立命館大学理工学部数理科学科の所属で佐藤研究室への配属を希望・検討する学生さん向けに、よくある質問などがあれば情報をこのページに追加していきます。
卒研ガイダンスで配布された資料も参考にしてください。
いずれにしても、何かあれば直接連絡・相談していただくのが確実です。
【更新履歴】
2025/9/29 このページを公開
2025/10/18 「ゼミ見学について」の項目を追加
2025/10/21 「プレゼミについて」の項目を追加
2025/10/27 先日の卒研ガイダンスにて、教室で全体のZoomのホスト用に使われていたPCが、佐藤研の説明の少し前に画面共有を停止していたということで、スライドが映るように説明の動画を撮り直しました。動画は manaba+R のコースニュース「佐藤研究室の説明」からご確認ください。
2025/10/27 今年度のQ&Aを追加しました(↓)。
昨年度の Q&A (ページ下部)と重複しない、今年度の新たな質問に対する回答
Q. 大学院での研究テーマはどのようなものが考えられますか?
A. 最適化に関連するものであれば、学生さん本人の希望を踏まえ相談の上でいろいろな可能性があります。興味のある具体的な課題を最適化問題として定式化し、それを解く(必要に応じてアルゴリズムを提案する)という研究や、あるいはより一般的な最適化問題を対象として、効率的なアルゴリズムの提案およびその収束性の証明をする研究などが代表例です。
Q. 佐藤研に配属された場合は来年度の卒研ゼミまでに何を復習しておくと良いですか?
A. 共通で復習しておいてほしいのは主に線形代数と微積分(特に微分法)ですが、必要があれば、詳細は仮配属された時点で相談してもらえればと思います。希望があれば、たとえば線形代数を扱うプレゼミ(参加自由)を実施することもできます。また、来年度になり卒研が始まったら、毎回のゼミで様々なことを自然に復習することになりますので、さほど心配する必要はありません。
Q. プログラミングはどの程度必要ですか?
A. 卒研の段階では、プログラミングは必須ではありません(もしプログラミングを積極的にしたい場合は相談してください)。大学院修士課程では、研究の一環で多少のプログラミングをする方が良いことはあり得ますが、テーマにもよりますので、こちらも必須ではありません。また、研究で使うとしても、とても高度なプログラミングが必要となることはあまりありませんので、必要に応じて慣れながら習熟するのでも十分です。実践すれば基本は身に付くはずです。
ゼミ見学について
希望調査票提出前にゼミ見学(または面談)をお勧めします(修士課程進学を検討している人は特に)。
ゼミ見学希望の方は、原則として、木曜2・3限、木曜4・5限の卒研ゼミの見学の申し込みをしてください(うち1コマだけでも可)。
ゼミ見学または面談を希望の場合は、テキストの準備等があるため佐藤までメールでお知らせください(ゼミの前日でも結構ですのでお気軽に)。連絡しそびれた場合はゼミ当日に飛び入りで見学に来ていただいてもOKです。
プレゼミについて
研究室決定後は、仮配属された方のうち希望者を対象にプレゼミを行う予定です。
プレゼミで扱うテーマ(最適化に限りません)や頻度・回数等は皆さんの希望も踏まえて相談する予定です。
来年度4月からの卒研ゼミではグループごとに1冊の本を最初から読んでいく予定のため、プレゼミは卒研ゼミとは独立したものです。
これまでにあまりゼミの経験がない人は、プレゼミに参加することでゼミの形式に慣れることができると思います。
昨年度の学生さんからの質問に対する2025/10/17時点での回答(昨年度時点での回答から更新されているものもあります)
Q. 卒研はどのような感じですか?
A. 基本的には、卒研ではゼミ(セミナー)を通した最適化の基礎理論の勉強が中心になります。2024年度に私が担当した「データサイエンスII」を受講した人は、その内容を参考にしてください。ただし、当該科目を受講していなくとも配属を希望することは差し支えありません。受講の有無にかかわらず、最適化がどのような分野であるかという質問・相談も歓迎します。
Q. ゼミのコマ数・形態はどのような感じですか?
A. 配属された人数や各メンバーの大学院進学希望の有無、またその他の希望などを考慮して、相談しながら決めます。いくつかのグループに分けることになると思います。
Q. 線形代数と微分積分を使うそうですが、どれくらい習熟している必要がありますか?
A. 完璧に…と言いたいところですが、1回生から学んでいる線形代数と微分積分であっても意外と奥が深いものです。抜けているところがあっても不思議ではありません。ゼミの発表準備やゼミ中のディスカッションを通して穴を埋めれば良いので、さほど心配する必要はありません。また、その過程で線形代数や微分積分、そしてその他の数学も含めて、これまで学んできたことを復習して理解を深めていくことも、卒研の重要な側面であると考えています。ちなみに、「微分積分」といっても、最適化で特によく使うのは微分の方です。
Q. 佐藤研では幾何が必要なのですか?
A. 全員に幾何を勉強してもらうということを考えているわけではありません。ただし、幾何に興味がある人であれば、最適化の基礎を勉強した上で、私の専門である「多様体上の最適化理論」や、あるいは「情報幾何」などもテーマとしては考えられます。場合によっては、幾何の基礎を固めてから(あるいは並行して)多様体上の最適化に進むという方針もあり得ます。
Q. 懇親会などゼミ以外で集まる機会はありますか?
A. あくまで自由参加ですが、4月に新歓、春学期終わりに打ち上げ、など、節目ごとに集まってざっくばらんに話す機会を持つのも良いかと思います。頻度など詳しくは配属された学生さんの希望などを聞いて考えたいと思います。
今回配属される学生さんは佐藤研の2期生にあたります。この件に限らず要望や提案を歓迎しますので、みんなで研究室のスタイルを作っていければと思っています。
Q. 大学院ではどのような研究ができますか?
A. 大学院修士課程ではオリジナルな研究にもチャレンジしてもらいます。卒研で最適化の基礎に習熟していれば、そのまま最適化の数学的な理論の研究に移ることもできますし、もう少し応用寄りの研究(とはいえ、もちろん数学がベースとなることが前提です)もあり得ます。なお、学部生のうちでも、意欲がありオリジナルな研究を始めたいという人(特に大学院進学希望者)は、ある程度勉強が進んだらゼミと並行して研究を開始することも可能です。とても順調に進んだ場合には、学部卒業後の春休み(3月)に学会発表ができるかもしれません。ただし、学部生での学会発表は高い目標ですので、マストではありませんし、必ずできるというわけでもありません。学会発表を目指す場合、学部生の間が無理でも、M1の夏休みまたは春休みなど、大学院に進学すれば引き続きチャンスはあります。
なお、これまでの研究については、論文等のリスト:
https://sites.google.com/site/hiroyukisatojpn/home/publication
や、講演等のリスト:
https://sites.google.com/site/hiroyukisatojpn/home/talks
を参照してください。私が京都大学や東京理科大学で指導した学生との研究も含まれています。
より詳しいことは直接質問してください。