いいむらぼ

Iimura × Labo = IimuLabo

いいむらぼ

本研究室「いいむらぼ」では、思春期・青年期を主な関心対象に、発達心理学的な研究を行っています。研究関心は「環境に応じて自身をどう発達させるか」という問いです。個人と環境の交互作用の視点から、発達的可塑性の個人差メカニズムを調べています。主に環境感受性という概念を発達的可塑性の指標として扱って研究を進めています。心理学者によるHSP情報サイト「Japan Sensitivity Research」の企画・運営しています。

最近のニュース

2024年6月28日に出版された国際的なハンドブック『The Routledge International Handbook of Changes in Human Perceptions and Behaviors』(Routledge/Taylor & Francis)において、第14章「Differential Susceptibility to Various Environmental Influences: Theory, Research, and Practice」(pp.222-238)を執筆しました。第14章では、心理社会的な特性が発達的に変化しやすい人とそうではない人(発達的な可塑性)の違いが「なぜ」「どのように」生じるのかを、進化発達心理学の観点から論じました。このハンドブックは、生命科学や社会科学を含むさまざま分野の専門家が、人間が経験する変化のさまざまな側面について学際的な視点を提示した初の編集書です。

Iimura, S. (2024). Differential susceptibility to various environmental influences: Theory, research, and practice. The Routledge International Handbook of Changes in Human Perceptions and Behaviors, 222-238. [Link]


飯村が筆頭・責任著者の論文「The General Factor of Environmental Sensitivity: Relationships with the General Factor of Personality」が、進化心理学分野の学術誌『Evolutionary Psychology』に掲載されました。この論文では、1,046名の日本人成人(20~69歳)を対象にして、ポジティブ・ネガティブ両方の環境刺激に対する感受性(環境感受性)の一般因子とBig Fiveにもとづくパーソナリティの一般因子との間に負の相関関係があることを初めて報告しました。

Iimura, S., & Yano, K. (2024). The General Factor of Environmental Sensitivity: Relationships with the General Factor of Personality. Evolutionary Psychology, 22(2), 1-10. [Link]


出版社の紹介文:人間関係、通学時間、学校の雰囲気、授業や部活……進学後の環境の変化に馴染めていますか? 高校進学で起こりうる心の「つまずき」をのりこえるための本。

Webちくまにて「第1章」の一部公開中 [Link]


出版社の紹介文:環境感受性が相対的に高い人=HSP(Highly Sensitive Person)。心理学者8名が、発達心理学/パーソナリティ心理学/臨床心理学の各領域から、その最新の研究動向を包括的にまとめ、解説を試みる。HSP研究の現在地がわかる、関係者必読の一冊。

心理学者はHSPをこう捉える──!30年の心理学研究を総括した、本邦初となるHSPの学術研究書

Noteにて「はじめに」公開中 [Link] 

スケジュール

Last Update