プロジェクトのメンバーが2003年に、科学教育のための施設としてガーナ共和国テマ市のテマ高等学校屋上にインターネット天文台を設置させて頂いたことから始まります。天文台はある種のシンボルとして(もちろん観測機能を維持しています)わたしたちとテマ高校との信頼・協力関係を、20年以上にわたりつないできました。
ある年の訪ガ(天文台メインテナンス等のため)中に、2028年が野口英世博士が黄熱病のためにガーナのアクラで命を落とされてから100周年であると聞かされます。在ガーナの日本国大使館、日本人コミュニティ(たくさんお世話になってきました)がこの機会を盛り上げて、両国のきずなをさらに深めたいと企画を練っていると聞いて、わたしたちもそれに参加・貢献したいと考えました。
わたしたちの財産はテマ高校とのつながりですから、そこの生徒たちを巻き込みたい。そして野口英世博士の記念イベントですから、博士の生地である猪苗代の同年代の若者を巻き込んで…とアイデアはふくらみました。とはいうものの「本当に参加してもらえるのか?」という心配はあります。そこで猪苗代町教育委員会を通じて学校に計画をご説明頂き、学校側では教頭先生にご相談の窓口となって頂き、さらに佐藤が直接生徒に説明する機会も設けて頂くなどの準備を進めてきました。
在ガーナの日本国大使館、日本人コミュニティとも情報を共有しつつ、ちょうど企画展を計画している国立科学博物館とも協力できるよう交渉をするなど、徐々に多くの人を巻き込むことができました。2003年に天文台を設置した当時の駐ガーナ日本国大使であった浅井和子さまからの強力なバックアップにも助けられました。幸いにして、関西・大阪21世紀協会に申請した「2026年度 日本万国博覧会記念基金事業助成金」を頂けることとなり、資金面でもGOサインが出たのです。
2026年4月、いよいよプロジェクトの本格始動です。「野口英世博士」はもちろん日ガをつなぐ重要なキーワードですが、実際に高校生同士がガーナ現地での交流を通してどのような「化学変化」を見せてくれるか、そしてそれが将来へどうつながってゆくか、わくわくしながらガーナを目指します。