宝満山(829.6m)は交通アクセスの大変良い山です。
正面登山道の起点である竃門神社までは西鉄太宰府駅からバスやタクシーがあり、また竃門神社には登山者用の広い駐車場と綺麗なトイレが在ります。
宝満山を目指すルートは色々有りますが、まずは竃門神社から登る正面登山道を紹介します。
沢山の方が宝満山について紹介されています。そのリンク集が櫻井裕子さんによってアップされていますので参照されて下さい。
宝満山(829.6m)は交通アクセスの大変良い山です。
正面登山道の起点である竃門神社までは西鉄太宰府駅からバスやタクシーがあり、また竃門神社には登山者用の広い駐車場と綺麗なトイレが在ります。
宝満山を目指すルートは色々有りますが、まずは竃門神社から登る正面登山道を紹介します。
沢山の方が宝満山について紹介されています。そのリンク集が櫻井裕子さんによってアップされていますので参照されて下さい。
国土地理院の地形図に主なルートを入れてみました。
竈門神社〜一の鳥居〜中宮跡〜男道〜山頂〜仏頂山〜が正面登山道であり、九州自然歩道でもあります。
これ以外にも沢山のルートがありますので研究されると宝満山がますます好きになる事請け合いです。
YAMAPなどの地図アプリをスマホに入れておけばより楽しくなると思います
頑張って山頂には着いたものの、楞伽院山荘がどこに在るか?、トイレはどこか?、水場は? と言う登山者は多いです。
楞伽院山荘を中心に線を引いてみましたので参考にされていただきたいと思います。方位、距離ともアバウトです。
作図が古いのでキャンプセンターとなっています。
正面登山道の紹介です。 正面登山道の紹介はかなりの長さで、疲れると思いますが、階段登りよりは疲れません。頑張って読んで下さい。
公共交通機関を利用して宝満山に登るには、西鉄大牟田線の二日市駅から太宰府線乗り換え太宰府駅下車が最適です。
太宰府駅から竈門神社まで歩いて3.5km40分程度、登山前の足慣らしと思えば遠い距離ではありません。
何よりも太宰府天満宮に参拝をしてから出発できる。
まほろば号に乗る場合は、駅横の銀行前にバス停があり、毎時2分、32分の2便あり竈門神社まで10分程度です。
タクシーに乗れば10分程度、料金は1200円ぐらい、4人乗れば一人300円、まほろば号は100円です。
ここは豆塚駐車場と言われる主に登山者用の駐車場です。
普段は土日祝日だけ開いていて、管理人がいて、朝8時ぐらいから夕方5時ぐらいまでです。
内山林道にも少しは停める事は出来ますが、道が狭く離合もままなりません。
民家が無くなってすぐ上に民営の駐車場(鳥飼駐車場)があり、ここにもかなりの台数が駐車出来ます。
事情の分からない方は出来るだけ竈門神社の駐車場を利用しましょう。
ここが宝満山正面登山道の起点である竈門神社参拝者用駐車場です。
入り口には管理小屋があって、ここで料金を払います。太宰府市内の駐車料金は400円です。
平日は豆塚は閉まっているのでここに停めます。
駐車場の周りには小さなお店が並んでいて、スイーツなどあり、自動販売機も設置されています。
鳥居の後ろが宝満山の山頂です。
頑張って登りましょう。階段が待ってます
竈門神社の紅葉と桜はナカナカの美しさです。 手入れされた境内、立派な神殿、近代的な社務所と御札授与所、一度参拝するとまた来たくなる気分になります。
また結婚式がよくあっていて、運が良ければ美しい花嫁御寮を見る事が出来ます。
サア、神殿に向かって今日の登山の安全を祈って登山開始と致しましょう。
境内の左側に”宝満山登山口”の看板がありますので、そのまま道を下ります。
この写真の看板は少し古く、現在は縦の看板です。
竈門神社から歩いて来ると車道に出て、すぐに山の図書館のログハウスがあって、お蕎麦屋さんがある。
すぐ眼の前に楓の中に鳥居が立っている。紅葉の時期は西日を受けて素晴らしい景色になる。
左の藪の中に大きな石碑があって、”春はもえ 秋はこかるるかまと山 霞もきりもけふりとそ見る”と言う有名な句が読み取れる。
清原元輔と言うお方の句だが、清少納言のお父さんである。
ここが1合目 鳥居をくぐって自然美と史跡の山である宝満山の山頂を目指すと致しましょう。
鳥居をくぐってしばらく歩くと車道に出る。内山林道である。
しばらく歩くと溜池があり、かの有名なガマガエルの産卵地である。
初夏に入ると登山道には、小さなガマガエルが山頂を目指す姿を見る事が出来る。
ここから登山道に入り九電の鉄塔が見えて来ると、内山林道の終点である。
ここには車が4〜5台駐車出来るがいつも満車だ。
ここまで竈門神社から30分程度、身支度整えて、お茶飲んで一服しましょう。
階段を少し登ると、鳥居が見えてくる。
早春には山桜が花開き、それが終わるとシャクナゲが満開になり素晴らしい場所である。
ここは一の鳥居と言われる場所で2合目であり、石の鳥居、狛犬、灯籠が設置されている。
鳥居は宝満山修験道中興の祖と言われる”平石坊弘有”が勧進したものである。弘有は楞伽院の座主でもあって、左の柱に名前が彫られています。
これからは本格的な階段登りとなり、膝を痛めない様にゆっくりと登りましょう。
鳥居を過ぎてしばらく登ると、天狗道への分岐があるが左の階段を進む。天狗道へ入り込むと慣れない人は訳わからん様になるので注意だ。
分岐からしばらく階段を登ると少し開けた所に出ると、そこが3合目だ。
ベンチが設置されてパイプから沢水が流れ出ている。
ここで衣服の調整や水の補給をやって一服しよう。
これからは、羊腸の道と言われていて、ジグザグの傾斜のきつい階段が続く辛い登りになる。
羅漢沢を左の方へ渡れば、北谷、有智山城跡、うさぎ道へ出る事が出来る。
曲がりくねった階段をエッチラオッチラ頑張って登っていると、左側に4合目の標柱が目に入る。
それからもうちょいで、休憩所がある。
デカイ岩とベンチがあり、救急箱が置いてある。
息を整えて、一服して続きを頑張ろう。
この付近は台風で倒木がたくさんで登山道も崩壊した場所だ。
応急の橋があったが現在は通行禁止である。
左へ登ってスロープとマルタの階段があり、橋の上に出る。
高い階段に難渋して登ったり狭い岩場を登ったりしていると、大きな岩に殺生禁断の石柱が立っていてここが5合目だ。
宝満山は霊山であるので、山中での無意味な動植物の殺生を禁じた物であろう。
ここから少し少し登ると福岡市内や玄海灘が一望に見渡せる場所がある。宝満の窓と言われて一服には最適だ。
PayPayドームや福岡タワー、志賀島、能古島、玄界島、福岡空港など福岡市内が一望の下だ。
竹藪の前に浄行坊跡の標柱がある。宝満山伏で最後に山を下りた方の屋敷跡である。
明治期の話ではあるが、ここの子供はここから太宰府の学校に毎日通学したと言われている。
そしていよいよ宝満山の名所?である百段雁木が見えてきます。
幅2mほど、自然石が整然と石段に組まれ、見上げれば疲れた足がますます疲れます。
いち!に!さん!と数えて登れば、デカイ杉の木が中間できっちり100段を数えます。
息切らせて階段を上がった所が7合目、ベンチが置いてあって広場となっている。
閼伽(あか)の井と言われる神聖な岩清水が出る場所で、赤いキャップを被ったお地蔵様が鎮座している。
閼伽(あか)は、仏教において仏前などに供養される水のことで 、昔修験道が盛んな頃はここで祭典用の水を汲んでいたのだろう。
右側には岩窟ホテルと言われる石組みがあり、皇紀2600年を記念して福岡の松屋が作ったと言われる。石碑が立っていて謂れが記述されています。
多分 参拝者用の休憩所として建てられたと思うが、完成には至らなかったと聞いている。
皇紀とは天皇の世紀であって、昭和16年が皇紀2600年である。
閼伽の井から10分ほど登ればかなり広い場所に出るが中宮跡である。
大きな碑があり”竈門山碑”と掘られている。
この碑は大正12年の建設で、宝満山修験道が盛んな頃を偲ぶ為に建立されたものである。
この場所には大講堂を始めとして様々な施設が在った様であるが、現在は何も残っていないが、鳥居の跡や柱穴、石の祠、大きな手水鉢などに名残を見る事が出来る。
右手の小高い岩に登ると、鐘撞堂の跡であるが行者道への入り口である。
岩の上方に大きな梵字が彫られていて、金剛界・胎蔵界を表すと言われる。
また、この場所には役行者堂があったと言われています。
明治期の廃仏毀釈の嵐を乗り越えて残存する修験遺跡は大事な宝です。
右へ行くと女道、楞伽院山荘へ一直線、平坦な道が続いていて、途中に水場があります。
山頂へは左の男道、階段は少なくなりますが岩を登ったり、へつったり、ロープが在ったりと名の通りに男の道です。
ブナやモミ、アカガシなどの自然豊かな林相で宝満植生の豊かさを感じる事が出来ます。
男道の階段を登ると小さな階段と祠が在って、左へ行けば羅漢道の入り口です。
羅漢道は道は結構険しいですが、伝教大師窟や五百羅漢など遺跡が多くあります。
約40分ほどで山頂の稚児落としの岩場の下に出る事が出来ます。
竈門岩は3個の大岩が立っていて、その一つに博多聖福寺の仙厓和尚の揮毫による「仙竈」の二文字が彫られている。
竈門岩からは山頂上宮が眼前に見られ、周りの風景も素晴らしい場所である。
右の道を岩を登ったりして進んで行くとまもなく9合目で、暫くで馬蹄石の碑を右に見る。
ここは玉依姫命が現れて龍馬に乗って飛行した時の龍馬の蹄の跡が残ったと言う謂れの岩である。
袖スリ岩を通り抜けて最後の階段を登り上がれば、全天に広がる青空、目の前には玉依姫命を祀る上宮の社が待ってます。
とりあえず息を整えて、神前に進んで今日の無事登山を感謝いたしましょう。かしこみかしこみムニャムニャムニャ!
829.6mの山頂からの眺めは360度、最高の開放感と達成感で、アナタが初めての宝満登頂ならば、キッとこの感激は忘れえぬ想いになるでしょう。
この大きな岩は神聖な礼拝岩で、大きな注連縄がかかり右側には「肇社」の文字が彫られている。
山頂でしばしの間ゆっくりしたら、楞伽院山荘へ向かいましょう。
礼拝岩を左に行けば梯子がかかっていて羅漢道の分岐があり稚児落としの岩場を下を通って行く。
右に行けば急な階段と鎖のかかった岩場で、チョット怖い思いはするが鎖をしっかり握って慎重に下れば大丈夫です。
岩場を下って三郡縦走路を左に分けてしばらく下ると、そこは目的地の楞伽院山荘です。
お疲れ様でした、ゆっくりと弁当をお楽しみ下さいね。