Research and activity

生物モニタリングシステムの開発

人間活動により生物の絶滅,外来性生物を含めたある特定の種の個体数の増加などにみられる生態系の劣化が懸念されています.これによって,我々が生態系から受けていた食料や飲み水などといった恩恵(生態系サービス)の質が低下するだけでなく,食害問題など我々の営みが逆に脅かされるといったケースが増えています.この研究では,生態系サービスの持続的な活用を目指して,カメラやソナー,水質計などのセンサ,IoT技術やUAV,画像処理技術などの最新の技術を用いて,遠隔地にて自動で個体数監視が可能なシステムの開発を進めています.

泥炭地水文学・自然再生に関する研究

一般的に地下水は高所から低所に向けて流れると考えられていますが,泥炭地では稀にそれが逆転することがあります.この作用により高所に栄養塩が供給され,泥炭地がよりドーム状に盛り上がると考えられています.また,泥炭地では地下水の水の含み具合によって膨張・収縮してあたかも呼吸をしているように地表面が動きます.こうした不思議な現象は全て地下水の水の状態と動きに関係しています.この泥炭地での水文現象の解明,そのメカニズムを踏まえた生態系を保全・再生法について研究しています.

湿地の保全活動

研究プロジェクトFACEBOOK(2019年3月終了)