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国際出産イニシアティブ（ICI）12ステップが生まれたいきさつ
①➡②➡③と、欧米中心だったイニシアティブが、より国際的で公式なイニシアティブに発達しました。
①1996年：ロビー・デイビスフロイド氏やデボラ・パスカリボナロ氏が中心「マザー・フレンドリー産院の10カ条」（1996年, CIMS）
②2008年：「母親と赤ちゃんへ最適なケアを行うための10か条」（2008年, IMBCO）
2014年：「母子にやさしい出産施設」ガイドライン（2014年，FIGO, ICM, IPA, WRA, WHO）
③2018年：「安全で母子＆家族を尊重したケアを実現するための12のステップ」（2018年, ICI）（FIGO）
ICIの創設組織および賛同組織
ICIの創設組織および賛同組織
創設組織
国際産婦人科連合 International Federation of Gynaecology and Obstetrics (FIGO)
国際助産師連盟 International Confederation of Midwives (ICM)
国際小児科学会 International Pediatrics Association (IPA)
国際母子出産組織 International MotherBaby Childbirth Organization (IMBCO)
安全な妊娠・出産のためのホワイトリボン連盟 White Ribbon Alliance for Safe Motherhood (WRA)
賛同組織の一部（30以上あり、増え続けています。日本からの賛同組織も歓迎です）
米国看護助産師協会 American College of Nurse-Midwives
カリフォルニア大学サンフランシスコ校国際リプロダクティブヘルスBixbyセンター Bixby Center for Global Reproductive Health, UCSF
ブミセハット財団 Bumi Sehat Foundation
中国助産師連盟 China Midwives Alliance
コモンセンスチャイルドバース国立周産期タスクフォース Commonsense Childbirth National Perinatal Task Force
国際新生児看護協会 Council of International Neonatal Nurses (COINN)
国際北米ドゥーラ協会 DONA International
エブリーマザーカウンツ Every Mother Counts
ハーバード大学公衆衛生学部チャンスクール国際保健人口学科 Harvard T.H. Chan School of Public Health, Department of Global Health and Population
国際出産教育協会 International Childbirth Education Association (ICEA)
イスタンブール出産学会 Istanbul Birth Academy
国際ラマーズ協会 Lamaze International
マーシーインアクション Mercy in Action
ミドウィフリートゥデイ Midwifery Today
助産師連盟 Midwives Alliance
聖域自然出産センター The Sanctum Natural Birth Center
（2020年12月時点）
Baby-Friendly Hospitalイニシアティブとの関係
ICIの12ステップは、WHOとユニセフによる赤ちゃんに優しい病院（Baby-Friendly Hospital: BFH）イニシアティブにヒントを得て、「ママに優しい病院（Mother-Friendly Hospital）」と呼ばれました。
ICIの12のステップの12番目に「母乳育児がうまくいくための10のステップ」に取り組んでいることが含まれています。（ICIの認証において、赤ちゃんに優しい病院（Baby-Friendly Hospital: BFH）の認定施設でなくても問題ありません。）
日本へのICI普及のいきさつ
2008年頃に米国ニューヨーク州在住の出産ドゥーラ伊東清恵氏と「母親と赤ちゃんへ最適なケアを行うための10か条」を日本語訳
2018年に更新版「安全で母子＆家族を尊重したケアを実現するための12のステップ」を日本語訳
2021年5月～2022年5月にNPO法人Umiのいえと毎月勉強会を開催
2024年7月～2025年6月 AAUWの助成金を受け日本での普及を本格化
参考文献
- WHO/NMH/NHD/17.4. National implementation of the Baby-friendly Hospital Initiative. http://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/255198/WHO-NMH-NHD-17.4-eng.pdf?sequence=1
- WHO recommendations: Intrapartum care for a positive childbirth experience. Geneva: World Health Organization; 2018. PMID: 30070803. 日本語要旨：https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/272447/WHO-RHR-18.12-jpn.pdf?sequence=42&isAllowed=y 書籍「WHO推奨：ポジティブな出産体験のための分娩期ケア」（医学書院）（邦訳by分娩ケアガイドライン翻訳チーム）
- 日本ラクテーションコンサルタント協会．資料ダウンロード．WHO/ユニセフ関連．https://jalc-net.jp/dl.html
- 紹介記事：「国際出産イニシアティブの日本への導入」（助産雑誌78巻5号, pp.465-470）http://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1665202346
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