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航空部とは?
航空部は、グライダーという滑空機に乗って空を飛ぶ部活です。
目まぐるしく変化する上空の気流を上手く利用して滑空します。大会では、主にグライダーが飛び立つ滑空場の周辺数キロ圏内に設けられた地点を如何に速く、また正確に回る事ができるかを競います。
毎年3月に行われる全国大会では、全国から各地で予選大会を勝ち抜いてきた上位30近くの大学が、埼玉県の妻沼滑空場に集い、その技量を競い合います。各大学の名誉と威厳をかけて戦う大会は毎年盛り上がりを見せます。
グライダースポーツはその殆どが大学生から始めるので、部活やサークル選びに迷っている皆さんも心配は必要ありません。一緒に充実した大学生活を送りましょう。
グライダーとは?
グライダーは、エンジンを持たない航空機の事です。
エンジンを持たずに飛び続ける為に、より長い翼を持ち、無駄な抵抗を極限まで削ぎ落とした非常に美しい形状をしています。トンビが空高く舞っているのを見かける事があると思いますが、グライダーも同じ原理を使って飛んでいます。
具体的には、地面で熱された熱から発生する上昇気流(サーマル)、山の斜面に沿って上向きに吹く気流(リッジ)、山と平野の地形的特徴から気流同士がぶつかり合って発生する気流(コンバージェンス)、強い風が山にぶつかって、その風下で起こる波動(山岳波)などを主に使って、空を飛び続けます。
空高く飛び続けるには、それなりの技量が必要です。1年生の時は30分も飛べなかったのに4年生になれば4時間も5時間も連続して飛ぶなんて当たり前のようにあります。
どうやって飛ぶの?
グライダーには動力がないので、自力で離陸することができません。そのため、グライダーは外部の動力源に頼って離陸上昇を行います。このことを曳航と呼びますが、曳航方法には大きく2種類の方法があります。
ウインチ曳航
1.5kmくらい引き伸ばしたロープ(索)をものすごい勢いで巻き取ることで、凧揚げのようにグライダーを引っ張り上げる方法がウインチ曳航です!
グライダーはウインチのパワーを使って、約5秒で100km/hに達するスポーツカー並みの加速で、約1分間の間に約500mまで一気に上昇します。
法政ウインチは、大型トラックの10気筒ディーゼルエンジンを使用する高性能2連ウインチです。朝倉監督自らが設計させた一点物で、整備を欠かさず大切に使用しています。
※2連ウインチとは、ロープを巻いておくドラムが2台装備されているウインチを指します。
航空機曳航
航空機(プロペラ機などの動力機)とグライダーをロープで繋ぎ、航空機の力で引っ張ってもらい上昇する方法を、航空機曳航といいます。業界用語では、Air Tow=通称: ATと呼ばれます。
ある程度の高度に達したら、航空機から合図があり、ロープを切り離して離脱します。
※離脱したロープは航空機が巻き取って回収します。
航空機曳航では、大体の離脱高度が決まっているウインチ曳航とは違って、希望の高度や場所で離脱することができます。
世界的には一般的な曳航方法になりますが、部活動ではコストや効率面からウインチ曳航が多用されています。
部活の1日
6:00 起床
航空部員の朝は早い...
6:30 朝食
しっかり食べて朝から元気をつけてましょう。
7:00 出発
宿舎の掃除をして準備を整えたらいざランウェイへ。
8:00 訓練開始
円陣を組み全員で気合いを入れます。効率よく訓練を回しましょう。
12:30 昼食
お昼ご飯は宿舎に戻らずランウェイで食べます。青空の下での食事はいつも以上においしい!?
17:30 訓練終了
全員で整列し、訓練終了!宿舎に戻ったら、各自機材の整備や明日に向けての準備を行います。
18:00 全体MTG
教官を含めて全員でミーティング。今日の訓練を振り返り、教官からアドバイスをもらいます。
18:30 夕食
宿舎の食堂に集合し、みんなでテーブルを囲みます。
20:00 お風呂
1日の疲れと汗を洗い流します。
21:15 学生MTG
このミーティングは学生のみで行います。明日の動きを確認!終わったら消灯まで自由時間
22:00 消灯
明日に備えてしっかり寝ます。おやすみなさい。