いろんなTipsを記録します😙
国際会議に出す論文のPDFをアクセシビリティ対応させてくださいと言われ、「アクセシビリティ対応とは?」となっています。TeX アクセシビリティで検索すると私のツイートが出てくるくらい情報が限られていそうなので、まとめます。
アクセシブルなPDFとは?
音声読み上げソフトのユーザーが、文書中のテキストにアクセスできる
文書の読み上げ順序が適切である
画像などの視覚情報に対して、テキストによる代替情報が提供されている
という条件を満たしている必要があるようです。参考:公共機関サイト支援プロジェクト
Adobe Acrobatを使うとある程度うまくいきますが、TeXで作成した文書についてはまだ十分な対応がされていないみたいで、自分がやった中でも積分記号が表示されないなどの問題がありました。
TeXで作成する際には別途対策を取る必要があります。オハイオ州立大学のサイトにうまくまとまっていました。
LaTeX Accessibility Guide
ひとまず今は、よくまとまっているサイトのご紹介のみ…。
TeXファイルは構造化して分割コンパイルをする
文章を階層に合わせてフォルダ分けし,編集しやすい部分ごとにファイルにする.
適切な長さに集中して編集できるし他の論文などに移すときも楽.
ファイルを呼び出すときは\input{ファイルの絶対パス}と書けば良い.
特に各種設定ファイルは,よく使う設定とその論文特有の設定にわけて記載している.
よく使う記号はマクロ設定をする.添字が多いときなどに便利.
TeX wiki :LaTeXマクロの設定
長い証明は補題に分ける
特に書くのが面倒な箇所は非自明で込み入った議論になっている場合が多い気がするので,一旦補題にして,ファイルをわけて記載すると見通しが良さそう.
Markdown記法が使えることもある
メモを取る時にMarkdown記法を使う人も多いと思うけれどMarkdown記法で書かれた文章をそのままtexで呼び出せる.
使うパッケージは\usepackage{markdown} ,使用時には\markdownInput{ファイル名.md}で呼び出せる.
込み入った図などを描きたい時にライブラリーがないかチェックする場所:CTAN(Comprehensive TeX Archive Network )
TeX wiki:CTAN
easy-todo パッケージを使ってファイル内でtodo管理
ソース内に\todo{やり残したこと}を記載しておくと,コンパイル時にPDFの所定の箇所にtodoリストを作成してくれて漏れが無く編集できる(下図参照).
わかりやすい解説ブログ:天地有情さんの記事([LaTeX] easy-todo --- ドキュメント内の作業メモ)