特集2-冬支度根切り _活動について
特集2-冬支度根切り _活動について
2021年
12月9日と13日に清見育苗畑にて初めての根切りを実施しました。誰も実際にしたことがなく「本当にこれで大丈夫なのか?」と暗中模索ながら、生活技術研究所の村田さんの助言のもと1000本近くを掘り返して束ね寝かせて杉の葉を被せ、根切りしない苗木には雪の重みで曲がったり折れたりしないように添え木をして冬支度しました。一度根を切ることで強くなるという説があり、寝かせて杉の葉を被せるのは雪の重さから護るだけでなく、-10℃を下回る寒さを凌ぐ保温効果もあると言われています。13日は森林たくみ塾、森林文化アカデミー、飛騨春慶組合、祭屋台保存会から有志の皆さんが参加してくださり、根切りの後はお汁粉で温まりながら交流の時間が持てました。
2022年
11月27日と12月3日の2回にわたり清見育苗畑の苗木1400本の根切り→漆垣内育苗畑への移送を行いました。3年生と2年生の苗木は隣家の屋根を越えるほどにしっかりと成長し、翌春に山に植樹です。
トラックで漆垣内まで運んだ苗木は10~30本をまとめて紐で縛り、土に穴を掘って立てて根の周りに草を敷き詰めました。大きく育ったので雪に埋もれる心配がないため、寝かせずに立てたまま越冬です。
掘り起こすのも運ぶのも穴を掘るのも一苦労でしたが、今年も多くの協力を得て実施することができました。森林たくみ塾、飛騨職人学舎、飛騨春慶組合、高山市役所の有志の皆さん、運搬用トラックを貸し出してくださった丸進工機さん、ありがとうございました。