研究会(学部ゼミ)の概要
本研究会では広く日本外交に関係する文献を輪読する。本ゼミでは、戦前から現代にかけての外交政策や安全保障をめぐる様々な歴史的事例を学ぶことで、現代日本を取り巻く諸課題の起源を考察する。また日本外交をめぐる歴史的事例を深く掘り下げることによって、政治家のリーダーシップ、ナショナリズム、グローバリゼーション、政軍関係、民主主義といった政治学における重要概念について理解を深める。
ゼミの進め方
指定された報告者は、課題図書の内容要約と、それに対する三つの論点を記したレジュメを準備した上で報告を行う。またそれ以外の参加者は、課題図書を読んできた上でグループに分かれて論点について議論を交わし意見をまとめる。
成績評価
① 授業中の発言などの貢献(50%)
② 報告・課題提出(50%)
※ 課題提出は原則K-LMS(Canvas LMS)で行う
開催時限
月曜4限(4年との合併開講のため5限の時間帯まで行う)
前期スケジュール・テキスト
1. オリエンテーション
2. 海洋国家としての日本
高坂正堯「海洋国家日本の構想」
3. 古典的自由主義の黄昏(1)
佐古丞『未完の経済外交』PHP新書、2002年、1~3章
4. 古典的自由主義の黄昏(2)
佐古『未完の経済外交』4~5章
5. 太平洋戦争の開戦過程(1)
森山優『日本はなぜ開戦に踏み切ったか』新潮選書、2012年、1~3章
6. 太平洋戦争の開戦過程(2) 6/9
森山『日本はなぜ開戦に踏み切ったか』4~8章
7. なぜ原爆は広島に投下されたのか? 6/16
J・サミュエル・ウォカー『原爆投下とトルーマン』彩流社、2008年
8. 戦争と記憶 6/23
藤原帰一『戦争を記憶する』(講談社現代新書、2001年)
9. 合同ディベート課題図書(1)(核兵器禁止条約関連)
太田昌克、兼原信克、高見澤将林、番匠幸一郎『核兵器について、本音で話そう』新潮新書、2022年
10. 合同ディベート課題図書(2)(核兵器禁止条約関連)
佐野利男『核兵器禁止条約を日本は守れるか』信山社、2022年
11. 合同ディベート課題準備
12. 総括・打ち上げ