~ 井之頭町会のあゆみ ~
2025年に創立70周年を迎えました!
井之頭という地名の由来は、1630年に徳川家光が鷹狩りに訪れた際に、井之頭公園から湧き出る湧水を江戸市民の飲用水とするため、井之頭池と名付けたとされています。井之頭池の水は日本初の上水道であり、1898年(明治31年)に廃止されるまで、江戸から明治の日本橋・深川・本所方面の住民生活をも支えていたのです
池のわきにある井之頭弁財天は天慶年間(938~947)に建立されたとされる由緒あるお堂で、最近では人気のパワースポットにもなっています
戦後の荒れ果てた地域に、急増した住民の生活環境の向上(伝染病予防の駆虫活動や下水道清掃等)を中心に、防犯のための街路灯設置や自治活動の拠点となる井之頭文化会館(現在の井の頭地区公会堂)の取得請願運動など、市民自治に基づく活動を展開。昭和30年4月3日に正式に町会として創立、その2ヶ月後の6月には『井之頭新報』も創刊されました
「井の頭の緑を守り、井の頭を心のふるさとに」という基本理念が確立し、盆踊り大会や運動会、少年野球チームの育成、また現在では井の頭第二公園となっている杉山研究所跡地の取得請願運動など、コミュニティ活動の基礎が築かれました
市民参加を重視する三鷹市と協働しつつ、先進的に水と緑を守る環境保護活動や防災・防犯活動を地道に展開。また少子高齢化時代を迎え、改めて青少年育成プログラムとして和太鼓『井の頭鼓響』を結成。家に引きこもりがちな高齢者のために、新宿末広亭での寄席鑑賞、バス旅行やボウリング大会を実施しました
本格的な高齢社会を迎え、コーラスや健康日舞、ウォーキングなど健康と福祉活動が増加。定年後の男性のための料理教室や地域のお友達づくりの芝楽会(ゴルフ大会)、赤ちゃんとママの会等を開催。また安心安全のための防犯パトロール活動や自然災害に備えるための防災活動に力を入れました
東日本大震災をはじめ現在でも全国各地に多々起きる大地震、そして近い将来に想定される首都直下地震。井の頭地区でもこれまで経験したことのない豪風雨によって井の頭公園の複数の大木が倒壊するなど、自然災害への備えが重要になって来ています
しかしその一方で、町会内では世代交代が生じ、町会加入世帯も減少しつつあります。地元商店の減少、共働きの増加など地域住民同士の顔見知りが減り、いざという時の共助に不安を感じています。2025年に創立70周年を迎えた町会では、改めて町会の存在意義をアップデートすべく、新たな活動にチャンジしていきます。若い方々の地域貢献への力を貸してください!どうぞよろしくお願いします