2023年度
椋ゼミ 新ゼミ生募集情報
令和5年度の演習(2年生)募集は、例年と選考方法が大きく異なります。詳細は募集要項をご覧ください。また、ここでは適時情報をアップデートしますので、興味がある2年生はこまめにチェックしてください。
椋ゼミ募集・よくある質問集
以下の4項目について、Q&Aが記載されています。
ゼミの内容に関して
選考に関して
応募の条件に関して
進路に関して
ゼミの内容に関して
何をするゼミ?
国際経済学、特に国際貿易と通商政策をテーマにしながら、国際経済問題や国内経済問題を取り上げて議論しながら、グループ論文の作成とプレゼンを通じて政策提言を行うことを主な目的としています。
国際経済問題に必ずしも興味がある必要はありません。ゼミでのプレゼンテーションを数多く経験し、データ分析の素養を身につけ、そしてグループで話し合いながらグループ論文を作成し、他大学とのインターゼミや論文大会で報告することで、コミュニケーション能力・分析力・プレゼン力・文章力・専門性などを総合的に身につけ、ゼミに入る前よりも各々が成長することが最も大きな目的です。
2年生はグループに分けてテキストの輪読や最近のニュースの報告、およびデータ分析の練習を行います。
3年生はグループに分かれて、半年から1年をかけて3〜5名のグループでグループ論文を完成させ、他大学とのインターゼミや論文大会で報告と議論を行います。
4年生は各々の興味に合わせて、比較的ゆったりと自由に興味があるテーマについて数回報告してもらい、全体で議論します。
社会人のゲスト講師の招聘、学外見学会、ゼミ合宿(海外含む)も行います。具体的なゲスト講師や海外ゼミ合宿の行き先は、選考のHPから張られているリンクを見てください。
4年間の大学生活で真剣に取り組んだものとして、「ゼミ活動」と各々が自信をもって言うことができ、その経験を卒業後にも活かすことができるゼミにすることを心がけています。
忙しいゼミだというのは本当?
「ゼミが忙しい」がどういう意味かは正確には分かりませんが、グループの報告回数は多いですし、3年生は論文の執筆に大きな時間を費やすので、ゼミに必要な時間は比較的多い方だとは思います。
3年生の夏休みあたりから、年末まではゼミ活動とても忙しくなりますし、ゼミの時間以外にも多くの時間が必要です。
その時期は大変ではありますがゼミとして、一番充実している時でもあります。
2年生はテキスト等を用いてまったり気味に。4年生は自分たちが興味あることを楽しく真面目にワイワイ議論するので、忙しくないですし、プレッシャーもありません。
(余談)よく各ゼミを「ガチゼミ」「ゆるゼミ」に分類することを耳にしますが、どのゼミでも「充実したゼミ生活を送ろう」と思ったら必然的に忙しくなるわけで、逆に「なるべく楽な活動をしよう」とするとゼミ自体が苦痛になってしまうと思います。その意味で両者を分けることに意味はないのではないでしょうか。もしも「ゆるゼミ」を探したいのであれば(そんなゼミはないと思いますが)、ゼミに入らないのが一番では?
どのようなゼミが理想?
極端な話、教員がゼミにいなくても同じゼミを行うことができる環境になるのが理想です。教員が目立つのでなく、ゼミ生が主役となって活躍できるゼミでなければ、ゼミ活動の意味が無いと考えています。
本ゼミは「教員の考え方や教えを学ぶゼミ」ではなく、教員はあくまで学生の自主性を刺激する触媒に過ぎないと考えています。毎年ゼミ生から私自身が学ぶ事も多く、私自身がワクワクできるゼミですし、これからもそうしていきたいです。
ゼミで「何ができたか」ではなく、それぞれが「何ができるようになったか」を実感してもらえるゼミにしていきたいです。
ゼミのルールはある?
ゼミのルールではないですが、良く言うことは、、、
質問しないのはゼミにいないのと同じ!
懇親会時は絶対に飲み過ぎない・飲ませない・からまない!
公的なイベント(懇親会含む)では禁煙!(教員は嫌煙者)
辛いときこそ楽しく、楽しいときは楽しく!
共同作業は(絶対優位でなく)比較優位に基づいて!
卒業論文を求める?
3年生で論文執筆に大きなプレッシャーをかけている分、4年生の卒業論文の執筆は本人次第にしています。
卒業論文を執筆した人は、卒業前にそれなりに良い経験が出来、貴重な思い出になったと言っています。
4年生は進路決定後は時間的な余裕がありますので、じっくり取り組めるメリットもあります。興味があったら、是非書いてください!
非公式なイベントは多い?
ゼミ生が勝手に企画して遊んでいる回数は多いようです。公的なイベント(新ゼミ生歓迎会やOBOG会など)以外、教員からゼミ生を誘うことはありませんが、逆に誘われれば都合がつく限りは参加します。
ディズニーリゾートに行くようなときは、家族ごと参加する場合があります。
世代によってテンションに違いはありますが、基本的にゼミ生同士の仲は良いようです。
選考に関して
合格者は何名?
応募人数にもよりますが、10名以上~最大15名を予定しています。心情的には希望者は全員合格にしたいところなのですが、人数が15名を超えるとインターゼミに向けたグループ作業や合宿等のスケジュール調整が難しくなる傾向がありますので(注:あくまで本ゼミでの傾向です)、仮に応募が多くても今年度は15名未満に必ず絞ります。
不合格を出すのは私にとってもストレスになることですので、本ゼミに合った学生が募集人員ぴったり応募してくれるのが理想なのですが、一次の応募人数が30名を超える年があるかと思えば、逆に10名未満になる年もあり、なかなかうまくいきません。
仮に1次募集の人数が10名を下回ったとしても、よほどの少人数でない限り、2次募集は行わない可能性が高いです。2〜3グループが編成できる人数に達していれば、それで締め切ります。
どのような選考を行う?
提出書類の内容と成績により総合的に評価します。重要度は、「提出書類の内容>成績」です。(*成績の扱いについては後述します)
一次募集の応募人数が上記の人数以内であれば、本ゼミを第一志望にした事を重視し、基本的に「落とすための」選考は行いません。成績が極端に悪い、本人の興味や志望動機とゼミの実際の内容に乖離がある、提出書類に不備があるなど、例外はあります。
経験的には成績の良い人はゼミでも活躍してくれるケースが多いですが、成績が必ずしも良いとは言えない人がゼミでは大活躍してくれるケースもあり、教員としては参加者のキャラクターのバランスが大事だと考えています。理想的には、以下のような人がバランス良く入ゼミして欲しいと思っています。
自分の役割をきちんとこなし、かつ周りをサポートできる人(*なるべく楽をしたいフリーライダーは本ゼミにむきません)
経済学の分析やデータ分析が得意、得意で無くとも興味があり、アイデアを出すのが好きな人(*このタイプは成績が良い人が多いです)
積極的に質問や発言をし、ゼミの議論を盛り上げてくれる人(*成績が良くない人でもこのタイプはたくさんいます。常に発言する意識を持っている人はとても貴重です)
議論がまとまらない時や意見の相違がある時に、両者をバランスさせるような行動が出来る人、あるいはそのような雰囲気を持っている人(*普段からプラスのオーラ(?)を出す人は、ゼミの雰囲気も良くしてくれるので貴重です)
本ゼミの最大のイベントは、3年時のインターゼミ(大規模な大会と個別のもの両方)で、ゼミ以外にも多くの時間が必要です。部活動やサークル活動、就職活動やそのほかの活動と両立する意欲と意識が求められます。部活などが忙しくても、それを理由にゼミ活動を疎かにせずに、ゼミを大切にしてくれる人に入ゼミしてもらうことを希望しています。
教員としてゼミをすることの一番の楽しみは、ゼミ活動を通じて皆がどんどん成長していくのを見ることです。ゼミの志望時点で志望者が達成した成果や修得した能力も大事ではありますが、それ以上に、自分自身の課題と目標を見つけながら、強い意志で活動を続け成長することを厭わないことがとても重要です。一回一回の報告や返答、あるいは質問がうまくできなかったことは全く問題でありません。それを続けることで、入ゼミ時から卒業までに(他人との比較では無く)自分自身が成長したいと思うことが大事です。
歴代の椋ゼミ生は200名以上いますが、みんなキャラクターも性格も、能力も、目標も、バラバラです。各代によって、雰囲気は全くといって良いほど異なりますし、ゼミ生同士の関わり方や教員との関わり方も毎年違います。「椋ゼミ生はこういう人が多い」という画一的なイメージが希薄なのが、本ゼミの特徴だと思っていますし、教員は毎年異なるそうしたゼミの雰囲気を無理に変える気もありません。
しかし、どれだけ各代のゼミのキャラが異なろうとも、これまでのゼミ生は一期生からずっと(ゼミ活動を能動的に続ける限り)皆ちゃんとグループ論文を完成させてきましたし、原稿無しで「楽しく」インゼミや論文大会で報告できるようになりましたし、回帰分析を含めた統計分析もこなしてきました。インゼミなどの大きなイベントを終えたあとの、「もう少しできたかも」という少し後悔の念が混じった、充実感があふれるゼミ生の笑顔を見るのが大好きですし、その笑顔まで持って行く環境を作ることが私の役割だと思っています。能力や性格は皆バラバラですが、「成長したい」という意思は、歴代の椋ゼミ生が共通して持っていたことだと思います。
成績は重視する?
成績の良さは合格のための必要条件でも十分条件でもありませんが、1年次に良い成績を修めた事は「学問に対する意欲」「勤勉さ」「問題処理能力の高さ」「経済学の理解度」を示すシグナルですので、もちろんプラスに評価します。面接や提出書類などに関して差がつかない場合は、最終的に成績で合否を決める場合もあります。
一年次の取得単位数が目立って少ない(例:38単位未満)、あるいは成績が極端に悪い(例:取得単位がほぼ「可」)場合は、提出書類の内容が良くても、成績だけで不合格になる場合があります。本ゼミは3年次にとても忙しくなるので、取得しなければならない単位数が多いとゼミとの両立が難しくなり、双方にとって良いことが無いからです。
(参考)選考時に、いわゆる「足きり」の基準を設けているわけではありません。結果だけ見ると、1次選考の倍率が1倍を越えていた時の合格者の単位取得数で、ここ数年間で最も少ない取得単位数が38単位なので、目安として例示しています。
成績について、「秀」や「優」が多いのは印象が良くなります。
取得単位数は、迷ったときにだけマージナルに効いてきます。その意味で、「フル単」に越したことはありませんし、44~46単位の評価は「フル単」とほとんど変わりません。40単位以下は「ちょっと少ないかなあ」という印象があります。そもそも履修を絞っているという理由もあるでしょうが、単位取り消し制度ができたので、「そもそも履修していない」「取り消した」が客観的に判別不能になってしまいました。
必修科目(基礎ミクロ・基礎マクロ・統計学入門・経済情報入門Ⅰ・Ⅱ)は全て取得済みであることが望ましいです(そうで無い人も毎年入ゼミはしていますが)。特に、基礎ミクロを落としている場合はマイナスに評価されます。
合格倍率は?
ここ最近は1.5倍程度で推移していますが、母集団の学生数や、募集ゼミ数、人気が高い他ゼミが募集をしているかどうかに応じて変動するため、これまでの状況はあまり参考にならないと思います。
今回の募集対象者は私の講義を受けたことがない人たちばかりなので(私担当の入門演習生を除く)、例年よりも応募は少なくなることを予想していますが、何が起こるかわからないのがゼミ募集なので当てにはなりません。
右記の人数に、合格後に退ゼミした人は入っていません。
2008年後期から2010年前期まで、また2022年後期から2023年前期まで海外で在外研究を行っているため、2007年~2009年、およびは2021年〜2022年はゼミ募集はありませんでした。
昨年度までの合格状況
1期生(2003年) 6名合格 :3年生の再募集
2期生(2003年) 11名合格:定員割れ三次募集(1次応募4名)
3期生(2004年) 17名合格:倍率1.00
4期生(2005年) 21名合格:倍率1.76
5期生(2006年) 24名合格:倍率1.20
6期生(2010年) 17名合格:倍率2.05
7期生(2011年)17名合格:定員割れ二次募集(1次応募6名)
8期生(2012年) 20名合格:倍率2.35
9期生(2013年) 16名合格:倍率1.44
10期生 (2014年) 17名合格:倍率1.41
11期生(2015年)17名合格:倍率1.53
12期生(2016年)19名合格:倍率1.74
13期生(2017年)14名合格:倍率1.43
14期生(2018年)20名合格:倍率1.70
15期生 (2019年)18名合格:倍率1.50
16期生 (2020年) 20名合格:倍率1.85
17期生(2023年)17名合格:倍率1.29
ここ最近は1.5倍程度で推移していますが、母集団の学生数や、募集ゼミ数、人気が高い他ゼミが募集をしているかどうかに応じて変動するため、これまでの状況はあまり参考にならないと思います。特に、今年度は国際経済学を履修している2年生が例年よりもかなり少ないため、応募者数は大きく減ると思われます(あくまで予想です)。
逆に言えば、例年よりは倍率的に入ゼミしやすいと思われます。2次募集もあり得ますが、1次合格の人数がものすごく少ない(例:1桁)のでない限り、1次募集で締め切り2次募集は行わないつもりです。
上記の人数に、合格後、3年生になる前に退ゼミした人は入っていません。
2008年後期から2010年前期まで、2022年後期から2023年前期まで海外で在外研究を行っていたため、2007年~2009年と2021年〜2022年はゼミ募集はありませんでした。
1年次に椋担当の「入門演習」を履修していたことは有利になる?
公平性を保つため、1年次に私の「入門演習」を履修していた事自体は、プラスにもマイナスにも評価しません。
もちろん、志望動機として入門演習を挙げるのはかまいません。あくまで、贔屓はしないということです。
実際、私の入門演習の履修生が多く合格している年もあれば、ほとんど合格しない年、半分くらい合格する年など、合格割合は安定しません。
入門演習で活躍していた人(注:必ずしも成績ということではない)はある程度覚えているので、選考に悩んだときにはプラスに働く場合もあります。ただし、「自分は活躍していましたか?」という問い合わせには答えません。
逆に情報量が多い分、入門演習の取り組み状況によっては、マイナスに働く場合もないとは言えません。
ゼミの選考と入門演習への参加は無関係であると考えるのが、一番バランスが取れていると思います。
部活やバイト等が忙しいと不利になる?
「部活が忙しい」「バイトが忙しい」など、学外活動の多忙さがそのまま選考上、不利になるわけではありません。ゼミ以外の活動がどこまで忙しいかは、基本的に興味がありませんし、普段のゼミでも立ち入りません。教員としては「気にしてない」というのが正直なところです。
これまでも、忙しい部活・サークル・課外活動・バイト等ときちんと両立させたゼミ生が多いですし(全員ではないが)、むしろゼミ以外の大事な活動とゼミを両立させる工夫をし、双方で成果を挙げることも、 立派な経験だと思います。
学生本人が、(不安だけれどきっと)「両立できる!」「両立したい!」と思えるのであれば、それで良いのではないでしょうか。
ただし、私が「気にしていない」ということは、逆に言えばどんなに部活が忙しくても、基本的にゼミで特別扱いはされないということです。もちろん、ゼミ合宿やインゼミの参加に関して、どうしても日程が重複してしまう時などは、学生の判断で部活を優先することもやむ無しと思いますし、これまでもそういうことはありました。きちんとゼミの活動を行った上で、どうしようも無いときに自分の判断で部活を優先するのであれば、その判断を尊重するつもりです。ただ、「部活等を理由にゼミ活動を休むのは当然」と思うのだとしたら、困ります。
要は、部活等が忙しくて厳しいスケジュールであっても、ゼミを大事にし、しっかり活動する意識があるかどうかだと思います。
まとめますと、部活が忙しいからと言って、門前払いはしませんし、不利にもなりません。本人に「両立させたい!」という強い意志があるか、ゼミ開始後もグループ作業等に関してゼミ以外にも時間を作る努力をする姿勢を保ち続けられるかが、重要です。
応募の条件に関して
「国際経済学」は履修しなければダメ?
履修は義務ではありませんが、経済学科の学生は履修していることが望ましいです。もしも応募数が多く倍率が高いような場合は履修者であるか否かが効いてくると思います(もちろん、それだけで決めるわけではありませんが)。事情がある場合はもちろん考慮しますので応募前に相談するか、応募書類に理由を書いてください。
また、2年次終了時点で、ゼミ生のなかで国際経済学に関する知識の差があることもあまり良いことでは無いと思っています。
経営学科の学生は履修は義務ではありませんが、ビジネスエコノミクス等の経済学の科目を履修したことがある、あるいは履修していることを原則とします(事前になるべく相談してください)。
「国際経済学」に限らず、私の講義を履修もしくはオブザーブしていることは、ゼミのテーマに興味があることを表すシグナルですので、プラスに評価されることがありますが、今年度の「外国書講読(英語で学ぶ通商問題)」の履修は、抽選の可能性があることもあり、履修の有無は選考には全く考慮しません。一年次の入門演習については、別にQ&Aがあるのでご覧ください。
経営学科に所属していても応募可能?
今年は「国際経済学」の履修を原則としているので、 経営学科生は応募しづらいと思います。以下は、昨年までの方針です。
もちろんOKですし、これまでも経営学科の学生が入ゼミした例があります。ただし、経済原論やビジネスエコノミクス等の経済学の科目を履修している、あるいは履修したことがあることが望ましいです。
経営学科生は経済学をあまり学んだ経験が無いという意味で不利な面があるものの、経営学の知識をゼミにフィードバックできるという意味で有利な面もあるので、経営学的な観点で国際経済問題を考えたい人はゼミに向いていると思います。
ただし、国際経済学を履修していないケースが多いためか、「国際経済」のイメージと「国際経済学」のギャップに対応できない場合が多いので、応募する前に書店で国際経済学の教科書を立ち読みしたり、講義をオブザーブしてみることを薦めます。
入ゼミ後は、経営学科の学生にも経済学を学ぶことを求めますし、履修科目も含めて特別扱いはしません。「経営学科だから・・・」という言い訳は却下します。
留学を予定していても応募可能?選考は不利になる?
留学を予定していても応募可能です。これまで、半年間〜1年間留学したゼミ生も多くいます。ただし、以下の点に注意してください。
学生時代の海外渡航や留学は推奨しているので、その意味では選考で不利になることはありませんし、むしろプラスになる面もあります。逆に、留学に全く興味が無い人、海外渡航経験が無い人が、選考で不利になることもありません。
これまでのゼミ生にも、留学のために長期的にゼミに参加できなかった人はいますので、留学の経験をゼミにフィードバックしてもらえるというプラス面も含めて「考慮する」ということです。
ただし、ゼミの応募時点で既に2年次や3年次のゼミに長期的に参加できないことが分かっている場合は、そのことを考慮に入れて選考はします。例えば、第14期生は1年間の留学者が2名でましたが、事前に予告されていたので、少し人数を多めに合格を出して、ゼミ運営に極力支障がでないようにしました。
最近の長期の留学事例(約1年間)では、米国・ウィスコンシン州のウィスコンシン大学マディソン校、米国ニューヨーク州のニューヨーク州立大学デルハイ校、英国・ロンドンのウェストミンスター大学、英国・マンチェスターのマンチェスター大学、豪州・シドニーのニューサウスウェルズ大学、カナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学、NZ・ウェリントンのウェリントン・ヴィクトリア大学、中国・北京大学への事例があります。
例えば3年の後期から1年間休学しつつ留学し、帰国後3年の後期のゼミに参加しなおすような場合は、(学年はずれますが)ゼミに参加できない期間はないので、何ら問題ありません。
3年次に留学したゼミのOGの一人が、国際交流センターのNews Letterに留学と就職について寄稿しています(リンク先のPDFの2 ページの右下から3ページにかけて)ので、参考にしてください。
ゼミの説明会やオープンゼミには出るべき? (注:今年度の説明会はオンラインないしオンデマンド)
*今年度の説明会やオープンゼミは、実施するとしてもオンデマンドの動画配信、Zoom等を用いたオンライン説明会になります。以下は、例年の方針ですので、参考程度に扱ってください。
椋ゼミに限らず、ゼミ選び一般についての質問であれば、やはり出るべきではないでしょうか。いろいろなゼミの内容や雰囲気を比較して、自分に合っていそうなゼミを選ぶことが良いと思います。
ゼミの雰囲気は、教員の普段の講義の雰囲気とは良くも悪くも異なることもあるので、講義の好き嫌いだけでなく、ゼミの雰囲気も感じ取っておくと良いように思います。
椋ゼミに限ると、(どのゼミもそうだとは思いますが)それらに「出席する→合格しやすくなる」というわけでは必ずしもないです。説明会に出ずに、オープンゼミも見ていなくても、応募する理由が明確であれば、そしてその応募者が椋ゼミに合っていると判断できるのであれば、合格に値します。
もちろん、説明会やオープンゼミの内容に即して志望動機を述べることにより、説得力を持たせることができる場合も多いですし、実際にゼミに興味があることを示すシグナルにもなります。
「どれかに出ましたか?」と面接で聞くことがあります。その質問は、「出ていたかどうか」をチェックしているのではなく、「出ていたのであればその感想」を聞きたいのです。
オープンゼミで発言した場合(注:こちらから指名したりはしません)は、私がそのことを覚えていることもありますが、だからといって選考で有利になるとは限らないです。発言してマイナスになることは無いですが。
簡単にまとめると、選考を有利にしようと思って出席する必要は無いです。全部出てても落ちる人はいますし、逆も然りです。自分にとってそれらのイベントが必要だと思ったら、出てみると良いのではないでしょうか。
上級生のゼミ生に知り合いがいることは選考に関係がある? (参考)
*本年度は在学中のゼミ上級生はいませんので、参考程度に扱ってください。
もちろん、全く関係がありません。特定の部・サークル、個人的なつながりにより有利になるような事は全くありませんし、そもそもゼミ生は応募後の選考には全く関わりません。
すべての学生に、受かるチャンスも落ちるチャンスも平等にある状態で選考を行うのが私のモットーです。重要なのは「自分の意思で決めた」ということです。
部活動・サークル活動をしていないことが、マイナス要素になることもありません。特定の部活・サークルとのつながりはもちろんありませんし、そもそもゼミ生がどの部活・サークルに所属しているのか私は知りません(興味が無いので)。
応募者の名前や書類の内容は、教員しかみませんし、事後的にも誰が応募していたかは学生に明らかにしません。
現役ゼミ生から「(後輩の)〜が応募してたのに、なぜ落としたんですか?」と選考後に聞かれることありますが、そんなこと言われても困ります(笑)。「誰々の後輩だから受かった、落ちた」という要素は皆無です。選考対象は本人であり、周りの人ではありません。
極端な話、兄姉が椋ゼミ生だとしても、あるいはゼミOBOGのご子息ご息女だとしても、ゼミ選考上は全く考慮しません。
志望動機として、「部・サークルの先輩から話をきいて」というのはもちろん問題ありません。
面接で部活動・サークル活動について尋ねる場合があるかもしれませんが、それはどんなことに取り組んでいるのかに興味があるのであって、部やサークルの名称に興味があるわけではありません。
教員のみで選考を行う理由はいくつかありますが、合格を出すことも、不合格にすることも、落ちてしまった人からの不満や非難も、すべて教員の責任で行いたいからです。上記の「どのような選考を行う?」でも書きましたが、毎年ゼミの雰囲気が変わるので、上級生が「良い」と思うことがその代にとって「良い」とは限らないこともあります。
現役ゼミ生を面接等の選考に参加させることが、学生にとって良い経験になることは理解しており、他ゼミが学生参加型の選考を行うことを否定するつもりは全くありません。むしろ素晴らしい取り組みだと思います。それでも、私自身は1人で選考を行うことが性格に合っていますし、いままでのゼミ生の活躍をみるにつけ、それで良かったのだと自負しています。
進路に関して
ゼミ生の進路は?
国際経済学のゼミですが、ゼミ生の進路は多様で、外国が全く絡まない業種にも進んでいる人もたくさんいますし、逆に積極的に外国と関わる業種を選ぶ人もいます。
金融機関やメーカー、サービス業、航空系や運輸系、公務員や政府系金融機関、税理士になったり大学院に進学する人もいます。詳細は期間限定公開している主な進路( PDFファイル)をご覧ください。
椋ゼミに入ったから有利になる就職先はありませんし、逆に不利になるような業種もありません。コネのようなものは皆無ですが、特定の業界に進んだOBOGと話したい場合は(許可を得た上で)紹介することはしますし、OBOG会などで交流する機会を設けています。
教員の専門分野以上に、「椋ゼミで取り組んだことの経験や成果」が重要であり、企業や官庁において広く評価されていると思われます。
教員はゼミ生の進路先にあまり興味はありません(「進路が決まって良かったね」とは思います)。それぞれが興味を持っている業種に進み、社会人になってからも健康で楽しく、充実した毎日を送って欲しいと思っています。
追加の質問あれば、適時増補します。
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