昆虫の多様性は目を見張るものがありますが、植物を餌として利用する昆虫では、特に多くの種類が見つかっています。このような昆虫では、アゲハはミカン、モンシロチョウはキャベツといったように利用できる植物が決まっています。一方で、これまで餌としていた植物から新しい植物を餌として利用するようになる「寄主転換」と呼ばれる過程が起きてきたことが知られています。この寄主転換が新しい種を生み出す重要な過程となってきたと考えられています。その際、植物に含まれる化学物質が重要な役割を果たしています。寄主転換の鍵となった化学物質を特定して、その役割を明らかにしていくことで、生物多様性が生まれた背景を理解しようと研究を進めています。 詳細はこちらへ