NHKの朝ドラ「あんぱん」のモデルである、やなせたかしの詩による無伴奏の小品。幸せにゆっくりやってこいという優しい詩の言葉に、優しいメロディが寄り添います。
西村の実質的な合唱処女作と言われる組曲「まぼろしの薔薇」の第3曲。勇壮なメロディの中で「薔薇」の足音を聞きたいと歌います。何か手の届かない想い人を求めるような曲です。
ぽつんとした榎(えのき)、かえろ(蛙)、案山子(かかし)に、一緒に行こうと語りかける柔らかい言葉に、素敵なメロディが寄り添います。このみちをみんなで進めば何かがあるよと、私たちに寄り添うような曲です。
5曲からなる組曲の表題曲。ピアノの強烈な不協和音の連打で始まり、世の中の闇の根源を探しながら、星を見上げつつ未来を切り開いていこうという意志を描きます。クライマックスで、それまでの短調が長調の響きに変わる、その瞬間が印象的な曲です。
"たちあがる"をキーワードに構成された組曲の表題曲。春の景色の中から、大きな可能性や湧き上がるエネルギーが「わたしの中にも」ある、そんな気持ちを春の喜びとして伝えたいと力強く歌われます。
映画の主題歌として書き下ろされた、Official髭男dismの作品。今までの自分から新しい自分へと羽ばたいていく姿が歌われます。鳥の名前Laughterは、心の底からの笑いが人生の真ん中に持ってこられるように、という願いが込められています。
オフコースをメジャーに引き上げたベストヒット曲。恋人との別れを、男性の視線から歌う。今でもカラオケで歌っている人がいるかもしれませんね。
デビュー20周年のMISIAが発表したHIDEとのコラボレーション曲。大切な人に「あのね 大好きだよ」と伝えるお手伝いが出来るようというMISIAのコメントのように、私たちもお伝えできるようお届けします。
浮気者の夫(伯爵)を懲らしめてやろうと計画する伯爵夫人とスザンナ。伯爵夫人の言葉を復唱しながら、スザンナが誘いの手紙を書いていきます。
ミュージカルのエンディング、トラップファミリーがオーストリアを脱出する場面で流れる印象的な歌。「山」とは「夢」、夢を追うことの素晴らしさが歌われます。
オペラ座の地下に住む怪人と、彼に見いだされて主役に上りつめたクリスティーヌが歌うテーマ曲。「歌え、音楽の天使よ」の声でどんどんキーが上がっていく、圧巻です。
「日本の歌百選」にも選定されている、恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実を題材にした歌。それぞれの節がソロで歌われた後、オブリガートがメロディを引き立てます。
ナポリ近郊の町ソレントに捧げられた、有名なカンツォーネ。原曲はナポリ語で、イタリア語とは多少異なるそうですが、四大男声がほとんどを日本語の訳詩で歌います。
衣装部屋にスザンナがいると思い込んだ伯爵は、出てきなさいと声を荒げます。ところがスザンナはそこにはおらず、物陰に隠れて伯爵の様子を伺っています。伯爵、そして伯爵を懲らしめようと企む伯爵夫人とスザンナの三重唱です。
教会のオルガニストでもあったフランスの作曲家サン=サーンスのクリスマスオラトリオからの終曲。オラトリオの最後を飾るのにふさわしい壮麗な一曲です。
男声版が一昨年、混声版が昨年初演された新しい曲です。「漠とした」にふさわしく、断片的で難解な詩、調、拍子の変化、2、3、4、5、6、7、11、14連符のてんこ盛りといった難曲ですが、積み重ねた練習で、曲の心をお届けしたいと思います。
1. 朝焼け
ヴォカリーズが5度で重なりながら始まり、満ち引きを繰り返しながら、2度が積み重なる和音の中を、静かに曲が閉じます。
2. おやすみ前のバラード
天井を見つめながら、さまざまな思いの断片が心に浮かんでは消える眠れない夜、「ふしぎなポケット」の一節でやっと眠気がやってきます。
3. 昨日みた夢のなかで
眠りから覚めたぼんやりとした時間、夢に現れた「きみ」のことを思います。曲が閉じる前のアカペラのハーモニーが美しい小品です。
4. 未来
組曲を締めくくる、終曲らしい華やかな作品です。ここにある未来と彼方の未来のふたつを見つめながら、力強くフィナーレを迎えます。
(文責:テノール 鈴木亮二)