患者歴半世紀以上のプロが診る医療費の改善提案
高齢化の進展で患者増も、意識を変え、医療費の中身を診たがよい。
医療の本質から患者と医師の客観視により削減できる
2024年度医療費48.0兆円前年度比伸び率1.5%増で4年連続過去最高を更新。75歳以上の後期高齢者の医療費は19.6兆円4.1%増で全体の40.8%を占めた。課題は高齢化の進展で団塊世代が後期高齢者となり医療費増加の主因という。
メディアからは医療健康番組で視聴者に最後は「医師にご相談ください」と常套句になっている。繰り返し繰り返しこの言葉を刷り込まれる。痴呆症でもこれは忘れることなく「病院に行こう」が合言葉になっている。今こそ高齢者の親世代の医療対策を再考したい。無意識のうちに抗体をうまく強化していた。微熱ぐらいで休むなどありえなかった。家庭にはちゃんと「薬箱」があり、日常のケガや病気は家庭常備薬で治したもの。怪我には「小便」や「手揉みヨモギ」。胃腸の消化器疾患には「ヨモギや南天葉」や「せいろう丸」(今も健在)やせんぶり。風邪には「卵酒(卵湯)」。頭痛にはコメ噛みへの「梅干しの果肉貼り」。のどの痛みにはかりん酒(かりん蜂蜜)や焼酎湿布。等々医薬品がすぐに手に入らなかった時代は、代々の知恵と工夫で治療と健康に努めてきた。すぐに病院へ行くことが困難だったから、家庭でできるだけの対応をしてきた。このような経験をしてきたはず。昨今は身体の変調にネットを活用し、処方も詳しい。やはり基本自己治療で治す。盲腸や胆石等困難で分からない症状は即医師に頼る。しかし家庭治療は、ちょっとした病なら10人に一人の心掛けで可能でしょう。筆者は8歳から歯の治療が始まり、人並みの病気やケガで今日まで間を置きながらも、半世紀以上医療のお世話になっている。患者のプロと多少自負。
筆者の今回の体験から医療費が高いのは、検査や処方の過剰かつムダにあり。検査や診療にある。(何人もの同じ認識を聞く)筆者が昨年7月膝の捻挫で救急病院を入れ4機関で診察(以下個人と社会保険庁の合計医療費をいう)を受けた。救急病院(レントゲン検査のみ)を除き福岡市内の3医療機関は、最初に福岡市東区照葉のⅯ総合病院。MRI検査(19、000円)から21㏄の水抜きとヒアルロン酸注射3回と湿布薬治療。3か月後もらちが明かない。で歴史ある同中央区天神のⅯ病院へ。ここはプロスポーツ選手が良く診てもらっているとの情報で膝専門医師もいる。当然期待した。照葉で撮ったⅯRI画像をデータ送信するも、また2回目のⅯRI検査をするという。3か月通院も一進一退で問診触診から「手術で完治の保証はない」「しばらく様子を見ましょう」という。(検査費18、950円の期間医療費219、550円割合は8.6%)と、ここでもらちが明かない。そこで天神のⅯ病院のMRI画像を持参し、同東区箱崎の国立病院に替わる。指名した当准教授は「手術したら治りますよ」との診断。即「お願いします」とその場で手術日と入院期間を確認。ここでも入院前の午前中に近くの多分つながりのあるY病院で3回目のⅯRI検査(22、060円)を受け、データCDーROMを午後入院時に持参した。これまでデータ提示した2医師の「期間の変化を診る」とはいえ、患者が「症状変化なし」と言っているのに撮らされた。結局画像も変化なし。
手術前MRIは納得する。手術は助教授に相談してモニター視聴を快諾いただき、筆者と話しながら不要物を削除してもらった。3か月のヒアルロン酸注射と湿布薬と筆者のつま先活用で膝は完ぺきに治った。改めてダブり検査のカットで削減できると確信。
この2年前筆者は、博多区呉服町のH病院で胆石か?針痛症状に理事長と面識もあり院長を指名。腎臓検査結果が出た。職業観からかは分からないでもないが「念のために当症状に関連してるかもしれないので他にも調べたがよい」という。偏見かもしれないが商業主義的診療の匂いも感じ「いや、これで十分です」。とお断りした。天神のⅯ病院しかり。これもムダの典型。類似例は枚挙にいとまがない。今日まで毎年のドック検査で異常認められず。治療の様子を見るための通院は「完治」したら不要。実はこれも多い。医療費高額化原因の一つ。年配者への要請が多いようだ。一人当たりの単価アップ策はわかるが、昨今の病院経営も厳しさが増している。原点は「患者の症状を少ない期間と費用で治す」にある。(2日で10万円と5日で同額なら2日で済んだが良いでしょう)これにより患者が増える。回りまわって国、医療機関、従事者に貢献できるはず。勘違いしていないだろうか。患者中心を忘れまい。赤ひげ医師よ声を挙げよ。
「医師は信じなければならないが、信じてもいけない」。読者諸氏はどう思われますか。?