平成23年3月11日、東日本大震災。あの忘れもしない巨大地震と大津波により、本町は全壊10棟を含む建物被害222棟のほか、漁船、漁業施設などを中心に未曾有の被害を受けました。
被害総額は65億円以上にものぼり、停電や通信障害、交通網の寸断により、長期にわたり日常生活に大きな支障をきたしましたが、町民の防災意識の高さと相互の助け合い、地元消防団や自主防災組織の活躍により、幸いにも本町においては、死者、行方不明者、負傷者などの人的被害はゼロでありました。
早いもので震災から10年の歳月が流れました。その間、全町を挙げた復興への取り組みのほか、国、県をはじめ全国の皆様から多くの心温まるご支援をいただき、おかげ様をもちまして、着手した復旧・復興事業のすべてを完了することができました。さらに、本年3月には、待望久しかった三陸沿岸道路の町内全線が開通いたします。このことにより、地場産業の活性化や交流人口の増加が期待されるほか、救急搬送や災害時の緊急輸送路などの「命を守る道」として大きな期待を寄せているところであります。
震災発生時から復興を遂げた現在まで、多大なるご支援を賜りました関係皆様に対しまして、町民を代表して心から厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
町では、震災から10年の節目にあたり、「復興への感謝」と「震災の記憶」を未来へつなぐため、このウェブサイト「ありがとう。そして未来へ!」を作成いたしました。このサイトを通じ、私たち洋野町民の感謝の気持ちが関係皆様へ届くことを期待するとともに、震災の記憶の風化を防ぎ、次代を担う子どもたちに震災の教訓が引き継がれていくことを祈っております。
私たち洋野町民は、これまで皆様から賜った数々のご厚情を「結いと絆の精神」としてしっかりと胸に刻み、これからも未来に向けて力強く歩んで参ります。皆様には、これからも洋野町の発展にご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和3年3月1日 洋野町長
水 上 信 宏
寄せられた義援金・見舞金合計
8,175万4,095円
(個人・団体 543件)
支援物資をいただいた団体・個人数
108団体・5名
(H26年2月28日現在)
<主な支援物資の支援先>
各避難所、
応急仮設住宅の入居者へ配布、
町有施設へ備蓄等
震災後、町には温かい義援金・見舞金が
たくさん寄せられました。
また支援物資も数多く寄せられ、
これらは町の「復興への支え」となりました。