研究会(学部ゼミ)の概要
本研究会では広く日本外交に関係する文献を輪読する。本ゼミでは、戦前から現代にかけての外交政策や安全保障をめぐる様々な歴史的事例を学ぶことで、現代日本を取り巻く諸課題の起源を考察する。また日本外交をめぐる歴史的事例を深く掘り下げることによって、政治家のリーダーシップ、ナショナリズム、グローバリゼーション、政軍関係、民主主義といった政治学における重要概念について理解を深める。
ゼミの進め方
指定された報告者は、課題図書の内容の要約と、それに対する疑問点・論点を記したレジュメを準備した上で報告を行う。またそれ以外の参加者は、課題図書に関するコメント(単なる感想ではなく3つのポイントを提示すること)を準備しておく
成績評価
① 授業中の貢献(50%)
② レジュメ報告・課題提出(50%)
※ 課題の提出は原則K-LMS(Canvas LMS)で行う
開催時限
木曜4・5限(合併開講)
昨年度の研究会はこちらを参照ください
2023年度後期スケジュール・テキスト(11月8日更新)
オリエンテーション
政治家の役割:渥美桂子『OBサミットの真実』ダイヤモンド社、2023年 10/19
休講 10/26
政軍関係を考える:筒井清忠『昭和十年代の陸軍と政治:軍部大臣現役武官制の虚像と実像』岩波書店、2007年 11/2
政軍関係を考える:手嶋泰伸『日本海軍と政治』講談社現代新書、2015年 11/9
技術と政治:クリス・ミラー『半導体戦争:世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防』ダイヤモンド社、2023年 I~III部 11/16
技術と政治:ミラー『半導体戦争』IV~VIII部 11/30
休講 12/7(オープンゼミに振り替え)
日本の外交戦略:マイケル・グリーン『安倍晋三と日本の大戦略』日本経済新聞出版、2023年、序章~3章 12/14
(日吉キャンパス開催オープンゼミ)佐藤誠三郎「『国防』がなぜ『安全保障』になったのか」12/19
日本の外交戦略:マイケル・グリーン『安倍晋三と日本の大戦略』4章~終章 12/21
ビブリオ・バトル+ゼミ論文中間報告 1/11
政治権力とは何か:小林道彦『山県有朋』中央公論新社、2023年 1/18
総括・打ち上げ 1/25
2023年度前期スケジュール・テキスト
オリエンテーション
田中均『外交の力』(日本経済新聞出版社、2009年)
増田剛『日朝極秘交渉』(論創社、2023年)
討論:外交とは何か
藤原帰一『戦争を記憶する』(講談社現代新書、2001年)
波多野澄雄『改題新版 日本の歴史問題』(中公新書、2023年)
討論:歴史問題を考える
原彬久『岸信介』(岩波新書、1995年)
安倍晋三『安倍晋三回顧録』(中央公論新社、2023年)
討論:政治家の役割
武田康裕『日米同盟のコスト』(亜紀書房、2019年)
武田『日米同盟のコスト』