Ashton Vogelfrei

 18世紀より甦ったフランス貴族。奪われた財産を取り戻すべく怪盗レヴナントとして東奔西走、そして日本のグルメにハマってしまった。

 多趣味で好奇心旺盛、なんでも手を出すが飽き性ということはない。貴族らしく気取っているが、根っこの部分に治安の悪さがある。基本的にはノリが良くイタズラ好き。

 食べることが好きで、三大欲求を全て食欲で埋めてしまった。だが生前から太らない体質で、細い体躯をやたら気にしている。最近特にハマっているのはハニトーとラーメン。他人の背筋を撫でる癖がある。手が女のように綺麗。

Yuzu Isago

 ブラック企業に勤めていたが会社が倒産し夜逃げされ、うつ病を発症し人生を手放そうとしていたところをフォーゲルに拾われた。

 謙虚で割と働き者でお人好しと、絵に描いたような日本人。争いごとが嫌いで、他人の喧嘩を見ると勝手に涙が出てしまうほど。内気ではあるが、ままならない時は拳を使うのもやぶさかではないと思っている。

 肉親はおらず、幼馴染の藤峰元次の家族に育ててもらった。

Nahl

 宇宙の向こうから来たらしい。フォーゲルとは旧知の仲で、彼からの面倒でややこしい依頼をこなせる数少ない人物。ジョゼを加工したのもナァル。連れと逸れたので、合流するまでの間フォーゲルの元で働く。

 懐にスルリと入るようで、懐に入れさせてくれる、そこに魅了される人間が多発。故にストーカーや自称モンペアが絶えない。既婚らしいが独身と言い張ったり息子がいたり。

 時に高額な請求をしてくるが、死者蘇生以外はなんでもできる。本当に何でもしてくれる。本当に何でも。

Joséphine Cagliostro

 フォーゲルが出歩く時に被っている女性の姿。自称、フォーゲルの妻。

 言ってしまえば着ぐるみなので自我は無い。

Ryuji Inbe・Kurako Inbe

 フォーゲルの住み着いた山の持ち主。美術品の売買を行っているが、真贋の程はいかに……？ 妻の倉子は贋作作りのプロ。

 頑固で偏屈の竜次だが、画商を始めたのも全て妻・倉子のため。倉子も竜次のために家の奥の工房でひっそりと贋作作りに励んでいるため、人前には決して姿を現さないでいる。

Beru Nomura

 日本の刑事。怪盗レヴナントが日本に上陸してからずっと追いかけている。

 ルールがある以上それに頑なに従う、頑固で正義溢れる。先生が授業に来ないと職員室に呼びに行くタイプ、故に嫌がられることもしばしば。大のおばあちゃんっ子で、祖母が悪いことと言ったらそれに従って悪を制裁したがる。

 気合いでバイクに追いつくことがある脚力。

Ken Yayoi

 べるの後輩で助手で、共に怪盗レヴナントを追いかける。

 生真面目で勤勉で、べるの背中を憧れと共に追いかける。

 フォーゲルには美味しそうと言われがち。友達にも名前を見ると腹減ってくると言われがち。

Elrock Ohlmes

 イギリスで生まれた大天才名探偵。

 いつどこで生まれたか不明だが、イギリスより来たことだけは確か。怪盗レヴナントの登場とともに出現した。性別は不明で、本人も特に明かしていない。

 謎を解くことだけが生き甲斐で、それ以外に興味はない。怪盗レヴナントとは過去に因縁があるようで、何が何でも正体も過去も隠し事も人には言えない趣味も全て暴いて世間に晒しあげるつもり。

Victor Ohlmes

 イギリスの研究者。

 人間の脳を100％発揮させて、宇宙の彼方に接続させたらどうなるのか？ を実現させた。

 エルロックの奴隷になるのが趣味だが、エルロックは優しいのでそんなことしてくれない。

Léonce Orange

 マフィア・キョンシーの日本幹部の一人。ボスの息子。

 飄々として悠々自適、いつも笑顔でヘラヘラしているがその笑顔にはどうにも裏を感じて不気味。父親でボスの命令は絶対で、日々の食事も呼吸もボスの決定で決まる。

 柚のことを忌むべき妬むべき存在として敵視し、その怨念でこれまでの人生を耐えてきた。

 眼帯の下に目玉は無く、幼少期に棒付き飴を持ってはしゃいでいたら転んで刺さってしまったのが原因。

Charolles

 マフィア・キョンシーのボス。

 巷を牛耳り始めている若いマフィアで勢いがあり、人員は非常に多国籍、主にフランスとアジアが多い。

 柚の父、ジローと若い頃にタッグを組んでギャングとして名を馳せていたが、柚の母・美柑との恋をきっかけに決裂し、マフィア・キョンシーとして成長していった。

 息子のレオンスを復讐の道具として育てる。

Genji Fujimine

 柚の幼馴染。一緒に育ったので兄弟のようでもある。海の家「るつぼ」を営んでおり、現在二代目。元次は第二店舗を経営中。

 明るくさっぱりした夏の化身な男。10代の頃はやんちゃして警察のお世話になったこともあったが、今は真面目に父親の仕事を継いでいる。

 妹のまろんちゃんは現在高校生。

Rizu Ogura

 近くの高校に通う女子高生。出先やバイト先でフォーゲルを見かけるようになってから気に入った。令和のギャル。

 底抜けに明るい性格だが、それは周囲の顔色を気にする癖からネガティブな感情を隠しているだけ。シングルファザー家庭でギャルというのもあり、自己評価がやたら低い。

 フォーゲルに出会ってからテーブルマナーやお嬢様言葉を学ぶようになった。

Yuujin

 莉寿の大親友でいつも一緒にいる。

 単に友人かと思ったら名前で、名前から察する通り男の子。

Kin Nomura

 野村べるの母方の祖母。

 雑貨・駄菓子屋の野村屋を営む。フォーゲルはここに毎週通って千円分の駄菓子を買って帰る。そんなフォーゲルを孫のように厳しくも可愛がり餌付けするのが趣味。

 悪いことは良くないねぇ。

Radam

 莉寿の通う高校の保険師。

 保健師がピアスに長い前髪などあってはならないが、なぜか摘発されない。

 人当たりがよく優しい印象があるが、どこか支配欲を言動の隅に感じる。自称人類のお父さん。出て行った妻をいまだに追いかけて探す。

 隠す気はあるのか無いのか、服装を変えても必ずどこかに黄色いアロハ柄がある。

Paul de Barras

 フランスのプロヴァンス地方のラベンダー畑の中に住む実業家。屋敷の中でたくさんの美女を侍らす。

 品が良く口車に乗せるのが上手いが、根っこの部分は口が悪い。ジョゼに惚れてずっと追いかけていた。

Giraud Makie

 今は行方知れずの柚の父。

 フォーゲルが蘇ってすぐ、フォーゲルを拾って世話をした。日本語も教えた。

 フランスで生まれ育ち、ギャングとして生きてきた。先祖が日本人らしい。結構な遊び人で夜行性、毎晩色んな酒場を出入りしつつ、街の治安を見守る。だがカタギでは無い。

 先祖から水色に狐のシンボルのインタリオの指輪を代々受け継いでおり、柚にも継がせようとしたが、諸事情により宝の中に隠した。柚の腹にも鍵を隠した。

Mikan Isago

 幼少期に蒸発してしまった柚の母。

 柚にとっては闇のような存在。

 フランスに来ていた留学生で、ジローと出会ってすぐ恋に落ちる。留学中に柚が生まれ、ジローの因縁もあって柚を連れて一人で日本に逃げた。その後、シャロレからの追っ手もあってか、柚を匿うように蒸発した。

 女である自分が好きで、「私だけの柚」と柚への執着を示していた。

Eve

 突然フォーゲルの屋敷の屋根を突き破って現れた男性。自称人類のお母さん。

 どこか言葉を並べただけのような、独特の喋り方をする。冷酷な眼差しに無表情なので恐れてしまうが、決して怒っていたり冷たいわけではない。子供達である人類が悲しんでいるならすぐさま駆けつける優しさを持つし、頼まれごとはなるべく聞いてあげようとする。

 ナァルの作った宝器をたくさん持ち合わせる。超常現象を簡単に操る。

Nao Yamanasi

 マフィア・キョンシーの幹部の一人・スイトーとして、同じく幹部のカカと一緒にタッグを組んでいた。カリオストロ邸襲撃を手段にナァルに会いに来た。

 気まぐれ気ままで自由人。気分屋で人に甘えたがりだが、人から甘えられるのは好きじゃない。非常に嫉妬深い。男だが女のフリをするのが上手いし、可愛い。

 元は『楔荘』のセ界にいたが、何があったか『カニリズ』セ界で時子からナァルを教わり、『Rバト』のセ界へやって来た。

 これだけ全身ネコデザインだが、猫の存在位置を妬み嫌っている。

Yukari Kounen

 フォーゲル一行が寺で座禅体験している時に、柚の夢に現れた少女。素肌に如法衣と際どい格好。

 ナァルの親友を称し、高念縁本人ではなく思念の残り、幽霊のようなものらしい。やたら常にイライラしていて、嫌味ったらしい喋り方をする。お嬢様口調が特徴。

 ナァルやフォーゲルに接触してきた豆稲が気に入らないので、邪魔するためにこうして干渉してきた。ナァルのためなら手段を選ばない様子。

Ira Sea Vyi

 ナァルの師匠。『Rバト』のセ界に拠点の一つを残しており、そこに入ったフォーゲルの意識を引っ張って接触して来た。

 身長も声も胸も尻も態度も肝も全てがでかい、イイ女。飄々として口が回り頭も切れる、何を言っても理にかなっているように感じてしまう、まさにカリスマ性がある。

 ナァルの事はさておき、今回は勧誘の広告として接触して来た。今は肉体を持たないようだが、来るべきその時が来たら、フォーゲルも引き連れて目的に向かう様子。

 人種どころか、どこか人間じゃ無い気もする。人類延命派。

Pétrole gloutonnerie

 気まぐれに別セ界からフォーゲルへ接触してきた謎の人物。

 正確な姿も年齢もわからず、おそらく男性、英語を話すことしかわからない。口から覗いた長い牙が印象的。

 観測上、暴食のペトロールということが判明。