II
17:00 – 閉会あいさつ
◎研究発表
映像アーカイブにとって「コミュニティ」とは何か?
青山 太郎|名古屋文理大学 准教授
要旨:
本発表では「コミュニティ・アーカイブ」の定義と複数の実践事例を検討することを通じて、アーカイブ活動とコミュニティの関係性を論じつつ、映像アーカイブの社会的役割の可能性を考察する。また翻って、今日のメディア環境における「コミュニティ」および「ネイション」とは何かを再考する。
◎学生作品プレゼンテーション
当日は作品上映はせず、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。
作品については特設サイトをご参照ください。
◾️◾️◾️学生作品プレゼンテーション 特設サイト◾️◾️◾️
事前に上記の特設サイトに掲載された作品の視聴を推奨します。
<発表者(発表校順)>
◉愛知県立芸術大学
《花人》 4分16秒
鈴木絢子(美術学部 デザイン工芸科 メディア映像専攻 2年)
◉静岡文化芸術大学
《 きれいなわたし》 2分
柿山いづる(デザイン学部デザイン学科)
◉静岡理工科大学
《オドロキ》 5分47秒
先端アート研究室3年(情報学部情報デザイン学科 3年)
◉情報科学芸術大学院大学
《風景を採取する自転車建築》 4分55秒
門田健嗣(メディア表現研究科2年)
《Observing Variation: in Sliced Loin Hams / 差異の観測: スライスロースハム群》 4分13秒
森田明日香(メディア表現研究科2年)
◉中部大学
《音色とかまり》 14分
白井湧宇(人文学部コミュニケーション学科 4年)
◉名古屋市立大学
《鯨》 7分10秒
CHANG SHICHENG大学院 芸術工学研究科1年)
ー休憩ー
◉名古屋学芸大学
《Trace of Simulations》 2分53秒
石川真衣(大学院 メディア造形研究科 1年)
《腹鳴恐怖症》 4分18秒
小沼亜未(大学院 メディア造形研究科 2年)
◉名古屋芸術大学
《IRODORU》 1分23秒
尾上 優衣(芸術学部 イラストレーションコース 4年)
《Starry night party》 1分3秒
山田 音羽(芸術学部 メディアデザインコース 4年)
◉名古屋造形大学
《救世サービス》 16分14秒
澤村 要(造形学部 情報表現領域 4年)
《 インターフェースデザインゼミ 2023年度インタラクティブ作品》1分33秒
荒川 楓(造形学部 情報表現領域 4年)
◉名古屋文理大学
《9月1日、それぞれの思い》 19分47秒
佐藤稜真(情報メディア学部情報メディア学科4年)
◉愛知淑徳大学
《THE BUDDY −裏切りの弾丸− 》 9分23秒
曲直瀬陽紀(文化創造研究科 文化創造専攻 メディアプロデュース専修)
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:名古屋造形大学 講義室1(2階)
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス(名古屋造形大学)
http://bit.ly/3I6QwOy
<公共交通機関でお越しの方>
・市営地下鉄名城線 「名城公園」駅下車。
*現在、名城公園駅工事のため1番出口のみ利用可能です。
<お車でお越しの方>
学内に来客用駐車場はございません。
お車でお越しの際は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
◎中部支部会員以外の方へ
オンラインにて参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは3月3日(日)とさせていただき、研究会前日にZoomリンクをメールにてお知らせします。
https://forms.gle/LqoYHfCELtY9fmT99
◎問い合わせ
jasias.chubu@gmail.com
Posted in 研究会 /
2023/12/05 by admin
2023年度 中部支部 第2回研究会
2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2023年12月17日(日)13時30分より
会場:オンライン(Zoom)
◎研究会スケジュール
13:20 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
◎招待講演
デジタルメディアの対話性を利用した映像アーカイブ/データ可視化展示
野口 靖氏
要旨:
歴史映像や民族誌映像アーカイブの利活用は社会的意義が高いが、現状では映像の収集に主眼が置かれ、利活用の選択肢が限られるケースもあり、貴重なアーカイブが十分にに活用されないこともある。しかし、デジタルメディアの「対話的」な特性を活かすことによって、映像アーカイブの新しい価値や社会的意義を生み出すことができるのではないだろうか。
一方、コンピュータのプログラムによるデータ可視化の手法は、客観的な事象の把握を容易にすることによって、社会問題の可視化のための一つの強力なツールとなり得ると考えている。
本講演では、デジタルメディアの対話的な特性を活かした映像アーカイブ展示およびデータ可視化展示について、筆者の実践例を中心に紹介しながらその可能性について論じたい。
野口 靖氏|略歴
野口の全ての活動における関心事は、「私たちが尊厳を持って生きられる社会はどう実現できるか」であり、各プロジェクトの表現手法は、データビジュアライゼーション、ドキュメンタリー映像、体験型インスタレーションの形をとることが多い。
武蔵野美術大学助手を経て渡米。2003年、ニューヨーク大学大学院修了。文化庁芸術家在外研修員。2004年、ポーラ美術振興財団在外研修生としてニューヨークにて活動。2009年、アルス・エレクトロニカ Honorary Mention選出。2013年、第5回恵比寿映像祭出展。2015年、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出。2019年、映像のフィールドワーク展。2023年、東京工芸大学 創立100周年記念展など。現在、東京工芸大学インタラクティブメディア学科教授。
Webサイト:https://yasushinoguchi.org/
◎研究発表(2件)
芸術資料としてのVR (I)
-VRアーカイブビューワー[プロトタイプI]を用いたサウンドインスタレーション作品記録-
池田泰教(愛知県立芸術大学 メディア映像専攻 准教授)
要旨:
近年、現代美術やメディアアート分野において、技術の旧式化や機材の生産終了などの社会的変遷によって作品の長期保存・再展示が困難になるケースが問題となっている。
作品の再制作までを射程とした展示記録資料の一例として、本研究では時間軸を持つ芸術作品の3次元空間情報と、それを体験する鑑賞者の視聴覚情報を仮想空間上に再構成する手法を試みる。発表では実働プロトタイプを用いたサウンドインスタレーション作品の展示記録を紹介し、その有効性を検証する。
コロナ時期からの日本映画業界―映画の多様性・必要性を訴えたプロジェクトの発展
RYDZEK Lucie (リゼック・ルシー)(ロレーヌ大学 CREAT研究所(元2L2S研究所))
要旨:
2020年に始まったコロナ禍で世界中の映画業界が複数の混乱に出会った。日本では、自治体や政府による自粛要請が、劇場だけでなく製作・配給会社にも衝撃を与えた。一方、経産省と文化庁は、補正予算などで「文化芸術活動」を支援した。この際、映画という商品や装置の必要性と芸術性が問われた。この発表では、この時期に現れた映画の多様性・芸術性・必要性を訴えるプロジェクトの発展と活動、そしてその続きを考察する。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:オンライン(Zoom)
時間:12:30 – 13:00
◎中部支部会員以外の方へ
参加希望の方は下記リンク(Googleフォーム)にて事前申し込みをお願いします。
申し込み締め切りは12月15日(金)、締め切り翌日(研究会前日)にZoomリンクをメールにてお知らせします。
https://forms.gle/LqoYHfCELtY9fmT99
◎問い合わせ
jasias.chubu@gmail.com
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2023/09/10 by admin
2023年度 中部支部 第1回研究会
2023年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2023年9月23日(土)13時30分より
会場:中部大学 2522講義室(25号館2階)
〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200番地
◎研究会スケジュール
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)
◎招待講演
映像人類学の話法-蛇行、創発、ジャズー
川瀬 慈氏
要旨:
ストリートの、場末の酒場の、憑依や祭祀の現場の人々の濃厚なつながりややりとり、神や精霊とのジャムセッションに突き動かされて撮ってきた。いや、撮らされてきた。被写体は、こちらの意図、企図をまっこうから覆す存在である。また、視聴者も決して受動的ではなく、時には受け取ったイメージからさらなるイメージを創造し、応答し、私を揺さぶり続ける存在でもある。映像をめぐる世界は創発し続けるフリージャズだ。本講演では、主にエチオピアの音楽文化を対象に制作してきた作品や作品をめぐる議論を紹介しつつ、自らの映像話法、及びイメージをめぐる思考の変遷について省察的に考察したい。
川瀬 慈(かわせ いつし)氏 プロフィール
1977年岐阜県生まれ。国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。エチオピアの吟遊詩人の映像人類学研究を基軸に、アフリカと日本における芸能、宗教、祭祀等に関する映像作品の制作に従事する。主著に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年、第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社、2020年、第43回サントリー学芸賞、第11回梅棹忠夫・山と探検文学賞)、詩集『叡智の鳥』(Tombac/インスクリプト、2021年)。国際ジャーナル TRAJECTORIAの編集及び、Anthro-film Laboratory の運営を行う。毎日放送番組審議会委員。
所属:国立民族学博物館、総合研究大学院大学
◎川瀬慈 上映会+ミニレクチャー
研究会とは別日になりますが、中部大学 人文学部 コミュニケーション学科により関連イベントが企画されています。
日時:9/19(火) 13:35~15:05
場所:中部大学50号館1階 5011講義室
主催:中部大学 人文学部 コミュニケーション学科
◎研究発表(2件)
日本アニメと中国の関係ードラえもんを中心にー
趙 爽(名古屋大学 人文学研究科 博士前期課程2年)
要旨:
本発表では、アニメ流通とメディアの変容に注目し、『ドラえもん』を例に、その世代を超えた受容現象を通じて日本アニメと中国の関係を探求する。中国の多様なメディア・プラットフォームにおける『ドラえもん』の流通・受容を分析し、日本アニメ作品の表象とメディア流通における特徴は、中国における経済的・政治的な側面とどのように関わってきたのかを明らかにする。
撮影者のまなざし ~写真撮影の動機をめぐる映像3部作の考察~
樋口 誠也(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 助教)
要旨:
私たちは常に撮ろうとして見ているわけではなく、何かを見てしまった時にカメラを向ける。しかし、目の前の対象に目と意識を向けていたはずが、カメラを挟むことで、撮影者の意識はフレーム内をいかに構成するかという問題に置き変わる。そして、対象を画像(イメージ)へ変換する。写真撮影という、イメージを生成・収集する行為はどのような動機で起こっているのか、撮影者の立場から考察を試みた3つの作品について、発表・解説する。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場:2522講義室(25号館2階)(研究会会場と同じ)
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス
https://www.chubu.ac.jp/about/location/
<お車でお越しの方>
・東名高速道路春日井インターチェンジより約5分
<公共交通機関でお越しの方>
・JR中央本線「神領」駅北口「中部大学バスのりば」から名鉄バス中部大学線で約10分
・JR中央本線/愛知環状鉄道「高蔵寺」駅 北口 8番乗り場から名鉄バス「中部大学」行き
*バスの時刻表は、上記のURLから検索できます。
*9/23は休日ダイヤ運行
・バス利用でも自動車利用でも正門よりお入りください。
・自動車利用の場合は、正門にいる守衛に映像学会中部支部研究会参加の旨を伝えてください。
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2023/06/16 by admin
2023年度 中部支部計画
中部支部では、2023年度の研究会を下記のように計画しています
・中部支部 第 1 回研究会
9月23日(土)|会場:中部大学
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催予定
・中部支部 第 2 回研究会
12月17日(日)|会場:オンライン(担当校:名古屋学芸大学)
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)
・中部支部 第 3 回研究会
日程は今後調整(2月末〜3月を予定)|会場:名古屋造形大学
(研究発表1件、学生作品プレゼンテーションを予定)
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2023/02/15 by admin
2022年度 中部支部 第2回研究会
2022年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2023年3月5日(日)13時30分より
会場:愛知県立芸術大学 新講義棟 大講義室
〒480‒1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1‒114
◎研究会スケジュール(予定)
13:15 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
休憩
14:15 – 15:20 学生作品プレゼンテーション I
15:30 – 16:20 学生作品プレゼンテーション II
16:20 – 閉会あいさつ
◎研究発表
角川映画の予告編とメディアミックス
北嶋玲子(名古屋大学大学院 人文学研究科 映像学専攻 修士課程2年)
要旨:
予告編は長年日本映画史において機能し続けている。しかしながら、これまで予告編はあくまで映画を宣伝するための映像メディアとして二次的なものと捉えられ、学術的に言及されてこなかった。そこで、本研究は1970年代から1980年代の角川映画の予告編に焦点を当ててその特徴と機能性を考察し、異なるメディアと結合し、その特性を内在化することによって発展してきたことを明らかにする。
◎学生作品プレゼンテーション
当日は作品上映はせず、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。
作品については特設サイトをご参照ください。
https://sites.google.com/view/jasias-chubu2022
事前に上記の特設サイトに掲載された作品の視聴を推奨します。
<発表者(発表校順)>
◉愛知淑徳大学
《「撮る」を撮る》 10分40秒
渡辺実希子(創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 4年)
《革命前夜》 3分4秒
水野晋作/片山竜斗/大西創一朗(創造表現学部 創造表現学科 メディアプロデュース専攻 4年)
◉静岡理工科大学
《 先端アート研究室2022年度3年生共同制作作品》 2分41秒
先端アート研究室3年生(先端アート研究室 3年生)
◉情報科学芸術大学院大学
《めぐり雑景図 二》 7分43秒
西尾秋乃(メディア表現研究科 前期博士課程1年)
《あなたとは出会わなくても良かったかもしれません 02》 9分25秒
宮﨑那奈子(メディア表現研究科 前期博士課程2年)
◉椙山女学園大学
《「夜が引いていく]-動画によるコスプレ表現の提案 ―撮影方法・編集の工夫による動画制作の実践から―》 2分29秒
山村咲季(文化情報学部 メディア情報学科 4年)
《飼い犬と飼い主の視点から世界をみる》 2分53秒
神谷梨央(文化情報学部 メディア情報学科 4年)
◉名古屋学芸大学
《肉にまつわる日常の話》 4分25秒
石川真衣(メディア造形学部 映像メディア学科 4年)
《ジグリング》 2分35秒
小沼亜未(大学院 メディア造形研究科 1年)
◉名古屋芸術大学
《すがれる4月》 1分46秒
長坂 泉美(芸術学部 芸術学科 メディアデザインコース 4年)
《NOA’s ARK》 2分28秒
宮田 果奈(芸術学部 芸術学科 メディアデザインコース 4年)
◉名古屋文理大学
《Public》 6分23秒
野村隆也(情報メディア学部 情報メディア学科 4年)
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会 ※幹事メンバーのみ
12:30-13:00(場所:新講義棟 大講義室)
◎会場へのアクセス(愛知県立芸術大学)
http://bit.ly/3I6QwOy
<お車でお越しの方>
学内駐車場をご利用ください。(無料)
・東名高速道路 長久手ICから約5分
<公共交通機関でお越しの方>
・市営地下鉄東山線「藤が丘」駅下車、東部丘陵線(リニモ)に乗り換え「芸大通」駅下車 徒歩約10分
・市営地下鉄東山線「本郷」駅又は「藤が丘」駅からタクシーで約15分
◎問い合わせ
jasias.chubu@gmail.com
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2022/09/19 by admin
2022年度 中部支部 第1回研究会
2022年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2022年10月1日(土)13時30分より
会場:名古屋文理大学 FLOSホール(FLOS館 3階)
〒492-8520 愛知県稲沢市稲沢町前田365
◎研究会スケジュール(予定)
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
休憩
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)
◎招待講演
ポストメディア時代のテレビの可能性
阿武野 勝彦氏
要旨:
カメラの小型化、低価格化がすすみ、またインターネットが普及した今日の情報環境において、「映像」はテレビ局や映画会社だけが扱えるものではなくなっている。あるいはメディア業界もそれに応じてさまざまに変化しているように見える。しかし、映像の民主化、あるいはジャーナリズムの民主化が実現されているかというと、必ずしもそうではないように思われる。
そうしたなかで、ドキュメンタリー作品を劇場公開しつづけている東海テレビの仕事は今日のメディア環境において一種の特異点であり、来たるべき時代のメディアのあり方を想像するための重要な手がかりを提供するものであるように考えられる。
この講演では東海テレビ放送ゼネラル・プロデューサーの阿武野勝彦氏を招き、これまでに携わってこられた仕事を振り返りながら、テレビマンとしてこれからのメディアと社会の関係をどのように捉えられているかをお話しいただく。
阿武野勝彦(あぶの・かつひこ)氏 プロフィール
1959年静岡県伊東市生まれ。81年同志社大学文学部卒業後、東海テレビに入社。アナウンサー、ディレクター、岐阜駐在記者、報道局専門局長などを経て、現在はゼネラル・プロデューサー。2011年の『平成ジレンマ』以降、テレビドキュメンタリーの劇場上映を始め、『ヤクザと憲法』『人生フルーツ』『さよならテレビ』などをヒットさせる。18年、一連の「東海テレビドキュメンタリー劇場」が菊池寛賞を受賞。著書に『さよならテレビ——ドキュメンタリーを撮るということ』(平凡社新書、2021年)。
研究会と別日となりますが、下記の上映会が企画されています。
あわせてご参加ください。
『さよならテレビ』上映会
●英語字幕版
●プロデューサー阿武野勝彦氏のトークあり
●日時|10月17日[月]17:00-19:30
●会場|名古屋大学文系総合館7階カンファレンス・ホール
●予約不要
●問合せ先: joeikai2022@gmail.com
◎研究発表(2件)
2020年代初頭の記憶について再考する作品展示
小寺 諒 会員(愛知淑徳大学 助手)
要旨:
私は作品「Unforgettable Times」の展示を通して、2020年代初頭の記憶について再考する試みを行ってい る。新型コロナウイルス感染症との共存状態に慣れた私達は、人がほとんど消えた繁華街といった2020年頃 の特異な光景を、もう忘れかけているのではないだろうか。そこで、感染拡大期の記憶について再考する作 品展示を、二度実施した。発表では、その過程や結果について報告する。
『Traffic』ー身体感覚の延長としての映像表現
伊藤 仁美 会員
要旨:
個展『Traffic』と関連作品による作品について発表。
ぼうっと佇んでいる状態の意識の形態をテーマに、身体感覚の延長として映像表現を繰り返し試みている。
パーソナルスペースを強く感じる視点から、個々の体験・記憶が想起されるイメージを元に再構築している。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
会場: FLOS館 3階 F304演習室
時間:12:30 – 13:00
◎会場へのアクセス
名古屋文理大学
名鉄名古屋本線「国府宮」駅より 徒歩15分
名鉄バスで5分(「アピタ稲沢店」「矢合観音前」行き、「稲沢町前田」下車徒歩1分)
*徒歩の方はキャンパス西側の正門よりお入りください。
*駐車場入口はキャンパス西側にございますが、利用台数が限られているため、可能な限り公共交通機関をご利用ください。
https://www.nagoya-bunri.ac.jp/about/access/
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2022/08/19 by admin
2022年度 中部支部計画
中部支部では、2022年度の研究会を下記のように計画しています
・中部支部 第 1 回研究会
10月1 日 (土)|会場:名古屋文理大学
(研究発表1, 2件、招待講演1件を予定)研究会後、同会場にて総会を開催
・中部支部 第 2 回研究会
3月5日 (日)|会場:愛知県立芸術大学
(研究発表1, 2件、学生作品プレゼンテーションを予定)
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2022/02/20 by admin
2021年度 中部支部 第2回研究会
2021年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2022年3月5日(土)13時30分よりオンライン開催
担当校:愛知淑徳大学
◎研究会スケジュール
13:15 – 受付開始
13:30 – (配信開始)開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表(1件)
休憩 5分
14:10 – 15:10頃 学生作品プレゼンテーション I
休憩 5分
15:15 – 16:20頃 学生作品プレゼンテーション II
16:20 – 閉会あいさつ
16:25 終了予定
◎研究発表
『Moving Text -映画資料を読む-』における資料活用と展覧会設計
池田泰教会員(静岡文化芸術大学 講師)
要旨:
「Moving Text -映画資料を読む-」は静岡文化芸術大学 図書館・情報センターが所蔵する映画資料を用いた展覧会である。
2013年に静活株式会社より寄贈された約5000点の映画資料と静岡・浜松地域に現存する1930年代-2000年代の文献資料をもとに〈地域と映画文化〉〈パンフレットの世界〉〈制作の舞台裏〉という3つのセクションを設け、約120点を公開した。
展示資料群は同一タイトルの準備稿、決定稿、現場での書き込み跡を持つものを中心に取り上げ、1つのテキストの変遷と資料間の関係を読み解く構成としている。
また空間設計においては、脚本資料の持つ「イメージの想起」という役割を展覧会の主体験とするために、会場に抽象化された風景を作り出し、その中に点在する資料を手に取って読む設計がなされている。約100種のパラメトリックデザイン(同構造違サイズ)による什器を要素とした設計過程では3Dシミュレーターを用いた試行錯誤とプロセスアーカイブが行われた。本論では文献資料活用の一例として展覧会の全体構想から設計、施工、実施までの一連のプロセスを報告する。
◎学生作品プレゼンテーション
作品上映は行わず、Zoomの画面共有を利用し、制作者の学生による作品解説(3分程度)と、質疑応答(5分程度)を行います。
<発表者(発表校順)>
◉愛知淑徳大学
《Habit(us) 1999》 4分51秒
滝澤美佳(創造表現学部創造表現学科メディアプロデュース専攻 4年)
◉静岡文化芸術大学
《CONNECTION》 4分50秒
南川創(デザイン学部/デザイン学科/ビジュアル・サウンド領域 4年)
《Strange Inventor》 2分55秒
広瀬太郎(デザイン学部/デザイン学科/ビジュアル・サウンド領域 4年)
◉情報科学芸術大学院大学
《 岐阜の片隅で記録する試み #3「高校で行われた凧揚げ大会の会場」》 14分32秒
宮﨑那奈子(メディア表現研究科 M1)
◉椙山女学園大学
《てのなかにおさまるあそび》3分07秒
岡美里(文化情報学部メディア情報学科 4年)
◉中部大学
《荒れのち晴れ》 4分21秒
杉浦妃菜里、田中一葉(人文学部コミュニケーション学科 1年)
◉名古屋学芸大学
《包/つつむ》 5分36秒
小沼亜未(メディア造形学部 映像メディア学科 4年 パフォーマンス領域 / インスタレーション領域)
《天の麓》 4分26秒
日比野曜(メディア造形学部 映像メディア学科 インスタレーション領域 4年)
◉名古屋芸術大学
《どこでも恐竜展~好奇心を育てる子ども向けワークショップ~》 3分
東元佐穂(芸術学部 芸術学科 デザイン領域 メディアデザインコース 4年)
◉名古屋市立大学
《Ghoul》 12分
芸術工学部学生有志グループ制作(芸術工学研究科/ 映像と映像制作グループ制作 1-4年生と大学院生)
◉名古屋文理大学
《怪物の明察》 90分(予告編2分)
倉知駿 (情報メディア学部 4年)
《kokoniaru》 10分(オリジナルは写真集)
野村隆也 (情報メディア学部 3年)
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会(オンライン)※幹事メンバーのみ
12:45-13:15
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2021/10/06 by admin
2021年度 中部支部 第1回研究会
2021年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2021年10月17日(日)13時30分より
会場:名古屋芸術大学東キャンパス1号館7階アセンブリーホール
(〒481-8503 愛知県北名古屋市熊之庄古井281番)
中部支部会員はオンラインによる視聴可能(予定)
・発熱、咳などの風邪症状がある方は、ご来館をお控えください。
・新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、手指消毒にご協力ください。
・マスクの持参及び着用をお願いします。
◎研究会スケジュール(予定)
13:15 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 − 16:50 施設見学
16:50 – 閉会あいさつ
17:00 – 支部総会
(研究会終了後に開催)
◎招待講演
アナザーサイト──ギャラリーと生活空間をつなぐディジタル・アーカイヴ
茂登山 清文氏、遠藤 麻里氏
要旨:
私たちは,さまざまなモノに絶え間なく眼をむけ,情報を得て,日々を過ごしている。だが,見るという当たり前の行為について,どれほど意識し,理解しているだろうか?発表者らが取り組んできたヴィジュアルリテラシーは,見る対象はもとより,見る行為そのものに関する学際的な研究領域である。今回の企画「アナザー・サイト」では,現在,急速に一般化しつつあるイメージのオンライン観賞の課題のひとつである,見ることの「希薄化」をテーマとしている。見ることに特化したギャラリー空間と,日常的な生活空間とをつなぐことで,目の前に実在する物と,彼方にあるものを「見る」想像力について考えてみる。プログラムの組立てにあたっては,ACRL(大学・研究図書館学会)による「効果的に見つけ、解釈し、評価し、使い、つくりだすこと」を参照するとともに,ディジタル・アーカイヴの表現手法として,インフォメーショングラフィクスを試みた。
茂登山 清文(もとやま きよふみ)氏 プロフィール
名古屋芸術大学芸術学部特任教授 専門は,情報デザイン・視覚文化・ヴィジュアルリテラシー。建築論を学んだ後,主にアートとデザインをフィールドに活動。現在は,見ることについて実践的に思考するとともに,「芸術としての教養」教育に取り組んでいる。共編著に『情報デザイン』放送大学教育振興会,『ヴィジュアルリテラシー スタディーズ』中部日本教育文化会ほか。
遠藤麻里(えんどう まり)氏 プロフィール
金城学院大学国際情報学部講師 専門は情報デザイン・電子社会デザイン。社会の中の情報をICT技術を用いて、いかに見せ、応用するかについて研究を行う。「都市風景写真の活用とヴィジュアルリテラシーへの応用のためのアプリケーション開発」など。
◎交流空間「TERA」の見学(谷野大輔氏)
名古屋芸術大学東キャンパスに,ギャラリー「Art & Design Center East」,カフェ「Akkord」などからなる交流空間「TERA」が,2020年11月にオープンした。プロジェクトのコンセプトと経緯,学生参加などについて説明した後,施設を訪れ使われている椅子のコレクション,「アナザー・サイト」の展示を見学する。
◎研究発表(2件)
エストニア芸術アカデミーのアニメーション演習を反映させた「構成的思考」による物語の作り方
有持 旭 会員(近畿大学 准教授)
要旨:
プリート・パルンは母国エストニアだけでなく世界的に著名なアニメーション作家であり、多くの国の大学で教鞭を執ってきた。中でもエストニア芸術アカデミー(EKA)作品は国際映画祭で高評価を維持している。これまで日本国内でもエストニア作品の批評や論考を読む機会は幾度かあった。私の博士論文や紀要論文もそれらに含まれる。作品や作家を通してエストニア・アニメーションが紹介され論じられてきたわけである。
本発表では、作家であり大学教授であるパルンがどのようにアニメーション制作を指導してきたのか、そのノウハウを物語の作り方に注視し解説する。そしてその例としてパルン作品やEKA作品を見ていく。想像力とは何か。調和と緊張。思考を構成的にする。バラストを取り除く。こうした制作プロセスは風刺画家だったパルンのキャリアだけでなく、モスクワ・タルトゥ学派から継承されているエストニアの記号論とも関係してくるように考えられる。
「『ストリーミング・ヘリテージ|台地と海のあいだ』の報告
ー1989年以降の名古屋におけるメディア・アート / メディア・デザインの水脈とともに
吉川 遼 氏(名古屋文理大学 助教)
秋庭史典 氏(名古屋大学 教授)
伏木 啓 会員(名古屋学芸大学 教授)
要旨:
『ストリーミング・ヘリテージ|台地と海のあいだ』は、2020年度に企画されたアートプロジェクトである。3年度にわたって実施予定であり、1回目は2021年3月に行われ、2回目は2021年11月に行われる。「メディア=コンシャス/メディアへの意識」をテーマに、名古屋城と港をつなぐ堀川に隣接する産業・歴史遺産を利用して、国内外のアーティストによるインスタレーションやパフォーマンスを展示・上演し、研究者やアーティストを招いてのトークイベントも行われる。
本発表では、3月に実施したプロジェクトの報告とともに、世界デザイン博(1989年)や名古屋国際ビエンナーレ/ ARTEC(1989-97)より現在まで脈々とつながる名古屋におけるメディア・アート / メディア・デザインの水脈を視覚化する計画について説明する。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
※幹事メンバーのみ
12:45-13:15
◎会場へのアクセス(名古屋芸術大学東キャンパス)
http://www.nua.ac.jp/outline/access/index.html
*名鉄犬山線「徳重・名古屋芸大」駅より東へ徒歩10分
*車で来場する場合は会場1号館北側の来客駐車場に停めてください
(許可申請・記名の必要はありません)
東キャンパスマップ
https://www.nua.ac.jp/campuslife/campus/east/
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2021/07/09 by admin
2021年度 中部支部計画
中部支部では、2021年度の研究会を下記のように計画しています
・中部支部第1 回研究会:
10月17 日(日)|会場:名古屋芸術大学(オンライン配信あり)
(研究発表1,2件、招待講演1件、予定)
研究会後、同会場にて総会を開催
・中部支部第2 回研究会:
3月(日程調整中)|会場:愛知淑徳大学
(研究発表1,2件、学生作品プレゼンテーション を予定)
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2021/02/04 by admin
2020年度 中部支部 第2回研究会
2020年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
2021年3月10日(水)13時30分よりオンライン開催
担当校:名古屋学芸大学
◎研究会スケジュール
13:20 – 受付開始(中部支部会員 / 学生作品プレゼンテーション参加者)
13:30 – (配信開始)開会あいさつ
13:35 – 14:05 研究発表
(1件、発表20分、質疑応答5分 予備時間5分)
<休憩> 5分
14:10 – 15:20頃 学生作品プレゼンテーション I
<休憩> 10分
15:30 – 16:30頃 学生作品プレゼンテーション II
16:30 – 閉会あいさつ
16:35 終了予定
◎研究発表
「Fluctuate」「Fluctuate 2」について
森真弓会員(愛知県立芸術大学)
要旨:
この2作品は、日ごろ意識しているモノやコトの隙間にある、無意識を意識させることによって、新たな気付きを生み出す効果を狙ったVR映像である。重ねられた環境音とスリットやグリッドで区切られた風景は、見る人が何を意識するかによって揺れ動く。知っているようで知らない、わかりそうでわからない、非日常のような日常を表現している。
◎学生作品プレゼンテーション
研究会当日は、作品制作者の学生によるプレゼンテーション(3分程度)と質疑応答(5分程度)が行われます。
<発表者(発表校順)>
◉名古屋芸術大学
『井守端会議』
浅田 一樹(芸術学部 芸術学科 デザイン領域 メディアデザインコース 4年)
『INTENTION』
ディレクション:平山 亮太、作曲:武石 智仁(芸術学部 芸術学科 デザイン領域 メディアデザインコース 3年)
◉愛知県立芸術大学
『SYNCROLL』
上田朝也(美術学部 デザイン・工芸科 デザイン専攻 4年)
『Make a pattern』
石川 陽菜(美術研究科 博士前期課程 美術専攻 デザイン領域 2年)
◉静岡文化芸術大学
『Deep in Blue』
桜木 葉月(デザイン学部 ビジュアルサウンド領域 4年)
『LOTOPO』
杉屋 泰誠(デザイン学部 ビジュアルサウンド領域 4年)
◉椙山女学園大学
『Afterglow 9:16で撮影』
二村 真以(文化情報学部 メディア情報学科 4年)
『楽しく過ごそうおうち時間』
西川 みゆ, 伊里 成未, 小野田 往子(文化情報学部 メディア情報学科 4年)
◉中京大学
『re:mind』
赤尾 将吾 (発表者)、他(工学部メディア工学科、他)
◉名古屋学芸大学
『戯れ子ばこ』
西尾 秋乃(映像メディア学科 インスタレーション領域 4年)
『記し”shirushi”』
成田 開(大学院 メディア造形研究科 2年)
◉名古屋文理大学
『Magic of Reverie』
倉知 駿(情報メディア学部 情報メディア学科 3年)
◉愛知淑徳大学
『河出雄浩 映像作品集』
河出 雄浩(創造表現学部 メディアプロデュース専攻 4年)
『池田美結 デザイン作品集』
池田 美結(創造表現学部 メディアプロデュース専攻 4年)
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会(オンライン)※幹事メンバーのみ
12:45-13:15
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2020/12/01 by admin
2020年度 中部支部 第1回研究会
2020年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
2020年12月12日(土)13時30分よりオンライン開催
担当校:情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
◎招待講演
佐藤 時啓氏(写真家)
1:17:08 –(40分)
◎研究発表
須藤 信 会員(愛知淑徳大学人間情報学部 助教)
11:07 –(20分)
鈴木 浩之 会員(金沢美術工芸大学 美術科油画専攻 准教授)
41:00 –(20分)
◎研究会スケジュール(予定)
13:00 – 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:30 研究発表
(2件、発表20分、質疑応答5分 予備時間5分)
休憩 10分
14:40 – 15:15 招待講演(1件 35分)
15:15 – 15:30 ディスカッション(15分)
15:30 – 閉会あいさつ
15:35 終了
13:20 – 受付開始(中部支部会員)
13:30 – (配信開始)開会あいさつ
13:35 – 14:30 研究発表
(2件、発表20分、質疑応答5分 予備時間5分)
休憩 10分
14:40 – 15:15 招待講演(1件 35分)
15:15 – 15:30 ディスカッション(15分)
15:30 – 閉会あいさつ
15:35 終了
◎招待講演
Camera Obscura から Magic Lanternプロジェクト
ー 光に触れるこころみ ー
佐藤 時啓氏(写真家)
デジタル時代の今日、光が孔を通じて暗闇にイメージを成すこと、その光と闇との呼応関係に気づく機会はほぼ無いと言って良い。しかしその実、映像が生じる仕組みとしては針孔の原理が発見されカメラオブスクラが発明された時代から何も変わっていないのだ。どんなに高級なデジタルカメラを使って写真を写そうにも、8Kのプロジェクターでイメージを投影しようとも、今のところ光学原理の根本である、孔を通じたイメージのやり取りやレンズガラスの屈折による集光という仕組みから逃れることは出来ない。しかしながら現在はその部分を全く意識せずにインターフェースの操作でイメージが得られる時代になった。私はそんな時代を生きながら、光学原理の原点を用いて作品を制作し、そして人々ともに様々なワークショップの活動を行っている。また美術のコンテクストから始まった私の行為も、モダンからポストモダン、そしてさらなる時代への思考から人々との関係性を構築する活動がベースになってきた。
佐藤 時啓(さとう ときひろ)氏 プロフィール
1957年、山形県酒田市に生まれる。1981年、東京芸術大学美術学部彫刻科卒業。1983年、同大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1990年、第6回東川賞新人作家賞受賞。1993年、メルセデス・ベンツ・アート・スコープ賞受賞によりフランス滞在。1994年、文化庁在外研修員としてイギリス滞在。2015年、第65回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。国内外で個展を多数開催、グループ展にも多数参加。東京都写真美術館、埼玉県立近代美術館、シカゴ美術館、ヒューストン美術館などに作品が収蔵されている。現在、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科教授。
現在、佐藤時啓氏は原美術館「光―呼吸 時をすくう5人」に出品されています。原美術館でのトークの記録がインターネットで公開されており、自作解説を聞くことができます。こちらをご覧になってから招待講演をご視聴いただくことをお薦めします。
原美術館「光ー呼吸 時をすくう5人」展 鼎談記録映像
◎研究発表(2件)
「手が潰される感覚」を味わうメディアアートの開発
須藤 信 会員(愛知淑徳大学人間情報学部 助教)※発表者
山口 李々菜(愛知淑徳大学人間情報学部 4年)※共同研究者
要旨:
近年のHMDを用いるVRコンテンツでは、身体所有感の研究が進められている。名古屋市立大学大学院の研究者らが発表したStretchar (m)(2017)では、ぶら下がり運動を用いて腕の伸縮感を誘発させることが可能であることが明らかにされた。このように、HMDを用いて体験者に疑似的な感覚を与えるVRコンテンツが開発されているが、手指の動きが連動するコンテンツの制作は進んでいない。手指がVR環境で連動することは、体験の没入感や身体所有感を高めることが期待できるため、本研究では現実環境とVR環境の手指の動きが連動し「手が潰される感覚」が得られるメディアアートを開発した。
本作品は、鋼板が設置された机の前で、HMDを装着して体験する。椅子に座った体験者の視界に、作業台、椅子、ドア、蛍光灯、ハンマーが設置された空間が展開される。その空間では、巨大なハンマーが作業台に数秒おきに振り下ろされており、体験者は自身の手を鋼板へ伸ばすことで、振り下ろされるハンマーによって手が潰されることを疑似体験することができる。
地球観測衛星と電波反射器を利用した地上絵制作プロジェクトについて/2019年度の制作記録と8K映像化の試み
鈴木 浩之 会員(金沢美術工芸大学 美術科油画専攻 准教授)
要旨:
本発表では、継続中のアートプロジェクト「だいちの星座」(共同研究者:宇宙航空研究開発機構 研究開発員 大木真人氏 / JAXA地球観測研究センター第4回研究公募[2013~17年度]、JSPS科研費[2013~15年度、2016~18年度、2019~21年度]採択)の活動のうち、2019年11月に埼玉県久喜市にて実施された地上絵制作プロジェクト(主催|文化庁、埼玉県教育委員会)について振り返る。
2019年の埼玉県での活動は、小学校の校庭で児童らと臨んだ地上絵制作において電波反射器を自立・配置する手法を試みた。また、従来〈写真〉としてデジタルCプリント出力してきた「だいちの星座」作品を、「おさなごころを、きみに」展(2020年/東京都現代美術館)にてUHD 8K映像作品として上映した。コロナ禍でのプロジェクトの状況とあわせて、近年の活動を紹介する。
(参考映像「だいちの星座―えづらだいに彗星」4Kバージョン )
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会(オンライン)※幹事メンバーのみ
12:45-13:15
日本映像学会中部支部 支部総会(オンライン)※中部支部会員のみ
(研究会終了後、引き続き Zoomを使用予定)※調整中
15:45 – 支部総会開催
16:15 終了
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2020/03/10 by admin
【中止】2019年度 中部支部 第3回研究会
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐため、
2020年3月10日に予定しておりました
日本映像学会中部支部 第3回研究会は中止となりました。
2019年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2020年 3月 10日(火)13:30-
会場:名古屋学芸大学
(愛知県日進市岩崎町竹ノ山57)
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2019/12/21 by admin
2019年度 中部支部 第2回研究会
2019年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2019年12月21日(土)13時30分より
会場:椙山女学園大学(星が丘キャンパス)
文化情報学部メディア棟128教室
(〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町17番3号)
◎研究会スケジュール(予定)
13:00 – 第2回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
(終了後 懇親会)
◎招待講演
人類学実践ツールとしての映像制作-関係の記録を例として
南出 和余 氏
要旨:
ふるくはマリノフスキーの頃から人類学者たちは、フィールドワークの中で「イメージ」
を記録するために、写真や映像を活用してきた。「厚い記述」によって人類学者の立ち位
置や関係性が注視される以前に、映像人類学ではすでにルーシュによって「カメラの人格
化」が提示されていた。カメラ(と撮影者)がそこに在ること(撮影すること)がその場
に影響を及ぼし、時にカメラの前の人々をトランス状態にする。カメラが収める「真実」
とはそうした撮影者と被写体の共犯関係によって作られたものであるとされる。
本報告者は、2000年からバングラデシュの農村でカメラを持ってフィールドワークを継
続してきた。当初の調査対象は「子ども」であったが、同じ対象を追い続けているうちに
彼ら彼女らは「子ども」ではなくなった。最初、カメラは子どもたちと私の間の「遊び道
具」であったが、彼らが変化するに連れて、私の撮影に対する彼らの態度もカメラの存在
も変わっていった。また、子どもの頃から撮り貯めてきた映像は彼ら彼女らの記録となり
、私と彼らとの関係の変化をも示し、時折一緒に見返すことで、互いの再帰的解釈を生み
出す。本報告では、1人の少女=女性と私の記録映像を事例に紹介しながら、自己と他者、
過去と現在が交差するところに導かれるイメージ理解、それを助ける映像実践について考
えてみたい。
南出 和余(みなみで かずよ)氏 プロフィール
1975年生まれ。現在、神戸女学院大学文学部英文学科准教授。
神戸女学院大学大学院人間科学研究科(修士)、総合研究大学院大学文化科学研究科(民博)(博士)。専門は、文化人類学、映像人類学。
著書に、『メディアの内と外を読み解く―大学におけるメディア教育実践-』(南出和余、木島由晶編著、せりか書房、2018年)『「学校化」に向かう南アジア―教育と社会変容―』(押川文子、南出和余編著、昭和堂、2016年)『「子ども域」の人類学―バングラデシュ農村社会の子どもたち―』(南出和余、昭和堂、2014年)『フィールドワークと映像実践―研究のためのビデオ撮影入門―』、(南出和余、秋谷直矩、ハーベスト社、2013年)等。映像作品にXX Parnu International Documentary and Anthropology Film Festival Award for Best Scientific Documentary 「Circumcision in Transition(割礼の変容)」(2006年、36分)等がある。
◎研究発表(2件)
サークルとしてのアニメーション文化—1960~1980年代の日本を中心に
林 緑子 会員(シアターカフェ 運営)
名古屋大学人文学研究科博士課程前期課程
要旨:
従来の日本のアニメーション研究は商業アニメと著名作家の短編作品の分析が中心であり、アニメーションのファン文化研究では商業アニメのファンとしてのオタクの分析が中心だった。だが、オタクという呼称の成立以前の1960年代後半から、 国内外で制作された様々なアニメーションを好むファンの動向が国内で起き、国内各地にアニメーションサークルが発足している。彼ら・彼女らは受容・上映・制作の側面における活動を通じて、商業アニメとも関連しながら、オタクとは異なる文脈で日本のアニメーション文化を支えてきた。この事実はこれまでの研究史からは見過ごされている。
本発表では、アニメーションサークルの特徴を明らかにした上で、この活動を日本のアニメーション研究とファン文化研究の文脈に位置付ける。これにより従来の研究とは異なる観点から、アニメーション文化史の研究に貢献したい。
意味の発掘としての「取材」—事物への意味付けの変化を提示する作品とその制作プロセスについて
片山 一葉 会員(美術作家)
愛知学泉大学、愛知淑徳大学、大同大学、名古屋大学、非常勤講師
/愛知県立芸術大学教育研究指導員
要旨:
近年、作品の設置される環境にまつわる情報から展開されるサイトスペシフィックな芸術作品は、国際美術展や各地のアートプロジェクトの広がりとともに、確立された表現の一種となった。そのような作品は、何らかの形でその場所に関する情報を収集し編集することで成立するが、私の制作活動においても、ある場所または人物について取材を行い、そこで得たモノ・映像・言葉といった素材をもとにインスタレーションを構成することにより、日常の中で意識されることなく存在の意味が失われつつある事物を採り上げ見つめ直すことを目的としている。また、上記の制作における方法論を用いて、ギャラリーや美術館のイベントとして、日常生活とは違った事物の観察手法を体験するワークショップも行っている。
本発表では、「取材(そしてその結果の提示)という行為による、事物への視点や意味付けの変化」を「意味の発掘」として捉えることを試みながら、今までに制作した作品・実施したワークショップの事例を報告する。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
12:50-13:20(場所:文化情報学部メディア棟128教室)
◎会場へのアクセス
椙山女学園大学(星が丘キャンパス)
http://www.sugiyama-u.ac.jp/univ/campus/map/hoshigaoka/
星ヶ丘キャンパスまでは、地下鉄東山線「星ヶ丘」下車、6番出口より徒歩5分。
会場は、上記リンク先のD棟(文化情報学部メディア棟)。
正門から直進、右側の赤い柱がある棟の中に入り階段を上がった1階。
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2019/08/27 by admin
2019年度 中部支部 第1回研究会
2019年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2019年8月27日(火)13時30分より
会場:中京大学 豊田キャンパス
16号館4階グループ学習室C
(470-0393 愛知県豊田市貝津町床立101)
◎研究会スケジュール(予定)
13:00 – 第1回研究会 受付開始
13:30 – 開会あいさつ
13:35 – 14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50 – 15:50 招待講演(1件)
15:50 – 16:20 ディスカッション
16:20 – 閉会あいさつ
16:30 – 支部総会(研究会終了後に開催)
(終了後 懇親会)
◎招待講演
「公共建築設計におけるアイデアやデザインの共有」
小松 尚 氏
要旨:
1950年代から70年代にかけての都市や経済の成長期には数多くの公共建築が建設された。当時はスピーディかつ効率よく公共建築を建設し、新たな住民や利用者を受け入れる必要があったため、標準設計という手法がとられ、各地に類似の形態をした公共建築が建設された。例えば、学校建築がどこへ行っても大体同じなのはそのためである。しかし現在は、既成市街地の中で物理的、機能的、社会的寿命を迎えた既存の公共建築を建て替えるため、現在の利用者や地域関係者との協議が計画上、避けて通れない。特に学校建築は、基礎自治体が保有する公共建築の中で面積上、多くを占めるだけでなく、学校は日本の地域コミュニティの中で社会文化的にも空間的にも重要な位置を占めるため、建て替えの計画・設計における合意形成のあり方や方法は大きな課題である。その中で、松阪市鎌田中学校の校舎建替計画においては、設計案の完成予想図や模型、3次元CAD等とともに、単眼VRが中京大学准教授の曽我部哲也氏によって制作され、地元住民に体験してもらうという試みを行った。デザインを共有するためのあらたなメディアやツールは、建築設計だけでなく教育自体のあり方を大きく変えていく可能性がある。鎌田中学校での実例をもとに、建築と映像のこれからの接点について議論したい。
小松尚(こまつ ひさし)氏 プロフィール
名古屋大学大学院環境学研究科准教授。博士(工学)。一級建築士。1966年生まれ。1992年名古屋大学大学院工学研究科建築学専攻前期課程修了。2006年から現職。専門は建築計画。著書(共著、分担執筆)に『「地区の家」と「屋根のある広場」』(小篠隆生共著、鹿島出版会、2018年)、『Towards the Implementation of the New Urban Agenda』(Springer, 2017)、『まちの居場所』(東洋書店、2010年)、『地域と大学の共創まちづくり』(学芸出版社、2008年)など。市民協働による公共建築計画・運営への指導、助言として、いなべ市石榑小学校(2002年~:公共建築賞優秀賞)、亀山市川崎小学校(2012年~)、松阪市鎌田中学校(2015年~)など。
◎研究発表(2件)
Volumeの生成によるメディア表現
加藤 良将 会員(名古屋芸術大学講師)
要旨:
私の作品に共通することの一つとして、Volumeの生成による驚きがある。それは、私の興味ある作品がキネティック・アートやライト・アートにあることによるかもしれない。簡単に作品を紹介すると、【White Lives on Speaker】(2007、Ars Electronica PRIX 2007)では、デンプンを水で溶いた液体をスピーカによる振動によって起こるダイラタンシー現象を用いて、観客は白い液体が生きているかのような動きを見ることができ、触れることによって不思議な体験ができる。
また、【Rokuro-2】(2008、 第15回学生CGコンテスト/デジタル・スタジアム)や【micRokuro】(2010)では、光ファイバーを高速に回転させることによって出来上がる球体を手で触れることによって、陶芸における轆轤のように自由に形態を変えることができる。それはまるで触れることのできない光を掴んでいるような体験である。
どちらも動いていない状態では不定形な液体や一筋の線状であるため、人が触れて体験できるようにするためにVolumeを作成し、触れることによって普段味わうことができないような不思議な作品となっている。今回はこれまでに行ってきた作品制作と展示の報告を行う。
「都市デザインとしての小規模な美術教育の仕組み「長者町スクール・オブ・アーツ」の試みと必要性について」
山田 亘 会員(写真家/メディア表現)
PAC代表 アートセンター[Yojo-Han] ディレクター
長者町スクール・オブ・アーツ代表
名古屋芸術大学、名古屋学芸大学、名古屋造形大学非常勤講師
要旨:
一般的にみられる美術センターは通常大型の設備を持ち、多数のコンテンツを多くの人数に手渡すことを常としており、特に都心部では施設そのものの維持継続に多くのエネルギーや公的な予算を必要とし、自立するものは少ない。2012年に発足した、持続可能で経済的に自立することが容易な小規模美術教育のための私立アートセンター[Yojo-Han]の試みは、アーティスト達の小規模組織による社会人に向けた先進的な美術教育のための、一つのローモデルであり、2018年に名古屋都心部に登場したアートコレクティブ「長者町スクール・オブ・アーツ」へとその構造の可能性を繋げ、拡げている。本発表では、2009年から始まったプロジェクトベースの新聞編集部を運営する作品から、創造性教育のための仕組みを都市デザインに組み込むアートセンター[Yojo-Han]への発展、センターの写真映像スクールPACellの試みについてや、長者町スクール・オブ・アーツの本年度のプロジェクト「ART FARMing」につながる流れを報告し、社会人向けの上質で小規模な美術教育の必要性について解説する。
◎補足情報
日本映像学会中部支部 幹事会
12:50-13:20(場所:16号館4階グループ学習室C)
日本映像学会中部支部 支部総会
16:30-(場所:16号館4階グループ学習室C)
◎会場へのアクセス(中京大学豊田キャンパス)
https://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/h2.html
<お車でお越しの方>
学内駐車場をご利用ください。(無料)
守衛門にて「映像学会中部支部会参加のため」とお知らせください。
・東名高速道路 東名三好ICから約20分
・名古屋瀬戸道路 長久手ICから約20分
<公共交通機関でお越しの方>
・名鉄豊田線浄水駅からスクールバスで約10分
・愛知環状鉄道貝津駅から徒歩15分
<スクールバス運行案内>
https://www.chukyo-u.ac.jp/support/studentlife/a7.html
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2019/06/01 by admin
2019年度 中部支部 計画
中部支部では、2019 年度の研究会を下記のように計画しています。
・中部支部第1 回研究会:8月27 日(火)|会場:中京大学
(研究発表1,2件、招待講演1件、予定)
研究会後、同会場にて総会を開催。
・中部支部第2 回研究会:11月もしくは12 月(日程調整中)|会場:椙山女学園大学
(研究発表1,2件、招待講演1件を予定)
・中部支部第3 回研究会:3 月(日程調整中)|会場:名古屋学芸大学
(研究発表1,2件、学生作品プレゼンテーション を予定)
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2019/03/01 by admin
2018年度 中部支部 第3回研究会
2018年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2019年 3月 1日(金)13:30-
会場:名古屋造形大学 C棟(C601)
(愛知県小牧市大字大草6004)
◎スケジュール
-13:30-13:35 開催校挨拶
-13:35-14:00 研究発表(1件)
-14:15-17:40 学生作品プレゼンテーション
-17:50- 学内にて懇親会
—
◎研究発表
「休日映画」─ネットワーク上における短編映像群による映像表現の試みについて─
齋藤 正和 会員(名古屋学芸大学 映像メディア学科 専任講師)
要旨:
「休日映画」は2009年から続けてきた短編映像群によるプロジェクトである。本作品は、スクリーンやTVモニターによる視聴ではなく、PC上で動画共有サイトにアップロードした映像を視聴することを想定して制作をはじめ、現在もアップデートし続けている。この10年間、映像の制作・視聴環境の変化には目紛しいものがあった。一眼レフカメラによる映像制作は一般化し、また、ネットワークを介してのPCやスマートフォンによる映像視聴もすっかり定着した感がある。本発表では、制作開始時のメディア環境に触れながら作品の制作背景を述べることで、現在の映像環境について検討することを試みたい。
—
◎学生作品プレゼンテーション
◉名古屋造形大学
『/CENTUM (パーセンタム)』|プロジェクションマッピング
伊吹 悠、後藤 弘樹、酒井 久栄、出口 暁与、辻 ひかる
(造形学部 デジタルメディアデザインコース4年)
◉名古屋芸術大学
『BRAIN LIFE』|シングルチャンネル
高橋 陸(デザイン学部 デザイン学科 メディアデザインコース4年)
『あたたかさ ー作り手から買い手へー』|シングルチャンネル
加藤亜実(デザイン学部 デザイン学科 メディアデザインコース4年)
◉名古屋学芸大学
『生まれてくる君へ』|インスタレーション
成田 開(映像メディア学科 インスタレーション領域 4年)
『わたしが知っている本当のこと』|写真
半澤 奈波(映像メディア学科 フォト領域 4年)
『ユメみばなにうつつ』|シングルチャンネル
増田 優太(映像メディア学科 アニメーション領域 4年)
(休憩 )
◉椙山女学園大学
『観光・絶景〜愛知県の四季と魅力〜』|シングルチャンネル
市川 鼓乃美(文化情報学部 メディア情報学科4年)
『生理痛ちゃん』|シングルチャンネル
大崎 彩花(文化情報学部 メディア情報学科4年)
『なくしてません』|シングルチャンネル
高橋 佑果(文化情報学部 メディア情報学科4年)
◉情報科学芸術大学院大学
『Processing を用いた深層学習の可視化の試み』|インスタレーション
津曲 洸太(メディア表現研究科 修士1年)
『displayed_scape』|インスタレーション
小濱 史雄(メディア表現研究科 修士2年)
『multi-faceted』|インスタレーション
長野 櫻子(メディア表現研究科 修士1年)
◉愛知淑徳大学
『ジェンダーと若者 〜インタビューにもとづくドキュメンタリー映像〜』
|シングルチャンネル
坂下 可蓮(メディアプロデュース学部 メディアコミュニケーション専修4年)
『古民家×プロジェクション「こみくしょん」』|ソーシャルアート
森本 真由、猪飼 みちる、成田 彩、 野々山 慧音
(創造表現学部 メディアプロデュース専攻3年)
◉愛知県立芸術大学
『Elephant’s』|シングルチャンネル
池田夏乃(美術学部 デザイン・工芸科デザイン専攻 メディア領域4年)
『Wire Frame Architecture』|インスタレーション
石川 陽菜(美術学部 デザイン・工芸科デザイン専攻 環境領域4年)
—
◎会場へのアクセス
https://www.nzu.ac.jp/about/access/
<お車でお越しの方>
学校駐車場をご利用ください。(無料)
・東名高速道路 春日井ICから約15分
・中央自動車道 小牧東ICから約10分
<公共交通機関でお越しの方>
・JR中央本線春日井駅からスクールバスで約20分
・JR中央本線高蔵寺駅からスクールバスで約20分
・名鉄犬山駅からスクールバスで約35分
・桃花台センターバス停からスクールバスで約7分
https://www.nzu.ac.jp/school_bus/
<時刻表>
https://www.nzu.ac.jp/school_bus_vacation/
以上
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2018/12/22 by admin
2018年度 中部支部 第2回研究会
2018年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2018年12月22日(土)13時~16時半
会場:名古屋芸術大学東キャンパス1号館7階アセンブリーホール
(〒481-8503 愛知県北名古屋市熊之庄古井281番)
※アクセスの詳細は、文末に記載しています。
「視覚メディアのレイヤー ─イメージ,身体,記録」
現代,視覚イメージが私たちのまわりに溢れている。いや,そう言うことすら忘れてしまうほどに,生活に浸透している。イメージをめぐる,見いだし,撮影し,編集し,そして記録するという作業は,すでに独立した行為のリニアな連続とは想定できない。カメラアプリがファインダースクリーンにあらかじめ予測される像を結ぶように,イメージは,時と場所を横断して機能する幾重ものメディアのなかで,生成する。本研究会では,そうした事態を,イメージに寄り添う身体ないしは行為から,あるいはメディアと記録との関係において,読み解き,提示することを試みる。
2組3人のゲストを迎える。酒井健宏氏は,映像作家として映画制作する一方,名古屋芸術大学ほかで映像関係の授業を担当している。近刊の『身体化するメディア/メディア化する身体』(西山哲郎・谷本奈穂編著)では,「多層化する視覚メディアと身体」を著した。真下武久氏と竹内創氏は,それぞれ大学で研究・教育にたずさわるとともに,個人で,またユニットの一員としてもアーティスト活動を展開している。近年では,ともに「物質性ー非物質性 デザイン&イノベーション」展で発表した。
◎スケジュール
-13:00-13:10 開催校挨拶
-13:10-13:40 研究発表:松浦拓也会員
-13:50-14:20 作品発表:河村陽介氏
-14:20-14:40 休憩(*真下武久氏・竹内創氏による作品「Immaterial Archive」鑑賞)
-14:40-15:30 招待講演:酒井健宏氏
-15:40-16:30 招待講演(展示含む):真下武久氏+竹内創氏
-17:00- 懇親会(会費3000円,銘軒=研究会会場より徒歩5分)
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◎招待講演(2件)
「つながる/かさなる視覚メディアと身体」
酒井健宏氏
要旨:
このあいだテレビでやったアニメの映画をビデオに録ったからパソコンで見る。ありふれた発言のように聞こえるが、 本来これは実に複雑なことだ。視覚メディアは多様化(multi-)かつ多層化(layered)している。今日このような状況をもたらしているもっとも大きな要因が、デジタル技術に基づく視覚メディアの普及によるものであることに議論の余地はないだろう。今や私たちはパソコンやスマホに表示される静止画像を「写真」と言い、デジタルデータで上映される動画像を「映画」と呼んでいる。この複雑さと直面しながら視覚メディアを研究対象とするには一体どのような視点が有効であろうか。本講演では、視覚メディアの歴史において生じた複数の「写真から映画へ」に注目することで、その視点の一つを提供したい。とりわけ視覚イメージの加工(いわゆる編集や合成)の様態とその歴史的変容に着目し、それぞれの「写真から映画へ」が(イメージとして記録された)身体をどのように加工および表象してきたのかを例に挙げながら示したい。
酒井健宏(さかい たけひろ)氏 プロフィール
1977年生まれ。映像作家・映画研究。
名古屋大学大学院情報科学研究科博士後期課程中退。98年に大学の映画サークルに所属したことがきっかけで制作を開始。07年『キッス占い』がTAMA NEW WAVEコンペティション部門入選。11年『CSL/タカボンとミミミ』がうえだ城下町映画祭自主制作映画コンテスト審査員賞受賞(大林千茱萸賞)。14年『ハチミツ』が第1回LOAD SHOWコンペティション入選。16年、名古屋市港区にて地域映画『右にミナト、左にヘイワ。』を制作・監督。近著に『身体化するメディア/メディア化する身体』(分担執筆)。
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「物質性―非物質性 デザイン&イノベーション」展 あるアーカイヴの試み
真下武久氏 + 竹内創氏(合同発表)
要旨:
「物質性―非物質性 デザイン&イノベーション」展(京都dddギャラリー/2016)は、1985年にパリのポンピドゥー・センターで開催された「非物質的なもの(Les Immatériaux)」展(ジャン=フランソワ・リオタール監修)へのオマージュである。本研究は、物質性をキーワードに展覧会アーカイヴの「ある試み」を行う。我々は非物質的な環境に取り囲まれて生活している。そうした中、今改めて「物質性」が問われることになってきた。“印刷物に収まりきらない作品の記録と再表現は可能であるか?”京都展に関わったことで展覧会のアーカイヴというものを考えるきっかけになった。「非物質的なもの」展(1985)のカタログは印刷物ではあるが、ページが綴じられていない。カード式と呼ばれるものになっており、作品同士の関連性を読者が自由に見つけられるよう意図的に作られている。このカタログをモデルにノンリニアに体験できるアーカイヴができないかと考えた。参加した作家のイニシアルを使ってポスターをデザインすることから始め、このポスターをインターフェイスとして展覧会の風景、作品、情報を検索する装置として作り上げている。今回のアーカイヴは、読者がポスターの前でタブレット端末(iPad)を操作し、AR(拡張現実)技術によって展示作品を非物質的に浮かび上がらせることになる。
コンセプト: 竹内 創
デザイン: ニコール・シュミット
サウンドデザイン: 外山 央
プログラミング: 真下 武久
真下武久(ましも たけひさ)氏 プロフィール
1979年生まれ。成安造形大学准教授。
IAMAS(情報科学芸術大学院大学)修了。日常の物理的な制約をインタラクティブアートを通して解決し、新しい体験を作り出す。蒸気に映像を投影したインタラクティヴな作品「Moony」(2004)は、アルスエレクトロニカにて “the next idea”部門で受賞。主な展覧会に『Media City Seoul」(2005)、「Gwangju Biennale」(2006) 、「Shenzhen Ink Painting Biennale 」(2008)、「Sundance Film Festival」(2011)など。
竹内創(たけうち はじめ)氏 プロフィール
1968年生まれ。ニューメディア研究/アーティスト。名古屋芸術大学准教授。
パリ第8大学 DEA 第三期高等教育課程、フランス国立高等装飾美術学校 Post-Diplôme 修了。インタラクティヴ美学の研究とメディア横断的な映像を制作している。主な制作プロジェクトに,「リヨンビエンナーレ1995」、CD-ROM書籍「ルソーの時」(2000)、「物質性ー非物質性 デザイン&イノベーション」(2016)。展覧会キュレーションとして「JOUABLE Genève-KyotoーParis 」(2004-2006) 。
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◎研究・作品発表(2件)
作品「音響写真」─写真表現による音の視覚化について─
松浦拓也会員(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科)
要旨:
美術作品においてのメディア領域間の在り方に疑問をもったことが私の作品制作背景にある。現代に於ける美術作品の多くは、多様なメディアの垣根を越えて構成されており、それは写真メディアも同様である。加工した写真はCGなのか。ディスプレイに出力したものや、プロジェクターで投影した写真は静止画の枠を超えた映像作品になってしまうのか。紙媒体に印刷したものだけが写真なのか。このように、写真は様々な領域を横断し得るメディアであるとも言えるのではないか。しかし、私はこうした現状に否定的ではない。様々なメディアが混在する世の中だからこそ新たな作品表現が生まれているのではないだろうか。私の作品制作でのベースとして、「写真メディアを介す」という方法論がある。2015年より継続して「音響写真」シリーズを制作、研究している。本作品で組み合わせ、制作している技法クラドニ図形(サイマティクス)および、フォトグラムについての先行作品やこれまでに制作したシリーズを踏まえ解説する。記録性特性のある写真を使って、目には見えない音の軌跡を提示する。また、昨年開催した個展「Sonic Photogram –音の定着-」について報告する。
「移動型ラボにおけるメディア表現」
河村陽介氏(MOBIUM/名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学専攻博士後期課程)
要旨:
移動型ラボ(モバイルラボラトリー)は英国、米国、アフリカなどで運用されている特殊設備を備えた移動型の研究室の総称である。米国ではその用途のひとつとして設備や教員が不十分な遠方の学校に専門家とともに出向き、STEM或いはSTEAMなどの科学教育を普及するための活動が行われ、教育の地域格差を埋める方法として活用されている。
移動型ラボは環境調査を主とした科学教育用途のものと、FAB機器などの工房施設を備えた創作活動用途のものに大別される。本発表で紹介する移動型ラボ「MOBIUM」は位置情報や加速度、環境情報などを扱ったメディア表現に関する創作活動に特化しており、都市部、山間部問わずワークショップや展示活動を行なっている。2005年から実施している過去のプロジェクト事例やその制作プロセス、また現地の環境や住民との関わりなどについて解説し、創作活動、特にメディア表現における移動型ラボの有効性を示したい。
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◎会場へのアクセス
*名鉄犬山線「徳重・名古屋芸大」駅より東へ徒歩10分
*車で来場する場合は会場1号館北側の来客駐車場に停めてください
(許可申請・記名の必要はありません)
http://www.nua.ac.jp/outline/access/index.html
http://www2.nua.ac.jp/campusmap/shikatsu.html#facility01
以上
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2018/11/10 by admin
2018年度 中部支部 第1回研究会
2018年度|中部支部|第1回研究会
日本映像学会中部支部第1回研究会は、名古屋大学映像学分野・専門による国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」との合併企画として開催します。
日時:2018年11月10日(土)15:10より(国際ミニカンファランスは10:00より)
会場:名古屋大学(東山キャンパス)文系総合館7階カンファレンスホール
(〒464-8601 愛知県名古屋市千種区不老町)
日本映像学会中部支部第1回研究会は、名古屋大学映像学分野・専門による国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」との合併企画として開催します。
日時:2018年11月10日(土)15:10より(国際ミニカンファランスは10:00より)
会場:名古屋大学(東山キャンパス)文系総合館7階カンファレンスホール
(〒464-8601 愛知県名古屋市千種区不老町)
◎スケジュール
15:10-15:15 日本映像学会中部支部理事挨拶
15:15-15:45 研究発表:馬定延(マ・ジョンヨン)会員(明治大学特任講師)
15:45-16:15 研究発表:洞ヶ瀨 真人会員(中部大学人文学部非常勤講師)
16:30-18:00 招待講演:トマス・エルセサー氏(アムステルダム大学名誉教授)
18:00-18:20 支部総会
※終了後、学内にて懇親会
◎招待講演
Transnational Cinema or World Cinema: Why Filmmakers Find Themselves Serving Two Masters
トランスナショナル・シネマ、またはワールド・シネマ: 映画制作者はどうして二人の主人に仕えることになるのか
トマス・エルセサー氏 (アムステルダム大学名誉教授)
Abstract:
My lecture proposes the term “transnational cinema” and considers its typical features from several different perspectives: first, as a notion that competes with other terms which also want to characterise non-Hollywood cinema, such as ‘world cinema’, ‘independent cinema’, ‘accented cinema’, ‘peripheral cinema’. Despite being itself a problematic concept, to my mind, transnational cinema best represents the situation of contemporary filmmaking under conditions of globalisation. Second, transnational cinema highlights the challenges, contradictions and possibilities inherent in its presence at the main site of encounter and exchange: the international film festival circuit. Third, transnational cinema helps us understand the changes brought by the digital turn to non-Hollywood filmmaking, and thereby redefines what we mean today by ‘national cinema’, ‘auteur cinema’ and the ‘cinema of small nations’.
※共催:国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」(名古屋大学映像学分野・専門)11月11日(日)10時より、エルセサー先生自作の映画作品も上映されます。
トマス・エルセサー氏プロフィール
Thomas Elsaesser / アムステルダム大学名誉教授 50年間のフィルム・スタディーズの歴史のなかで、もっとも影響力のある研究者の一人。数々の受賞に加え、その功績はオランダ獅子勲章(2006年)やブリティッシュ・アカデミー客員会員(2008年)で認められている。日本語に訳されているものに、『現代アメリカ映画研究入門』(共著)水島和則訳、「響きと怒りの物語 ファミリー・メロドラマへの所見」石田美紀・加藤幹郎訳『「新」映画理論集成 1 歴史/人権/ジェンダー』所収など。https://en.wikipedia.org/wiki/Thomas_Elsaesser
◎研究発表(2件)
ビヨンド・シネマ:現代美術におけるスクリーン・プラクティス
馬定延(マ・ジョンヨン)会員(明治大学特任講師)
要旨:
現代美術におけるスクリーンは単なる上映装置を超えて、展示環境の物理的条件を構成する作品の一部であり、それゆえ二次元の平面よりは三次元の空間概念として捉える必要がある。本研究発表では、拡張されたスクリーンの概念を通じて、ホワイト・キューブとブラック・ボックスという展示空間とそれにまつわる美術の制度、イメージの生産、複製、共有、記録、保存に関わるテクノロジーと芸術表現の歴史、そしてそれらによって変容する観客性について考察する。
テレビ時代のメディア環境と水俣病ドキュメンタリーの映像表現
―熊本放送初期作品を中心に
洞ヶ瀨 真人(中部大学人文学部非常勤講師)
要旨:
土本典昭の水俣関連ドキュメンタリー映画は、高度な表現を用いて目に見えない公害被害や犠牲者の苦悩を巧みに具象化していた(Marran 2017、 中村 2010)。だが、こうした映像表現は、1960~70年代のテレビドキュメンタリーも広く共有する特徴である。それらは、土本に匹敵する巧妙さで安易な被害者後援を超越し、水俣病事件が抱える複雑な内情を描出する。本発表では、地元の熊本放送作品を題材に、水俣病の社会背景とテレビ時代のメディア環境との狭間で、こうした新しいドキュメンタリー表現がどのように生じていたのかを考察したい。
◎補足情報(2件)
日本映像学会中部支部 幹事会 14:40-15:00(場所:7階705号室)
国際ミニカンファランス「ワールド・シネマの新地平」
11月10日(土):
10:00-10:15 開会の辞:藤木秀朗(名古屋大学)
10:15-12:15 名古屋-ウォリック・トーク
The World Cracked: Sinkholes, GIFs, and Cinematic Ecologies
/ 砕かれた世界:シンクホーGIF、映画的エコロジー
カール・シューノヴァー氏 (ウォリック大学)
Affect of Scale: Small-gauge Film and Tourism in Imperial Japan
/ 空間的スケールの情動:帝国日本における小型映画と観光
小川翔太氏(名古屋大学)
13:20-14:50 大学院生ワークショップ
11月11日(日):
10:30-12:00 映画上映『サン・アイランド』(2017)監督トマス・エルセサー
(監督との質疑応答)
◎会場へのアクセス
地下鉄名城線名古屋大学駅下車すぐ(東山キャンパス)
下記リンク先の地図B4(4) 文系総合館7階カンファレンスホール
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/
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2018/06/01 by admin
2018年度 中部支部 計画
中部支部では、2018 年度の研究会を下記のように計画しています。
・中部支部第1 回研究会:11 月10 日(土)|会場:名古屋大学
※国際ミニカンファランス合併企画
・中部支部第2 回研究会:12 月22 日(土)|会場:名古屋芸術大学
・中部支部第3 回研究会:3 月1日(金)|会場:名古屋造形大学
第1 回研究会は、名古屋大学映像学分野・専門による国際ミニカンファ
ランスとの合併企画として開催します。
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2018/03/05 by admin
2017年度 中部支部 第3回研究会
2017年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2018年03月05日(月)13:30より
会場:名古屋学芸大学 メディア造形学部棟 MCB210教室
(愛知県日進市岩崎町竹ノ山57)
◎スケジュール
-13:30~13:35 開催校挨拶
-13:35~14:00 研究発表:梶川 瑛里 氏| 重力と落下──『くもとちゅうりっぷ』の空間表象と運動表現
-14:05〜14:25 研究発表:村上 将城 会員| 作品『landschaft』について
-14:45~18:20頃 学生作品プレゼンテーション
-18:30頃より 学内にて懇親会
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◎研究発表
重力と落下——『くもとちゅうりっぷ』の空間表象と運動表現
梶川 瑛里 氏(名古屋大学大学院 文学研究科 博士課程前期課程)
要旨:
1943年に製作された日本アニメーションの金字塔と言われる『くもとちゅうりっぷ』の受容には、相反する二つの意見が見られる。一方で、戦時下の状況にも関わらずアニメーションの美的表現、詩情性を突き詰めたと称賛されるが、他方近年の研究では、そのキャラクター表象が戦時下のイデオロギーに基づいていると指摘される。いずれにしろ、このアニメーション作品の中で、空間や身体という物理的側面からどのような意味が構築されているのかという問題は軽んじられてきた。しかし、『くもとちゅうりっぷ』に見られる物理的な空間や身体は、戦前および戦時下のアニメーション文化を色濃く映し出しているのみならず、戦後日本のアニメーションにも継承される表現技法と技術を示している点で、極めて重要なものである。
本発表では、『くもとちゅうりっぷ』を題材として、そのリアリズム的表現に注目すると同時に、アニメーションにおける重力という空間表象や落下運動の分析を行う。ディズニーやジブリのアニメーション作品との比較も交えながら、『くもとちゅうりっぷ』の日本アニメーション史上における意義を空間表象と運動表現の側面から捉え直していく。
作品「landschaft」について
村上 将城 会員(名古屋学芸大学 映像メディア学科 専任講師)
要旨:
2006年より継続して写真作品「landschaft」を制作している。風景という言葉だけでは回収することのできない、人間の視覚によってとらえられる目の前の認識像 landschaft / 景観を写真で遺し、記録していく本作品を、これまでに制作したシリーズを踏まえて解説する。
—
◎学生作品プレゼンテーション
◉愛知県立芸術大学
空想地図「ChaosFantasia」|Webコンテンツ
長井 惇之介(デザイン工芸科 デザイン専攻 4年)
◉名古屋芸術大学
アイデンティティー・Identity・我們的存在|映画|5m30s(本編: 40m)
施 亜希子(デザイン学科メディアデザインコース 4年)
Blooming|アニメーション|7m(本編: 14m)
佐原 由菜(デザイン学科メディアデザインコース 4年)
◉名古屋文理大学
workout in the summer|映像作品|3m3s
笹井 昭慶(情報メディア学科 2年)
◉椙山女学園大学
飴飴(あめあめ) ふれふれ|インタラクティブ・プログラム
FESやで|インタラクティブ・プログラム
大崎 彩花(文化情報学部メディア情報学科 3年生)
械獣の住む街 |アニメーション|52s
非常口|アニメーション|30s
わたしと傘の|アニメーション|1m45s
髙橋 佑果(文化情報学部メディア情報学科 3年生)
◉名古屋造形大学
暮れるトマトと朝日|映画|5〜10m(本編: 43m30s)
佐藤 佑一 + 山田 理奈 + 城山 紗織(デジタルメディアデザインコース 4年)
◉情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
「私的映画の現在 物語を撮る/観ること」
me myself & us|シングルチャンネル作品|10m(本編: 75m)
高坂 聖太郎(メディア表現研究科 2年)
「時間軸を持つマンガ表現の研究」
パラサイトカラコン|シングルチャンネル上映(壁面ディスプレイ展示)|2m
女毛|シングルチャンネル上映(壁面ディスプレイ展示)|2m
尾焼津 早織(メディア表現研究科 1年)
◉愛知淑徳大学
「PICTRIP #え、ここ浜松なの?」
-写真を切り口とした浜松市の新たな魅力を伝える冊子の制作-|フリーペーパー A5サイズ32ページ
三岡 里穂(メディアプロデュース学部 メディアコミュニケーション専修 4年)
◉名古屋学芸大学
update|写真
樋口 誠也(映像メディア学科 フォト領域 4年)
げつまつのしゅーまつ|アニメーション|8m18s
増田 優太(映像メディア学科 アニメーション領域 3年)
私は追う|写真(平面展示、製本)
清水 邑有(映像メディア学科 フォト領域 4年)
「既視感を誘発する試み」
月と檸檬|インスタレーション
十二月の蛇|インスタレーション
サンタは窓からやってくる|インスタレーション
岩井 春華(映像メディア学科 インスタレーション領域 4年)
◎会場へのアクセス
公共交通機関でお越しの方
東山線「上社」駅と、鶴舞線「赤池」駅より、スクールバスが出ています。
両駅とも、大学までの時間は15分ほどとなります。
乗車時に、車掌に「学会での来校の旨」お伝えいただくことで、乗車できます。
スクールバスの時刻表は下記のPDFにてご確認ください。
https://www.nuas.ac.jp/download/2017bustimetable_spring.pdf
お車でお越しの方
はじめに正門入って左手にある「守衛室」にお寄りください。
来客用の駐車場位置について、守衛より説明があります。
https://goo.gl/maps/MCTeanvsB2F2
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2017/12/09 by admin
2017年度 中部支部 第2回研究会
2017年度 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2017年 12月09日(土)13:30より
会場:愛知県立芸術大学 新講義棟大講義室
(〒480‒1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1‒114)
◎スケジュール(予定)
13:30~13:35 開催校挨拶
13:35~14:00 研究発表:石井晴雄会員(愛知県立芸術大学准教授)
14:10~15:30 招待講演:ロラン・ミニョノー氏&クリスタ・ソムラー氏(リンツ美術工芸大学教授)
※終了後、学内にて懇親会(ティーパーティー)
◎招待講演(愛知県立芸術大学レジデンスアーティスト講演)
“Between audience participation and interaction: designing interactive art systems”
(観客の参加とインタラクションの狭間で:インタラクティブ・アート・システムのデザイン)
ロラン・ミニョノー氏& クリスタ・ソムラー氏(リンツ美術工芸大学教授)
ロラン・ミニョノー氏とクリスタ・ソムラー氏 / Laurent Mignonneau & Christa Sommerer略歴
国際的に活躍するメディアアーティスト、インタラクティブアートの研究者。米国と日本で10年にわたり研究と教育を行った後、オーストリアのリンツ美術工芸大学に教授としてに着任し、インタフェースカルチャー部門を開設した。二人は米国ケンブリッジのMIT CAV、米国イリノイ州シャンペインアーバナのベックマン研究所、東京のNTTインターコミュニケーションセンターの客員研究員、デンマークのオールボー大学のオベル客員教授、筑波大学の客員教授などを歴任、ロラン・ミニョノーはパリ第8大学のシャイア国際客員教授も歴任している。
これまで約30のインタラクティブな作品を制作し、スペインのマドリードで行われた2016年のARCO BEEP賞、1994年のGolden Nica Prix Ars Electronica Award、などをはじめとして数々の賞を受賞している。今年9月、愛知県立芸術大学芸術資料館にて開催した「インターフェイスとしての映像と身体」にて、[Protrait on the fry]の展示を行った。
◎研究発表
三ケ峯里山ハウス 自給自足からネットワーク、共生へ
石井晴雄会員(愛知県立芸術大学准教授)
要旨:
愛知県立芸術大学の石井研究室では2005年から大学の敷地内で農耕を始め、2007年から学生と家を建て始めるなど、自給自足的な暮らしを目指した活動を始めた。そして2008年から地域の住民と自然体験のワークショップを始め、その後地域の農ある暮らしのポータルサイトを制作し、地域の住民の交流イベントを開催するなど、ネットワークや地域の交流を含めた多様な活動をしている。本発表では学内で家を建てた経緯とその後の活動の推移を報告し、さらにその活動と1960年代以降のカウンターカルチャーとその後のサイバーカルチャーや共生の思想との関連について考察する。
農耕や家の建設、自然体験のワークショップなどの一連の活動を始めた当時は、2006年にアル・ゴア元アメリカ合衆国副大統領の映画『不都合な真実』(原題: An Inconvenient Truth)が公開され、地球温暖化などの環境問題がクローズアップされていた。また日本においても地域の過疎や環境破壊、森林の荒廃や農、食などの様々な問題が表面化していた。また当時はインターネットが高速回線に常時接続され、スマートフォンやSNSが普及しつつあり、誰もがどこでも多様なコミュニケーションができる様になりつつあった。そして都会や屋内の環境に縛られることなく、野外や地域、社会そのものが活動のフィールドになりつつあった。一方インターネット上には複製可能で再生可能な情報が氾濫し、複製不可能なモノや、再生不可能なその時その場でしかできないコトや体験が価値を持つ時代になりつつあった。
その様な時代背景の中で、環境やフィールドワーク、地域の特徴を生かしたモノやコトのデザインをテーマに、自然農による農耕や家の建築、地域の住民との自然体験のワークショップは継続された。しかし当初の自然農を中心とした自給自足的な暮ら 2011年に東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故があり、エネルギーを自給することの重要性を感じ、建てた家にソーラーパネルや風力発電機とバッテリーを備え付けて自然エネルギーの利用の実験を始めた。また震災を通して地域の住民同士の関係を作ることの必要性を感じ、地域の農ある暮らしのためのポータルサイトや地域の観光・交流のためのwebサイトを制作した。また地域の住民が集まって交流できる音楽とアートのイベントを始めるなど、当初めざした自給自足的な暮らしから、インターネットを使ったネットワークへ、そして地域住民の交流と共生をめざす方向へとテーマは推移していった。
これらの推移は結果として、1960年代以降のカウンターカルチャーの時代のコミューンなどが目指していた自給自足的な共生社会への理想が挫折し、若者は都市へ回帰し、ネットワークなどのサイバーカルチャーの中で共生を目指した流れと重なるものがある。しかし1960年代のカウンターカルチャーの時代に自給自足的な共生社会の理想が挫折した背景には、それらを実現するための実際的なツールが存在しなかったことがあげられる。しかしその後Whole Earth Catalogなどの雑誌のよって様々なツールへのアクセスが可能になり、パーソナルコンピュータなどの個人の能力を拡張するツールや、パソコン通信などのネットワークのためのツールが開発されていった。そして現在ではスマートフォンやインターネット、様々なオンデマンド生産技術や自然エネルギー、電気自動車などの水平分散型の情報、生産、エネルギー関連の技術へのアクセスが可能になり、オープンやシェア、フィードバックといったサイバーカルチャーが目指した思想が社会の中で一般化しつつある。そして現在は1960年代に夢見た共生社会を、様々な現実的なツールを獲得しながら現実社会の中で実現して行く過程なのではないだろうか。その様な問いを元に、今後も地域において実践的に研究をおこなう。
◎会場へのアクセス
名古屋東部丘陵線リニモ「芸大通駅」徒歩10分
詳細は、下記のリンク先をご確認ください。
https://www.aichi-fam-u.ac.jp/guide/guide04/guide04-01.html
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2017/11/25 by admin
インターリンク:学生映像作品展 ISMIE 2017|名古屋会場
インターリンク:学生映像作品展(ISMIE)2017
主催:日本映像学会 映像表現研究会・愛知県美術館
※第22回アートフィルム・フェスティバルと同時開催
日程:11月25日(土)13:30〜
会場:愛知芸術文化センター12階アートスペースA
入場無料
-13:30より 代表作品プログラム I
-15:00より 代表作品プログラムII
-16:30頃より公開トーク
※上映プログラム詳細
◎公開トーク登壇者(予定)
-伊奈 新祐(京都精華大学 芸術学部 教授)
-越後谷卓司(愛知県美術館 主任学芸員)
-奥野 邦利(日本大学芸術学部 教授)
-前田 真二郎(情報科学芸術大学院大学 教授)
-齋藤 正和(名古屋学芸大学メディア造形学部 専任講師)
-伏木 啓(名古屋学芸大学メディア造形学部 准教授)※司会
ほか
◎参加校
[ISMIE2017 参加校]
イメージフォーラム映像研究所
大阪芸術大学 芸術学部
九州産業大学 芸術学部
京都精華大学 芸術学部(2017年度幹事校)
久留米工業大学
尚美学園大学
情報科学芸術大学院大学
椙山女学園大学 文化情報学部
成安造形大学 造形学部
宝塚大学 東京メディア芸術学部
東京工芸大学 芸術学部
東京造形大学 造形学部 デザイン学科 映画専攻
東北芸術工科大学 映像学科
名古屋学芸大学 メディア造形学部(2017年度幹事校)
名古屋市立大学 芸術工学部
日本工業大学 情報工学科
日本大学 芸術学部(2017年度幹事校)
文教大学 メディア表現学科
北海道教育大学
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2017/09/23 by admin
2017年度 中部支部 第1回研究会
2017年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2017年09月23日(土)14:30より
会場:愛知県立芸術大学 新講義棟大講義室
(〒480‒1194 愛知県長久手市岩作三ケ峯1‒114)
◎スケジュール
14:30~14:35 開催校挨拶
14:35~15:00 研究発表:伊藤仁美会員 (映像作家)
15:05〜15:30 メディアアート研究会 研究発表:
村上泰介会員 (愛知淑徳大学創造表現学部准教授)
15:35〜16:00 メディアアート研究会 研究発表:
大泉和文会員 (中京大学 工学部メディア工学科教授)
16:20〜17:30 招待講演:阿部一直氏(キュレーター)
※共催:愛知県立芸術大学芸術講座
17:40〜18:00 支部総会
※終了後、学内にて懇親会
◎招待講演
メディアアートと公共性、アーカイヴィング 〜 “Promise Park Project”の事例から
Media Art approaches commonality and Archiving – The case study of “Promise Park Project”
阿部一直氏(キュレーター)
世界のあらゆる都市に存在する「公園」。公園はなぜ作られたのか?そこは本来、何のための場所なのか? この問いの下、YCAMでは、2013年から3年にわたって、韓国のアーティスト、ムン・キョンウォンと共同で「未来の公園」を主題に「プロミス・パーク・プロジェクト」を推進してきた。最初の発端は「アートと集合知」という主題から、YCAMからムンへコラボレーションリサーチをオファーし、そこからムンが提案したテーマが「公園」である。様々な文明、文化、人類の営みが交錯し、時代を超えて維持されていく公園が、人類にとっての集合的な知の結晶であり、巨大な都市のアーカイヴであると発想したムンは、さらに近代的社会システムに則って成立している都市が、大規模な災害を経て瓦解した後の姿を想定し、プログラマー、建築家、ランドスケープデザイナー、植物学者等とともに、デジタルアーカイヴやバイオアートも含めた、近未来の公園を実践的に考察する。このレクチャーでは、プロジェクトの中でおこなってきたフィールドワークや資料調査の成果の集大成としての新作インスタレーション、パーク・アトラス(ビジュアル・アーカイヴ)、バイオワークショップなどを紹介するとともに、メディアアートと歴史性の関わりの検証的な参考事例としてプレゼンテーションする。
※愛知県立芸術大学芸術講座との共催
阿部一直氏プロフィール
フリー・キュレーター、プロデューサー
1960年長野県生まれ、東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。
1990-2001年キャノン株式会社「アートラボ」専任キュレーター。2003年より、磯崎新設計になる山口情報芸術センター[YCAM]のチーフ・キュレーター及びアーティスティック・ディレクターとして、ディレクション / 総合監修を担当。2012〜16年副館長兼任。主なオリジナル企画に坂本龍一+高谷史郎「LIFE – fluid, invisible, inaudible …」、池田亮司「testpattern」「supersymmetry」など。2006年ベルリン「transmediale award 06」国際審査員。2009年台北「台4回デジタルアートフェスティヴァル台北 / デジタルアートアワーズ」国際審査員。2014年-16年文化庁芸術選奨メディア芸術部門選考審査員。2017年光州(クアンジュ)ACC Festival ゲストディレクター。
◎研究発表
身体の延長としての映像表現
伊藤仁美会員 (映像作家)
要旨:
作品を制作・鑑賞するにあたって、個人的な体験や感覚を同一視することは困難であり、各々の感じている意識の形態は多様であると考えている。個人の眼差しから出発する映像表現の様態を自らの作品を通して紐解き、考察する。
◎メディアアート研究会 研究発表
共感の設計: 発達障害の感覚経験とメディアテクノロジーについての考察
村上泰介会員(愛知淑徳大学 創造表現学部 准教授)
要旨:
発達障害(主に自閉症スペクトラム障害)は感覚の統合に問題を抱えており、健常とは異なる身体イメージを持つことが考えられる。こうした自閉症スペクトラムの身体イメージを健常が体感し理解を深めるために、筆者は自閉症スペクトラムの感覚経験をシミュレートする研究を進めている。本研究では環境の中から注意する対象を見つけることが困難な自閉症スペクトラムの感覚特性に着目し、自閉症スペクトラムの聴覚をシミュレーションする装置を制作した。自閉症スペクトラムでは左右の耳にとどく音の時間差に基づく音の空間定位の困難や、複数の音が存在する環境の中から特定の音を聴く手がかり(時間微細構造)の感度が低いなどの困難を抱えていることが報告されている。
制作した装置は、空間に存在する音声を人間の耳と同じように取得するためのバイノーラルマイクを、子どもの頭ほどの大きさの球体の中に設置したもので、自由に持ち歩けるようにした。この球状の装置に接続されたヘッドフォンを装着した体験者の耳には、バイノーラルマイクからの音声が聴こえるが、バイノーラルマイクの耳の位置と向きは、体験者の耳のそれとは一致しない。こうした装置の構造によって、ヘッドフォンを装着した体験者は自身の身体から聴覚が分離したような感覚を体感できる。
制作された装置を使ってワークショップを実施し、インタビューをしたところ、体験者の多くが自他の境界が曖昧になるような感覚を経験したことがわかった。こうした感覚経験は自閉症スペクトラムの当事者研究でよく見られる現象であり、本研究により制作された装置が、自閉症スペクトラムの感覚経験を部分的に追体験させたのではないか。
また、本研究を通して、人間が世界を捉える方法について、健常とは異なった別のアプローチが存在する可能性を示せたのではないかと考える。
中心の喪失から水平の喪失へ ─── インターフェイス/現象としての映像,加速度と身体
大泉和文会員 (中京大学 工学部メディア工学科 教授)
要旨:
一般に映像は実写もCGでも作者の意図に沿って編集され,時間軸を伴って観賞される作品である.コンピュータの登場は,データやシミュレーションの可視化のみならず,リアルタイムかつインタラクティヴな映像生成を可能とし,メディア・アートの本流ともなった.
この意味で映像は一般的にアウトプットであり,観賞者によるインプットの間に介在するのが通常のインターフェイスである.今回の展覧会テーマは「インターフェイスとしての映像」であり,映像そのものをインターフェイスとして再考することから出発した.作品では映像と観客との間に表出する「現象としての映像」を意図した.
次に身体性であるが,身体を形づくる最大の枠組みの一つが重力であると思う.1Gの重力が,地球の景観や動植物の形態,そして建築を初めとする人工物の構造を規定している. 日常,重力を意識することは稀であるが,人間は五感のほかに加速度を知覚するという考え方がある.作品では長さ4mのシーソー状の装置を作り,観客がその上を歩く際の傾きにより加速度の変化を誘発させた.
傾きによりインタラクティヴかつリアルタイムに生成する映像として,今回はモアレ現象 を採用した.1960年代の初期コンピュータ・アートでは,オプアートの影響の下,プロッタ 出力によるモアレ・パターンが流行した.プロジェクタの解像度の向上に伴い,2つの映像 の重ね合わせでもモアレの表出が可能となった.モアレの採用理由は初期コンピュータ・ア ートへのオマージュと,映像メディアの高解像度化による.
20世紀は美術に限らず様々な局面において「中心の喪失」が相次いだが,今世紀は基準となる水平(垂直)軸さえも定まらず混迷を深めている.歴史に照らし合わせれば,この状況はしばらく続くであろう.作品タイトル《Loss of Horizontality》は辞典では傾斜の意味であるが,直訳の「水平の喪失」による.
◎関連企画
メディアアート研究会企画 ー映像とメディアアート展
インターフェイスとしての映像と身体
概要:映像表現の役割の一つにインターフェイスとしてのアウトプットが考えられる。
メディアアート表現の現在として、7組の研究者/アーティストの作品を展示する。
日時:2017年9月9日(土)ー9月24日(日)10:30ー16:30 月曜休館
場所:愛知県立芸術大学芸術資料館
展示作家:
村上泰介 (愛知淑徳大学創造表現学部准教授)
鈴木浩之 (金沢美術工芸大学美術科准教授)+大木真人 (宇宙航空研究開発機構研究員)
大泉和文 (中京大学 工学部メディア工学科教授)
ロラン・ミニョノー&クリスタ・ソムラー (リンツ美術工芸大学メディア研究科教授)
伊藤明倫 (メディアアーティスト)+高橋一成 (筑波大学研究員)
金井 学 (アーティスト)
関口敦仁 (愛知県立芸術大学美術学部教授)
◎会場へのアクセス
名古屋東部丘陵線リニモ「芸大通駅」徒歩10分
詳細は、下記のリンク先をご確認ください。
https://www.aichi-fam-u.ac.jp/guide/guide04/guide04-01.html
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2017/03/07 by admin
2016年度 中部支部 第3回研究会
2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第3回研究会
日時:2017年03月07日(火)13:30〜18:30頃
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス(愛知県長久手市片平二丁目9)
11号棟1F ミニシアター
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/nagakute.html
◎会場へのアクセス
地下鉄東山線「本郷」2番乗場より名古屋市営バス「猪高緑地」行き乗車、
終点「猪高緑地(愛知淑徳大学)」下車(所要時間約15分)
http://www.aasa.ac.jp/guidance/map.html
北門駐車場の守衛室受付にて「映像学会参加」とお伝えください。
◎スケジュール
-13:30~13:35 開催校挨拶
-13:35~14:00 研究発表:潘沁(パン・チン)氏
-14:05〜14:30 研究発表:盧銀美(ノ・ウンミ)会員
-14:35〜15:00 研究発表:石井晴雄会員+米島竜雄会員
休憩(展示作品の鑑賞)
-15:30〜18:20 学生作品プレゼンテーション
参加校:愛知県立芸術大学、椙山女学園大学、名古屋学芸大学、愛知淑徳大学、
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]、名古屋芸術大学(発表順)※予定
-終了後、学内にて懇親会
◎研究発表
アニメにおける絵画的風景の想像力 ー 『かぐや姫の物語』の身体とランドスケープ表象
潘沁(パン・チン)氏 (名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)
要旨:
2013年に上映された『かぐや姫の物語』は高畑勲の作品の集大成として見なされている。作品における「余白を生かして描かれた背景美術」や、透明水彩の着色の技法・フラスケッチの線などの作画技法は長編アニメ映画としては異例であり、新しいアニメーションの表現として話題になった。とりわけ、現在の日本の主流のアニメーション製作方法と違い、『かぐや姫の物語』は、キャラクターと背景の一体化を極限まで追求し、「一枚の絵」として機能するような独自の作画技法を用いることで、作品全体を動いている絵巻のように見せている。『かぐや姫の物語』の風景表象はアニメーション固有の表象の特徴を示していることは明らかである。だが、これまでの研究では、ナラティヴや、製作技術などを論じることが主流となり、ランドスケープ表象の役割が看過される傾向にあった。
本発表では、『かぐや姫の物語』をケーススダーディとして、作品におけるランドスケープ表象の特徴を解明しながら、アニメ映画におけるキャラクターの身体と風景の関係性を試論することを目論む。先ず、『かぐや姫の物語』の作画技法を考察した上、「思いやり」型の風景が如何に成り立っているかを明らかにするとともに、風景が如何にスペクタクルとして機能しているかを論証する。さらに、自然風景とかぐや姫の身体のインタラクションを分析し、ランドスケープ表象がキャラクターの身体と協働し、一種のメタファーとして機能していることを検証する。『かぐや姫の物語』におけるランドスケープ表象は、一方で、独特な作画の技法により、ナラティヴから脱逸し、一種のスペクタクルになっている。他方で、かぐや姫の身体は、自然風景と深くかかわり、風景を通して情動と抵抗を示すこともある。『かぐや姫の物語』はこれまで看過されたアニメ映画におけるキャラクターの身体と風景の可能性を考える上で有意義な事例となっている。
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トーキー定着期におけるヴォイス・オーヴァー――1930年代中期の成瀬巳喜男映画を中心に
盧銀美(ノ・ウンミ)会員(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)
要旨:
日本映画史において、トーキー映画が定着したのは1935年以降といわれている。そうしたトーキーに関して、移行期の諸問題や定着の背景が多角的に研究されているが、音声による語り方の問題、特にヴォイス・オーヴァーに注目した研究はまだ不足しているのが現状である。ヴォイス・オーヴァーは、1930年前後に製作されたミナトーキーから使用されはじめ、トーキーの定着と共に数多くの劇映画で語りの技法の一つとして採用されてきた。そうしたヴォイス・オーヴァーは、1935年以降には「ナラタージュ」という一つの特殊な表現技法として概念化された。また、それ以外にも内面を伝える語り方として使用され、当時はその語り方を「独白」と名づけた批評もみられる。
そこで、本発表では、1935年以降の日本映画のヴォイス・オーヴァーを中心に、トーキー定着期の特徴と内面の語り方を考察する。さらに、成瀬巳喜男監督のヴォイス・オーヴァーの採用に注目する。P・C・Lに移った翌年の1935年からトーキー映画を製作し始めた成瀬の多くの映画には、ヴォイス・オーヴァーにより内面を語る場面が多い。その中で、本発表では、特に成瀬の初のトーキー作品でナラタージュを採用した『乙女ごころ三人姉妹』(1935年)とすだれ式のヴォイス・オーヴァー使用で話題になった『雪崩』(1937年)を取り上げながら、内面を語る声を分析する。そうすることで、トーキー定着期におけるヴォイス・オーヴァーの特徴とその語り方を歴史的に考察していく。
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知多半島ケーブルネットワーク「地域のお宝発見、マルトモ探検隊」
—地域における子供による情報発信の効果—
石井晴雄会員(愛知県立芸術大学), 米島竜雄会員(株式会社 第二制作)
「マルトモ探検隊」は知多半島ケーブルネットワーク株式会社と愛知県知多半島の常滑市、美浜町、南知多町、武豊町の4市町在住の小学生たちが共同で「地域の魅力情報(=お宝)を発信する」テレビ番組シリーズである。
制作した番組はケーブルネットワークの放送エリア(常滑市、美浜町、南知多町、武豊町)で毎日2回、30 分番組として放映されている。
制作のプロセスは以下の通りである。
1、 地域の小学生4 〜6 年生3 〜6 人程度の「探検隊員」を募集。
2、 「探検隊員」が行きたいところ、体験したいことの希望を聞く。
3、 実際に体験取材することができる場所をスタッフが事前にヒアリング、ロケハンをおこない、候補を絞り込む。
4、 探検1日目に隊員たちと実際に行く場所や体験することを決め、取材、インタビュー、レポート撮影を2カ所程度おこなう。
5、 探検2日目も2カ所程度取材、インタビュー、レポート撮影を行う。
6、 3日目はそれまでの探検(=体験取材)の模様を編集した映像を試写し、2日間の体験レポートの中から印象に残ったことや場所を絵と短い文章にして発表する。
7、 編集をおこない、ナレーションを録り、放映する。
マルトモ探検隊は事実を正確に伝えること、体験を通して伝えること、子供たちが自分のイメージと言葉で伝えることに留意して制作している。
地域の子供たちがその地域の人たちのところへインタビュー取材に行くことによって、地域の住民も「地域の子供達にで、リサーチやロケハンによってできる限り子供の素直な反応が引き出せる場所や体験、取材対象を選び、子供たちの率直な反応を引き出してそれを映像に収めることが、番組全体に活力を与える結果になった。
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◎学生作品プレゼンテーション(発表順)※予定
愛知県立芸術大学
語|ゾートロープによるインスタレーション
尾崎友紀(デザイン・工芸科 環境デザイン領域4年)
KÉMURI SHAPER|現象を鑑賞するプロダクト;鑑賞装置としての煙
増成香月(デザイン・工芸科 環境デザイン領域4年)
椙山女学園大学
17代目「夢道源人」仲間と共に歩むファイナルへの道のり|映像作品|14m(本編29m)
村田絢菜(文化情報学部メディア情報学科4年)
ふぁいっ|映像作品|3m(本編25m)
吉川結女(文化情報学部 文化情報学科 3年)
名古屋学芸大学
放課後|映像インスタレーション|2m30s
奥村雪乃(メディア造形学部 映像メディア学科 3年)
月と檸檬|メディアインスタレーション
岩井春華(メディア造形学部 映像メディア学科 3年)
Eternal shine|映像インスタレーション
髙木拓人(メディア造形学部 映像メディア学科 4年)
lack|アニメーション|4m35s
水野朱華(メディア造形学部 映像メディア学科 4年)
愛知淑徳大学
「LGBTという言葉を知っていますか?」「LGBTQ voice」|映像作品|5m(本編12m)
高梨瑠衣(メディアプロデュース学科 メディア表現コース 4年)
Liner|映像作品|3m
庭瀬幸佳(メディアプロデュース学科 メディア表現コース 4年)
『alt』|ビデオインスタレーション|3m
小木曽 護(メディアプロデュース学部メディア表現コース4年)
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
“for the light surface” series|映像インスタレーション
丹羽彩乃(メディア表現研究科 2年)
Layering / 2012-2017 |映像インスタレーション
原田和馬(メディア表現研究科 1年)
名古屋芸術大学
ゆっくり解けていく|アニメーション|4m(本編13m)
三浦 瞳(デザイン学科 メディアデザインコース 4年)
swim,under the darkness|映像作品|5m(本編51m55s)
田口愛子(デザイン学科 メディアデザインコース 4年)
Mask Doll|セルフポートレート作品(写真)
大久保志帆(デザイン学科 メディアデザインコース 4年)
以上
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2016/12/03 by admin
2016年度 中部支部 第2回研究会
2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第2回研究会
日時:2016年12月03日(土)14:00〜17:15
会場:椙山女学園大学 星ヶ丘キャンパス 椙山女学園大学文化情報学部棟 319室
(〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町17番3号)
※アクセスの詳細は、文末に記載しています。
◎スケジュール
-14:00〜14:05:開催校挨拶
-14:05〜15:35:ご講演:土肥悦子氏((有)シネモンド代表 / こども映画教室代表)
休憩
-15:50〜16:15:研究発表:王温懿氏(名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程)
-16:20〜16:45:研究発表:今井瞳良会員(茨木市立川端康成文学館学芸員)
-16:50〜17:15:研究発表:伊藤明倫会員(名古屋市立大学研究員)+高橋一誠氏(筑波大学研究員)
-研究会終了後:懇親会
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◎ご講演
街とこどもと映画~映画の力が街と人を育てる~
土肥悦子氏|(有)シネモンド代表 / こども映画教室代表
要旨:
①映画がスクリーンにかかるまでの、制作配給興行の流れの話、および宣伝の話
②地方におけるミニシアター設立および運営の話
③小学生を対象に、さまざま映画に関するワークショップを開催し、また、シンポジウムや学校とのコラボレーションなどを実践している、こども映画教室の活動および、映画教育についての話
映画配給興行会社の「ユーロスペース」で映画の買付け、宣伝を担当し、レオス・カラックス、アッバス・キアロスタミ監督などの作品を手がけた経験をもとに映画の配給、宣伝の話をします。また、1998年に石川県金沢市に開館したミニシアター「シネモンド」の開館の話やその後18年つづく運営の話をし、2004年から始まった「こども映画教室」について、実際にこどもたちが制作した映画や、メイキング映像とともに活動についてお話をしたうえで、海外における映画教育、そして日本における映画教育、こども映画教室のめざす映画教育についてもお話できたらと思います。
土肥悦子(どひ えつこ)氏プロフィール
東京都出身。ミニシアターブーム全盛期の1989年に映画配給興行会社・ユーロスペースに入社し、イランのアッバス・キアロスタミ監督などの作品の買付け・宣伝を担当。95年結婚を機に退職し、石川県・金沢市に転居(01年より東京都在住)。98年、ミニシアター「シネモンド」を開館。2004年より金沢にて「こども映画教室」を企画・プロデュース。13年4月、任意団体「こども映画教室」を設立。2015年日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。http://www.kodomoeiga.com/
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◎研究発表(3件)
東映ポルノと女性――1970年代の日本映画とジェンダー・ポリティクス
王温懿(おう おんい)氏|名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程
要旨:
映画史において70年代の日本映画における二大テーマが暴力とセックスであったことは、すでに論じられている通りである。だが、これまでの研究では、東映ポルノは単なる大衆娯楽映画として見なされ、その研究的価値が看過されてきた。実際には、東映ポルノは、暴力と性を融合させる、戦うポルノ女優の身体を表象している点で、ジェンダー・ポリティックスに関わる重要な問題を提起している。
本発表では、当時の映画産業的な背景と社会的な背景を考察した上で、70年代の「表現の自由」論争の論理を明らかにしながら、東映ポルノが父権社会の歴史において無化される力学がいかに発生してきたのかを論証する。さらに、70年代のウーマン・リブが掲げた「性の解放」に対して、東映ポルノが重要な材料となり得る可能性がありながら、それが見過ごされてしまったことを検証する。東映ポルノを仔細に分析すると、家父長主義的な性的規範に対して異議を申し立て、自己と他者の関係性を見直し、自身の性的主体性を自覚する女性像がそれらの作品群の表象上の特徴として明らかにできるが、この女性像が示唆する重要な問題が70年代のリブ派フェミニズムでは看過されてしまっていた。
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境界を越える音ーー『クロユリ団地』の音響をめぐって
今井瞳良会員|茨木市立川端康成文学館学芸員
要旨:
日活創立100周年記念作品としてオリジナル脚本をもとに製作されたホラー映画『クロユリ団地』(中田秀夫監督、2013年)は、前田敦子演じる二宮明日香が口ずさむ鼻歌がそのままエンディング曲へと繋がっていき、幕を閉じる。このメロディは、タイトルがインサートされる冒頭をはじめ、作中で何度も流れるメインテーマであるが、通常映画音楽は物語世界外に属しており、物語世界内の明日香にこのメロディは聞こえていないはずである。聞こえていないメロディを明日香が口ずさむことによって、物語世界の境界が曖昧になっているのだ。
本発表では、ミシェル・シオンが提起した音響の三分法である「イン」(音源が物語世界内にあり画面内に位置している音響)、「フレーム外」(音源が物語世界内にあり画面外に位置している音響)、「オフ」(物語世界外の音響)に基づいて、『クロユリ団地』における音を分析する。作品の主な舞台となる団地において視覚・聴覚の物理的な境界となるコンクリートの壁を使った音の演出や、物語世界の境界を曖昧にするメロディなどの音響設計における明日香の位置付けを通して、Jホラーにおける女性表象を検討してみたい。
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作品「syncdonII」について
伊藤明倫会員|名古屋市立大学研究員
高橋一誠氏|筑波大学研究員
要旨:
体験型インスタレーション作品「syncdonII」について発表する。
体験者の心拍同期現象を意図的に誘導する事で成り立つ本作品が、どのような考えで生まれたのか、システムとコンセプトの両軸から解説する。
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◎会場へのアクセス
星ヶ丘キャンパスまでは、地下鉄東山線「星ヶ丘」下車、6番出口より徒歩5分です。
http://www.sugiyama-u.ac.jp/daigaku/shisetsu/map_hoshigaoka.html
上記リンク先のC棟(文化情報学部棟)になります。
正門からアーチをくぐって突き当たり、右手階段を登り、右手の校舎、3階です。
以上
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2016/09/16 by admin
2016年度 中部支部 第1回研究会
2016年度 | 日本映像学会 中部支部 | 第1回研究会
日時:2016年10月08日(土)14:30〜18:00頃
会場:情報科学芸術大学院大学(IAMAS)ソフトピアジャパンセンタービル4F ホールA
(〒503-0006 岐阜県大垣市 加賀野4丁目1−7)
◎スケジュール
-14:30-14:35 開催校挨拶
-14:35-15:00 研究発表:赤羽亨会員、池田泰教会員、小川圭祐氏、田中翔吾氏
-15:05-15:30 研究発表:洞ヶ瀬真人会員
休憩
-15:45-17:15 ご講演:水野勝仁会員
-17:15以降 支部総会
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◎ご講演
GUIの歪み
水野勝仁会員(甲南女子大学講師 / ネットアート, メディアアート, インターフェイス研究者)
要旨:
写真家の小林健太は自らを「GUIネイティブ」と呼び,「自分が何かと接する時に,その間に何かフィルターが介入していて,歪みが生じている.そういう状況に慣れきったような感覚」があるという.小林が言うように,デスクトップメタファーからフラットデザイン,マテリアルデザインといった流れをもつGUIは,物理世界の再現を目指すわけではなく,その構造のみを取り入れた独自の世界をディスプレイに展開してきたと考えられる.GUIを操作し続けるヒトには,物理現象に還元できない表象がつくる物理世界を裏切るような歪んだ感覚が蓄積してきた.「ポストインターネット」と呼ばれた状況以後,この蓄積された感覚が閾値を越えて,作品として現われ続けている.今回の発表では,GUIによる歪んだ感覚を示すふたりのアーティストを取り上げる.ひとりは先述の小林であり,もうひとりはベクター画像の特性を活かした作品をつくり続けるラファエル・ローゼンダールである.小林とローゼンダールの作品を通して,GUIの歪みを示していきたい.
水野勝仁氏プロフィール
1977年生まれ.甲南女子大学文学部メディア表現学科講師.メディアアートやインターネット上の表現をヒトの認識のアップデートという観点から考察しつつ,同時に「ヒトとコンピュータの共進化」という観点でインターフェイスの研究も行っている.主なテキストに「モノとディスプレイとの重なり」(MASSAGE MAGAZINE),「メディウムとして自律したインターフェイスが顕わにする回路」(ÉKRITS)など.
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◎研究発表(2件)
3Dスキャニング技術を用いたインタラクティブアートの時空間アーカイブ
赤羽亨会員(情報科学芸術大学院大学 准教授),池田泰教会員(名古屋造形大学 非常勤講師),小川圭祐氏(東京工芸大学 助教),田中翔吾氏(情報科学芸術大学院大学 M2)
要旨:
本研究は、インタラクティブアート作品を題材に、作品と鑑賞者の間に生じる様々なインタラクションを、3Dスキャニング技術を用いて記録する手法を確立し、それを以って、時間軸を持った空間情報アーカイブ=「時空間アーカイブ」を開発することを目的とする。
これまで3Dスキャニング技術のアーカイブへの応用は、考古学、博物館の所蔵品アーカイブ分野で試みられてきた。それらは形状の保存を主な目的としてきたが、本研究では、時間的変化を扱うため、時間軸を持った空間情報を取得する装置の開発が新たに必要になる。
本発表では、研究の概要と共に、これまでに開発してきた3Dスキャニング技術を用いた撮影装置と、それらを用いた撮影実験の実例について報告する。
(本研究は科研費(15K12841)の助成を受けている。)
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増幅されたシネマティズム――『桃太郎 海の神兵』の知覚的プロパガンダ戦略をめぐって
洞ヶ瀬真人会員(名古屋大学大学院国際言語文化研究科学術研究員, 中部大学他非常勤講師)
要旨:
戦時下の日本で制作された多くの戦争関連映画は、その時に戦われていた戦争の全体像を国民に伝えようとしている。しかし、その映画が当時唯一の映像音声メディアとしての力でつむぎだす全体像の陽気なイメージからは、戦争協力にいそしむ映画産業が生み出した様々な工夫によって、戦場の悲惨な現実が巧みに取り除かれていた。たとえばマーク・ノーネス(Japanese Documentary Films, 2003)が述べるように、戦時下のドキュメンタリーでは、クラカウアーが分析したナチスのプロパガンダ映画同様、日本人兵士の残酷な暴力(自分たちやその敵が戦闘で受けたものと、彼らが植民地の人々に対して行ったものの両方)が、映画編集やナレーション技法などを駆使して隠蔽されている。こうした戦争の暴力を消去する傾向は他のジャンルでもみられ、劇映画だけでなくアニメ映画ですら、血が流れる場面は描かれず、兵士の死は暗示的な表現に留められていた。そのうえ、戦時期の劇映画・アニメ制作者は、こうした戦場の現実に反した表現に矛盾するように、特殊効果や透視図法などの技法を用い、映像音響的なリアリズムで戦場や兵器を精巧に表現しようとつとめていた。近年、大塚英志や笠井潔などの「ジャパニメーション」の批評家は、その文化的起源をこうした戦時期の営みのなかに見出している。
本発表では、このような問題が典型的に現れている作品のひとつ、アニメ映画『桃太郎 海の神兵』(1945)を取り上げ、用いられた映像音響的リアリズム描写の手法がどのようにして、戦場の暴力的現実に触れることなく、描かれた戦争を現実的に観客に伝えるプロパガンダとして作用していたのかを分析する。トマス・ラマールが論じる「シネマティズム」というアニメ・映像の視覚的特性や、当時今村太平が著わしたアニメーションや映像音響についての論評、さらには「縫合」といった映画理論を重ね合わせながら、従来の「プロパガンダ」観からは捉えにくい、戦時期の日本映画が抱える知覚的プロパガンダとしての性質を明らかにしてみたい。
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◎会場へのアクセス
http://www.iamas.ac.jp/access
◎駐車場やバスなどの補足情報
http://maedashinjiro.jp/iamas_map_2016/
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2016/03/05 by admin
2015年度 中部支部 第3回研究会
2015年度 | 日本映像学会 中部支部|第3回研究会
日時:3月11日(金)13時30分~18時00分
会場:名古屋学芸大学 メディア造形学部 MCB210教室(愛知県日進市岩崎町竹ノ山57)
◎スケジュール
-13:30~13:35 開催校挨拶
-13:35~15:15 第一部:研究発表(3件)
-15:15〜15:30 休憩
-15:30~18:00 第二部:学生作品プレゼンテーション
その後、学内にて懇親会を予定
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◎第一部:研究発表(3件)13:35~15:15
太陽族映画における石原裕次郎の身体/肉体―戦後日本の構築とマスキュリニティ―
名取雅航会員(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程2年)
要旨:
本発表は、映画における男性表象およびその言説を通じ、戦後日本とマスキュリニティーの関係を考察する。特に太陽族映画にお/肉体に戦前にはない存在感を見出していた。それは、占領終結から間もない日本が、主権の回復を男性身体/肉体に確認しようとしていたとも言い換えられる。
しかし、戦後のマスキュリニティーを体現していたかに見える『狂った果実』の石原の身体/肉体も、実は演出による部分が大きく、また占領の記憶と男性不安を背負っていることが確かに表象されていたことはあまり知られていない。そもそも、古典的ジェンダー表象から言えば、身体/肉体は女性の領分であったはずだ。そのようなテクストと言説の差に注目し、女版太陽族映画などの周辺作品にも目を配りながら、男性身体/肉体のポリティクスと俳優・石原裕次郎の新たな読みの可能性を検討する。
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小学生の表現活動を促進する映像制作~視覚遊び、ものづくりの連携から
宮下十有会員(椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科 准教授)
加藤良将会員(椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科 助手)
要旨:
本研究は、平成27年度椙山女学園大学学園研究の「ものづくりと映像制作の連携から小学生の表現活動を促進させる情報教材の開発と実践」の助成を受け、ものづくり=実際に自らの手を動かして、視覚遊びのおもちゃや、撮影の際に被写体などのオブジェクトを創造すること、また映像制作により、小学生の表現活動を促進させる長期的・短期的プログラムを実施してきた。
本発表では、特に映像制作とものづくりとの関係性に焦点を当て、ストップモーション技法を用いたアニメーションの制作と、リベットなどのアナログなオブジェクト、3Dスキャニング技術と3Dプリンタを用いたデジタルなものづくりと連携による表現活動の促進について報告する。
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「戯れる場」としての映像インスタレーション
河村るみ氏(ゲスト発表 / アーティスト)
要旨:
記録媒体として映像を場にプロジェクションすることで、記録映像は、ただの記録ではなくなり、その空間から立ち上がるものは、「戯れ」ではないかと考えます。映像と身体と場所との関係性の中から、映像のみで成立しないインスタレーションのあり方を、自身の作品構造を読み解きながら思索します。
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◎第二部:学生作品プレゼンテーション 15:30〜18:00
名古屋芸術大学
もうひとりのポートレート|写真 / 写真集 / ドキュメンタリー映像|50min(オリジナル)|小野田 明恵(デザイン学部 デザイン学科 メディアデザインコース 4年)
(un)Consciousness|映像インスタレーション|大久保 拓弥(デザイン学部 デザイン学科 メディアデザインコース 4年)
名古屋学芸大学
音響写真|写真|松浦拓也(大学院 メディア造形研究科 修士課程 2年)
静かな時間|写真, テキスト|山田憲子(メディア造形学部 映像メディア学科 4年)
身体意識への考察|映像インスタレーション|山浦伊万里(メディア造形学部 映像メディア学科 3年)
とじる|アニメーション|2min|水野朱華(メディア造形学部 映像メディア学科 3年)
まほらま|アニメーション|5m15s|森あおい + 山田映子(メディア造形学部 映像メディア学科 4年)
大垣女子短期大学
傀|アニメーション|6min | 横山瑠菜(デザイン美術学科 情報デザインコース 2年)
告白|アニメーション|10min|中村未美(デザイン美術学科 情報デザインコース 2年)
情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
Trans-motion graphics |映像作品|4m47s|嶋田元菜妃(メディア表現研究科 1年)
Recalender|映像作品|3m46s|杉山雄哉(メディア表現研究科 1年)
地続きの面|インスタレーション|岡崎友恵(メディア表現研究科 1年)
#selfie Internet collection|アニメーション|3m52s|丹羽彩乃(メディア表現研究科 1年)
椙山女学園大学
みぎてがえふで おえかきキャンバス|インスタレーション|加藤冴希(文化情報学部メディア情報学科 3年)
うごいてわくわく ぐるーりパノラマ|インスタレーション|笹田真佑(文化情報学部メディア情報学科 3年)
でsheep story|アニメーション|5min + メイキング1m40s|杉浦奈美(文化情報学部メディア情報学科 4年)
愛知淑徳大学
ホーム・ビデオ|アニメーション|1min|鈴木智捺(メディアプロデュース学部 3年)
MEMORING|インスタレーション|小木曽護・佐野史織・鈴木智捺・山口悠希(メディアプロデュース学部 3年)
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◎懇親会:終了後学内にて
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◎会場へのアクセス
<公共交通機関でお越しの方>
東山線「上社」駅と、鶴舞線「赤池」駅より、スクールバスが出ています。両駅とも、大学までの時間は15分ほどとなります。
乗車時に、車掌に「学会での来校」の旨お伝えください。スクールバスの時刻表は下記のPDFにてご確認ください。
https://www.nuas.ac.jp/download/2016bustimetable_spring.pdf
<お車でお越しの方>
はじめに正門入ってすぐの「守衛室」にお寄りください。来客用の駐車場位置について、守衛より説明があります。
https://goo.gl/maps/MCTeanvsB2F2
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2015/11/14 by admin
2015年度 中部支部 第2回研究会
2015年度日本映像学会中部支部第2回研究会
日時:2015年12月5日(土)14:00より
会場:中部大学春日井キャンパス「不言実行館 ACTIVE PLAZA」一階「アクティブホール」
住所:〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200
http://www3.chubu.ac.jp/about/location/
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◎スケジュール(予定)
14:00〜14:05:開催校挨拶
14:05〜15:15:研究発表(2件を予定)
-林桃子会員
-佐近田展康会員+伏木啓会員
15:30〜16:30:長門洋平氏によるご講演
16:30〜17:40:ディスカッション
-ディスカッサント:福田貴成氏(中部大学人文学部共通教育科教員)、尾鼻崇会員(中部大学人文学部教員)
18:00〜:懇親会(会場:中部大学春日井キャンパス「不言実行館 ACTIVE PLAZA」六階「アロハテーブル」)
長門洋平氏プロフィール:
国際日本文化研究センター機関研究員。総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻、博士後期課程修了。博士(学術)。
『映画音響論― 溝口健二映画を聴く』(2014年、みすず書房)にて、第36回サントリー学芸賞(〈芸術・文学部門〉)受賞。
http://www.msz.co.jp/event/07809_suntory_prize/
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2015年度日本映像学会中部支部第2回研究会
日時:2015年12月5日(土)13:00より
会場:中部大学春日井キャンパス「不言実行館 ACTIVE PLAZA」一階「アクティブホール」
住所:〒487-8501 愛知県春日井市松本町1200
http://www3.chubu.ac.jp/about/location/
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◎スケジュール
13:00〜13:05:開催校挨拶
13:05〜14:15:研究発表(2件)
林桃子会員
タイトル:リンケージを示すイメージリテラシー・ツール
要旨:
本研究は、電子ネットワーク社会におけるイメージの理解や発見をリンケージ(繫がり)を通して促すためのツールを開発することを目的としている。その基礎的な技術として、写真の形や色などの構成要素から類似検索することができるコンテンツベースト・イメージリトリーバル(CBIR)を用いている。人が写真を見る際の注視行動を、写真への注視範囲に関する調査用紙とアイカメラを用いた被験者の注視点データ分析により測定した。そしてその分析結果を考慮に入れ、写真の類似検索を通して三種類のリンケージを表わす機能を持たせたイメージリテラシー・ツールを開発した。
佐近田展康会員+伏木啓会員
タイトル:「映画における〈音〉の機能」ビデオクリップ集の制作を巡って
要旨:
本研究は、科研費基盤研究(B)「映画における〈音〉の機能──その多角的分析と映像教育資源の開発」(課題番号25284045、2013~2015年度)の助成を受けて進行中の研究であり、映画における「音」(声・音楽・物音・音響操作すべてを含む)について、過去の理論研究と映画作品事例の検証を通じて、それが果たしている「機能」を多角的に分析するものである。最終的な研究成果として、分析された音の機能が顕著に分かるシーン事例を映像化し、同一映像に対する〈音〉機能の有無や複数の解釈による音付けを比較対照できるオリジナルのビデオクリップ集を制作する。完成したビデオクリップ集は、理論的解説を付したうえで、インターネット上に無償公開することを企図している。
今回の発表においては、現時点における〈音〉の機能の分析枠組みを提示したうえで、ビデオクリップ集制作の進捗状況について報告したい。
14:30〜15:30:長門洋平氏によるご講演
タイトル:映画産業における「サントラ」レコードの諸問題――初期角川映画と薬師丸ひろ子を中心に
要旨:近年、日本の大衆文化産業における「メディアミックス」についての学術的議論がみられるようになってきた。しかし、わが国のメディアミックスに関するこれまでの言説において、映画と音楽との関係に関するまとまった考察はほぼ皆無である。本講演では、1976年に設立された角川春樹事務所=「角川映画」を代表するアイドル/女優/歌手の薬師丸ひろ子と、彼女の声を中心化した「サントラ」レコードに注目してみたい。スタジオ・システムおよび戦後日本映画の中核たるプログラムピクチャーの凋落から、異業種主導のメディアミックスへという時代の流れを決定的に印象づけた初期角川映画は、まさに日本映画界における「戦後」の終焉を象徴するプロダクションであったと言える。本講演の主眼は、薬師丸のサントラ・レコードに注目することで映画産業におけるサントラ盤の意義を整理するとともに、いわゆる「角川商法」が映画界に与えたインパクトを聴覚面から再考することにある。
長門洋平氏プロフィール:
国際日本文化研究センター機関研究員。総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻、博士後期課程修了。博士(学術)。
『映画音響論― 溝口健二映画を聴く』(2014年、みすず書房)にて、第36回サントリー学芸賞(〈芸術・文学部門〉)受賞。
http://www.msz.co.jp/event/07809_suntory_prize/
15:30〜16:40:ディスカッション
-ディスカッサント:福田貴成氏(中部大学人文学部共通教育科教員)、尾鼻崇会員(中部大学人文学部教員)
17:30〜:懇親会(会場:中部大学春日井キャンパス「不言実行館 ACTIVE PLAZA」六階「アロハテーブル」)
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会場マップ(バスでお越しの方は降車時に200円かかります。お車でお越しの方は、正門窓口にて駐車場所をお尋ね下さい)
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2015/08/30 by admin
2015年度中部支部第1回研究会
日時:2015年9月26日(土)15:00より
会場:名古屋大学 情報科学研究科棟 第一講義室
住所:〒464-8601 名古屋市千種区不老町
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/
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◎スケジュール(予定)
-15:00-15:10 開催校挨拶
-15:10-15:40 研究発表:盧銀美会員(名古屋大学大学院 文学研究科 博士課程後期課程)
-15:40-16:10 研究発表:山本努武会員(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 講師)
-休憩
-16:20-17:40 ご講演:馬定延氏「日本メディアアート史における「名古屋」という場」
-17:40-18:00 質疑
-18:00以降(講演終了後)支部総会(15分程度)
※支部総会後:懇親会
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◎ご講演
馬定延(ま・じょんよん)氏
タイトル:日本メディアアート史における「名古屋」という場
要旨:拙著『日本メディアアート史』のなかで、名古屋を中心にする出来事は、1980年代から1990年代をつなぐ連続性を見いだすミッシングリンクとして位置づけられます。本講演では、名古屋国際ビエンナーレARTEC(1989-1997年)のアーカイブ資料整理に取り組んだ経緯と現時点までの成果を切り口に、この分野における研究の現在と課題について考察します。当時の経済社会状況を如実に反映していた国際芸術祭が残したことは何であり、対象が獲得していた国際的な同時代性をアカデミックな知との関係性のなかで文脈化することの意義は何でしょうか。2020年東京オリンピックを目前に、テクノロジーの最先端で生まれる魔法のようなアートというかけ声がもう一度高まりつつある現在、同時代における表現の軌跡を歴史として捉え直すことで得られる批評的視座について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
馬定延氏プロフィール
研究者。1980年韓国ソウル生まれ。学部で英語英文学と心理学を、修士課程で芸術工学を専攻。東京藝術大学大学院映像研究科修了(映像メディア学博士)。公益財団法人日韓文化交流基金招聘フェロー、東京藝術大学・国立新美術館客員研究員、国立音楽大学非常勤講師、韓国『月刊美術』東京通信員。著書『日本メディアアート史』(アルテスパブリッシング、2014)
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◎研究発表(2件)
盧銀美(の・うんみ)会員(名古屋大学大学院 文学研究科 博士課程後期課程)
タイトル:トーキーの導入とヴォイス・オーヴァーの登場
要旨:「ヴォイス・オーヴァー(voice-over)」は、映画の語りの技法の一つで、映像に被せられる音声をさすのが一般的な定義である。現在様々なジャンルの映画で多く使用されているヴォイス・オーヴァーは、日本映画がサイレントからトーキーに転換していく1930年代から使われ始めた。しかし、1930年代のトーキーへの転換期に登場したヴォイス・オーヴァーは現在のものとは必ずしも同じではない。
そこで本発表では、1930年代のトーキー初期におけるヴォイス・オーヴァーを対象とし、それが日本でどのようなものとして認識され、またどのように使われたのかを当時の言説および映画の分析を通して考察する。特に、ヴォイス・オーヴァーを特徴づける同期性・非同期性/同時性・非同時性という当時の概念からこの声の特徴に注目する。そうすることで、当時、音声と映像を一致させるシンクロナイゼーションの技術が重視されていた一方で、トーキー映画にある種の芸術性を付与するための試みとして、ヴォイス・オーヴァーが採用されていたことを指摘する。
最初期のヴォイス・オーヴァーの使用例としては、映画『浪子』(1932年5月、田中栄三監督)がある。『浪子』に採用されているヴォイス・オーヴァーを中心に、該当するシーンのサウンド・トラックとイメージ・トラックの関係性、さらには弁士や字幕との関係性を分析することで、初期のヴォイス・オーヴァーの特徴を明らかにしたい。
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山本努武会員(名古屋学芸大学 メディア造形学部 映像メディア学科 講師)
タイトル:映像作品の表現手法として全方位動画を扱う際の技術的考察
要旨:GoProなどのアクションカムの普及により一般ユーザが全方位動画の撮影を盛んに行っています。それに応じてYoutubeが全方位動画の再生に対応しました。これにより全方位メディアは更に身近なものになることが予想されます。
そんな中、私は全方位動画を映像作品の表現手法として用いる試みを行っています。現状分析を基にした技術的な研究内容を報告します。
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以上。
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2015/02/20 by admin
2014年度中部支部第3回研究会
日時:2015年3月14日(土)13:30〜18:00頃
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス(愛知県長久手市片平二丁目9)
11号棟1F ミニシアター
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/map.html
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/nagakute.html
◎スケジュール
-13:30~13:35 開催校挨拶
-13:35~14:05 第一部:山口良臣会員による講演
-14:10~15:15 第二部:研究発表(2件)
-15:30~18:00 第三部:学生作品プレゼンテーション
-その後、学内にて懇親会
◎第一部:講演 13:35〜14:05
山口良臣会員(名古屋市立大学芸術工学部教授)
タイトル『装置あるいは仕掛けとしてのアート』
要旨:作品とは、なにかを感じるための、あるいはいつもとは違った経験をするための装置(仕掛け)だ、と考えてみる。
◎第二部:研究発表(2件)14:10〜15:15
吉村いづみ会員(名古屋文化短期大学生活文化学科教授)
タイトル『R. W. ポールが捉えた英国 ―イギリス初期映画の題材について』
要旨: ロバート・ウィリアム・ポールは、バート・エイカーズとともにイギリスに商業映画を導入した最初の英国人である。ポールが1896年から1900年に撮影したフィルムの題材の推移を、質的・量的に考察したところ、興味深い結果が得られた。
今回の発表では、五年間にわたりポールが撮影した主要な題材を経年的に見ていくことによって、イギリスにおける初期映画の特徴を提示し、ポールの映画が<親近感のある、帰属意識としての国民性(ナショナル・アイデンティティ)>の生成にどのように関与していたかを明らかにしたい。
今井瞳良氏(名古屋大学大学院文学研究科博士課程前期課程)
タイトル『居住空間イメージの戦後——1960年代団地映画における主婦を中心に』
要旨:団地は戦後の住宅不足を解消するために、1955年に設置された日本住宅公団によって、展開された。団地は1958年に『朝日ジャーナル』が作り出した「団地族」という言葉に象徴されるように、メディアによって形成されたイメージを伴って、人気を博していく。日本映画では、1960年前後から団地が登場するようになり、団地イメージ形成の一翼を担っていた。これまで、団地研究では、自治会が主婦たちを中心として展開されていたことが明らかにされてきた。また、映画の中の団地については、1970年代に登場する団地妻映画の主婦たちについての研究がなされている。本発表では、1960年代の団地映画において、主婦たちがどのように描かれていたのか考察する。団地の主婦たちは家電や住宅設備によって、立ち上がる身体を獲得するとともに、交流の場を階段や公園・集会場といった公共空間へと移していった。この身体と公共空間に着目して、『私は二歳』(市川崑監督、1962年)や『彼女と彼』(羽仁進監督、1963年)を分析することを通して、団地の主婦たちは母親であることに価値が与えられており、そうした主婦のあり方が政治性を持っていたことを明らかにする。
◎第三部:学生作品プレゼンテーション 15:30〜18:00頃
◉愛知淑徳大学
・character|アニメーション|2m|鈴木智捺(メディアプロデュース学部メディア表現コース 2年)
・rebirth|アニメーション|1m|佐野史織(メディアプロデュース学部メディア表現コース 2年)
・Tokoname night swim|アニメーション|6m|常滑ナイトスイム制作チーム(メディアプロデュース学部メディア表現コース 萩原ゼミ有志)
◉名古屋芸術大学
・INSIDE|映像作品|10m|山口諒 (大学院 同時代表現研究領域 1年)
・a Arched|映像作品|2m50s|和泉成彦 (デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 4年)
・日々を過ごすということ|映像作品|9m4s|田口愛子 (デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 2年)
・アイデンティティ•クライシス|映像作品|2m|村山季里子 (デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 4年)
◉名古屋学芸大学
・pm 04:28|映像インスタレーション|5m(プレゼン用映像の上映)|所遥菜(映像メディア学科 4年)
・prct-0204|アニメーション|4m55s|足立一馬(映像メディア学科 3年)
・しいれめ|アニメーション|4m20s|森あおい(映像メディア学科 3年)
◉情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]
・”Parking” HDⅡプロジェクトでの習作|映像|11m(プレゼン用)|伊藤大作(メディア表現研究科 1年)
◉静岡産業大学
・Attempt to iconographic representation of the character 2|インスタレーション|3m7s(ダイジェスト映像)|加藤誠(情報デザイン学科 4年)
・時の収束|映像作品(実写)|2m55s|大石雅人(情報デザイン学科 2年)
・モモタロウ|映像作品(アニメーション)|3m40s|松永大樹・奈加渉(情報デザイン学科 2年)
◉愛知県立芸術大学
・LANDMARKS|ビデオインスタレーション|24m(ループ)|中橋広光(デザイン専攻環境デザイン領域 4年)
◉椙山女学園大学
・去り行く芸|映像作品(ドキュメンタリー)|18m45s|井上知美(メディア情報学科 4年)
◎懇親会 終了後(学内にて)
◎会場へのアクセス
市バス
地下鉄東山線「本郷」2番のりばより名古屋市営バス「猪高緑地」行き乗車、
終点「猪高緑地(愛知淑徳大学)」下車(所要時間約15分)
http://www.aasa.ac.jp/guidance/map.html
お車の方
北門守衛室にて「映像学会中部支部」とお伝えいただくと、入場できます。
以上
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2014/11/27 by admin
2014年度中部支部第2回研究会
2014年度日本映像学会中部支部第2回研究会
日時:2014年12月6日(土)15:00〜17:30頃
会場:椙山女学園大学星ヶ丘キャンパス:文情棟319教室
〒464-8662 名古屋市千種区星が丘元町17番3号
http://www.sugiyama-u.ac.jp/sougou/access.html
講演ゲストとして、プロジェクションマッピングなどの「プロジェクタ投影技術」の研究にて注目されている、岩井大輔氏をお迎えします。プロジェクションマッピングに留まらず、プロジェクタ投影の応用について、具体的事例とともにお話いただく予定です。
◎講演
岩井大輔氏(大阪大学大学院基礎工学研究科准教授)
http://www-sens.sys.es.osaka-u.ac.jp/users/iwai/jp/
タイトル:プロジェクタ応用工学が切り拓く映像投影表現
講演内容:建築物等に映像を投影するプロジェクションマッピングを見る機会が急速に増えてきた。一方、今日のように広く認知される以前から、身の回りの様々なモノに映像を投影する表現技法には、アートの文脈のみならず、コンピュータ科学・システム工学といった工学的な研究領域においても数十年の歴史がある。本講演では、プロジェクタを用いた映像表現に関して、工学的な切り口でどのような研究がこれまでに行われてきたのかを解説し、さらに、現在取り組まれている様々な技術的限界への挑戦を紹介する。
◎研究発表1
河原崎貴光会員(徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部
総合科学部併任准教授)
タイトル:GISを応用したインスタレーションの制作と地域社会での活用
要旨:建物形状のGISポリゴン情報に航空レーザー測量(国土地理院所蔵)による高さ情報を加えて作成した3次元データを粉末積層プリンターで出力したものに、色面化した津波浸水想定ハザードマップ(徳島県所蔵)を投影し、USBマイクロスコープを使用して任意の場所を映し出すことで、津波の高さ予測映像を実物大で投射するインスタレーションの制作に関する報告と、地域社会での活用の可能性を考察する。本研究は「津波浸水深度の仮想体験装置」として徳島大学でGIS研究を専門とする塚本章宏氏との共同研究である。
◎研究発表2
岡川卓詩氏(広島国際学院大学情報文化学部情報デザイン学科講師)
タイトル:「〜のある風景」シリーズにおけるポップアートの境界線
要旨:インターネット上の写真や動画映像を採取し、画像編集ソフトまたは動画編集ソフトを用いて、絵画や映画、アニメーションなどのイメージ図像をコラージュするプロセスで「〜のある風景」シリーズは制作を行っている。本発表では、これらの制作工程を1950年代半ばに登場したポップアートにおける大衆イメージや文脈から考察を行う。
◎スケジュール
-15:00~16:10 研究発表(2件)
-16:20~17:10 ご講演
-17:10~17:30 ディスカッション
-18:00~ 懇親会(星ヶ丘駅近隣)
以上
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2014/06/23 by admin
2014年度中部支部第1回研究会
2014年度日本映像学会中部支部第1回研究会
主催:日本映像学会中部支部
共催:静岡産業大学
下記の通り、2014年度中部支部第1回研究会を開催いたします。
講演ゲストとして、「ビッグデータ」と社会との関わりという新領域でご活躍の渡邉英徳氏をお迎えします。
多数の皆様の参加をお待ち申し上げます。また、学会員以外の方の参加も歓迎いたします。入場は無料です。
日時:2014年9月27日(土)
会場:静岡産業大学 SSU磐田駅前学舎
〒438-0078 静岡県磐田市中泉一丁目6番地16(JR磐田駅北口徒歩2分,天平のまち4F)
TEL 0538-37-0161
http://www.ssu.ac.jp/department/management/facilities_ekimae.html
■ ご講演:渡邉英徳氏(首都大学東京システムデザイン学部准教授)
■ ご講演タイトル:「データを紡いで社会につなぐ」
■ ご講演内容:
注目を集める「ビッグデータ」と社会の関わり方を考察し、「ビッグデータ」がどのように社会に活用されていくべきかを、著書『データを紡いで社会につなぐ』の内容に添って、「東日本大震災アーカイブ」から近作「台風リアルタイム・ウォッチャー」などこれまでの仕事を振り返って解説する。
■ プロフィール
情報アーキテクト.情報デザイン,ネットワークデザインを研究.「ナガサキ・アーカイブ」「ヒロシマ・アーカイブ」「東日本大震災アーカイブ」などを制作.沖縄県事業「沖縄平和学習アーカイブ」では総合監修を担当.講談社現代新書『データを紡いで社会につなぐ』などを執筆。
http://www.huffingtonpost.jp/hidenori-watanave/
■ 研究報告1:葉口英子会員(静岡産業大学)
タイトル:アニメ映画『AKIRA』の音楽と映像の符合を読み解く
要旨:日本のテレビアニメ、劇場版アニメが国外でも広く受容され、高い評価を得るようになって久しいが、日本の劇場版アニメが世界に認知されるきっかけとなった作品として挙げられるのが、1988年に公開された大友克洋原作・監督の『AKIRA』である。
本作品は、近未来都市を舞台に繰り広げられる複雑な物語が、鮮やかな色彩とともに繊細な線描とスピード感溢れる密度の高い映像表現で示される。この『AKIRA』の斬新な映像表現は、実写映画にも少なからず影響を与えたという話は有名だ。また一方で、作品全編にわたって鳴り響く芸能山城組(以下、山城組と表記)の音楽・音響効果も独特な作風で、その迫力ある映像と相まって一層の臨場感を与えるものとなっている。本作品が国内外でも高く評価される理由は、映像表現のみならず音楽表現の質の高さを印象づけるものであったからだといえよう。
本作品で基調となる音楽は、バリ島のガムランやケチャ、日本の能や声明をはじめとする発声法や器楽演奏に着想を得て、当時のシンセサイザーやレコーディング技術を駆使し、斬新な発想と手法でもって制作されたものだ。そして、これら『AKIRA』の音楽・音響効果は、作曲・指揮・音楽監督を担当した山城祥二率いる山城組の音楽活動に依るところが大きい。
本報告では、『AKIRA』の映像と音楽の関連について、特に音楽表現の側面から読み解くことを目的とする。まず『AKIRA』の音楽を担当するまでの山城組の音楽活動に着目する。次に作り手の言説を通じて、音楽の制作過程、音楽と映像の編集過程をみる。最後に作品からいくつかの場面を紹介し、音楽と映像の相乗効果を確認する。以上の手続きから『AKIRA』と山城城二(山城組)の邂逅の背景にあった経緯と両者の符合とはいかなるものであったか説明したい。
■ 研究報告2:黒田皇会員(大垣女子短期大学)
タイトル:山県市アニメーション作成・活用事業への参加報告と考察
要旨:岐阜県山県市では、市内企業のイメージや認知度の向上、市内企業間の連携促進、域外企業との新たなビジネスの創出を支援することで、市内企業の成長を促し、市民の雇用の確保を図ることを目的とした「BtoBマッチングサイト構築及び活用事業」の運営に向けた準備をしている。
その一環として、市内の水栓バルブ関連企業を全国へPRするために、岐阜水栓バルブ発祥を題材としたアニメーションを作成することとなった。それは、岐阜県より補助金の出る緊急雇用創出事業の一環である為、4名という少人数かつ、アニメーション制作未経験者を含む人員の構成となった。
本発表では、アニメーション指導の活動記録をまとめ、その映像教育における可能性について考察する。
アニメーションは「シナリオ、絵コンテ、レイアウト、原画、動画、彩色、コンポジット、編集」と多数の工程が必要なため、今回は少人数ということで、1人が負担する領域は多岐にわたることとなった。
発表者は、スタッフ教育、環境指導(人員配置、設備、作業フロー)など制作のベース作りから作画の作品管理(品質・工程管理)までを担当した。特に作業フロー構築とスタッフ教育、作業領域の設定に注意を払った。大人数で制作する場合、一人の作業領域を制限し、一律に作業工程を割り振り進めているが、今回は、独自の作業領域を設定したことにより、質の標準化が可能となった。また、「教育プログラム」を準備し、指導したことで、一層の質の標準化を進め、情報の共有化をスムーズにした。
一連の活動を通じて、「教育プログラム」を準備し、作業領域を設定するなどの措置を講じたことで、少人数でのアニメーション制作の可能性の広がりを考察出来た。
■ スケジュール
13:00 受付開始
13:30 あいさつ(静岡産業大学学部長)
13:35-14:35 研究発表(2件)
休憩
14:50-15:50 講演(渡邉英徳氏)
15:50-16:30 ディスカッション
16:45 支部総会
終了後 懇親会(浜松駅近辺)
以上。
Posted in 研究会 /
2014/02/18 by admin
2013年度 中部支部第3回研究会
日時:2014年2月13日(木)13時30分~18時30分頃まで
会場:中京大学 名古屋キャンパス 1号館6階:162教室
スケジュール:
13:30-15:00 第一部 特別企画トークセッション
15:10-16:00 第二部 研究発表
16:10-18:30 第三部 学生作品プレゼンテーション
※18:30以降:学内にて懇親会の予定
◎第一部 特別企画トークセッション「幸村真佐男の情報と芸術(仮)」 (13:30-15:00)
メディアアートのパイオニアである幸村真佐男氏の作品をめぐって、ディスカッションの場を設定します。
-13:30-14:00 水野勝仁会員(名古屋芸術大学非常勤講師)
-14:00-14:30 茂登山清文会員(名古屋大学大学院情報科学研究科)
-14:30-15:00 座談会(パネラー:幸村真佐男+水野勝仁+茂登山清文 / 司会進行:和田伸一郎)
◎第二部 研究発表 (15:10-16:00)
「映像としてのGoogle Maps」
水野雄太会員(情報科学芸術大学院大学修士課程)
要旨:
「イメージの氾濫状態」と言われる今日の社会の中で、私たちは映像をどのように見ているのだろうか。日常生活の便利なツールとして広く使用されるGoogle Mapsの衛星写真やストリートビューの映像アーカイブは、その膨大な量において現代の映像環境を考察する上で看過することのできない存在である。現代の アーティストは、このような遍在的・網羅的な映像のなかに、現代を表象する「風景」を見出している。
Google Mapsの映像を用いた作品の分析を通じて、今までの記録的な映像とは異なる性質をもったGoogle Mapsの性格を明らかにする。
「過去の展覧会の仮想的なオンサイト体験」
稲垣拓也会員(名古屋大学大学院博士前期課程)、茂登山清文会員
要旨:
情報技術の発展により、1990年代から美術館、博物館において、収蔵品のデジタルアーカイブ化が急速に進み、アーカイブの収集と利用の面でデジタル技術を用いた試みがなされてきた。このような背景の中、本研究では、アーカイブの利用の面に注目し、AR技術を用いて展覧会アーカイブをオンサイトで体験するシステムを開発した。
このシステムの目的は、展覧会や作品についての多様な理解や新たな気づきをもたらすことである。 システムは、ある展示空間を想定し、カメラのついたデジタルデバイスを利用者が壁面に向けることにより、過去にそこでおこなわれた展覧会の風景を、アーカイブ化された画像から呼び出しデバイスのスクリーン上に表示するものである。システムの実証のため、2013/11/25 – 29の期間、名古屋大学教養教育院プロジェクトギャラリー「clas」において「clas」AR-chive展を企画し、実験をおこなった。「clas」AR-chive展では、アート作品を実際の会場に展示し、その作品をARマーカーとして利用し、システムを機能させた。また、ARで表示させる過去の展覧会ごとに計7個のiOSアプリを制作した。そしてシステムの利用者に対してアンケート調査を実施し、46の回答を得て、それをもとに考察を加えた。アンケートでは、約5割の回答者から、システムを利用することによってなにか発見や気づきがあったとの結果が得られた。そして、記述回答の中では、被験者にとって普段の自分の鑑賞行為自体をかえりみるという、展覧会の多様な見方へ繋がる可能性が見られる回答を得られた。
◎休憩(16:00-16:10)
◎第三部 学生作品プレゼンテーション(16:10-18:30)※1校20分以内
参加校
-愛知淑徳大学
-静岡産業大学
-情報科学芸術大学院大学(IAMAS)
-椙山女学園大学
-中京大学
-中部大学
-名古屋学芸大学
※18:30以降:学内にて懇親会(予定)
◎会場へのアクセス
会場へは公共交通機関でお越し下さい。
[交通アクセス]中京大学 名古屋キャンパス
名古屋市営地下鉄 八事(やごと)駅5番出口 徒歩0分
(アクセスマップ)
http://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/index.html
[会場の教室]
名古屋キャンパス1号館6階:162教室
会場の場所に関しては下記のリンク先をご確認ください。
http://www.chukyo-u.ac.jp/information/facility/g1.html
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学生作品プレゼンテーション上映リスト
◉愛知淑徳大学
joshikousei|web | インスタレーション | 岩堤彩乃 (メディアプロデュース学部 3 年)
he is | アニメーション | 2min | 小串朋子 (メディアプロデュース学部 3 年)
children/wars | アニメーション | 2min | 丹羽彩乃 (メディアプロデュース学部 3 年)
植物のひと | 映像 | 1h10min(本編 ) | 本多結衣 (メディアプロデュース学部 4 年)
※出力:PC
◉静岡産業大学
カナブンと自分 | 映像 | 6m57s | 遠藤 崇・望月勇昂・柴田祥吾 (情報デザイン学科 3 年)
Viela | 映像 | 2m22s | 塚本純平 (情報デザイン学科 3 年)
アシナシ | アニメーション | 6m30s | 山田将大 (情報デザイン学科 3 年)
※出力:DVD, PC
◉椙山女学園大学
野菜とイチゴのダンス , クリスマスカード | ストップモーション / スクラッチプログラミング作品 | 椙山女学園大学付属小学校アフタースクール「デジタルクリエーション」受講生及び、文化情報学科 4 年生・3 年生有志によるボランティア(森・粟根・上原・大嶋・大野・渡邉・山下)
日々のリズム♪ | 映像 | 3m48s | 川本千紘 (文化情報学科メディア情報専攻 4 年)
※出力:PC, DVD
◉中京大学
variation | 映像 | 1m40s | 星和貴 (メディア工学科 曽我部ゼミ)
影の軌跡 | インスタレーション | 浅井翔太 (メディア工学科 大泉研究室)
diffusion cloud chamber | インスタレーション | 加藤明洋 (メディア工学科 上芝研究室)
※出力:PC
◉名古屋学芸大学
少年たちが集まるとき | 映像インスタレーション(シングルモニタバージョン) | 10m30s | 菅森謙太(映像メディア学科 4 年)
実験1 | メディアインスタレーション | 立松亜也奈(大学院メディア造形研究科 1 年)
※出力:PC
◉情報科学芸術大学院大学(IAMAS)
TODAY FUKUSHIMA 0819-26 | 映像 | 11m | 伊藤 遼(メディア表現研究科 2 年)
※出力:Blu-ray
◉中部大学
Dead of Familia | 映像|5m20s | 苅安 蘭, 服部智仁 (人文学部コミュニケーション学科)
※出力:DVD
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2013/11/29 by admin
2013年度 中部支部第2回研究会
日時:12月14日(土)15:00〜
会場:名古屋文化短期大学C館3階 ハイビジョンホール(C301)
(名古屋市東区、地下鉄東山線新栄駅すぐ。)
—–
■スケジュール
・15:00〜16:00 研究発表・研究報告
発表者:林桃子会員(名古屋芸術大学デザイン学部非常勤講師)
タイトル:「写真の焦点と注視点からみたイメージの領域」
発表要旨:イメージを見ること,あるイメージとあるイメージが似ていると受けとめること,そこから何かしらか気づくこととはどういうことか,その理解の仕方や想像性などについて,内容に基づくイメージリトリーバルの手法を用いて研究を進めてきた.今回は写真を見る時に人がどのような領域を注目しているのか,焦点と注視点の関係から調査する.アンケートによる実験とアイトラッカーを用いた実験の結果からイメージの領域についての考察を行う.
報告者:伏木啓会員(名古屋学芸大学)
タイトル:「映像インスタレーション”waltz / ワルツ”ー中川運河におけるアートプロジェクトの報告」
発表要旨:2013年11月8日~10日に中川運河(名古屋市)にて行われたアートプロジェクトの報告である。
中川運河は、名古屋港と名古屋市中心部を結ぶ、全長約8.2kmの川である。大正から昭和にかけて、工業都市として発展していた名古屋の物流を支えるため、1926年(大正15年)に着工し、7年間かけてつくられた。しかし1960年代以降、貨物の輸送形態が水上から陸上へと移行するのに伴い、運河を利用する船舶隻数が減り、現在では物流としての役割はわずかなものとなっている。また、運河護岸の建築物も老朽化し、立て直しや修復等の何らかの対策が必要となり、名古屋駅周辺の再開発とともに大きく変わろうとしている。そのような背景を踏まえ、本プロジェクトでは、中川運河およびその周辺を映像によって記録し、現在の運河の持っている視覚的価値を残すことを試みた。また、それらの映像を、水上に設置したスクリーンに投影し、映像インスタレーションとして展開させた。
・16:00〜17:00 ご講演
堀潤之先生(関西大学)
タイトル:「歴史家ゴダール――『ゴダール・ソシアリスム』再考」
ご講演要旨:
ジャン=リュック・ゴダールの『ゴダール・ソシアリスム』(Film socialisme, 2010)は、『映画史』(Histoire(s) du cinéma, 1988-98)以降のゴダールの歩みで、まぎれもなく最も力強く、ラディカルで、密度の濃い作品である。本講演では、この作品で演じられているイメージの異種交配の様態にも目を向けつつ、パレスチナ/ユダヤの観念連合を核として、より根本的な次元でいかにゴダールの歴史的想像力が作動しているかを解明する。『映画史』で頂点に達したかに思われたゴダールの歴史叙述の方法論は、この作品で新たな展開をみせることになるだろう。
・17:00〜17:30 ディスカッション
・18:00〜 懇親会
—–
*地下鉄、徒歩でお越しの方。
正門を通過し、右手の入り口から入ってください。そのまま進むとエレベーターがあります。(左手にはガラス天井のアトリウムが見えます)エレベーターで三階に上がり、左に進んだ最初のドアが会場になります。
*お車でお越しの方(駐車場について)
来客者のための駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングが多数あります。お車で来場の方はそちらをご利用ください。
以上。
正門を通過し、右手の入り口から入ってください。そのまま進むとエレベーターがあります。(左手にはガラス天井のアトリウムが見えます)エレベーターで三階に上がり、左に進んだ最初のドアが会場になります。
駐車場について:都心型キャンパスですので、来客者のための駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングが多数あります。お車で来場の方はそちらをご利用ください。
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2013/07/18 by admin
2013年度 中部支部第1回研究会
日時:2013年8月3日(土)14時~18時
会場:名古屋大学情報科学棟第1講義室
(名古屋市千種区不老町〒464-8601 地下鉄「名古屋大学」下車1番出口より西へ徒歩6分,下の地図のA4③)
http://www.nagoya-u.ac.jp/access-map/index.html
■ スケジュール
14時 あいさつ
14時5分 研究発表3件(詳細は下記参照)
(15時35分-45分 休憩)
15時45分 remoによる講演(詳細は下記参照)
16時45分 ディスカッション
司会:宮下十有会員(椙山女学園大学文化情報学部メディア情報学科)
ディスカッサント:森田剛光会員(名古屋大学大学院文学研究科博士研究員),青山太郎会員(名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士前期課程修了),稲垣拓也会員(名古屋大学大学院情報科学研究科博士前期課程)
17時20分 支部総会
17時30分 全学教育棟中庭のフェリーチェ・ヴァリーニ作品見学
18時 中華料理店「香蘭楼」で懇親会
——-
■ 講演者・タイトル
・ remo
「『野生のアーカイブ』の方法論
– オールド・ビジュアルメディアのアーカイブプロジェクト、AHA!の実践 -」
■ 講演要旨
近年、コミュニティの記録・記憶を次代に継承することの気運が、国内において急速に高まっています。それに伴い、博物館(美術館)・図書館・公文書館などに よって確立されてきた従来のアーカイブ構築の理論と実践の外側で、NPOなどを主体としたアーカイブの実践が草の根的に萌芽しています。
このような市民参加型のメディア実践は、東日本大震災を契機にますますその意義を高めており、わが国のアーカイブ実践における新しい潮流を形成していくことが予想されます。しかしながら、解決すべき課題やさまざまな障壁も山積しており、いまだ発展の途上にある状況です。
本講演では、2005年から大阪を中心に独自の発展を遂げてきたアーカイブプロジェクト・AHA!の取り組みを、[収集・公開・保存・活用]といった一連のワークフローのプロセスを辿りながら、当事者みずからご紹介します。そして、国内における諸処のアーカイブ実践における本事例の独自性を明らかにすると ともに、その可能性—あるいは「光の遅さ」について—を皆さんと分かち合いたいと思います。
■ プロフィール
AHA![ Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ ]
パーソナルな記録に潜在する社会的な価値に着目し、それらの収集・公開・保存・活用をめざす試み。「想起」という集合的行為を媒介とした「場づくり」の創出をめざし、独自の方法論でアプローチしている。remo[記録と表現とメディアのための組織]の事業の一つとして、2005年に始動。大阪を拠点にしつつ、全国各地で展開中。昭和30〜50年代にかけて一般家庭に普及した「8ミリフィルム」をアーカイブの対象にしている。アーティスト、デザイナー、研究者など、様々なバックグラウンドをもったメンバーによって運営されており、プロジェクトごとにチーム編成を流動的に行いながら展開している。
http://blog.livedoor.jp/daigo8miri/
http://coop-kitakagaya.blogspot.jp/
■ 研究発表者・タイトル
・森田剛光会員(名古屋大学大学院文学研究科博士研究員)
「映像活用によるミュージアムの再生:インドネシア・バリ島トゥガナン村の事例」
発表要旨:
本研究発表は、映像の活用を通じて、長年放置されていたミュージアムの再生をはかる目的で実施したプロジェクトの報告とその考察である。プロジェクトの対象であるトゥガナン・プグリンシンガン慣習村は、インドネシアのバリ島東部に位置する。1963年アグン山の噴火により、農業から観光業を生業に加えた。スハルト体制下の観光開発の流れに乗り、バリの「原住民」文化を残す村として広く宣伝され、国内外から観光客、文化研修の学生らが常に訪れる観光と共に生きる村落である。
しかし、村の文化を伝える方法を模索する中、村の長老らは、多数訪れる人々の質問の相手役に引っ張り回され疲弊していく。1990年代、その打開策として村内に博物館の建設計画が立ち上げられたが、バリ島の高温多湿の環境下で収蔵品の保管、管理の課題を解決出来ないまま、建物の建設途中で中断された。
2010年、村のリーダーの一人(司祭)を中心に、前計画の反省から現物展示の博物館ではなく、自分達の文化を映像として蓄積し、自分達の力で自文化を発信する情報センターとしての機能を重視したミュージアムの再生ができないかという話が持ち上った。村落の人々と共同で計画が練られ、その一つとして「バリ島の先住民村落デジタル・ミューアム建設にむけた若手人材育成プロェクト」 が、KDDI財団の助成を受け実施された。
発表者は、本プロジェクトに、映像技術者、映像人類学者として参画した。 本発表では、本プロジェクトでの村落内での組織作り、機材の選定、映像制作のフローを紹介すると共に、プロジェクトを通じて村落の人々の経験に注目し、レンズを通して自分の世界を見る経験と、ビデオカメラ、編集環境というツールを独自に持つことの意味を考察する。
・青山太郎会員(名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士前期課程修了)
「知的探求の方法としての映像制作の可能性について
−宮永亮『arc』にみられる記憶の表象」
発表要旨:
デジタル技術の発達と普及によって私たちの映像体験は一見きわめて多様化したが、それにともなって日常に膨大な数の映像が氾濫し、それらを無批判に消費・再生産することで私たちの思考が抑圧されるという事態がしばしば指摘されている。
本発表は、思考を賦活するメディアとしての映像との関わり方を考察する契機として、映像を作る過程において生じる思考や知について論じる。
その参照項として本発表では映像作家の宮永亮の制作プロセスに注目する。宮永の制作手法は、ビデオカメラで撮影した実写映像を素材とし、PCでミックスやエフェクトを繰り返しつつ複数の映像レイヤーを重ね合わせるというものである。宮永が2011年に発表した『arc』(HD, 7min. 30sec.)は、震災前後の東北地方の風景などを重層的に組み合わせることで、それらの映像の間の断絶した関係を再構築している。それは記憶―イメージを見る側の人間の記憶だけでなく、イメージとしてみられる側の世界の記憶―のあり方へのビジョンをもたらしている。
発表者は宮永へのインタビュー調査によって、彼の制作プロセスを分析・構造化し、そこからいくつかの特性を抽出した。本発表では、それらがどのように制作者の思考に関わり、その制作プロセスを経ることでどのような知が創造されるかについて、『arc』イメージがもたらす記憶の問題を通じて論じる。
・稲垣拓也会員(名古屋大学大学院情報科学研究科博士前期課程)
「アーカイブ化された展覧会をARで体験する」
発表要旨:
過去におこなわれた展覧会を、ARを利用して実地にて体験できるシステムを開発している。システムでは、展覧会を仮想的に再現したものをiPadのカメラを通して見るとともに、展示と作品についての情報を表示する。記録誌や記録映像とは異なるアーカイブの受容の機会を提供することで、展覧会についての多様な理解をもたらし、新たな気づきを得ることを目的とする。
以上。
Posted in 研究会 / 3 Comments /
2013/02/28 by admin
2012年度 中部支部第3回研究会
日時:3月8日(金)13時30分~17時45分
会場:名古屋学芸大学 メディア造形学部 MCB210教室
(愛知県日進市岩崎町竹ノ山57 Tel: 0561-75-2955(代表)
http://www.nuas.ac.jp)
【第一部】研究発表
13時30分~14時40分
・「占領期における「国民」の表象とアイヌ――映画『リラの花忘れじ』(1947)の改稿の分析を中心に」
名古屋大学大学院博士課程後期課程 大竹瑞穂会員
発表要旨:
1945年、ポツダム宣言の受託により、日本の領域と国民の範囲は大きく変化した。戦後、単一民族国家という国家像が想像/創造される中で、「帝国」の経験が、そのナショナルな表象に関わることが指摘されてきた。しかし、この「帝国」の経験が、国内の異民族であるアイヌの表象にも影響を及ぼしたことは、これまで論じられてこなかった。
映画『リラの花忘れじ』(1947年、原研吉監督)には、GHQの検閲提出稿を含む5本の脚本・脚本梗概が残されている。本発表では、特に、雑誌に掲載された脚本、及び同時代のシナリオ・ブームに注目することで、映画検閲や映画界内の戦争責任をめぐる葛藤から、映画とは異なる脚本が雑誌に掲載されたこと、『リラの花忘れじ』では、GHQの検閲により表現出来なった中国や朝鮮といった地域の代りに、北海道を舞台とすることで植民地支配に対する罪の意識が表明されたことを明らかにする。一方で、テクストの異同からは、同じ「国民」であるアイヌが抗議するという表象の背景に、敗北のトラウマ、つまりアイヌや他の被植民者の抵抗・独立に対する恐怖があったことが見えてくる。本発表では、これらの表象を通じて、どのように戦後「日本」のアイデンティティがつくり上げられたのか、明らかにしたい。
・「セル/デジタルをめぐるイメージの隔たり――テレビアニメとニューメディア」
名古屋大学大学院博士課程前期課程 坂井辰司氏(ゲスト発表)
発表要旨:
日本のリミテッド・アニメーション(アニメ)の現場にデジタル技術が導入されはじめたのは、1970年代以降のことだった。その後、約40年が経った現在、アニメでデジタル技術を用いることは、もはやあたりまえなこととなっている。本発表では、そのような状況下で制作・製作されるアニメが、デジタル(ニューメディア)技術とどのような関係を切り結んでいるのかと問う。この問いに応答するため、トマス・ラマールが、フェリックス・ガタリの「機械」概念を下敷きにしつつ行った一連のアニメ研究(「アニメ機械」論)に注目する。その中で提出した「隔たり」という概念と、これを発展させたマーク・スタインバーグの論文の批判的な検討を通して、セル/デジタルという「隔たり」を新たに概念化し、この「隔たり」が具体的にどのように操作されているかを、『ギルティクラウン』(2011-2012年)という一連のテレビアニメ・シリーズの分析を通して考察する。
【休憩】14時40分~15時(プレゼンテーションの準備・機材確認)
【第二部】学生映像作品プレゼンテーション(上映作品リストは最下段に記載)
15時~17時45分頃
参加校
・愛知淑徳大学
・静岡産業大学
・椙山女学園大学
・中京大学
・名古屋市立大学
・名古屋学芸大学
・名古屋芸術大学
・名古屋大学
【懇親会】18時15分〜
研究会会場にて。
会費:一般会員1500円、学生500円
【会場へのアクセス】
<公共交通機関でお越しの方>
東山線「上社」駅と、鶴舞線「赤池」駅より、スクールバスが出ております。両駅とも、大学までの時間は15分ほどとなります。乗車時に、運転手に「学会での来校」の旨お伝えいただき、書類に記載頂くことで、乗車できます。スクールバスの時刻表は下記のPDFにてご確認ください。
http://www.nuas.ac.jp/download/2012/2012bustimetable_spring.pdf
<お車でお越しの方>
はじめに正門の「守衛室」にお越し下さい。そこで、駐車許可証をお受け取りください。来客用の駐車場の位置について、守衛より説明があると思います。
——————————————————-
【学生映像作品プレゼンテーション・リスト】
●静岡産業大学
閃光アポトーシス|映像|2m10s|荒川 沙紀(情報デザイン学科3年)
i ro o bi|アニメーション|3m23s|池谷 佳子(情報デザイン学科3年)
レイニーレイディー|アニメーション|3m52s|鈴木 千恵(情報デザイン学科3年)
SOUND GAME|映像|2m17s|高山 なつき(情報デザイン学科3年)
※出力:DVD+PC
●中京大学
Flowing|映像|1m40s|福原 浩太(情報理工学部メディア工学科 4 年)
SCAN |映像|3m|佐野 雄祐(情報理工学部メディア工学科 4 年)
MINE!|映像|2m|伊藤 安見(情報理工学部メディア工学科 4 年)
CABOT|CG 映像|2m|小池 藍(情報理工学部メディア工学科 4 年)
Audio Font|インタラクティヴ・インスタレーション|加藤 貴晴(情報理工学部メディア工学科 4 年)
GHOST|オーディオ・インスタレーション|松田 智也(情報理工学部情報知能学科 4 年)
※出力:Blu-ray+PC
●名古屋学芸大学
リビング・ダイニング・キッチン|映像(映画)|15m|小林 亮公(映像メディア学科 映画ゼミ 4 年)
※出力:Blu-ray
●愛知淑徳大学
パラレルシティ|アニメーション|2m|丹羽 彩乃(メディアプロデュース学部2年)
COLOR|映像|5m|野中 麻利 , 安藤 優帆 , 金田 ひなた(メディアプロデュース学部3年)
union|映像|2m|上野 奏(メディアプロデュース学部3年)
トンチンカン|映像|3m|本多 結衣(メディアプロデュース学部3年)
DICTIONARY|映像|5m|STUDIES(愛知淑徳学生9人による映像制作チーム / メディアプロデュース学部1~3年有志)
※出力:PC
●椙山女学園大学
Sound of 名市大~醸し出す音から 72 日後の音色~|映像(ドキュメンタリー)|13m17s|藤原 弘華(文化情報学部 4 年)
子ペンギンをさがして|ストップモーションアニメーション|7m3s|石山 舞子(文化情報学部 4 年)
※出力:PC/iPad
●名古屋芸術大学
バルカロール|映像|23m|山田 麻由(デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 4 年)
Sphere|アニメーション|2m|羽根田 穂乃(デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 3 年)
※出力:PC
●名古屋市立大学
鳥の網膜像のシミュレーション映像|写真|片倉 理(芸術工学部デザイン情報学科 4 年)
cube?|アニメーション|2m30s|勝田 麻美(芸術工学部デザイン情報学科 4 年)
コミュニケーションを目的とするメディアアート作品|インスタレーション|平山 奈月(芸術工学部デザイン情報学科 4 年)
音声からタイポグラフィを生成するアプリ|アプリケーション|内田 達也(大学院芸術工学研究科 M2)
※出力:PC
●名古屋大学
ボディトーク|映像|62m|中野 翠(大学院国際言語文化研究科メディアプロフェッショナル・コース M2)
One-dimensional Cells #2|映像|規定の尺無し|杉村 紀次(大学院情報科学研究科複雑系科学専攻創発システム論講座 M2)
※出力:PC
●静岡産業大学
閃光アポトーシス|映像|2m10s|荒川 沙紀(情報デザイン学科3年)
i ro o bi|アニメーション|3m23s|池谷 佳子(情報デザイン学科3年)
レイニーレイディー|アニメーション|3m52s|鈴木 千恵(情報デザイン学科3年)
SOUND GAME|映像|2m17s|高山 なつき(情報デザイン学科3年)
※出力:DVD+PC
●中京大学
Flowing|映像|1m40s|福原 浩太(情報理工学部メディア工学科 4 年)
SCAN |映像|3m|佐野 雄祐(情報理工学部メディア工学科 4 年)
MINE!|映像|2m|伊藤 安見(情報理工学部メディア工学科 4 年)
CABOT|CG 映像|2m|小池 藍(情報理工学部メディア工学科 4 年)
Audio Font|インタラクティヴ・インスタレーション|加藤 貴晴(情報理工学部メディア工学科 4 年)
GHOST|オーディオ・インスタレーション|松田 智也(情報理工学部情報知能学科 4 年)
※出力:Blu-ray+PC
●名古屋学芸大学
リビング・ダイニング・キッチン|映像(映画)|15m|小林 亮公(映像メディア学科 映画ゼミ 4 年)
※出力:Blu-ray
●愛知淑徳大学
パラレルシティ|アニメーション|2m|丹羽 彩乃(メディアプロデュース学部2年)
COLOR|映像|5m|野中 麻利 , 安藤 優帆 , 金田 ひなた(メディアプロデュース学部3年)
union|映像|2m|上野 奏(メディアプロデュース学部3年)
トンチンカン|映像|3m|本多 結衣(メディアプロデュース学部3年)
DICTIONARY|映像|5m|STUDIES(愛知淑徳学生9人による映像制作チーム / メディアプロデュース学部1~3年有志)
※出力:PC
●椙山女学園大学
Sound of 名市大~醸し出す音から 72 日後の音色~|映像(ドキュメンタリー)|13m17s|藤原 弘華(文化情報学部 4 年)
子ペンギンをさがして|ストップモーションアニメーション|7m3s|石山 舞子(文化情報学部 4 年)
※出力:PC/iPad
●名古屋芸術大学
バルカロール|映像|23m|山田 麻由(デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 4 年)
Sphere|アニメーション|2m|羽根田 穂乃(デザイン学部デザイン学科メディアデザインコース 3 年)
※出力:PC
●名古屋市立大学
鳥の網膜像のシミュレーション映像|写真|片倉 理(芸術工学部デザイン情報学科 4 年)
cube?|アニメーション|2m30s|勝田 麻美(芸術工学部デザイン情報学科 4 年)
コミュニケーションを目的とするメディアアート作品|インスタレーション|平山 奈月(芸術工学部デザイン情報学科 4 年)
音声からタイポグラフィを生成するアプリ|アプリケーション|内田 達也(大学院芸術工学研究科 M2)
※出力:PC
●名古屋大学
ボディトーク|映像|62m|中野 翠(大学院国際言語文化研究科メディアプロフェッショナル・コース M2)
One-dimensional Cells #2|映像|規定の尺無し|杉村 紀次(大学院情報科学研究科複雑系科学専攻創発システム論講座 M2)
※出力:PC
以上。
Posted in 研究会 /
2012/11/29 by admin
2012年度 中部支部第2回研究会
日時:12月7日[金]18時~20時30分(研究会後、懇親会)
会場:名古屋市立大学芸術工学部(会場,北千種キャンパス)、管理棟3階A305教室。http://www.nagoya-cu.ac.jp/sda/1015.htm
■スケジュール
18:00~ ・第一部:
ゲスト発表者:マイケル・クランドール(Michael Crandol)氏
(ミネソタ大学博士後期課程/名古屋大学)
タイトル:「中川信夫監督『東海道四谷怪談』(1959年):怨霊と象徴」
・発表要旨
「四谷怪談」は、日本で最も有名なゴースト・ストーリーゆえに、日本映画史上何度も作品化されてきた。その中で最も高く評価されているのは1959年に新東宝が製作・配給した中川信夫監督の『東海道四谷怪談』だが、それは一体なぜだろうか。
まず、「四谷怪談」という怪談の由来と変化に関して簡単に説明し、次に、中川監督作品以前に作られたものについて検討し、最後に中川監督の『東海道四谷怪談』の分析を試みたいと思う。特に登場人物の中で、お岩の幽霊が、本物の恐ろしい怨霊としても、また、主人公の内面的な罪の象徴としても同時に描写される点に注目する。どのような方法で中川監督はその効果を獲得したのか。これについて考えるために、中川監督によるバージョンの三年前に同じ新東宝スタジオで撮影された毛利正樹監督の『四谷怪談』(1956年)と比較する。特にお岩の幽霊が出てくる場面の形式的要素を比較すれば、中川監督の『東海道四谷怪談』が単なる怪奇娯楽ではなく、興味深いホラー映画と呼ぶに値すると発表者は考える。
18:30~ 質疑応答
18:45~ 休憩
19:00~ ・第二部:
講演 中沢あき氏(映像作家、オーバーハウゼン国際短編映画祭キュレーター)
講演タイトル:「オルタナティブな映像作品と社会の関係及び、非商業的映画祭の役割ー独・オーバーハウゼン国際短編映画祭の一例」
・講演要旨
1954年に創設されたオーバーハウゼン国際短編映画祭(Internationale Kurzfilmtage Oberhausen)は、様々な形式やジャンルを超え、短編映画の独自性を紹介してきた映画祭であり、また映像作品の前衛性や実験性に特に注目することで知られる。インターナショナル、キンダーフィルム、ドイツ国内など複数のコンペティション枠及び、テーマプログラム、作家特集プログラムなど、作品数にして約200本が5日間に渡って上映され、観客動員数は毎年1万7~8千人程。ドイツの映画史にも重要なマイルストーンであるオーバーハウゼン宣言が行われた映画祭でもある。
カンヌやベルリンとは違い、決して商業的な方向性にあるとは言えないこの映画祭が、市や州からの大きな公立の助成を受けながら運営を続けているのは何故だろうか。ドイツの社会における文化思想をヒントとして、映画また芸術文化と社会の関係性を、欧州でのオルタナティブ文化を巡る現状に触れつつ報告する。
20:00~ 20:30 ディスカッション
21:00~ 懇親会
以上。
Posted in 研究会 /
2012/08/24 by admin
2012年度 中部支部第1回研究会
日時:2012年9月15日(土)15時~18時
会場:中部大学名古屋キャンパス[三浦記念会館]ホール
(愛知県名古屋市中区千代田5-14-22 鶴舞駅名大病院口(北口)下車徒歩1分)
(*お車でお越しの方は、2,3台ほどなら駐車スペースがあるようですので、事前にご連絡ください。)
■プログラム前半:
15:00~15:10 当番校挨拶
15:10~16:10 瀧健太郎氏(早稲田大学)ご講演
16:10~16:40 ディスカッション
16:40~17:00 休憩
■プログラム後半:
17:00~17:30 小川真理子会員(椙山女学園大学)による研究発表
17:30~17:45 ディスカッション
■支部総会:
17:45~18:00 (2011年度予算監査報告、理事会報告、2012年度中部支部事業計画ほか)
■終了後、懇親会(鶴舞駅周辺)
■ご講演について
ビデオ・アーティストとしてご活躍中の早稲田大学・瀧健太郎氏(早稲田大学川口芸術学校専任講師/映像学会会員)をお招きし、氏が昨年、制作されたドキュメンタリー映画『キカイデミルコト』のダイジェスト版の上映と、日本のビデオ・アートについてご講演いただきます。
http://www.netlaputa.ne.jp/~takiken/
http://kikai-de-mirukoto.vctokyo.org/tag/瀧健太郎/
■ご講演の概要:
現在の日本のメディア・アート状況を見渡すと、産業化しやすいエンターテイメント(ガジェット)としての「メディア・アート」か、欧米のアートマーケットを意識した「アート系映像作品」に、大別されてしまうのではないだろうか。しかし、ビデオメディアの登場した60-70年代の数々の試みには、本来そのようなフレームに閉じない豊穣さがあったことが窺える。つまり、かつてのビデオアートと呼ばれたものには、産業化やアートを意識しないからこそ、表現としてのある種の純粋性や、「見る」という哲学的考察が常に意識されていたのではないか。
「キカイデミルコト」の制作を通して瀧氏が改めて実感された60-70年代のメディア状況から、今後の映像やメディアを用いた表現の可能性とその意義についてお話しいただきます。
■研究発表について
椙山女学園大学助手の小川真理子先生に、制作中のドキュメンタリー作品のダイジェスト版上映と、研究報告を行っていただきます。
■発表要旨
発表者は、2012年8月、フランスで行われた舞踏家、若松萌野氏のワークショップの模様を撮影、現在、彼女の表現活動についてのドキュメンタリー映像を制作中である。今回の発表では、映像の一部を紹介しながら作品の意図を報告する。
若松氏はニューヨークで活動後、拠点をヨーロッパに移し、近年は夏にノルマンディー地方にある自宅を開放して2週間の集中ワークショップを行っている。「私のダンスの基本は、とてもシンプルだ。それぞれの状況において、自分を取り囲むもの/自己の外にあるもの(the environment)に対して、誠実であろうとすることだ。そのためには、身体をとおして、その取り囲んでいるものそれ自体に語らせることである。それは、存在となり、身体性となり、運動となるだろう。」このように語る若松氏独自の「空間」と「時間」の理論が、ワークショップの参加者に対して、具体的にアプローチされる。そして、フランスだけでなく、イタリア、ギリシア、ポルトガルなど多様なヨーロッパの参加者たちによる、彼らの身体における試みも興味深いだろう。
「奇異な」と判断されがちな舞踏表現であるが、発表者は、とくに、若松氏のワークショップでの実践を映像化することで、そのような判断が想定していないような理論的奥行きを表すことを目標としたい。
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2012/02/24 by admin
2011年度 中部支部第3回研究会
日時:2012年3月3日(土)13:00~17:30
会場:愛知淑徳大学長久手キャンパス(愛知県長久手市片平9番地)
11号棟1F ミニシアター
http://www.aasa.ac.jp/guidance/nagakute.html
●研究会スケジュール
・当番校挨拶/13:00~13:10
○第1部 基調講演/13:10~14:10
「映像をアーカイブすること~映像人類学から見たビジュアルアーカイブ」
講演者:大森康宏氏(立命館大学映像学部教授)
・ディスカッション+会員との意見交換/14:10~14:40
~休憩
○第2部 学生映像作品プレゼンテーション/15:00~17:30
[参加校]
・愛知淑徳大学
・椙山女学園大学
・静岡産業大学
・中京大学
・名古屋市立大学
・名古屋学芸大学
・名古屋大学
*研究会終了後に簡単な懇親会を行います(17:30~19:00)
会場:食堂スペース(10号棟1F サロン・シーボー)
会費は1,500円(学生のみ500円),事前申込不要です
○会場へのアクセス
・市バス
地下鉄東山線「本郷」2番のりばより名古屋市営バス「猪高緑地」行き乗車、
終点「猪高緑地(愛知淑徳大学)」下車(所要時間約15分)
http://www.aasa.ac.jp/guidance/map.html
・お車でお越しの場合
北門側に教職員専用駐車場がございます。北門守衛室にて「映像学会中部支部」と
お伝えいただき、ご入場ください。詳しくはキャンパスマップをご覧ください。
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2011/11/13 by admin
2011年度 中部支部第2回研究会
日時:2011年12月3日(土)15時~18時
会場:椙山女学園大学星ヶ丘キャンパス(名古屋市千種区星が丘元町17番3号)
教室:文化情報学部メディア棟128室
■研究会概要:テーマ「映像アーカイブ」
第一回「デジタルアーカイブ」に引き続いて、第二回は「映像アーカイブ」と題して、いくつか問題を提起し、それについてディスカッションを行う。
デジタル化され気軽、身近に見ることが可能になった今日、私達は「観る」「観た」ことで、「知った」「知識を得た」から「理解した」と誤読しているのではないか。私たちが行っている映像消費行為はあくまで「観た」ということであり、制作者、撮影者とインフォーマントとの関係を理解し、そこに描かれていることが「伝わった」「伝えられた」のとは深度が異なっていると考えられる。20世紀後半のムーブメントとして見ること=知ることと理解されてきているが、そうした視覚的な情報だけが大事なのではなく、他方で接触可能な距離感が伝える情報の重要性も同時に考えなければならないのではないだろうか。
◇基調講演での問題提起(映像人類学の立場から)
・「アーカイブ」に関して:
「デジタル」と「アナログ(フィルム、現在、進歩途中にあるペーパープリントなど)」を比較した場合、前者はフォーマットが次々に変わるだけでなく、実は劣化することが分かってきつつあるのに対し、後者には少なくともそれらの心配はない。
・「映像による記録」に関して:
手軽に撮影・配信可能なデジタル映像には、その手軽さゆえの危険があるのではないか。すなわち、撮影者(他にも作品に関わった人びと)とインフォーマント(主に研究者への情報提供者)の間の信頼関係が映り込んだアナログ映像には、デジタルの手軽な、しかし高解像度という意味で情報量の多いとされる映像とは異なる質が含まれているのではないか。この質こそが、今後のアーカイブにも求められてくるのではないか。
■研究会スケジュール
・当番校挨拶:15:00~15:10
・基調講演:15:10~16:10「映像をアーカイブすること~映像人類学から見たビジュアルアーカイブ」
講演者:大森康宏氏(立命館大学映像学部教授)
・ディスカッション+会員との意見交換:16:10~16:40
・休憩(準備):16:40~17:00
・研究発表:17:00~17:30「写真と風景を往き来する眼差し」
発表者:茂登山清文氏(名古屋大学大学院情報科学研究科准教授)
◇発表概要
現代ドイツにも見られるように、写真表現において、風景をモチーフの主要な部分としてきたアーティストは少なくな。そこに D. Campanyは「自然を制御する欲望」を見、S. Brightは「逃避,郷愁の形」でもあると指摘する。一方で「ピクチャレスク」は、絵画と風景とを往還するなかで、現実の景観をつくりだしてきた。この発表では、美術作品と風景とが交差する事例にふれつつ、写真というメディアを通して表象されるアーティストの眼差しと景観づくりとの関係をさぐる。
・ディスカッション:17:30~18:00
■終了後、懇親会(星ヶ丘駅前)。
■交通アクセス
星ヶ丘キャンパス
http://www.sugiyama-u.ac.jp/sougou/access.html
支部研究会は非会員にも開かれていますので、関心のある方々にもお声をおかけの上、ぜひともご参加くださいますようお願い申し上げます。
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2011/09/16 by admin
2011年度 中部支部第1回研究会
日時:2011年9月23日(金・祝)14時~17時15分
会場:IAMAS 情報科学芸術大学院大学(岐阜県大垣市領家町3丁目95番地)
本校舎3階小ホール
●第一部:
研究発表
「儀礼としての映像視聴イベント―パブリックビューイング参加者の日独比較分析」
西尾祥子会員(名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程)
要旨;
テレビ放送されるイベント視聴を儀礼の通過と見なす、いわゆるメディア・イベント
論が90年代以降耳目を集めてきた。現在ではパブリックビューイングと呼ばれる家庭
外での映像視聴イベントが世界各地で展開している。筆者はパブリックビューイング
参加後のアイデンティティ認識をめぐる問題を明らかにするために、日独参加者への
インタビュー調査について、ジェネップの儀礼研究を理論的枠組みとしたプロトコル
分析を行った。イベント期間中は脱構造的環境が発生し、国旗や国歌に関する問題を
棚上げする様子は日独で共通点があったが、儀礼通過後に集合的アイデンティティだ
けでなく自己アイデンティティの肯定が見られるドイツ参加者に対し、日本の参加者
にはどのような傾向も見られないという差異が発見された。
●第二部:
話題提供+ディスカッション
メディアアートの保存と活用を行う公的機関の設置に関する動向が不透明な現在,メディ
ア芸術コンソーシアムのオープントークの場において,メディアアート等のアーカイヴ
の議論がどのように展開されているのかを理解する。また今日活動するアーティスト
や研究者がそれぞれの立場により,そもそも「アーカイヴ」に何を期待し実際何をすべ
きなのかについて議論し,機構部分の構築作業が不可欠なメディアアート(映像表現を
含む)の表現特性を踏まえ,中部支部会員同士が「アーカイブ」に関する問題意識につ
いて意見を交わす。
登壇者
話題提供+パネラー:関口敦仁氏(メディアアーティスト/IAMAS学長)
パネラー:幸村真佐男氏(メディアアーティスト/中京大学情報理工学部教授)
パネラー:前田真二郎氏(映像作家/IAMAS准教授)
○研究会スケジュール
14:00~14:10 当番校挨拶
14:10~14:40 支部会員研究発表
14:40~15:00 休憩(準備)
15:00~15:15 話題提供(メディアアートのアーカイヴ)
15:15~17:00 ディスカッション+会員との意見交換
17:00~17:15 支部総会
交通案内
・タクシー:JR大垣駅北口から約5分
・バス:JR大垣駅北口から「黒野」または「経大」行き 約10分
・お車の場合:一般の方・学生用の駐車場が正門向かって右側にあり
・Googleマップ:http://g.co/maps/bekk6
※
研究会終了後,懇親会を予定しています。
支部研究会は非会員の参加も歓迎しておりますので、
ぜひ関心のお持ちの皆さまへご周知ください。
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2011/02/19 by admin
2010年度 中部支部第3回研究会
日時:2011年3月5日(土)午後2時~5時40分頃まで
会場:中京大学 八事キャンパス センタービル(0号館)0705教室
○第一部 研究発表(午後2時~3時20分頃)
・楊 紅雲 会員(名古屋外国語大学 非常勤講師)
【題名】中国映画流通市場における目下の急務
―配給体制の市場化と海賊版の撲滅
【要旨】目下の中国映画産業は流通面において、その発展を大きく阻害している主な
要素として、まず考えられるのは政府による配給市場の独占と海賊版DVDの続出である。
前者は配給市場のアンバランスを招き、後者は製作コストの回収に大きな影響をもた
らした。製作体制の改革を行うと同時に、配給体制の市場化と海賊版の撲滅は、健全
な映画流通システムを構築する上で最も重要な課題であり、政府にとって目下の急務
でもあると言える。
・幸村 真佐男 会員(中京大学情報理工学部)
【題目】素数映画その1 n進法による素数分布の可視化
【要旨】
ウラムの螺旋の事を素数な年の2011年の新年に知った。それで以前から気になってい
た素数進数で素数分布を表現するとどうなるかを確かめてみた。特に1471進数で表現
された素数分布に合成数と素数バンドともいうべき45度の角度の縞模様が現れた。
○第二部 学生作品プレゼンテーション(午後3時30分~5時40分頃)
参加予定校
・中京大学
・名古屋市立大学
・名古屋学芸大学
・名古屋大学
・静岡産業大学
・IAMAS
・愛知県立芸術大学
○会場へのアクセス
会場へは公共交通機関でお越し下さい
[交通アクセス]中京大学八事(やごと)キャンパス
名古屋市営地下鉄 八事(やごと)駅5番出口 徒歩0分
(アクセスマップ)
http://www.chukyo-u.ac.jp/information/access/index.html
[会場の教室]センタービル(0号館) 0705教室
八事駅5番出口直結のビルで7階へお越し下さい
(キャンパスマップ)
http://www.chukyo-u.ac.jp/information/facility/g1.html
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2010/11/10 by admin
2010年度 中部支部第2回研究会
日時:2010年12月10日(金)17時~19時半頃まで
会場:名古屋文化短期大学 A館3階アセンブリーホール
第一部 17:00~17:45 研究発表とディスカッション
畑あゆみ会員(愛知県立大学他非常勤講師)
<非人称の空間>というユートピア:
自主記録映画『沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー』(1971)における上映運動の試み
研究発表要旨
『圧殺の森―高崎経済大学闘争の記録』(1967)を皮切りに盛り上がりを見せた1960年代末から1970年代初頭にかけての独立プロによる自主記録映画運動は、小川紳介や土本典昭、東陽一ら岩波映画出身のいわば「プロ」の作家たちだけでなく、運動の大きなうねりに刺激を受け映画製作を始めた多くの「小川以降世代」の若手ドキュメンタリストたちによっても支えられた。本発表では、この新左翼運動と密接に連携した自主上映ブームのなかで、当時の若手製作者たちが自らの自主上映運動の「場」をどのように捉え、理想化し、そしてそこに集まる観客とどのように向き合おうとしていたのかという点を検証してみたい。
第二部 18:00~19:30 講演とディスカッション
藤田修平氏(慶応大学環境情報学部専任講師)
「台湾でのドキュメンタリー制作~方法論、歴史・ネイションをめぐって~」
1)作品の紹介と内容、背景の説明
2)制作方法について(その問題点、課題など)
3)そこで考えたこと(国民国家、オーラルヒストリーなど)
藤田修平氏略歴
南カリフォルニア大学の大学院で映像制作を学んだ後、台湾で制作活動を始める。台湾での生活や体験を基にした長編映画「寧静夏日」はフィラデルフィア映画祭や釜山国際映画祭をはじめとして、世界各地の映画祭で上映された。その後、神奈川県に住まいを移し、第二次世界大戦中に日本で軍用機の生産に従事した約八千人の台湾の子供たちに関するドキュメンタリー「緑の海平線」をプロデューサーとして、郭亮吟監督と4年をかけて制作。2003年より慶應大学環境情報学部の専任講師を務める。(研究室ウェブより転載)
*その他,会員による研究発表も予定しています。(発表者未定)
アクセス
http://nfcc-nagoya.com/juken/gaiyo/access/index.html
地下鉄新栄駅から徒歩2分です。構内に駐車できるスペースがないので、できるだけ公共交通機関を使って来てください。(周辺にはコインパーキングが多数ありますので、お車でお越しの際はご利用ください。)
正面玄関から入りエレベーターに乗り、三階で降りてください。会場はエレベーター右手にある大講義室です。
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2010/07/07 by admin
2010年度 中部支部第1回研究会
日時:2010年8月4日(水)15時~18時
会場:中部大学人文学部棟 愛知県春日井市松本町1200
教室:2512教室(予定)
プログラム:
1.講演「日本のアニメ産業の歴史と発達 -いつ「アニメーション」が「アニメ」になったのか-」津堅信之氏講演会
スピーカー:津堅信之先生(京都精華大学マンガ学部准教授)
*日本のアニメーションの発達について、主に産業化とその特異性について、
そして近年の製作委員会方式の普及とその問題点について、解説したいと思い
ます(津堅氏)。
2.研究発表
「中国映画のグローバル化(チャン・ツィイー出演作を中心に)」
スピーカー 徐冬梅氏(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程)
「放送局Channel4の映画事業はなにをもたらしたか - 今日の英国映画産業をめぐる放送局・政府機関・地域の映画組織の支援・協働体制」
スピーカー 木村めぐみ氏(名古屋大学大学院国際言語文化研究科博士後期課程)
3.交流会
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2010/02/17 by admin
2009年度 中部支部 第3回研究会
日時:2010年3月11日(木)15時15分より
開催場所:愛知産業大学4301教室(4号館3階)
プログラム:
15:15~15:45 研究発表「4都市アニメーション・レポート」林緑子会員
昨年から今年にかけて訪問した、イギリス・ウェールズ地方、フランス・アヌシー、韓国・ソウル、チェコ・プラハ、各都市でのアニメーション関連の施設や映画祭についてレポートを行う。
16:00~17:00 レクチャー「小坂本町映画祭の活動」(仮題)
ゲスト:清水雅人氏/豊田市で小阪本町映画祭を主催している、M.I.F.(Mikawa Independent movie Factory)通称:ミフの主宰者
進行:宇井朗浩会員(愛知産業大学)
内容:この映画祭は行政とは切り離した市民主体の映画祭としてはすでに8回開催の実績があり、こうした映画祭としては貴重な存在である。
当初豊田市役所の映画クラブとして始まった映画祭は現在では全国から作品が集まる規模になっている。また、M.I.F.自体が映画制作グループであり、市民の視点に立った独自の作品を制作し続けている。
今回は、そうしたM.I.F.の沿革と制作された作品を中心にレクチャーを行っていただく予定。
公式ホームページ
17:00~17:10 休憩(上映+プレゼン準備)
17:10~19:10 学生作品プレゼンテーション
○参加校
・名古屋学芸大学
・中京大学
・IAMAS
・名古屋市立大学
・愛知産業大学
19:10〜 懇親会 Continue reading →
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2009/12/01 by admin
2009年度 中部支部 第2回研究会
日時:12月4日[金]18時~20時30分
開催場所:名古屋市立大学芸術工学部(会場,北千種キャンパス|A305教室)
http://www.sda.nagoya-cu.ac.jp/
18:00~ 研究発表
「経験的視空間の表現」伊藤明倫会員(名古屋市立大学)
18:30~ 研究発表
「電子ネットワーク社会におけるアナロジー思考の可能性」林桃子会員(名古屋大学)
19:00~20:30 講演会
「メディアを跨いだらこうなった!」くろやなぎてっぺい
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2009/12/01 by admin
2009年度 中部支部 第1回研究会
日時:9月25日[金]16時
開催場所:
名古屋大学(会場,名古屋大学国際言語文化研究科多目的講義室|全学教育棟北棟406号室)
シンポジウム「メディアとアートの夏━━ヨーロッパ|日本2009」
パネラー:
加藤良将(中京大学,Santarcangelo39)
藤木秀朗(名古屋大学,Ars Electronica2009)
水野勝仁(名古屋芸術大学,ISEA2009)
2009年夏にヨーロッパで開催されたメディアアートの会議や展覧会について,パネラーそれぞれの視点からレポートしてもらい,その動向,日本における今後の展開の可能性を議論する.各レポートを20分,ディスカッション30分を予定.その後,支部総会をおこなう.
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