2023年現在専門書を8冊出版しています。内5冊は翻訳されています。vido6本(計580分)を出しています。
韓国語版
2020年10月「明日から使えるMTM」:医歯薬出版
私の主催する「矯正を臨床で生かす会」が300回を迎えたのを記念して研究会として出版しました。2022年には韓国語版が出版されました。
編集共著として村松敬先生(東京歯科大学保存学教授)にも参加をお願いしました。臨床を成功に導くための手技とエビデンスが分かり易く書かれた1冊です。
矯正が可能にする包括的歯科治療
2013年12月:デンタルダイアモンド
デンタルダイアモンド社から私の臨床を分かり易く簡素にまとめられた1冊です。
シャベル切歯を持つ日本人の歯の矯正
2013年9月:砂書房
この本は日本人の歯の特徴であるシャベル切歯と矯正治療の関係を示したものです。均一な欧米人の歯とは違い、多様形態である日本人の歯ならでは対応を示しました。また、その形態の違いから日本人のルーツにも迫った本です。各分野の専門家の多くの資料を提供していただきました。(最新情報はYouTubeにて)
協力者一覧
馬場悠男先生:日本人類学界会長
諏訪元先生:東京大学総合研究博物館教授
海部陽介先生:国立科学博物館 人類史研究グループ長。東京大学大学院理学系研究科生物 科学専攻 准教授(兼任)。
松村博文:札幌医科大学教授
金澤英作先生:日本大学松戸歯部元教授
溝口優司先生:国立科学博物館
小池五郎:女子栄養大学名誉教授
原田勝二:筑波大学社会医学系助教授
山田博之:歯学博士 基礎解剖「歯の豆知識」
参考資料:篠田謙一国立科学博物館人類第一研究室室長
佐藤洋一郎:総合地球環境学研究所名誉教授
日沼頼夫:京都大学ウイルス研究所教授(故人)
三浦智行:京都大学ウイルス研究所準教授
日本語
英語
臨床医のための
インプラント矯正入門:砂書房
2006年9月初版
2007年8月増版
日本語だけでなく英語、韓国語、ポルトガル語、中国語に翻訳された入門書のベストセラー
韓国語
「歯牙移動による歯周組織再生療法」
2009年7月:砂書房
病理学者村松敬先生(東京歯科大学現教授)との共著
歯根膜が歯槽骨を造るメカニズムを臨床に応用した本です。歯周病のために喪失した骨の再生や、インプラントに必要な歯槽骨の獲得にと、応用範囲が広い361ページに及ぶ1大作です。
左から村松敬先生(現在東京歯科大学教授)、私、下野正基教授元、武居純先生、浜野弘規先生
東京歯科大が掲示板に本の紹介がありました。村松敬先生(当時講師)
「矯正移植」2005年4月:砂書房
確実に歯を移植するための1冊
村松敬先生(東京歯科大学)による基礎実験によりエビデンスが解明されました。
翌年韓国語版が出版されています。
2002年7月:砂書房
初心者に最適な入門書
「包括的歯科治療へのアプローチ」1998年10月:砂書房
歯科治療を総合的に進めるための一冊
ロングセラーで内容は現在でも新鮮である。
日本語、韓国語版
韓国語版翻訳者ファン・ヒョンシック(延世大学教授)の前文と履歴を添付します。
訳者文
いつか韓国歯科界で“Super GP”という言葉が登場した。ある一つの専門分野のみ診療するではなく、general practice(一般臨床)をしながら全ての診療をうまくこなす臨床医のことをいうことばである。
歯科大学で矯正学を専攻している私は、矯正患者の診療のみを行なっている。歯科診療の一部分である矯正診療と、この分野の研究を行なっているだけでも新しい知識とか材料を勉強するのに時間の不足を感じてきた。矯正診療一つもまともにできないのに、“Super GP”という言葉自体が遠く感じた。一人が全てをうまくできることができるだろうか?
しかし、この本を書いた著者林治幸は、私がみると確かに“Super GP”だ。専門教育を受けていないにもかかわらず、歯周、矯正、implant、transplantation(移植)等難易度が高い診療を適切に適用することをみて驚かざるを得ない。
矯正専門医は全ての患者を矯正で、補綴専門医は全ての患者を補綴で、全ての専門医は自分が知っている範囲内で治療しようとする。他の診療内容の長所とか新技術をしらないからである。本当の患者のための“best care”は全ての治療分野の長短所をよく理解し、その患者に一番適切な治療計画を企てることである。このようなことから私は数年前からいろんな専門医が一緒に話し合い診療する“協診Interdisciplinary Therapy”体制を強調してきた。
実際、協診課程で一番大きな問題は、二つのdiscipline(専門治療)のうち一つを選択する場合、どのdisciplineがより効率的かを決定することである。大学病院では各々のdisciplineを互いに違う医師が担当するからである。そんな時、複数のdisciplineの臨床経験を持っている素晴らしい医師がいたら・・・と思う時がある。そんな人は誰か?まさにSuper GP、この本の著者である。
全ての臨床医がいわゆるSuper GPの実力を備えてもらえるために、この本を翻訳するわけではない。真の患者のためのマインド、すなわち“協診治療”に対するマインドをもう一度思い出させるだけでもこの本を見る価値があると思う。さらに、専門分野修練を経た方々には、他の分野の可能性及び長所を勉強するのにこの上ない教材なると信じてやまない。
1999.8
ファン・ヒョンシック
訳者:ファン・ヒョンシック
略歴
1983 延世大学歯科学部卒業
1992 延世大学歯科医学博士
1993 ペンシルバニア大学客員教授(歯科矯正)
1995 テネシー大学客員教授(歯科矯正)
現在 全南大学歯科学部準教授
韓国成人矯正研究会運営委員
韓国成人咬合研究所研究員
主要講義経歴
1991 韓国歯科矯正学会主管シンポジウム(Adult Orthodontics)
1992 韓国歯科矯正学会主管シンポジウム(TMJ- Orthodontics)
1993-1999 韓国成人矯正研究会主管シンポジウム
1994 米国ペンシルバニア歯科大学
1995 米国テネシ歯科大学
1995 第95次米国矯正学会及び第4次国際矯正学会講演
(Keynote Speaker in Ortho-Perio Session)
1996 メンピス矯正学会招聘講演
1997 韓国歯科矯正学会主管シンポジウム(Perio Complications)
1998 第98次米国矯正学会招聘講演
1998 韓国歯周学会主管シンポジウム(Periodontal Prosthesis)
1998 韓国悪技能咬合学会主管シンポジウム(Occlusal Therapy)
コメント
日本の歯科界では1000部売れたらうベストセラーだと言われています。おかげさまで私の本は全て1000部以上売れています。「インプラント矯正入門」のように国内だけで3000部、海外を合わせれば1万部を超えるものもあります。
翻訳本が出版されたきっかけ
最初の本「包括的歯科治療へのアプローチ」が韓国語に翻訳されたことを、このサイトを閲覧されている方は不思議に思うでしょう。それを説明するためには、この本を翻訳されたファン・ヒョンシック先生(当時、全南大学歯科学部準教授、現在、教授)について触れておく必要があります。
彼の履歴は1993年 ペンシルバニア大学客員教授(歯科矯正)、1995年テネシー大学客員教授(歯科矯正)を経て現在に至っています(当時彼は40歳で私と同じ年齢)。彼の留学は国費留学です。生活費はもちろん日常使う乗用車まで全て国もちなのです。韓国では国費で留学させ最先端の医療を吸収して本国に持ち帰るという手法で医療レベルを上げているのです。彼が帰国してからは最先端の医療を普及させる一方、世界の医療情報を精査するという業務も行っています。これは個人で行うのではなく国レベルで行われています。その一環として韓国政府は医療に関する書籍を世界中から購入し帰国したその分野の先生方に本を配り、必要があれば翻訳するという作業をしているのです。彼が帰国後初めにて手がけたのが私の本の翻訳だったのです。
私の本が出版されて3ヶ月目のこと、砂書房の編集者松平信輝さんから「韓国から出版依頼が来ました。」という連絡がありました。はじめは「何の事だろう?」と思いました。砂書房にとっても初めてのことだったので松平さんと私は何か狐につままれたかのように思えました。それもそのはず、私にとっても初出版、しかもハードカバー、年齢も40歳、それほど歯科界で有名というわけではない、という異例ずくめの出版であり、その上にこの話。
翻訳されたファン先生が来日したおり私の診療室を訪ねて来られました。その時彼は「いったいどこであのような治療を習われたのか?どこに行けば習えるのか?」と次から次えと質問を受けました。ほとんどが私のオリジナルであることを伝えると、彼は非常に驚かれていました。
これがきっかけでその後私の本はほとんどが韓国語に翻訳されることになりました。
撮影風景 9時間を超える撮影は本当に疲れました!
おまけ
私の症例を本に載せたいという依頼
今年9月Dr.Mountと言うオーストラリアの先生から私の症例を自分の出版される本に載せたいという依頼がきました。はじめ何のことかさっぱりわからない。ましてDr.Mountという人が誰なのかもわからない。2年前のミルクから抽出したカルシウムとリン(リカルデント)により初期の虫歯が再石灰化で治るという症例を使いたいという。そういえば3年前に再石灰化の症例のスライドをメーカーに貸したことを思い出した。そのときはリカルデントペーストの広告に使いたいということだったので、詳しい経過と症例を付けて貸した覚えがある・・・しかしどうして詳しい内容までしっているのであろうか?ともかく使用を承諾した。非常に丁寧で使用料まで払ってくれるという。後でわかったことであるが、Dr.Mountはオーストラリアの歯科界では有名な臨床医だそうである。しかし、広告の写真だけでそんなに詳しくわかるのだろうか?と思っていたら11月に別な問い合わせがあった。
それは歯科雑誌である歯界展望12月号にメルボルン大学歯学部教授Eric C Reynoldsと言う方の論文「CPP-ACP(リカルデント)によるエナメル質の再石灰化を促す新技術」が日本語訳されるが、その中で私の臨床例が使われている・・と言うのである。どうなっているのだろうか?
結論はこうである。Reynoldsはリカルデントを抽出した基礎の教授である。その成分を使って臨床に応用したのが私。それをメーカー(日本の会社)が商品化して海外で販売を始めた。その時の広告の写真は私の症例。Reynoldsは私の症例を使いたいのでメーカーに問い合わせた。オーストラリア現地社ではまさか日本には伝わらないだろうと使用を許可した。Reynoldsは私の症例を使って世界中で講演をし、論文を出す。Dr.Mountはその症例を自分の本に使いたいので私に依頼された。Reynoldsの新技術の論文を日本人が翻訳したらビックリ。臨床例は日本の林だったわけである。
もちろんメーカーは平謝り。勝手に使われて怒りたいような、世界で通用して嬉しいような、Dr.Mountの本に掲載されるようになって良かったような・・・複雑な感じです。
症例とは臨床医にとってそれほど大事なのです。言い換えれば臨床医が良い治療をすれば症例は自ずと語ってくれるのである。
Dr.Graham J Mountより
「歯質の保存と修復第2版」について
私は、この上記のタイトルの第2版の贈呈本を、あなたへの感謝の気持ちと、そしてこの本をあなたにも楽
しんでいただきたいという願いを込めて、ここに同封させていただきました。日一リーと私は、このほかの多くの
寄稿者たちと一緒に、ミニマルインターベンション学というテーマのもとに、この本を有益かつ広範囲にわたる
一冊にしようと試みました。なぜなら、私たちはこれが将来あるべき歯科の姿であると信じているからです。
私たちはこの本を、今から約10年前1こ出版された第1版と比べて、大幅に内容を修正Lヽたしました。ここ
最近は、カリオロジー(醸蝕学)に重点を置かれるべきであるとともに、「少なくとも初期趣蝕の段階ではそ
れを予防することも元:こ状態に戻すことも可能である」という細菌感染症としてのカリエスの認識:こついても
強調されるべきだと思つているからです。
この本の中では、私たちは間接的修復処置につしヽては今回まったく論じておりませんが、診断および治療
計画の分野では、いくつかの全く新しい考えが包含されております。同様に、「個々の生活様式がこの疾
病(カリエス)の進行:こ及ぼす影響」についての奥深いディスカッションも記載されています。
私たちは、一般開業医のために書かれたこの「新しいCPP/ACPによる再石灰化」についての集大成を、こ
こに紹介させていただけることに喜びを感じています。
昨今では、このトビックに関する学術的な論文は山のように出回つています。しかしこの本は、臨床医レベ
ルの視点から書かれた最初の本であると自負しております。「直接的修復材料」:こついての3つの章のみな
らず、「饉蝕診断」や「高洞形成」の章でも内容がアップデートされています。
私たちは、あなたがこの本を、「特に歯科学生や大学院生レベルにとつては申し分のない有益な一冊であ
る」と掛うことをおわかりいただけるのではないかと思つています。詢ヒあなたがこの本を用りの人たちみんな
に、「これは勉強するに値する一冊である」とお勧めいただけることを願つております。
この本の指示書きの中に、インターネットでの購入方法が認されています。
もちろん、あなたからのコメントをしいただけることも楽しみにお待ちしています。
Dr.Graham J Mount
2005/05/27