この度、第27回日本運動疫学学術総会を医薬基盤・健康・栄養研究所が中心となり2025年7月4日(金)、5日(土)に大阪府摂津市の摂津コミュニティープラザにて開催することとなりました。大会長は医薬基盤・健康・栄養研究所 身体活動研究センターの小野玲が務めます。
今大会は「千言万歩(せんげんまんぽ)~エビデンスに基づく実践の道標~」と題しました。身体活動・運動と健康アウトカムの関係も、中等強度以上の運動を150分/週だけでなく、座位行動、座位行動と身体活動・運動の交互作用、週末を中心とした運動「Weekend Warrior」、ちょっとした高強度の運動「Exercise snacks」と健康アウトカムとの関係も研究がなされ、身体活動・運動と健康アウトカムに関する研究は増加しています。このように、身体活動・運動を適切に維持向上させることは、生活習慣を中心とした疾病予防や生命予後改善に大きな役割を果たしている考えられます。しかし、健康日本21第二次においては、歩数・運動習慣ともに、目標値に達することはできず、65歳未満女性の運動習慣は減少していました。つまり、活動することは大切と言う(千言)だけでなく実際に動かす(万歩)ことを中心とした研究成果が求められています。今大会は、培われたエビデンスを社会で実践することで、国民の身体活動、運動習慣の向上の一助になれるような大会にしたいと思っております。
関西では内藤義彦先生(武庫川女子大学)、野村卓生先生(関西医科大学)の下、過去3回開催され、今回で4回目の開催になります。関西でも日本運動疫学会会員も増え、今回は関西を中心とした多くの会員と一緒に開催させていただきます。学術集会は、最新の研究についての情報収集や研究成果の発表だけでなく、研究者同士の交流も大切だと考えています。本大会では、学術発表やシンポジウムに加え、コロナ前には恒例であった交流会である「懇親会」も開催予定です。ぜひ、多くの会員、興味のある方に参加いただけますよう、スタッフ一同準備しておりますので、ご参加いただきますようお願いいたします。