北里 洋 東京海洋大学・客員教授
北里 洋 東京海洋大学・客員教授
超深海は水深6500mを超える極限的な環境です。6500mを超える深度は、主に、海溝部に分布しますが、どのような景観があり、そこにはどういった生物が分布し、どのような生態系機能を持っているのか、など大半が未知の世界です。大水深に行ける機器が限られているためです。 まずは日本の周りに分布する超深海について理解していただき、その研究開発を推進しよう、応援しようというのが、本プロジェクトが目指すところです。すでにアメリカ、中国、ドイツ、デンマークなどでは潜水艇やランダーなどの極限環境で働く調査機器類を作り、超深海研究に乗り出しています。
日本でも、深海に関心をお持ちでぜひ応援したいという皆さん、深海探査に興味をお持ちのみなさん、あるいは研究や技術開発に参画したいという志をお持ちのみなさんなど様々なかたが集まり、それぞれの知恵とネットワークを張り巡らせ、研究調査と人材育成、何より深海を楽しみたい皆さまが後押しできる発射台(Launch Pad) を作りたいのです。そのために「超深海カフェ」を定期的に開催するなど、皆さまの関心を高める場をつくります。一方で、低温超高圧という極限環境で安定して動作する多様な装置を作りたいのです。
ぜひ、加わっていただければ幸いです。
未知なる超深海の研究を盛り上げるべくお手伝いさせていただいています。深海生物がすきです。